テンペスト・獣王国の連合はいた。彼らはリムルの転移門による移動によりほとんど体力を使っていない。慣れていないものは少しよっていたりしているがそれも範疇のうちだ。
「さてクマラどうする?」
「その前に伝えておきたいことがありんす」
「?なんだ?」
ベニマルとアルビス、クマラによる会議が行われる。アルビスが参加しているのは獣人は基本プライドが高いためになかなかテンペストの住人の言うことを聞かないやつが多いのだ。
「クレイマンの配下には
その言葉を聞きベニマルはクマラの言葉の意味を理解する。つまり相手に死んだものがいてもそれを使い攻撃してくるのだ。
「なるほどならリムル様の言いつけ通り相手も捕縛した方が良さそうだ。それでも無理なら殺すしかないが」
「それは問題ないでしょう。数がいますので」
「シオンの
ベニマルは誰に確認したのかわからないが聞いてしまった。シオンは今
「ええ、かまいませんわ。
「それでいくか」
そしてクレイマンの軍との衝突が始まる。結果は圧勝。なにせ数でも質でも上回っているのだ。負ける要素がなかった。
「大将俺たちも出撃させてくれ」
「俺も出させて欲しい」
そういい出撃したがるのは三獣士のスフィアとフォビオだ。しかしアルビスもかなりうずうずしているようでベニマルは魔力感知を使い、存在値が高いやつのところにいくようにいい三人は出撃する。
「お兄様わたくしたちは城に突撃して参ります」
「シュナ、わかった。ソウエイ、ハクロウ、そしてクマラ。ついていってくれ」
この四人で城に向かっていく。道中霧が濃く敵が多いのでシュナ、ソウエイ、ハクロウは気配を消そうとするがクマラは違った。
クマラ自身かなり残虐な性格をしておりシスタの前ではそれを隠して甘えているのだ。シスタがいない、そして出撃命令が出たのなら今のクマラを止められるものはいない。
霧を尻尾で吹き飛ばし、出てくるやつに対しても徒手格闘により吹き飛ばす。しかしギリギリで殺さない程度にだ。
「クマラはなかなかやりますの」
「ええ、シスタ様が褒めるだけはありますわ」
「………………」
シュナとハクロウはそう言い褒める。ソウエイ自身顔には出ていないが少しだけ焦りが出ている。自身は影であり、テンペストではそれなりの強者だと信じていのだ。しかしここまでのことができるかと聞かれるとすぐには返答ができなかった。それほどまでにクマラの戦い方は無茶苦茶にしていたのだ。しかも強さを伴ってだ。
「我が主人の城を襲うとは下賤なものどもめ。ワシが殺してくれよう」
「アダルマン」
クマラがそう呟くと目の前に死霊の王が現れたのだ。シュナ達は確かにこれはまずいと思う。シュナのユニークスキル「
「ソウエイ、ハクロウこのものはわたくしが相手します。クマラさん援護お願いできますか?」
「お任せください」
ソウエイもハクロウも何も言わない。それを納得したからだ。
そして戦いの火蓋が切って落とされる。
アダルマンが召喚した死霊はクマラが壊していく。クマラはシスタからの秘密の命令を受けていたのだ。シュナを守れと。
他の奴らは戦闘経験が豊富だからなんとでもできるだろうといって何も言わなかったがシュナだけは戦闘経験がそこまで多くない。だからこそシスタは心配してクマラにそういったのだ。
クマラはその命令を遵守するし、ジスターヴにはクマラとしても用事があったのだ。
「まさかお主クレイマン様のペットか?」
「ああ、そうでありんす。けれど今はシスタ様に支えている」
「お主もろとも灰塵にしてくれる」
アダルマンは聖霊魔法を使い出す。シュナは慌てることなく対抗魔法を放つ。しかし魔素量の差により押し始めるアダルマン。それはクマラの出番であった。クマラがシュナの魔法を援護するように魔素を送り込む。すると押されていたはずの魔法は押し返すことになる。
「なぜワシの魔法が押されるのだ。キサマはワシより弱かっただろう」
「そうかもしれない。しかしシスタ様に助けてもらってからは昔のわっちではありんせん!」
シュナの魔法を軸としアダルマンの魔法を押し返した。アダルマンは自身に当たる直前で魔法の発動を止め、ギリギリのところでかわす。
「あなたは自分に対して臆病です。だからこそ聖属性の魔法を全力で使えない」
その言葉はアダルマンの呪縛を解き放つ一言となる。
「なるほどお主にはワシの聖霊魔法を見せてやろう」
その言葉をシュナは待っていた。元々リムルからの情報でおそらく聖属性の最強魔法は
「クマラさん失敗したらお願いします」
「了解しやした」
二人は覚悟を決めてアダルマンの前に立つ。シュナの額には一筋の汗が伝わる。なにせ自分でははじめての魔法なのだ。失敗するかもしれないという不安が拭いきれない。
「くらうがいい。
「
シュナが使ったのは結界の類の魔法になる。そして飛んできた
「シュナでしたかな?」
「ええ、その通りです」
「これから放つのはワシの最大攻撃。それに付き合っていただこう」
「かまいません。全力でお相手します」
今度は霊子崩壊が来ると思いそれに備える。策は一つだった。
「
「
するとそれはあたり一面に広がりアダルマンにも当たった。そしてその光はアダルマンがカザリームによってかけられていた呪いまで解呪したのだった。
「あなたはもう縛られることはありません」
「感謝を、是非ともあなた方の神にお支えしたい」
「か、神!?わたくし達の主はリムル様とシスタ様です。神ではなく魔王ですが……」
「是非ともお会いしたい」
アダルマンの強烈な懇願によりシュナは折れてしまった。そしてクマラはアダルマンにシュナの警護を頼み自身のやるべきことをやるためにジスターヴ内を走りだしたのだった。
ベニマルは戦況を確認してこれ以上の増援はないと判断して降伏するものを連れて帰るためにテンペストに向けて帰り始めたのだった。残りはゲルド達の部隊がいればどうとでもなるだろうという判断だったのだ。
魔王の宴は終わりレインとミザリーが次々と食事を運んでいく。それは西洋の食事であり魔王達も喜んでいた。特にラミリスやミリムはおかわりを頼むほどだったのだ。
ミリムはともかくラミリスの体のどこにそんなものが入るのだろうと思ってしまうシスタ。
次々と食べていき食事も終わりリムルがふと呟いた。
「そっかもう十大魔王じゃないんだな」
その呟きにより魔王達の顔色が変わる。
「困った……な。また新しい呼び名を考えなくては」
「お前たちこういう時こそ協力するのだ。ここには幸い全魔王もいることだしいい案も浮かぶというもの」
「そのとおり!全員で考えるわよ」
ギィが言った言葉にラミリスが追い討ちをかける。しかし
「前の十大魔王で3ヶ月かかったんだっけ?俺はもうやる気でねー」
「興味ない」
「ワハハハハ。任せるぞお前たち」
全くと言っていいほど協調性のない魔王。ギィも実の所考えるのがめんどくさくなってきたのか机を真っ二つに叩き割る。
「新しく魔王になったシスタとリムルよ。君たちに大変名誉なことを与えよう」
二人の頬に手をやりそういう。しかし声はかなり怒っている。
「ギィお前」
「シスタ考えてくれるよな?」
有無を言わせない笑顔だった。そしてリムルとシスタは観念して考え始める。
すると他の魔王たちはお茶のお代わりやお菓子を頼み始めている始末。
「なら
「九芒星から取ったんだけど」
少しの間魔王たちは考えている。
「決まりだな」
「素晴らしい!これで次の大戦も勝てるぞ」
「すげーな一瞬かよ」
「ワハハハハ流石はシスタとリムルなのだ」
「うんうん、やってくれると思ってたよ」
「…………」
全員が各々に話し出す。そして今の今まで黙っていたヴェルドラが口を開いた。
「ところで貴様はいつまでそうしておるつもりだ。ミルスよ」
「ちぃ!気づいておったのか」
「姫ここは」
「構わん。ロイよ先に帰っておけ」
そういいそのメイドは姿を表す。綺麗な
「この邪竜め、どこまでも妾の邪魔をするか。それに名前まで忘れておるとは」
何か言っていたがそれは二人の耳には届かない。しかし新たな魔王たち九星魔王は決定したのだ。
人魔族……"
そして新たに誕生した魔王
妖魔族……"
妖魔族……"
こうして新たに世界を震撼させる魔王たちができたのであった。
ちなみにクリスマスは少しずつ書いてます
感想や評価いただきたいです