そして最終日シスタはルミナスに呼び出されていた。
「何か用か?」
「お主が連れていた
「そうだけど」
「あれは残酷非道極まりない。気をつけるが良い」
「ご忠告どうも。ただウルティマのことをあれ呼ばわりはやめてもらおうか」
「それはすまなかった」
ルミナスは素直に謝る。それはルミナスにとってもわかることだったのだ。仲間をあれ呼ばわりされるとルミナスもキレる。ましてやヒナタやマヤをあれ呼ばわりされるとルミナスも相手がだれであれキレてしまうだろうと思ってしまったのだ。
「それで他に何か用があるんだろ」
「そうじゃな。マヤを頼むぞ」
「はぁ、あいつはそんなやわじゃないだろ。ましてや心配されるような球じゃないだろ」
「それはそうじゃがな。マヤは本来繊細な性格じゃ。だからこそ妾の近くに置いておきたかったのじゃがな」
「まぁ仕方ない。任せといてくれ。あといつでも遊びに来てくれ」
「フン!貴様に言われるまでもないわ」
ルミナスは若干怒りながら先に帰って行く。ヒナタが後できたが馬のこともあるのでゆっくりと帰って行く。その様子を見てまた仕事に戻ったシスタなのであった。
シスタを探して歩いていたらルミナスとシスタの声がしたのでドアからこっそり覗くマヤ。
すると中から話し声が聞こえてくる。
「それで他に何か用があるんだろ」
「そうじゃな。マヤを頼むぞ」
「はぁ、あいつはそんなやわじゃないだろ。ましてや心配されるような球じゃないだろ」
「それはそうじゃがな。マヤは本来繊細な性格じゃ。だからこそ妾の近くに置いておきたかったのじゃがな」
「まぁ仕方ない。任せといてくれ。あといつでも遊びに来てくれ」
「フン!貴様に言われるまでもないわ」
それを聞いたマヤは少し涙が浮かんできた。ルミナスは私のことをちゃんと見ていてくれたんだという安心感。
シスタは私のことを信頼してくれている。けれどシスタはそれを聞いても何も変わらなかった。不器用だけれどその言葉は確かに何かあったら私を守ると言っているように聞こえた。
そして前を見てみると私以上に驚いて固まってるのを見つけたのだった。
シスタ様はどこ〜かな。執務室を見てもいなかったからいろんなところを回ってみる。
すると声が聞こえて足を止めるウルティマ。
「何か用か?」
「お主が連れていたあれは
「そうだけど」
「あれは残酷非道極まりない。気をつけるが良い」
「ご忠告どうも。ただウルティマのことをあれ呼ばわりはやめてもらおうか」
「それはすまなかった」
それを聞いていたウルティマは体に熱が帯びて行くのがわかった。悪魔であるウルティマは主以外の評価はどうでもいい。だから他人にどう思われていようが興味などなかったのだ。
しかし他人が言ったことに対して怒る主の言葉を聞いて嬉しくなったのだ。けれど少し恥ずかしいという感情が芽生えたウルティマはその場から動けなかった。
シスタは部屋から出ると部屋の近くにいた2人に会ってしまう。
「2人とも聞いてたのかよ」
「ごめん、つい」
「ごめんなさい。聞こえてきたので」
「気にする必要はないけど。恥ずかしいことを言って気がするからな」
「ふふ、ありがと。私のこと守ってくれるんでしょ」
「シスタ様、リムル様が呼んでたよ」
「!ウルティマ今様って」
「う、うん。一応上司だし、ボクより強いから」
「それでいいんだよ。ディアブロも僕のことなんでか様付けで呼んでるし」
「わかった」
そしてリムルのところに行くと何故かトレイニーさんとベレッタまでいた。そしてトレイニーさんは木材を持っているが。
「だーからアタシをここに住ませてってば」
「だからなんでそうなるんだよ」
会話の内容を聞いたシスタはなんとなく察してしまった。内容的にラミリスがここに住みたいと言い出したんだろう。
「それでなんでトレイニーさんまで?」
「あーそれはトレイニーさんラミリスには甘々だから」
「我がついていながらすみません」
ベレッタは謝る。本来であればラミリスが謝らないといけないのだが本人は知らんぷりだ。それにトレイニーさんの口添えがあることで他の魔物は何も言えない。
なにせこのジュラの森における管理者の役割がトレイニーさんなのだ。
その人に何か言おうなんて思ってる奴がいるはずがない。
「リムルちょっといいか?」
「シスタか。止めてくれよこの2人」
「ラミリス僕からの提案なのだけど呑む??」
「話してみなさい」
ラミリスは偉そうにしているがうずうずしている。こういう時のシスタはいい案を出してくれるとラミリスは信じ切っているのだ。
「ラミリスの能力は迷宮を作れるんだったよな?」
「そうだけど……」
「リムル謁見式での出し物に困ってただろ?迷宮なんてどうなんだ」
シスタが何気なく放った言葉リムルにとっても朗報だった。リムル自身悩んでいたのだ。テンペストの宿や宿泊施設においてはそこらへんの街の高級な宿よりも品質がいい。
しかしそれを盛り上げるための娯楽がリムルには思い浮かばなかったのだ。
しかしシスタの一言でリムルの問題は瓦解するのだった。宿は安くて品質は高い。なら冒険だと思ったリムル。あっさりとラミリスの在住を認めたのだった。
「シスタありがと!これでアタシもぼっち魔王なんて呼ばれなくて済むよ」
「構わないよ。また僕も助けて欲しいこともあるし」
「なになに?」
ラミリスは食い気味に聞きに行く。今ならなんでもやりそうな雰囲気だが今じゃないと思ったシスタはそれを断る。話も終わったみたいなのでシスタは転移してクマラのところに行く。前持ってきてくれと言われていたからだ。
「それでなんのよう?」
「わっちを強くしてほしいですありんす」
「??十分強いと思うけど」
「シスタ様もわかっているはずでありんす。わっちはシスタ様の中では一番弱い。あのマヤという人間は愚か悪魔よりも弱いのですから」
「いや確かにそうかもしれないけど」
シスタはそこまで言いかけて口を止めた。これは言っても聞かないやつだと確信したのだ。そして思案する。シスタでも鍛えることができるのだがシスタの戦い方は悪魔の戦闘法と人間の戦闘法を合わせたような戦い方なのだ。
それに対してクマラの戦い方は人間のものに近い。そしてやることを決めたシスタ。
「強くなるなら僕じゃなくてもいいか?」
「シスタ様じゃないでありんすか。構わないです」
「ならちょっと待っててくれ。よんでくる」
クマラは何も言わない。シスタが考えていることにクマラが口を出すことは烏滸がましいと感じているのだ。シスタがやることに間違いはないのだ。
転移してある人物を探すシスタ。普段はよく隣にくるくせにこういう時はなかなか見つからない。そして屋台で立ち食いしてる奴を見つけるとすぐに捕まえる
「来い!」
「え?あっ!ちょっと〜!」
「いいから」
「また後で食べにくるからー」
店員をしていたゴブリンの女は頭を下げる。そしてシスタはマヤを連れてクマラのところに飛んでいく。転移してもいいのだが2人同時の転移をするとなると少し難しいのである。
マヤとシスタには魂の回廊ができていないのだから。
「で、なんでわたしはここに?」
「マヤに頼みがある。クマラを鍛えてやって欲しい」
「なんで?」
「僕からの頼みだよ」
「お願いします」
クマラは頭を下げて頼み込む。クマラ自身からも頼まないと意味がないのだ。
しかしそんなことで引き受ける気がないマヤに対してシスタはあることを条件をつけることにしたのだった。
「マヤ今回の依頼は僕からということにしよう。それでクマラ強くなったらマヤに対して僕が可能な限りの言うことを聞くよ」
「わかった!やる、やります。やらせてください」
「頼むよ。あと条件な。クマラを殺すな。無理のない範囲でな」
「了解しました!」
敬礼をしてマヤはクマラを抱き抱えてどこかに行った。それを確認したシスタは少し不安になりながらも任せることにしたのだった。
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