最強の相棒として転生した件   作:麒麟@

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3話

 ミリムが来て少ししてゴブタが人間の奴らを連れてきた。いや何人かは見たことがある。エレンにカバルにギドだったかな。

 

 

「それで何の用だ?」

 

 

 僕が少し威嚇気味に食ってかかる。エレンたちはあたふたしてるが少し悪い気になる。ただ僕の性というか人間はやっぱり信用しにくい。

 

 

「シスタ落ち着け。ここの領主のリムルとシスタだ」

 

 

 そこから周りの奴らをリムルが紹介していく。なんでも豚帝王(オークロード)のことできたらしい。

 

 

「フューズさんとやら俺たちが豚帝王(オークロード)を倒したという話広まってるのかね?」

「いや知ってるのは一部の上層部だけでよすよ」

「ならリムルやることはひとつだな」

「ああ」

「「ヨウムくん君勇者にならないかい?」」

「は?」

「だから勇者にならないかって話だよ」

「勇者はダメだぞ」

 

 

 突っ込んできたのはミリムだ。まさかこんな話に突っ込んでくると思っていなかっただけに驚きを隠せない。

 いやスライムだから汗なんかは出ないから動揺しているのがバレないけどそれでもびっくりしてる。

 

 

「勇者を名乗ると因果が回る。せいぜい英雄にしておくのだな」

「ほへぇー」

「なんなのだ?」

「ミリムって頭いいの?」

「シスタは失礼なのだ。これでも魔王なのだぞ。頭はいいに決まっておろうが」

「ヘェ〜」

「全く信用してないのだ!失礼なやつだ」

 

 

 このままいくと話しはどんどん逸れていきそうだったからヨウムのほうに向き直す。ミリムが隣で何か言っているが軽く聞き流しておく。

 

 

「この街を見てまわってもいいか?」

「構わないよ。いいだろシスタ」

「拒否する理由がないしな。いいよ」

 

 

 そこで会議は終わる。俺は少し疲れたからスライム状態になって椅子に座る。この状態気が楽だからな。何も考えずにも体が休まっていく。

 

 

「シスタ様どこかに移動なされますか」

「シュナ今回はいいよ。このまま溶けたい気分」

「溶けるのはダメです!」

「比喩だよ。シュナやっぱり移動してくれるか?」

「もちろんです。どこへでも」

「ハクロウのところに頼む。多分ゴブリンたちを鍛え上げてると思うけど僕も特訓したいから」

「わかりました。けれど休んでくださいね」

「シュナそれはありがたいけど断るよ。もっと強くならないといけないしな」

「わかりました。ではこのままゆっくりしていてください」

「へ?」

「私が連れて行きます」

「あ、はい。お願いします」

 

 

 なぜか断れない笑顔を浮かべながら歩いていく。今までシオンにシュナ、エレンなんかにも抱かれたことがある。なんでそんなにもだきたいのかわからないけど僕としても楽だからいいんだけど。

 

 

「ほほ、これはシスタ様どうかなされましたか?」

「よっと。ハクロウ。稽古つけてくれよ」

「ほほっほ。構いませんぞ。ただ少しお待ちを」

 

 

 そう言うとハクロウは刀を抜く。それを持ち振り回しながら倒れているゴブタや他のホブゴブリンを叩き起こしてから俺と同じく稽古を始める。

 ハクロウはたまに目の前から消えるから気配では感じられず魔力感知でもわからない。

 上だ!

 僕は片方の刀で防ぎもう片方で斬りかかろうとすると後ろから木刀でしばかれた。

 

 

「ほほっほ。シスタ様は防いだとと感じたら油断する癖がありますな」

「言葉もねぇ」

 

 

 確かに僕にはその節がある。というか人間だった時の癖と言った方がいいのかもしれない。油断したと思ったらこっちの動きまで鈍くなる。

 それで反撃されてたら言い訳にならないんだが……

 そこからも特訓を続けて陽が落ちるまで続けた。

 

 

「それにしてもシスタ様は変わり者っすよね〜」

 

 

 ゴブタがそんなことを言い出した。

 

 

「なにが?」

「だってジジイの修行に参加したいなんてリムル様は言わないっすから」

「誰がジジイじゃと?」

 

 

 ゴブタの後ろで刀を抜きながら恐ろしいオーラを纏ってるハクロウがいた。帰ったはずじゃ。

 

 

 

「ギャージジイ帰ったんじゃ」

「ゴブタはまだまだ元気がありそうじゃのう。もう少し特訓していくかのぉ」

「ギャーシスタ様助けてー」

「頑張れ〜」

 

 

 俺は手を振りながらこの場から離れる。嫌な予感がするからだ。このままだと俺まで特訓に付き合う羽目に。

 

 

「終わりましたか?」

「シュナ。ずっといたのか?」

「はい。秘書ですから」

「命令だ。今度からはゆっくり休むように」

「え?でも」

「確かに秘書をしてくれるのは嬉しいけど何時間も待つ必要なんてないから」

「ですが」

「シュナが倒れない方が大事だよ」

「シスタ様」

 

 

 なんだかこっぱずかしいことを言ったような気がする。けれど言ったことは本当だ。シュナに倒れられるぐらいなら秘書の仕事はいらない。

 

 まぁこの世界に倒れるなんて概念があるかどうかもわからないけど。実際僕もこっちの世界に来てからなったことないからわからないけど。

 シュナにいい負けて僕は運んでもらった。

 

 

「今食事をお持ちします」

「ちょっと待った」

「はいどうかされましたか?」

「シュナは座っててくれ。今日は僕がやるから」

「そんなわたくしが」

「いいから座ってる」

「はい……」

 

 

 僕は飯を持ってくる。シュナの前にも置き食べ始めるがシュナの箸が進まない。

 

 

「どうしたんだ?」

「シスタ様にはわたくしは不要ですか?」

「んぁ?」

「わたくしが用意しようとしても止められましたから」

「はぁシュナあのな僕はシュナに倒れて欲しくないんだよ。そんなことになったら僕が逆に死にたくなるから」

「それは……」

「だからこれからも秘書はお願いするけど無茶だけはしないでくれ。特に今回みたいな特訓の時はずっといなくていいから」

「わかりました。なら終わったら思念伝達で呼んでください」

「わかったよ」

「それならよかったです」

 

 

 シュナはそこから飯を食べ始めた。それにしても本当にシュナの食べ方って綺麗なんだよな。お姫様なだけはある。

 

 

「どうかなさいましたか?」

「いや食べ方が綺麗だなって」

「そんな//」

 

 

 シュナは顔を染めてそらす。そんなに恥ずかしいことを言ったかな?

 俺は食べ進めてそこからはシュナがやると言ったのでもう諦めた。シュナにやってもらい俺は自室に戻る。この家自体が俺の家なのだがもちろん自室もある。

 そこは立ち入り禁止でかなり頑丈にしてもらっている。

 

 たまに分身体相手に技の試し打ちをしたりするから硬い部屋にしてもらった。別に洞窟なんかでやってもいいんだけどこっちのほうが近いからこっちにしてるだけだ。

 けれど洞窟の方にもいく。技の規模が大きい時とかはヴェルドラがいた洞窟でやることにしている。

 

 

《告リムルテンペストより思念伝達です》

(どうしたリムル?)

(ヨウムたちが引き受けてくれたよ)

(了解。こっからは修行やら装備品を整えたりするので忙しいけどな)

(まぁ、そうだけど)

(なんとかやらないとな)

(そうだな)

 

 

 そう言ってリムルとの思念伝達を切った。なんだが引き受けないと思っていたりもしたけどこっちの世界の人間はなかなか話がわかる。

 向こうの汚い奴らとは大違いだ。

 

 僕は久々に向こうのことを考えてその日は眠った。

 

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