最強の相棒として転生した件   作:麒麟@

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Remonさん
タカハシサトシさん
三歩進んでさん
評価ありがとうございます



今回から少しオリ回に入ります



32話

 帰るとすでに準備はできていたようでみんなでパーティーの始まりだ。誰が言ったのかはわからないが勝手にパーティーは始まった。ここにいるのはごくわずかのメンバーのみだ。

 僕と子どもたち、悪魔3人とクマラ、マヤとリムルだけだ。

 

 

「シスタ食べてるの〜?」

「げ」

 

 

 そこにはマヤが酒を飲んでいる姿が見えたのだ。ここ最近の宴会で分かったのだがマヤはかなり酒癖が悪い。いつ飲んだのか誰が用意したのかは知らないけど余計なことをした奴がいるようだ。

 

 

「宴会といえば酒でしょう!」

「シ、シオン、何でここに?」

「リムル様、シスタ様ひどいです。ワタシを呼んでくれないなんて」

 

 

 今日この家には誓約之王による結界が張っておりあらかじめ入れているものたちとリムルか僕レベルじゃないと結界に対して入ることができないのだ。

 

 

「ワタシのスキル料理人で入りました」

 

 

 スキルは究極能力には勝てはしない。なぜならスキルの上位が究極能力であるからだ。それは全ての生物に適応される。悪魔でも、天使でも、精霊でもそうなのだ。下級悪魔は上級悪魔には勝てないし、下位の天使は上位の天使には勝てない。精霊も同様で下位の精霊がいくら足掻いても上位精霊には勝てはしないのだ。

 しかしシオンの持つスキル料理人。これはユニークスキルでありながら究極能力に届きうる能力なのだ。これはベニマルですら持っていないものである。

 

 

「全く、今回だけだからな」

 

 

 そういうシスタ。それもそのはず、今回この場にいるメンバーはあまりはしゃぐタイプではないメンバーばかりなのだ。強いて言うならリムルとマヤがはしゃぎそうな方に入るぐらいなのだ。

 

 

「マヤ、あとで付き合ってくれ真面目な話だ」

「ん、りょ〜かい〜」

 

 

 その時のマヤの反応は完全に酔っ払いのそれだ。全く覚えていないだろうと思いまた後で声をかけないといけないとため息をつきながら席に着いたシスタなのだった。

 

 シスタが感じたのは共振と呼ばれるものだった。それは本来であればこの世界ではあり得ないもの。元の世界でもごく一部の僅かなものたちにしかありえないものなのだ。それは何においてもごく一部の天才のみにあり得る現象。

 それがこの世界で起こったのだ。しかも何もしていない時に。

 シスタが感じた共振は寒気がするものだったのだ。

 

 

「テスタ、ウルティマ、カレラ話がある。クマラもだ」

 

 

 4人は首を傾げながら納得したのか了承する。しかし4人が4人とも感じ取っていたのだ。今までもシスタは真面目な言葉で話すことはあったが今回のは言葉の重みが違うと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アリスたちとの宴会も終わり子どもたちを布団に移動させる。そして僕は外に出て静かなところに向かう。

 その後ろにはマヤがついてきている。正確には引っ張り出したなのだが。

 

 

「それで用って何?」

「あるところの調査に向かう。これは僕自身が行くんだけどもし僕が死んだらどうする?この国に敵対するかそれとも力を貸してくれるか?」

「それはどういう?」

「言葉通りだ」

 

 

 その言葉に4人は絶句する。それ以上の言葉が出てこないのだ。

 なにせこのテンペストいやこの世界でも上位である魔王の1人が死ぬかもしれないと言っているのだ。

 

 

「ならボクたちも連れて行ってよ」

「それは無理だ。お前たちはこれからのテンペストには必要だからな」

「我が君がいないなら……むぐ!?」

 

 

 カレラが言おうとした瞬間にクマラが口を塞ぐ。その言葉を放つとシスタが悲しむとクマラは知っているからだ。

 カレラも勢いで言ったがクマラに抑えられてすぐに口を閉じた。

 

 

「それじゃあ頼むよみんな」

「それならばシスタ様1つ約束してくれませんか?必ず帰ってくると」

「…………これじゃあ諦められないな」

 

 

 テスタロッサの一言にシスタは笑いながら出て行った。そして4人は何も話さずにただただ自分たちの力のなさを痛感していたのだった。自分たちが強ければシスタは連れて行ったであろうと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「や、カッコつけたからには帰ってこないとね」

「僕まだお前には何も言ってないけど?」

「私がわからないとでも?」

「いいのか?命の保証はできないぞ」

「構わないよ。シスタと一緒ならね」

「悪いな。たすかる」

 

 

 マヤはウインクをしながらシスタにいう。そうして誰もいない、気づかない夜の間に2人はテンペストを後にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シスタとマヤが来たのはファルムス王国。上空から王城まで一気に降下していく。ここに向かうまでに2日ほどかけたために開国際も終わりヨウムたちも国に帰ってきている。

 王城の上空で兵士に見つかりそのまま降りていく。槍や刀で囲まれた2人だが全く動じない。それどころかあくびまでする始末なのだ。

 

 

「何者だ!?」

「ヨウムいる?もしくはミュウいる?」

「黙れ、この狼藉者め」

 

 

 話が通じない。呼んで欲しいと言っただけなのに。

 そこにミュウランがやってくる。

 

 

「なんの騒ぎかしら?」

「よ、ちょっと用事あるんだけど」

「シ、シスタ様。なぜここに?」

「ヨウムもいる?」

「とりあえず剣を引きなさい。シスタ様はこちらへ」

 

 

 ミュウランに連れられて王宮の中を歩いていく。その後ろにマヤがついてくる。

 

 

「それにしてもずいぶん変わったなファルムスも」

「ええ、ヨウムの人望で」

「可愛い嫁さんもいることだしな」

「〜〜〜///」

 

 

 ミュウランは顔を合わせてくれないまま訓練場についた。てっきり王室にでもいくのかと思ってたが……

 

 

「グルーシス!」

 

 

 ミュウランはそうでかい声でグルーシスを呼ぶ。グルーシスも気づいてこっちに寄ってくる。

 

 

「どうしたミュウラン?訓練場なんかに来て」

「シスタ様がヨウムに会いたいそうなのよ」

「なるほどね。そこで俺の出番ってわけか」

 

 

 話についていけないシスタだが2人の間で進んでいくのでそこまで気にせずに聞き流す。次はグルーシスについていくように言われたのでその後ろをついていく。

 着いたのは会議室のような場所だった。ファルムスは生まれ変わってからまだ日も短くまだまだ変えないといけないところがあるらしくて時間がかかるそうだ。

 

 

 

「まぁ任せといてください」

「任せるよ」

 

 

 グルーシスが会議に入ってすぐにヨウムに話す。すると会議はすぐに終わり部屋に残ったのはヨウムとグルーシスだけになった。

 

 

「やぁシスタの旦那、いやシスタ様か」

「そんなにかしこまらなくていいよ。ヨウム王」

「マジでやめて、というかシスタの旦那は遊んでるでしょ」

「まぁな」

「それで用件って何です?」

「ああ、こっからがマジな話だ。ファルムスの東の国境付近に誰にも近づかないところがあるよな?」

「あるにはあるけどあそこは確かに幽霊が出るって噂があるんだけど」

「そう、それだ」

「な、何が?」

「その土地を買いたい。これだけで」

 

 

 そこにシスタはお金を置く。その額は一等地に豪邸が立つレベルだ。それを見たヨウムは驚く。誰も近づかない秘境にそれだけのお金を出して買うというのだ。

 

 

「それじゃあ。後あそこには僕が作った結界を張るから」

「あ、あぁ」

 

 

 シスタはそういい出ていく。そしてヨウムは正気に戻りすぐに声を出すが時は遅かった。

 

 

「あ、シスタの旦那ぁ!」

 

 

 ヨウムの声は虚しく会議室に響いたのだった。




最近全くモチベが上がりません
まだまだ続きそうです…
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