最強の相棒として転生した件   作:麒麟@

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34話

 2人はこの世界を歩いて情報を集めていく。この世界であっても元の世界であっても情報は武器なのだ。

 情報を制したものは状況が作れる。以前にクレイマンのところを攻めたのと同じことなのだ。

 

 

「それで何かわかった?」

「やっぱりこの世界は歪んでるな。少し出てわかったことだけどあいつが上に立つことを全員が納得している。それだけに他のやつからの情報はなかなかに聞きにくい。ある程度のことまでは聞けるけどある程度以上聴こうとすると答えないな」

「そっか、そっちもか。わたしの方も似たような感じ」

 

 

 やっぱりある程度の情報規制は食らっているようだ。これ以上探ると変な疑いをかけられる。

 

 

「こうなったら直接攻めるしかないか」

「だね。それ以外にこれ以上できること無さそうだし」

「なら2人とも完全に気配を断って中に潜入しよう。そして戦闘は最小限にな」

「わかってるよ」

 

 

 2人とも気配を消す。ある程度の実力のやつがよく見ればわかる程度だが2人とも気配を断つだけでなく自身の姿まで消したのだからなかなかわからない。

 2人はお互いの位置を確認しながら進んでいく。すでにかなりの距離を進んでいるがまだつきそうにない。

 調べてみてわかったのはいる場所とそこへの行き方ぐらいだ。

 

 

「今どれぐらい?」

「半分は超えたな」

「まだそんなもんかぁ〜」

 

 

 2人は誰にも聞こえない程度の声で目的の場所まで進んでいくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シスタとマヤがテンペストを出て行ってから一日経った頃悪魔たちとクマラは正座させられていた。

 

 

「それで何で俺に言わなかったんだ?」

「我が君なにも言わなかったからだ」

「シスタ様は今回のことを誰にもいうなと言っておられましたわ。だから言わなかったのです」

「でどこにいくかも聞いてないんだな?」

「はい」

「あいつ魂の回廊も切ってるからわからないんだよな」

 

 

 リムルが言ったのは本当のことだ。シスタはみんなが寝ている夜に出ていき、その間に魂の回廊を切っているのだ。だからリムルにも逆探知ができずにどこにいるか全くわからない。

 

 

「全くあいつは……。お前たちはテンペストから出ることを禁止する!以上!」

 

 

 

 リムルの一言に反論することもなく4人は会議室から出て行く。そしてどこに行く当てもなくシスタの家の前に来てしまった4人。

 4人が4人ともなにも考えずにここに来てしまったので中に入ることにした。全員鍵はシスタからもらっていたので中に入り掃除をする。毎日シュナがやっていたためにほとんどすることがなく4人はなにも話さずに座り込む。

 そして1人、また1人と家から出て行く。しかし4人のついた場所は同じなのだった。

 それに気づいたのは全員同じなのだ。

 

 

「ラミリス様迷宮の部屋を貸してくださいませ」

「はぁーあんたたち遅い!元々シスタに頼まれて作ってたのに遅いわよ!」

「それはどういうことなのだ?」

「前にアタシがここに住むときにシスタに一つ借りを作ったのよ。それを使って作らせたってわけ。あんたたちが来るのがわかってて頭まで下げてってあ!」

「ラミリス様それは言わない約束では」

「べ、ベレッタ内緒よ!言わないでよ」

「わかりました。わかりました。わかりましたから」

「そういうことなの。あんたたちは多分修行しに来るだろうって言って復活の腕輪4本も作らされたんだから」

 

 

 そういいラミリスはそれぞれに作った腕輪を渡す。4人はそれを腕につけて部屋に入って行く。それの性能だけ聞くと早速4人は中で修行という名の殺し合いに近い戦いを始めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マヤとシスタはいよいよ本拠地につき目的の場所までついた。そして扉を開けるとそいつは待っていたかのように座っていたのだ。

 

 

「やぁようこそ。というかよくここまできたね。魔王シスタ、聖騎士いや元聖騎士今野真矢だね」

「お前こそ来栖晃(くるすあきら)

「白々しいね。シスタだったかな。君がここにきた理由は共振を感じたからだろう」

「っ!」

「元々双子なんだ。感じないわけがないだろう」

 

 

 その言葉を聞きマヤは背筋に冷たい汗が流れる感覚を味わっていた。今までも何度か味わったことがある。けどこんなに冷たいのは初めてなのだ。

 

 

「さて出来損ないにはここで死んでもらおうか。といっても手を出すのは俺じゃない」

「はぁ?」

「まずは俺直属の部下を倒してもらおうか。といっても一番弱い2人だけどね」

 

 

 そういうと2人扉から出てくる。この2人の威圧感もなかなかのものでカリオンやフレイが多分このぐらいだろう。

 

 

「それじゃあ始めてもらおうか」

「シスタは休んでて。一瞬で終わるから」

「マヤ、けどな」

「大丈夫だよ。見てて危ないと思ったら助けてよ」

「わかったよ」

 

 

 マヤは刀を抜き構えを取る。そして勝負は言った通り一瞬で終わってしまった。一瞬で近づき首を跳ね飛ばしたのだ。

 そしてその2人は倒れ込む。

 

 

「見事だな。ただ倒した後も油断しない方がいい」

 

 

 その言葉と同時にだんだんと2人の体が膨らんでいくがそこはシスタが時間之神(クロノス)止める。途中でピタリ止まりそれ以上は動かなくなったのだ。

 

 

「へー止めたか。なかなかいいのを持ってるな」

「さて次はどうすんだ?」

「んーまだ部下を出してもいいんだけどめんどくさいから俺が直々に相手をしてやろう」

 

 

 立ち上がり空間から刀を出す。その刀は美しい刀身をしていてシスタに対して一瞬で詰めてきた。しかしシスタも反応して刀で受け止める。今回シスタがルウェルに頼んだのはただひたすらに硬い刀なのだ。

 しかしそれでも受けるので精一杯なのだ。実際のところ受けきれずに体に当たり始めている。そして異変はすぐに起こった。それに気づいたのはシスタではなく入っていなかったマヤなのだ。

 

 

「シスタ、一回下がって!」

 

 

 マヤの言葉に反応はするものの剣圧にやられてなかなか下がれない。しかしそれこそが来栖晃の狙いだったのだ。

 突如シスタが反撃も防御もできないまま体に刀が刺さった。

 

 

「ガッ!」

 

 

 そして刺さった瞬間にシスタもマヤが静止した理由が分かったのだ。口から出たものは紛れもなく血なのだ。そして身体中が痛いのだ。

 シスタには痛覚無効があり何より血が出るわけなんてないのだ。自身は魔物なのだから。

 

 

「これ……は?」

「気付くのが遅いなぁ〜。この刀は俺が自ら作ったもので相手を強制的に人間に戻すんだよ。初見で抵抗(レジスト)していたら防げるけどそこまで考えてやってる奴はなかなかいないよな」

「クソが」

 

 

 マヤはその場から動かない。シスタの邪魔をすると怒られるし何より自分でやると言っていても他の奴らがくるかもしれないのだ。

 すると魔力感知にてかなりの数の人間がこっちに向かって走って来ているのを感じ取ったのだ。

 すぐに入り口まで移動して刀を構えるマヤ。しかし最悪の事態は扉の手前から始まったのだった。

 




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