最強の相棒として転生した件   作:麒麟@

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35話

 マヤが扉の前で待っていると扉は開くことなく吹き飛ばされた。それを見たシスタも実際に受けたマヤでさえ意味がわからないのだ。

 

 

「な、なにが?」

「答えてあげようか?連鎖爆弾って知ってる?」

「連鎖爆弾だぁ?いや、まてマヤすぐに後ろに飛び退け!」

 

 

 シスタが考えた最悪の事態は連鎖爆弾という言葉についてだ。見た感じ一発しか爆発していない。しかしこいつは連鎖爆弾と言ったのだ。

 その言葉通り次々に爆発しながら部屋に入ってくる。

 しかもだんだんと威力が上がっている様な気がする。マヤも初手は食らったが二発目からは防いでいる。しかしそれに魔素をかなりの量を使っていてこのままでは削り殺されるのは明白だ。

 シスタは重力之王(グラビティノス)によってマヤを引き寄せて他の奴らを潰そうとするがそれができなかった。

 

 

「やれやれやっと気づいたのか?いくらなんでも遅すぎる」

「なにがだよ」

「何かおかしいと思わなかったのか?なぜここにきた時に人間に強制的に戻されたか。血が出ても回復しないのか?」

「まさか!?」

 

 

 その言葉はある疑惑を思わせる。シスタはすぐに確認したが自身では発見できない。

 

 

(ルウェル!この部屋のどこかに結界か何かあるか?)

《否、しかし不自然な魔素の流れです》

(不自然?)

《この部屋の魔素が薄いです》

(この部屋?)

《はい、そのせいでスキルに必要な魔素を出しても足りないのです》

 

 

 なるほどそれでか。マヤはまだ防御しきれている様だし僕は一気に体の魔素を放出させる。部屋の中の一気魔素が一気に増える。

 

 

「ありがたく頂戴するよ」

 

 

 そういい玉の様なものを投げると魔素が一気に吸い取られた。それは元々あった魔素までもがゼロとなったのだ。

 その事実にシスタは愚かルウェルまで驚いていたのだ。たしかに魔物たちは魔素を吸収して自身の魔素を回復させる。しかしそれは一気には無くなったりはしないのだ。濃ければ濃いほど回復は早いがそれよりも大気中の魔素が増える方が早いのだ。

 

 

「な!なんだその玉」

「ん?俺が作った玉だが?」

「そういうことじゃねぇ!」

「あ、そうそう。そっちの女はもう防御壁使えないから」

「え?」

 

 

 次々にマヤが爆発に巻き込まれる。すぐに移動して回復薬をかけるがショックが大きかったのだろう。なかなか起きそうな感じはない。

 

 

(ルウェル、僕の最後の魔素使っていいから転移門と重力之王を発動できるか?)

《可能ですがそれをしてしまうとマスターの生存確率が限りなくゼロになってしまいますが。今野真矢を見捨てれば生きられる可能性は上がりますが……》

(ルウェル怒るぞ)

《愚問でしたね。行いますので距離をとってください》

(了解!)

 

 

 その場からかなりの距離をとって転移門を開けるシスタ。しかしかなりの魔素を使っているので開けている状態を制御するので精一杯だ。その状況を見逃すわけがない。だからこそ一番使い慣れている重力之王にしたのだ。くる奴ら全てにかけてマヤを転移門の中に放り投げて制御を諦めた。その瞬間に転移門は消え、シスタはその場に1人取り残される。

 

 

「満足か?」

「ああ、満足だな。あとはお前を殺すだけだよ」

「強がりはよせ。この状況でお前に勝ち目なんかあるわけない」

「そうか?やり方はいくらでもある」

 

 

 2本の刀を構え迎え撃つシスタ。しかし結果なんてものは火を見るよりも明らかなのだ。体の至る所から血が出ていて刀にまでヒビが入っているシスタ。それに比べて完全に傷を負ってもいない来栖晃に勝てるわけがないのだ。

 全快の状態でも勝てるかどうかすら怪しいものだ。

 

 

「さてやろうか」

「いつでも」

 

 

 2人の兄弟喧嘩とも言える戦いは極めて激しく短い時間で終わりを迎えたのだった。1合、また1合と重ね、シスタの刀にヒビが入っていく。ヒビはだんだんと広がっていき刀はついに砕ける。

 

 

「チィ!」

「じゃあな」

 

 

 来栖晃がシスタの腹に刀を刺す。すでにかなりの量の血を流しているのでこの方が来栖晃にとっても都合がいいのだ。

 

 

「じゃあお前の究極能力はもらうから」

「そうはいくか。結界封印」

 

 

 それはシスタの最後の最後の悪あがきで自身を吹き飛ばしてその場から離れて封印を行なったのだ。

 

 

「こんなもんすぐに破壊して」

「無駄だ。お前は破壊できない様にしてある」

「それなら解除して」

「それも……ガハ!無理だ。それはお前には最低でも10年は解けない様にしてある」

 

 

 シスタはそこまでいうと倒れ込む。もうこれ以上は口を動かすことですらもう厳しいのだ。シスタの意識がだんだん遠くなっていく。その時にシスタが思ったことはあいつらのことだったのだ。

 もう帰れそうにない。テスタロッサ、ウルティマ、カレラ、クマラすまない。シュナはまぁ大丈夫だろう。

 シスタは静かに目を閉じたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マヤがテンペストに飛ばされたのは街の中心だったのだ。警備隊が常にテンペストを警戒しているために見つけられた。

 

 

「ゴブタ!すぐにリムル様に連絡だ」

「は、はいっす」

 

 

 ゴブタはすぐに思念伝達でリムルに状況を伝える。話を聞いたリムルはすぐに転移で移動してやってくる。そしてマヤの状態を確認してみるがリムルと智慧之王の結果は傷はなく、自身の意識が戻らないだけだと判断した。

 

 

「シュナ、シオン。こいつを家に連れていって寝かせておいてやれ。今は意識が戻らないだけだから」

「かしこまりました」

「わかりましたリムル様!」

 

 

 シオンがマヤを抱き抱えマヤの家に向かう。家に入りベッドにマヤを置くとシュナがマヤに布団を被せる。そして静かな寝息と共に眠っていたのだ。その間もシュナは解析者によって解析を行うが体にはなにも異常はなかった。

 

 ただその時はリムルもシュナも同じことを思っていたのだった。同じ様に出て行ったシスタはまだ帰ってきていないのだ。そして唯一の手がかりがこのマヤで今は目を覚ます時まで待つしかなかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シスタが倒れた時に来栖晃は笑っていたのだ。やっと鬱陶しいやつが消えた。いつまでも続く結界なんてあるわけがない。自身の力も確認できたことだしこれで地上に攻めるための準備が進められる。自身は出られなくても力を蓄えるのとができるし、内から外に声も届けられる。

 封印といっても来栖晃が行動を制限しているだけなのだ。

 

 

「フローラ!あの人よ!」

「ええ、ビアンカさん。すぐに回復しますわ」

 

 

 

 フローラと名乗るその女はシスタを持ち抱えてすぐに治療にかかる。しかしそんなことは無駄だと思う来栖晃。シスタはすでにこの世の生物ではない。魔物と人間の混同の様なものだ。だからこそ完全回復薬も効かない。

 それを治しているのだ。少しずつだが。

 

 

「どうフローラ!?」

「わかりません。少しずつ回復はしているのですがそれよりも怪我が酷すぎます」

「その人は絶対に死なせちゃダメ」

「ええ、わかっていますわ」

 

 

 2人にとってこれは奇跡に近い出会いだったのだ。この人ならこの世界を変えられるかもしれない。そう思ってすぐに飛び出したがすでに時は遅かったのだ。けれどまだ助かる道はあると思ってこの場から離脱する方法が思いつかない。

 

 

「だれかは……知らないがこの地点に……」

「しっかりしてください!」

「フローラとりあえずいくわよ」

 

 

 そういい2人はとりあえずのその場から逃げていくのだった。シスタはそれ以上はしゃべることも厳しくなにも話せないまま意識だけをなんとか繋ぎ止めていたのだ。

 

 2人はそこを飛び出てすぐに指定された地点に向かう。その間も追っ手が来るがこのレベルなら正直のところ2人の相手ではないのだ。直属でもない部下が来たところで相手にはならない。しかし2人ともその地点についてもなにも見つけられないのだ。周りを見渡してもなにも見つからない。

 

 

「上……だ」

「!!ビアンカさん。上に穴が」

「考えてる時間はないわ。いくわよ」

 

 

 2人は飛んで進んでいく。しかしいくら進めど進めど全く抜ける気配がないのだ。2人ともそれでもスピードを上げるとなぜか空洞にたどり着く。しかも2人分泊まれるぐらいのスペースがあるのだ。

 

 

「あと半分だ。そのあとはテンペストを目指して……」

「ちょっと!しっかり」

「とりあえずそこに向かいましょうか。まだかなりの距離ありそうですから」

「そうね。それに途中で追っても来なくなったから」

 

 

 2人は飛んでいき、なんとか穴を抜ける。するとそこには王国があったのだ。しかし2人揃って全くわからない。どこかにいる人に聞けばわかるのだろうかと思い歩き出したのだった。




知ってる方もいるかもしれませんがあのゲームの某キャラです
内容は全く変わりますが見た目はあの通りだと思っていただければいいです
2人ともある究極能力を発現させるつもりなんですけど何かいいのがあったら教えていただきたいです
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