最強の相棒として転生した件   作:麒麟@

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4話

 次の日朝起きてヨウムのところに向かう。一応お礼を言っておかないといけないからだ。

 

 

「やぁヨウム。引き受けてくれてありがとう」

「えっとシスタさん?リムルさん?」

「シスタだよ。擬態してる時は髪の色が明らかに違うだろ」

 

 

 そうリムルは水色だけど俺は白に近い。髪の色がだけど。元々のスライムボディも白に近いのでこの色になったんだと思う。

 

 

「なるほどこっちがシスタの旦那か」

「まぁな。それで特訓に行くんだろ。俺も行くよ」

「ずるいのだ!今日シスタはワタシと遊ぶ約束をしていたではないか!!」

 

 

 そういいいきなり出てきたのはミリムだ。なんでこんなところに?いやそもそも遊ぶ約束なんてしてたかな?

 

 

《告数日前にしておりました。マスター》

(ありゃそうだっけ?)

《忘れすぎです》

(悪い悪い。まぁそれを補完してくれてるのが賢人なんだから)

《〜////》

 

 

 なんか最後照れてたような気もするけどまぁそこには突っ込まない。それよりも目下の問題はミリムとの遊びだ。

 

 

「なにするのだ?」

「なにする?」

「シスタが考えるのだ」

「それなら食べ歩きでもするか?」

「食べ歩き?なんなのだそれは?」

「まぁとりあえず行こうか。ヨウムまた今度な」

「あぁ、わかった」

 

 

 僕は人型のまま街を歩いていく。そのままいろんなものを買っては歩きながら食べていく。ミリムもこういうのは初めてのようで少し戸惑いながらもついてきてそのまま食べていく。

 

 

「シスタ様なぜそのようなことを?座って食べれば良いのでは?」

 

 

 言ってきたのはゲルドだ。おそらくリムルあたりに休めと言われているのだろう。

 

 

「ゲルドはわかってないなぁ。こういう風に歩きながら街の風景を見て食べるからいいんだよ」

「そういうものですか?」

「そういうものなの」

 

 

 もちろんゴミは俺が捕食して最後にまとめて捨てる予定だ。そのまま食べ進めてお腹いっぱいにはならないけど流石に食べ過ぎた感がある。

 

 

「眠くなってきたのだ」

「わかった。連れてってやるから寝てていいぞ」

「わかった……のだ」

 

 

 いうとすぐに背中に乗り眠ってしまった。こうしてみるといまだに魔王なんて信じられない。本当に1人の少女だ。

 僕は家にミリムを置きそのまま出て行く。そこからはヨウムたちの訓練に混ざって訓練して行く。

 そんな日が続きヨウムたちがいよいよ出発の日が来た。

 見た感じ英雄と言われても遜色ないと思う。まぁこっちでの英雄の基準が分からないから見たまんまを言っているだけだが。

 

 

「どうだシスタ、ヨウムたちは?」

「まぁ英雄と言われても分からないと思う。ましてや豚帝王ぐらいなら倒したと言っても分からないんじゃないかな」

「ほほ、短期間とは言え真面目に修行したからですな」

 

 

 それにしてもヨウムいつの間に髪切ったんだろう。この街に髪を切る施設なんてまだできていないし誰が一体?

 まぁ誰でもいいんだけど。

 

 

「それにしてもシスタの旦那とリムルの旦那が並ぶと確かに違うよな」

「まぁなリムルは髪水色っぽくてスライムっぽいけど僕は本当に白に近いからな。まぁわかるだろ」

「確かに」

 

 

 ヨウムたちはそのまま出発して行った。そこからは何事もなく日だけが過ぎて行く。

 けれどやっぱりこの世界ではなにもないという方が珍しいみたいだ。

 

 

「誰です!」

 

 

 シオンがいきなりリムルを投げてそれをミリムがキャッチする。

 

 

「「シオンその人は敵じゃない」」

 

 

 すると樹妖精のトライアさんだった。そう言えばガゼル王が来たときにもトレイニーさんの後ろにいたような気がする。

 

 

「その殺気、一体誰と戦ってたんだ?」

「いや、おそらく豚帝魔王(オークディザスター)と同じ部類だろう。殺気の種類が似てる」

「はい、その通りでございます。かの天空の支配者天空妖魔王(カリュブティス)が復活しました。姉トレイニーが足止めを行なっていますがそれも長く持ちません。つきましては盟主リムル様とシスタ様の手助けをお願いしたく」

「やるか」

「そうだな」

 

 

 僕たちの開戦が決まった。そして今回の参加メンバーはベニマルたち鬼人勢、ゴブタらゴブリンライダー、ゲルド率いるハイオークたち、ガビル率いるリザードマン、そしてガゼル王からの援軍が今回のメンツだ。

 シュナや他のゴブリンたちも来ているが今回はサポートとしてきてもらった。

 

 開戦の合図でベニマルが黒火炎(ヘルフレア)を放つ。あれは俺も使えるけど本来の威力を発揮されていたら中にいるものは跡形もなく消える。

 そこから全員で周りの奴らから落として行く。

 

 

「なぁなぁワタシも遊びたい」

「なんでいるの?街で待ってろって言ったよね」

 

 

 リムルが攻め気味に行く。本当に魔王を手玉にとってる。相変わらず子どもみたいなやつを手玉に取るのはうまいよなリムルは。

 

 

「シスタいいだろ?ワタシも遊びたいのだ」

「ダメだって」

「それならミリムは今ここで我慢するか夜飯抜きかどっちにする?これに勝てたら夜飯はあの飛んでた魚でうまいものなんだけどなぁ〜」

「ぐぬぬぬ、我慢するのだ」

 

 

 ミリムは少し膨れ気味に離れたところに行く。僕の説得は聞いたみたいだ。というか普通に説得するより飯を代償にしたほうがいいと思う。そっちの方が話を聞いてくれるから。

 そんなことを話しているとメガロドンが既にいなかった。僕とリムルは見ていただけだけどここから暴風妖魔王(カリュブティス)に仕掛ける。

 それと同時に暴風妖魔王(カリュブティス)は鱗の全てを飛ばし攻撃して行く。

 

 

「リムル!」

「あぁ」

 

 

 リムルに言う前にもうすでに動き出していた。流石にあの数はやばいと思ったんだろう。すると鱗の一部の飛んでいく方向が変わった。あの位置はリムルでも無理だ。そしてその方向には後方で支援してくれている部隊がある。

 

 僕はすぐに飛んでいきそこに向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シュナは内心自分の力のなさが悔しかった。お兄さまのような巨大な魔力もソウエイのような情報収集もハクロウのような剣技もシオンの力もない。クロベエのような鍛治技術もない。

 

 そして事態が動く。暴風妖魔王(カリュブティス)の鱗がこっちに飛んでくる。リムル様はシオンたちの前衛の方に向かって行った。

 こっちに飛んできたのは一部だけだからリムル様はおそらく気付いていない。シスタ様は多分見守っていて気づかないだろう。

 

 

「きゃっ!」

 

 

 周りに少し刺さってえぐれていく。そのまま地面が割れて他のゴブリンたちを助けていると私の下まで割れてきた。これも仕方ないのかもしれない。他のオーガならかわすなり地面が割れてもなんとでもできただろう。

 シスタ様申し訳ありません。リムル様申し訳ありません。

 そうして地面に落ちていく感覚が途中で消えたので目を開けるとシスタ様がいた。

 

 

「大丈夫か?」

「申し訳ありません」

「大丈夫だって。守るから」

「どうしてそこまでしてくださるのですか?」

「???ごめん質問の意味がわからないんだけど」

「わたくしは他のオーガたちとは違い非力で役に立ちません」

 

 

 その言葉にキョトンとして理解したのかシスタ様は指でおでこを弾いた。

 

 

「いた!」

「シュナあのな僕でも怒るよ。シュナが役に立たないなんて誰が決めたんだ?それを決めるのは関わってるみんなだ。もちろん僕も。だから自分に無意味なんて決めつけないでくれ。僕にとってはもうかけがえのない人なんだから」

「〜〜〜〜〜///////シスタ様はずるいです」

「??なにが?」

 

 

 わたくしはシスタ様に安全なところまで運んでもらいおろしてもらった。

 そのままシスタ様は分身体を出してわたくし達の護衛としておいて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、ここまでしてくれたんだからあいつは殺さないとな。

 そう思い攻撃していくが超再生のせいでなかなかダメージがたまらないし、通らない。時間だけが過ぎていき結局あたりは夕方になり始めていた。

 

 

「ミリ、ミリムめぇ」

 

 

 あれこいつしゃべった?いやそれよりミリムって今言ったよな。僕とリムルは目を合わせてすぐにミリムに思念伝達しようとした。

 

 

「「寝てるし」」

 

 

 ミリムは木にもたれかかり随分気持ちよさそうに寝ている。やっぱりミリムからすると暴風妖魔王(カリュブティス)は歯牙にもかけない相手みたいだ。

 

 

「ミリムあのなこれ僕たちの相手かと思ってたから遠慮してもらってたけどこれお前への客みたいなんだ」

「なにぃ!?」

 

 

 ミリムは一瞬で僕たち2人の目の前に飛んでくる。そして依り代はフォビオだと言う。フォビオって言えば少し前にテンペストに来たやつだったはず。

 

 

「ミリムできればフォビオを生かしてたおせるか?」

「マブダチの頼みなら聞くのだ。最近学んだ手加減を見せてやるのだ」

 

 

 リムルがそういい僕たちは全員を避難させる。手加減とは言えこれだけダメージが通らないんだからそれなりの規模の攻撃をすることになる。巻き添えを食わないためだ。

 

 

「これが手加減というものだ。竜星拡散爆(ドラゴバスター)

 

 

 見ただけだけどこれ生きてないんじゃないのかなと思う攻撃だった。いやマジで。これで手加減って言うんだから一体どれだけ強いんだろうと思ってしまう。

 

 そこから黒い塊が落ちてくる。僕とリムルは急いで飛んでいき捕まえると辛うじて息があった。俺たちは2つの完全回復薬をかけて少しすると意識を取り戻した。

 

 

「ここは?」

「なにをしたか覚えているか?」

「お前本気で殺すとこだったぞ。こっちに怪我人が出てたらの話だったけど」

「すいませんでした。今回の一件全て俺の責任でカリオン様は関係ないんだ」

「今回は不問にしといてやる。いいだろリムル?」

「あぁ構わないよ。今回うちに怪我人は出なかったし。ミリムも構わないか?」

「いいのだ。本当は一発殴ってやろうと思ったがシスタとリムルに免じて許してやるのだ。それでいいだろうカリオン」

 

 

 はぁ?カリオンってと思っていると木の影から出てきた。僕とリムルは全く気付いていなかったみたいだ。賢人の魔力感知にも反応しなかった。

 

 

「お前たちだな。オークロードを倒したのは?」

「あぁそうだけど」

「何かあるのか?」

 

 

 そこからは話がとんとん拍子に進んでいき僕たちの国とカリオンの国で不可侵協定を結ぶことになった。僕は政治のことはてんでダメなのでそこはリムルや賢人に任せておく。

 そして俺たちはすべての後始末が終わりテンペストに帰っていった。

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