すいません
4人が帰って来た。それと同時にリムルと首を掴まれたヴェルドラがシスタの前にやってくる。
「シ、シスタよ。その刀はい、一体なんなのだ?」
「やっぱりヴェルドラは姉たちを苦手にしてるよな」
「姉ってなんだシスタ。ヴェルドラ」
「それは内緒。ところでなんでこんなに集まってるんだ?」
「そうだこっちが本題だ。お前しばらく部屋から出るな!仕事を終わらせてからだ」
「きびしー」
「後シスタを一番に見つけたのは?」
「ウルティマだけど」
「ならウルティマに褒美を渡しとけよ」
「はいはい」
そんな会話をしながらもシスタは疑問に思う。本当にそんなことだけでここに来るのだろうか。又別の問題があるのじゃないかと。
「リムル本題は?」
「ちぇ、バレてたか。俺はこれからクレイマンのところの遺跡に出かけるからその間テンペストを頼む」
「了解。これぐらいは聞くよ」
「頼んだぞ」
リムルは自室に帰るように歩いていく。その姿を見ていたシスタも部屋に帰る。
それについて行く3人。そして部屋の隅で立ち命令を待つ。
「テスタ」
「はい」
「これから評議員のことを頼む。もちろんお前なら大丈夫だと確信しているが」
「お任せを」
「カレラもこれから司法府の方を頼む」
「もちろん任せておけ!」
「ウルティマもこれから刑事総長として頼むよ」
「うん、任せて」
3人とも安心して任せられる。この3人には信頼を置いている。他のクマラやマヤも信頼している。ビアンカやフローラのことはよくわからないが助けてくれた恩もあるので感謝もしている。
「シスタ様その件に関して一つお願いが」
「??どうした」
「その役を引き受ける代わりにワタクシたちのお願いを聞いてほしいのです」
「そんなの関係なしに言えばいいのに」
「実は我らの配下を向こうに置いたままなのだ。こちらに連れてきても構わないか?」
「あぁ構わないけど肉体がいるだろ。作っておくから何体ぐらいなんだ?」
「うーんボクらそれぞれ200体ぐらいだと思うよ」
シスタはその言葉を聞き飲んでいた飲み物を吹き出した。それぞれにつき200体の悪魔の配下。それがこのテンペストに来るのだ。想像に簡単な戦力の大幅な増強なのだ。
「わかった。肉体の方はなんとかする」
「我らの直属は2体なのだがその配下が100体ほどいたはずだ」
「なるほどね。まぁ構わないけど」
確かラミリスのところで作れたはず。そこまでこだわりがないからすぐにできるだろう。昔取りすぎた魔綱石もあるしなんとかなるだろう。
許可を出すと3人はどこかへ行ってしまった。そこからも書類に埋もれるシスタ。シュナは少し前に解任したからいない。
自分でお茶を入れて作業の続きをする。
「シスタ様少し休憩にしませんか?」
「フローラ」
「もう4時間以上書類に目を通していますよ」
「え?うそ」
「やりすぎよ。休憩も挟まないと」
シスタはビアンカに言われた言葉に対して意見しようとしたがそれを自分から切ったのだ。今まではシュナがある程度のところで声をかけていてくれたからだ。
シスタは少し考えてシュナを戻そうか考えたがやはりやめる。これから僕が行くのは茨の道。最終的には全員を解雇するつもりだ。これ以上僕のやるこのに対して傷つく人がいてほしくないからだ。
「何か考え事?」
「いいやなんでも」
「わたくしたちにまで隠さないといけないのですか?」
「まぁな」
「なら聞かない。いつか話せる時が来たら話して」
「あぁ」
そこからフローラが持ってきてくれたケーキを食べながら胃袋の中でもウルティマたちが言っていた魔鋼製の人形を作る。
ラミリスたちの培養カプセルを使ってもいいがあれはまとめて作れるという利点があるがその分作成が遅いのだ。時間をかけて作る分には構わないけが今回はスピーディーに作らないといけない。
なにせあの後3人なのだ。早く帰ってきてもおかしくない。だからこそのスピードなのだ。
しかし魔綱石の数が足りない。なので
「ラミリスここでヴェルドラの魔素暴発させてもいいか?」
「うぇ!?あんた何考えてんの?」
「いや魔綱石の数足りなそうだからまとめて作ろうかと」
「いやいやあんたすでに500体近く作ってるじゃん。それでも足りないの?」
「まぁな。あと100体ぐらい」
「あんた一体何作ろうとしてるわけ?」
「僕に聞くなよ。あの3人に聞いてくれ」
「はぁー。ならあたしが貯めてる分あげるわ。使う予定だったけど培養カプセルで作るから」
「悪いな。また今度ケーキでも奢るよ」
ラミリスは魔綱石を渡すことを忘れたかのようにシスタの周りを飛び出す。しかしそこはしっかりしていた。他の部屋にあったやつを取りに行った。
シスタはふと思ったのだがあいつに運べるんだろうかと思って待っていたがそれは余計な心配だった。
「お待たせしましたシスタ様」
「ベスター。大変だったな悪い」
「いえお気になさらずに。私を受け入れてくれた恩は返し切れるものではありませんので」
「いやいや十分返してもらったから」
「そう言っていただけると恐縮です」
ベスターはそう言い部屋から出ていく。乗せてきた荷台やベスターの部下たちは帰っていった。ラミリスは何も知らないと言った感じだ。というかこれだけの魔綱石なんでラミリスが持ってるんだ。それを聞くのはやめて次々に作る。
「シスタ様テスタロッサたちが帰ってきたみたいですよ」
「フローラよく居場所がわかったな。それに早いよ!!まだ1日経ってないだろ」
「わたしたちに言わないでよ」
「それもそうか。3人には少し待つように言っておいてくれ。1時間ぐらいで終わらせるから」
シスタはすぐに分身体を作る。そして全ての意思を統一させて同時制作していく。神経を削られるし頭が痛くなるがそこはルウェル先生の出番だ。全ての分身体を並列に操作してくれている。今のところ10体だがこれでも1時間以内に作り終わるだろう。
なにせヴェルザードたちからもらったものを刀に変えるときに鍛治をしたせいでかなりそういうことができるようになったのだ。スキルを獲得するほどではないがかなりできるようになっている。
「あーやっと終わった」
《お疲れ様でした。胃袋に収納しますか?》
(頼む。後はあいつらだな)
《了。そちらは任せます》
(見捨てたな)
《…………》
ルウェルは何も言わないで胃袋に人形を収納してくれる。そこからは分身体を回収してそこから部屋に向かって歩き出す。部屋に着くと中にはすでに3人はいて他の悪魔はすでに僕を待っている状態だった。
「お待たせしましたわ」
「早く帰ってくる予定だったんだけど絡まれちゃって」
「??絡まれた?」
「赤の眷属にな。すぐに殺したが」
「それはギィに恨まれないかって心配することないか。あいつ弱い奴に興味ないから」
シスタはそんなことをいいながら連れてきた悪魔たちを探すがどこにもいない。テスタロッサたちの近くにもいない。万能感知があればよかったが無い物ねだりしても仕方ない。
「悪魔たちは?」
「街の外に待機させてるんだ。街に入れると魔素で結界が壊れるからね」
ウルティマの答えにシスタもその通りだと思う。テスタロッサたちほどでなくても数が膨大なのだ。その魔素量は計り知れない。街の結界が壊れたらまたリムルになんて言われるかたまったものじゃない。
そして3人の後をついていく。街の外れに止まったが何もない。
「全員姿を表せ」
「「「我らシスタ様の忠実なる
「我が君これで全員だ。それでだが」
「わかってる」
シスタは胃袋から全部の魔綱石製の人形を取り出す。流石に目の前に出るととんでもない数だと思ったがこれに上級悪魔以上のものが宿るのだからとんでもない数だ。
もっともこの世界では数の暴力よりも質の方が大事なのだがそれでも上級悪魔なのだ。
「わたくしたちの副官ですわ」
テスタロッサがそういうと6人前に出てくる。最初に出てきた時もこの6人が前にいた。この6人には名前をつけたほうがいいのかもしれない。
「お前たちには名前を与える」
そういうシスタは一人一人に名前をつける。
モス、シエン、ヴェイロン、ゾンダ、エスプリ、アゲーラそれぞれに名前をつけるとかなりの量の魔素を持っていかれる。
「それじゃあこれからよろしくな。それとまだ体に馴染んでいない奴がいるだろうからここには結界を張っておく。まぁそれなりの強度だから壊れる心配もないと思う。全員の体が完成したら出てこれるようにしておくから」
「全く不甲斐ない。これぐらいで時間がかかるとは」
「まぁカレラたちに比べたらな。時間がかかるのもしょうがない。受肉じゃなくて言うなら受体だからな。人間の体じゃないし」
「まぁいいけどもちろん君たちは動けるよね?」
笑顔のウルティマ。しかしその顔は笑っていない。そして副官である6人は恐怖を感じていてそれ以上何も言わずに立ち上がった。
それにしてもアゲーラと名をつけた悪魔刀を持っているが使えるのだろうか?
使えるなら是非手合わせしてみたいと思ってテンペストに帰っていくシスタたちなのであった。
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後次は半月以内には投稿すると思います