最強の相棒として転生した件   作:麒麟@

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43話

 全員で帰ってそれぞれの家に帰らせる。もっとも今来たばかりの6人は家がないのでどこかに消えたが。

 家にかえり眠る。その間何事もないことを祈って眠った。それが功を奏したのかその日は何事もなく終わることができ朝を迎える。

 

 

「ん、なんか動きにくい」

 

 

 シスタは体を動かそうとしたのだが寝返りすら打てない。不思議に思い首だけを動かせるだけ動かすと理由がわかった。紫色の髪そして乱れる様子のないポニーテール。

 

 

「ウルティマ──!!起きろ!」

「あらシスタ様おはよー」

「うんおはよう、じゃなくてなんでここにいるんだよ」

「シスタ様にいい忘れてたから」

「なにを?」

「ご褒美の件」

 

 

 シスタは体を振るわせる。なぜかわからないが嫌な予感が止まらないのだ。ウルティマがいう言葉は想像以上のことだった。

 

 

「それでなんだけどシスタ様はこれから一週間ボクと寝てね」

「??なんだって?」

「だからボクと寝るの」

「なんで」

「ご褒美」

 

 

 シスタはなにも言い返せなくなっていた。もちろんいろんな面で言い返すことはできるのだがもう負けだと降参した。

 確かに今回のことでウルティマには助けられてる部分が多い。目のことが大きいがそれ以外でも助けられている。渋々了承したのだった。

 といっても寝るのは夜だけなのでそれ以外は他の奴らと変わらない。

 

 

「それで今日はなにするの?」

「マヤ、けどやることないしな。昨日仕事終わらせたし」

「それなら」

『シスタ!聞こえるか?』

『んん、リムル。どうしたそんなに焦って。今から昼飯にしようと思ってるんだけど』

『悪いそれ後回しだ。今すぐこっちに来られるか?混沌竜が現れて手が足りない』

『りょーかい。すぐにいく』

 

 

 そしてリムルの位置を確認する。リムるとは魂の解放で繋がっているからこの世界から消えない限り、もしくはお互いが回廊を閉めない限りは基本的に位置を探れる。前に刀を作っていた時はシスタが切っていたためにリムルが探すことができなかったのだ。

 

 

「マヤ転移する掴まれ」

「了解!」

 

 

 マヤと2人で転移する。この場にいたのが2人だったのがあるがもし本当に混沌竜(カオスドラゴン)が出たならテスタロッサたちでは力不足だ。今のクマラも無理だろう。ビアンカやフローラならいけそうだがいなかったから連れていけない。

 急いで転移しようするが何かに妨害されているのか転移が発動できない。転移魔法に魔素を最大までかけて一時的に向こうの空間に穴を開ける。そして転移したのだが

 

 

「幼女?」

「マリアベルだとさ。ロッゾらしいぞ」

「なるほどね。それで混沌竜(カオスドラゴン)は?」

「上だ。今はミリムに抑えてもらってるよ」

「ふーんなるほど。マヤはこっちを手伝ってやってくれ。僕は上に。シオンたちがヤバそうだ」

「了解」

 

 

 シスタは上に行くとあのミリムが攻撃をしあぐねている。というより何かにためらっているのか避けるか受ける、もしくは混沌竜(カオスドラゴン)が死なないぐらいに攻撃している。

 

 

「ミリム!」

「シスタよワタシにはあの竜は攻撃できない。あいつは昔ワタシが封印したやつなのだ。友達なんだ」

「なるほどね。考えがある。けど僕だけじゃ不安だから足止めする。リムルとミリム、僕がいればなんとかなると思う。とりあえず友達には攻撃しにくいだろうから僕が出る。やばいと思ったら殺さなくていいから止めてくれ」

「わ、わかったのだ」

 

 

 シスタたちはかわしながら会話を続ける。そしてミリムはシスタの邪魔にならないように下がり目を凝らす。シスタはシスタで早速2本の刀を抜く。その間もルウェルによって相手の測定をしてもらっている。

 

 

混沌竜(カオスドラゴン)は危険度ヴェルザードなどと同等です》

(いやいやそれ足止めも難しくない?)

《しかし他の竜種と違い知能が失われているために攻撃が読みやすいです》

(なるほどなるほど。それならルウェル思考加速、他のスキルは暴食之王(ベルゼビュート)時間之神(クロノス)だけだ。誓約之王(ウリエル)はなしで)

《了解しました。しかしなぜ誓約之王(ウリエル)を使わないのですか?使ったほうが安全に戦えます》

(予防だよ。ミリムが裏切るとは考えられないが僕の場合はね)

《シスタ様はまだ……いえなんでもありません。思考加速を開始します》

 

 

 思考加速によりシスタの感覚、見え方は全て広がる。これにより爪での攻撃を刀で弾くか受けることができるようになった。

 また刀に刃こぼれひとつないためにシスタはどんどん斬撃の速度を上げていく。しかしそのシスタに呼応するように刀も切れ味、強度ともに増していく。

 

 

「シスタよ下がるのだ」

「?!」

 

 

 ミリムの声に反応したシスタだが少し遅い。竜と会ったことはあっても戦ったことはないのだ。そんなことは前世でももちろんあるわけがない。そしてブレスに反応が遅れる。

 可能な限り下がるがとてもかわせる距離じゃない。

 

 

《ヴェルグリンドの方の刀に炎を纏わせて斬ってください》

(は?けどわかった)

 

 

 ルウェルの指示通り飛んでくるブレスを斬る。ブレスは斬れたが今のシスタは呼吸を必要としている。ブレスを放ったのは渾沌竜。そのブレスにも様々な状態を変化させる効果があったのだがシスタには一つも届いていない。超速再生や状態異常無効が発動していないのにだ。

 

 

《ヴェルグリンドの方に炎を纏わせたのは火による消毒の効果です。もちろんそれだけでは防げませんがシスタ様はほとんど身体中を魔素が覆っております。余計なものはそれが全て無効、もしくは弾いています》

(なるほどね。それじゃあこのまま行きはサポート頼むよ)

《かしこまりました》

 

 

 

 シスタと渾沌竜はそのまま撃ち合いを始めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シスタたちが戦いを始める時リムルたちの方にも動きがあった。

 

 

「それでリムルここはどうしたらいいの?このちびっ子殺す?」

「いやこっちはいい。シオンたちの方を手伝ってやってくれ」

「了解」

 

 

 マヤは飛び出し挨拶がてら刀を振り下ろす。簡単にやっているがその実力はヒナタをも上回る実力だ。床にヒビが入る。

 

 

「マヤ助かります。さっきから攻撃を繰り返しているのですがなかなか効かなくて」

「なるほどね。私がやってもいいけどあくまで手伝いだけにするよ。私がやったらそんなに時間かからないしね」

 

 

 マヤの言葉にラズルは激昂する。自分のことなど眼中にないという言葉に耐え難い屈辱を覚えたのだ。そしてマヤに飛びかかるが究極能力を持っているマヤに飛びかかったのが失敗だった。反撃を喰らい片腕が飛んでいく。マヤが手加減していなかったら今頃胴体が真っ二つになっていたというぐらいに鋭い一撃だったのだ。

 

 

「しまった。まぁいいか。あとはシオンたちよろしく」

「もちろんです。マヤは休んでいてください」

 

 

 シオンはそう豪語する。それもラズルを切れさせる言葉なのだがそれ以上頭に血を登らせない。いきなり来て偉そうなことを言われ、それに切れて動いたら片腕が飛んだのだ。

 ラズルは超速再生を持っていない。だからこそ完全回復薬がいるのだがラズルハ持ってきていない。自身が負けるとも傷をつけられるとも思っていなかったせいだ。そもそも完全回復薬はテンペストでは幅広く売っているが作ることは難しい代物なのだ。

 

 

「ランガいけますね?」

「無論」

 

 

 2人な攻撃を繰り返す。先ほどとあまり変わっていないがラズルの片腕がないことで攻撃回数自体が減っているのだ。そしてシオンたちは変わらず。その状態が続けば均衡はあっという間に崩れる。そしてシオンがラズルの体に触れ料理人(サバクモノ)を発動させると体が弾けるように爆発して消えた。

 

 

「なんだか悔しいです」

「なにが?」

「これではマヤのほうが功績が多いので」

「そんなことはどうでもいいよ」

 

 

 シオンが騒ぎ出して面倒だと思ったのかマヤはその場を退散する。上からすごい振動を感じるがこの場を後にもして置けない。リムルの相手はなかなかに厄介そうな小娘なのだ。

 

 

「やっほー変わろうか?」

「いやいい」

 

 

 そういうとマリアベルは逃走していく。リムルも深追いするつもりはないようでそれ以上なにもしなかった。

 

 

「早く上に行こう」

「あぁ」

 

 

 

 リムルとマヤは上に上がる。シオンは待機。ランガも同じく待機だ。リムルの判断に異議はないとマヤもなにも言わずに上がる。

 そして驚くべき光景を見たのだった。




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