これも映画の力ですかね
まぁ評価は下がってたんですけども
ディアブロとレインが向かい合っている。なぜここまで二人とも殺気立っているのかは不明だけどとりあえず何も言わずに過ごすつもりだ。
「三連霊子崩壊」
ディアブロの魔法の直後レインの分身体が消えた。ここにきた時から違和感はあった。本来感じるはずの圧が半分より低かったのだ。僕はルウェルがいないと正確な魔素量が測れないが大体はわかる。
「ディアブロお前やりすぎ」
「クフフやりすぎと言うことはないでしょう。青は分身でしたよ」
「いやわかってるけどさぁ」
どうにも女に手を出すのは気がひける。いやわかっている。あの時のことはどうしようもなかったんだと。自分が弱かったから、止めるだけの力がなかったからだと言うことがわかっている。わかっていても頭では納得できそうにない。
「よぉ、久しぶりだな黒」
「その名で呼ぶな。私にはリムル様より名付けられたディアブロという名がある」
「ディアブロか。そうかそれは悪かったな」
ギィは素直に謝る。しかし全く悪いと思っていないような感じで謝るものだからディアブロも顰めっ面になっている。
「それでここに何の用?」
「少し気になったことがあってな」
「?」
全く言ってる意味がわからない。ただの戦闘でその場にいない魔王が出張る理由なんてあるわけがないし何か理由があるはずだ。
「それをいうのは構わないのか?」
「構わんさ。俺にとって所詮塵芥の考えることだ」
「ふーん。それでどうする。全員のところに戻るか?」
「そうだな。まぁ俺がいるとわかったらなんて反応するかわからんけどな」
ギィと一緒に歩いて行く。その間にテスタロッサたちからの連絡があったがなにもないと伝える。あいつらからの連絡の内容が聞くに耐えない内容だったからだ。
「終わっ……た?」
「シスタ」
「まぁ一通りはね。それで一度ヒナタが死んだんだけどなんでか生き返った。それで最大の問題がその子なの」
そこにはリムルにくっついて離れない美女が立っていた。けどこの美女どこかでみたことがあるような気がする。
「シスタ先生!」
「は?」
間髪入れずに抱きついてくるが誰かいまだにわからない。しかも先生だなんてそんなはずは。
「ま、まさかクロエ?」
「うん。私やっと先生たちの力になれるよ」
「そういうことだ。なんでか大人になったんだよ」
「おいおいそこが1番大事だろ。あとレオンさん、殺気がすごいんですけど」
「なんか面白そうな話してんな。混ぜてくれよ」
その場にいたルミナス、レオン、リムルに緊張が走る。元々いないはずの魔王なのだ。まぁ僕からしてみればレオンがいることにも驚いたがそこはまた別の話だ。
「お前が新しい勇者か」
「そうよ」
その瞬間に世界が止まる。それを見えていたからこそ刀を二本抜き2人の交錯する位置で構えて受け止めた。
「痛い」
「シ、シスタ先生。そんな無茶を」
「おいおい何してんだシスタ。お前に死なれたら困るんだが」
「なら試すようなことはやめとけ。僕の教え子のこの子に手を出すってことはそういうことだ」
「なるほどな」
「その通りじゃ。この子に手を出すと言うことは妾たちを敵に回すと思って良いぞ」
レオンもリムルもそれに賛同する。ギィは諦めたのか何も言わない。
「シスタ先生大丈夫?」
「もちろん。少し腕が痺れたぐらいだな」
「無茶しないで。私はもう先生たちを守れるから」
「ならまだ強くならないとな」
「どうして?」
「簡単だよ。僕が教師でクロエが生徒。僕が生きてるうちは守らないとね」
クロエが顔を赤くしていてレオンが睨んでくる。ルミナスはルミナスで睨んでくるししんどいのが事実なのだが気にしたら負けだ。
「まぁそれはそれとしてこれからどうするんだ?」
「俺としてはクロエの居場所がわかった。これ以上求めることなどない」
「妾としてはまだ不満があるがとりあえずは置いておく」
「なら決まりだな」
「何がよ」
「クロエを含むあの5人はしばらくの間テンペストで暮らしてもらう」
「ん、了解」
シスタはあっさり同意する。てっきり反対でもするものかと思ったがすぐに受け入れた。リムルは少し驚いた顔をしたがすぐに元を戻る。
僕自身イングラシアに預けておくより手の届く位置にいてもらった方が助かる。すぐに助ける際にも体制を整えられるし何よりあいつも信用できない。
「じゃあ俺様は帰るぜ」
「あぁ、またなギィ」
「またこっちに来いよ。ヴェルザードがいつでも来てくれだとさ」
「はいはい。何をそんなに気に入ったんだか」
ギィは転移していく。レインもそれに着いていくように転移をしてそこからレオンも帰る。なんだか嫌な予感がするから先に帰ることにしよう。
「リムル先に帰ってあいつら迎えにいってくる」
「あぁたのんだ」
さっき戦いがあったところに向かいマヤたちを迎えに行く。
「おかえりー。どこかにいくの?」
「あぁ、マヤとユキ、あと2人は先にテンペストに帰っておいてくれ。ビアンカとフローラは今から行くところについてきて欲しい」
「了解」
「かしこまりました」
「えーあたしも行きたいよー」
「ダメ。顔が知れすぎてる以上今回のところは向いてない」
あいつらを迎えにいく以上秘密裏に動きたい。顔なんかは隠していくが魔素もなるべく使いたくない。最悪向こうで戦闘にでもなった時に使いたくない。
「それに最悪の事態になるとテンペストまで攻められる。マヤはそっちの防衛に当たってくれ。多分東の方からだ」
「りょーかい。けどこのことリムルに言っとかなくていいの?」
「まぁ今の段階では可能性の段階だからな。テスタやウルティマに手を借りたらいいよ」
「あれ?カレラは」
「あいつは遠慮ってものを知らないからな。ウルティマも遠慮したいが数で攻めてきたらこっちも最低限頭数を揃えないとな」
「了解。これから戻るよ」
マヤはすぐに転移して消えていく。胃袋からフード付きのコートを羽織りすぐに向かう。話がどこから漏れているかわからないために今すぐにでもいく必要があった。
《テスタ、ウルティマ今大丈夫か?》
《シスタ様からのお話は何よりも優先されることですので》
《うんうん、ボクも》
《今からマヤが帰る。マヤからの指示に従ってくれ。詳しく話してる時間はないんだ。頼む》
《わかりましたわ》
《もーあいつの指示は従いたくないけどしょうがないか》
2人との会話を切る。すぐにイングラシアに入る。検問をされたがギルドカードを見せて2人は付き人というと通してくれた。
「ここから最短で向かう。ごねた場合は実力行使だ」
「はーい」
「話を聞いてる限りごねる子どもたちではないと思いますが」
学園に入る前にフローラの魔法で全員が透明になって中を進んでいく。前の僕の治療の時とは違って周りに影響を与える。足音なんかは消しているが通った時の風が出るために人の横を通るときは要注意だ。
「この部屋だ」
シスタがその部屋を開けると子どもたちはびっくりを隠せていない。誰もいないのに急に扉が開いたのだ。
「な、なに!?」
「幽霊かな?」
「ケンちゃんそう言うのは良くないよ」
「み、みんなとりあえず落ち着こう」
フローラに言葉を送り透明化を解く。すぐに落ち着きを取り戻したかのように見えたが別の意味でうるさくなってしまった。
「やれやれここをこんなにうるさくされると迷惑なんですけどねぇ」
「誰だお前?」
「これは魔王とあろうものが私を知らないとは」
「言葉はうまいけどそれに対しての実力が伴ってないんじゃない?」
「これはこれは随分と甘い見積もりだ」
「ビアンカ、フローラ!!そいつら頼む」
「了解」
「かしこまりました」
「お前らその人たちについて行け」
すると目の前のやつはローブを脱ぐ。するとさっきまで隠れていた魔素が溢れ出す。その量だけで言うと僕と変わらない量だ。
ただそれを制御できてはいないようで溢れ出てた。
「コロスコロ、す」
「お前さっきのローブ着てろよ」
「お前を殺さないとあの、方に殺される」
「あの方って?」
「話すわけがないだろぉ!」
そりゃそうだ。負けたら殺すとまで脅すような相手だからな。話した時点で殺されると言うこともある。
かかってくる以上仕方がない。殺すか
「おいおい魔法は使えないのか?」
「知るかんなもん」
「その割には」
殴りかかってくる一撃一撃が重い。うけながしてはいるがあたるとかなりいたいだろうなぁ。当たればの話だけども。
「さて、と死ね」
「なにを」
重力之王を発動させて動けなくする。早く終わらせないと床が抜けるなこれは。一応床にも強化をしているが重力の方が強い。
「死ね」
「ダメェ!」
振り下ろす刀をアリスの人形と手裏剣が軌道を逸らす。
「何してんだ」
「自分でもわからない。わからないけどシスタが人を殺すよを見るのはイヤ!」
「お、おい。そんなことを言ってる場合じゃ」
「イヤなのはイヤなの」
「はぁ、仕方ない」
シスタは重力を解く。そいつにもう抵抗する気がないとわかったからだ。
アリスに必死に腕を止められているが力を入れた瞬間にアリスは吹っ飛び首を飛ばすことができるだろう。
それでもしなかったのは僕自身にもわからない。
「お前にかけられた呪いは解いてやる。ただ二度とテンペストに手を出すな」
「俺にかけられた術はそんなに簡単じゃない」
「そうか。なら死ね」
アリスが掴んでる腕とは逆の腕で頭を潰す。その瞬間アリスの目は少し腕を動かして隠すようにしたけど血が飛び散る。
「俺は今……」
「アリスに感謝するんだな。本当なら殺してたから」
「まさかあの方に匹敵する方が現れるとは。お前があの方のおっしゃっていたシスタなのか?」
「それも知らずにきてたのかよ」
「話には聞いてはいたがここまでの人物とは」
「それでどうする?」
「貴方様に多大な感謝を」
そういいそいつはアリスの前に膝まづく。アリスは腕に抱きついている力をさらに強くして怖がっている。それもそうだ。自分よりはるかに年上の男が自分に対して膝まづいているのだ。
「お前の忠誠は本物か?」
「疑うならこの首飛ばしましょう」
「なるほど。ならこれを飲め」
そういい丸薬を渡す。それはシスタが一時期作っていたもので相手に対して反抗の意思があると即座に相手の生命を奪うものだ。もっともシスタよりも弱いものしか使えないのだが。
「アリスはこれを」
「ネックレス?」
「あぁ、お前を守るネックレスだ。これに魔素をこめるとお前を守るように組んである」
「ありがとシスタ」
アリスの首にネックレスをつけると本当に嬉しそうにした。
「嬉しい」
その一言でケンヤは落ち込んでいるがそれはシスタにはわからない。リョウタが慰めてはいるものの全く聞こえていないような感じだ。
シスタは諦めて全員をテンペストに連れて行くことにするのだった。
随分と本編からずれてる気もしますがそれも創作の意義なので温かい目で見てもらえれば