しばらく休んでたんでまた少しずつ書いていきたいです
ヴェルグリンドはルドラからの本隊に構えている。もちろんそれは並列存在ではなく本体で顔色ひとつ変わらない。
しかし内心は少し違う。ヴェルグリンドは自他ともに認めるこの世の最強の一角の1人だ。
その自分が本体じゃなく並列存在とはいえ何もできずにシスタに滅ぼされた。あの時のシスタはそもそも優しさという点ではまだあったほうだと思う。しかしシスタがあの時使った力は見たこともない力だ。もちろんヴェルグリンド自身が見たことない力などたくさんあるが見てしまえば大抵のことはわかる。しかしあの力の根源が全くわからないのだ。
シスタが使っていたあの球体。外見は真っ黒で何もない物だった。しかしほんの少し攻撃が当たると何かが破れたかのように強烈な吸引力を発したのだ。しかも周りには一切の被害はなかった。後ろにいた人間たちには何も影響もなくお茶を飲んでいたのだから、
あれほどの吸引力なら世界すら崩壊させてもおかしくない。それなのに周りには影響の影がなかったのだ。ヴェルグリンドは帝国本陣で涼しい顔をしながらシスタのことで頭がいっぱいになっていたのだった。
一方でシスタ、リムルのテンペストでも一時的に祝賀会が行われていた。といっても活躍した人物に報酬を与えると言うものだが。これになぜか僕まで参戦したいたのが不明で仕方がない。ほとんど何もしてないし、なんなら僕がヴェルグリンドと戦っていたのは誰も知らないはずなのに。
家でのんびり飲もうとまで考えていたが途中で考えを改める。前から考えていたことを実行するために動き出す。
「シュナ」
「はい。なんでしょうかシスタ様」
「少し正装を用意してくれ。やることができた」
「わかりました。前から用意してあるものがあるのでそちらを」
「頼んだよ」
シスタからは見えなかったがシュナは上機嫌で部屋から出ていく。前から用意していたものだがシスタからなかなか言われることがなかったためにお蔵入りする可能性があったのだ。
すぐに取りに行くと汚れ一つない状態で保存されている。シスタ自身が白いために黒を基調とした服。それに羽織れるようにマントまで付いているものだ。シュナはそれをシワがつかないように抱えてシスタの家に向かう。
「シスタ様こちらをどうぞ」
「え!?めっちゃいいんだけど。こんなの作っててくれたんだ」
「シスタ様に似合うと思ったらつい」
「ありがとなシュナ」
「いえ、光栄です」
シスタは着替えに向かい、それを着て出てくる。シュナは自身が作ったはずなのにその姿に見張れてしまう。
「シュナ?」
「あぅ、こんなに似合うなんてずるいです」
「ん?なんて?」
「なんでもないです。会場に向かいましょう」
シュナは早足でその場から出ていく。まだかなり時間があると思うんだけどな。シュナが出ていったと入れ替わりでリムルが入ってくる。
「シスタお前また何かしたのか?」
「人聞きの悪い。何もしてないぞ」
「なるほどね。その格好か」
「は?」
「いや分からなくていいよ」
「それよりなんの要件だ」
「お前の直属の3人の悪魔に役職を与えないとなと思って」
「なるほどね。それは僕も考えていたけど、ただちょっと考えていることがあるんだけど」
「へぇー聞こうかな」
僕は考えていたことをリムルに話す。初めの方は難色を示していたが、空の上で起こったことの一部を話す。ヴェルグリンドのことを内緒にして上手く話せたと思う。するとリムルはそれを了承すると思ったが一部だけ内容を被せてきたのだ。しかしそれ自体元々考えていたものの一つなので特に否定することはない。
しかし今回のことで確信した。あの七人にはある事をすると。これがなくてはなんともならないが色々と問題がある。
第一にビアンカとフローラ、そしてユキだ。ビアンカとフローラは単騎で僕と変わらない戦闘能力があるために部下を必要になる時があるとしたらその時にでも考えればいいだろう。
問題はユキだ。この国に来たのも最後で僕の直属という立ち位置にいる。そのせいで一部からよく思われていないとソウエイからの報告で聞いたことがある。
たかが僕の部下になっただけでなんでそんなにも当たりがきついのかわからないがまぁそれぞれに思うところがあるんだろう。
だからこそユキの力を解放させてやりたい。
「シスタ様失礼します」
「シュナどうした?」
「クマラさんが来ておりますが」
「なるほどね。通してくれていいよ」
「承知しました」
シュナが出ていくとそれと入れ替わるようにクマラが入ってくる。いつもは基本笑顔か見ただけでわかるほどテンションが高いのだが今回は違う。
「突然な訪問失礼します。しかしわっちは聞きたいことがあってきやした」
「へぇ、聞きたいことって?」
「シスタ様が考えていることでありんす」
「僕の考えを聞きたいと」
「わっちの
「先程ソウエイ殿から話していただきやしんた」
「なるほどね。それを聞いて僕に一体何を」
「なぜわっちではなくあの新参者なのでありんす!?」
「まぁ言いたいことはわかるよ。実際その手の報告はソウエイからも聞いている」
「なら!」
「ただ少しだけ落ち着いて僕と話をしようか。少し座ってくれ。まだ正式な発表には少し時間があるから」
クマラは僕の言葉を聞いて座ってくれる。しかしまだ納得していないのが目に見えてわかるような状態だ。お茶を入れてから席に着く。クマラは少し不満そうにしながらも入れたお茶に手を伸ばす。
落ち着いたタイミングを見計らい言葉を話し始める。
「クマラの言い分はわかった。新しく新設する────ーに任命しろってことだろ」
「そうでありんす」
「ただそれに任命されなかったからといって僕とクマラの関係が変わるわけじゃないのにそこまでこだわる理由はなんだ?」
「わっちはシスタ様に仕えてきました。その中での特別な席があるとわかってその席に座りたいと思うのはおかしいことでありんす?」
「いやクマラがそこまで慕ってくれてるのは嬉しいよ。今のクマラの意見は100人が聞いたらその通りだと思う」
「なら」
「ただ僕が考えているものにクマラはサポートに回って欲しいんだよ」
この話はいくらしても平行線になる。サポートをしてほしい僕とその席に座りたいクマラ。平行線になるならやることは決まっている。この世界ではただそれだけが全てを表すのだから。
「ならわっちがサポートに回ったらシスタ様は喜んでくれるでありんすか?」
「へ?あ、うんもちろん。すっごく助かるよ」
「分かりました。まだ納得いっていないところはありやすが今は納得しておきます」
「クマラ本当にありがとう」
僕はたまらずつい抱きついてしまった。絵面的にかなりやばいのだがそこまで気にしていなかったが
「シ、シスタ様。あわわわわわ」
「あ、ああ。悪い悪い。ついつい」
「あ、いえ。ではこれで失礼します」
もちろんクマラが最後まで抵抗することもあった。というかそっちの方を警戒していたから最悪の場合ユキと戦わせることさえ頭に入れていたのにクマラが想像以上に成長していることにびっくりが追いつかない。まぁクマラに抱きつくとも思っていなかったが。
クマラが出ていったために部屋は静かになる。シュナもいないために部屋の雰囲気は静かそのものだ。
小説を取り出して読む。リムルは漫画再現しているために僕は小説だ。というか漫画より小説の方が好きなため小説を出しているのだが読むのは限られている。ウルティマやカレラは読まずテスタやビアンカ、フローラはよく読んでいる姿を見る。また意外にもシオンも読んでいる。
シオンはこういうのに興味がないと思っていたのが本人曰く面白いのだと。音楽祭でもシュナとの絶賛の演奏をしていたし少し考えると不思議ではない?のかも
そんなことを考えているうちに先の準備が整ったと連絡が入ったので僕は移動することにした。
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