最強の相棒として転生した件   作:麒麟@

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58話

 今回の表彰式だが僕はほとんど何もしない。あいつらの発表も実際のところ秘密裏に行うことにした。本来なら発表する予定だったのだが急遽予定を変えることにした。帝国からの攻撃は一時的に止んだがヴェルグリンドが出てきていない時点でおかしいのだ。西側諸国を蹂躙するだけならヴェルグリンド1人で十分足りる。実際にヴェルドラは姉に苦手意識があるみたいだし、あの反応なら勝てるかどうかも怪しいだろう。

 ヴェルザードには完全に苦手意識があるみたいだしヴェルグリンドにも持っていても不思議じゃない。

 

 表彰式が始まり1人また1人と表彰されていく。そして悪魔3人になった途端にリムルは僕に目配せして代わる。

 

 

「テスタロッサ、ウルティマ、カレラお前たちの働きは素晴らしかった。テンペストの幹部に任命する。虐殺王、残虐王、破滅王を名乗ることを許す。これからも頼むぞ」

「「「は!」」」

 

 

 3人とも膝をつきそれに従うように返事をする。それに関して突っ込む気はないがシスタは思念伝達にて指示を出す。

 

 

《お前たち3人と、マヤ、ユキ、ビアンカ、フローラは後で家に来てくれ。大事な話がある》

 

 

 7人を家に呼ぶことにする。この後宴があるらしいが初めに顔だけ出しておけば後原村がなんとかするだろう。

 シスタという人間は元々関わり合いを嫌う。嫌っているが周りに合わせるということができるので他の人に押し付けるということができるようになった。

 宴が始まり、少しして家に帰る。入るとすでに待っていたかのように7人ともいた。

 

 

「じゃあ言うわ。ここにいる7人を僕の直属の部下、『七魔戦姫』に任命したい。もちろん断ってくれても「断るわけないじゃんいいけ……ど」

「そ、そうか」

 

 

 否定される可能性もあったがあそこまで即答されるとも思わなかった。

 

 

「七魔戦姫ですか?」

「そ、まぁネーミングセンスはともかく全員が女で魔族や人間もいる。だから魔と姫って字を入れたんだけども」

「わたくしはとっても気に入りましたわ」

「ボクもボクも」

「私も異論ないな」

「私もですわ」

「私もかな」

「あたしも異論なんかあるわけないじゃん」

「アタシか!?最後なのにそんな異論あるわけないだろ」

 

 

 全員からの賛同が得られたのでそれぞれの役職を決めていく。

 

 

「マヤお前を七魔戦姫筆頭にする。お前は「力」の称号を与える」

「りょーかい。謹んで受けるよ」

「テスタロッサ。お前には「知」の称号を与える」

「ありがたく頂戴いたしますわ」

「カレラお前には「暴」の称号を与える」

「受けるとも。ありがたい」

「ウルティマお前には「酷」の称号を与える」

「うん、ありがとシスタ様」

「ビアンカお前には「補」の称号を与える」

「ありがと。受けるよ」

「フローラお前には「支」の称号を与える」

「お受けいたします」

「ユキお前には「魔」の称号を与える」

「ちょっと待て!なんであたしが魔なんだよ!おかしいだろ」

「そんなことないですわ。わたくしたちからしてみれば十分魔にふさわしいですもの。あなたの成長速度は魔物たちの進化よりもさらに早いですもの」

「〜〜〜〜わかったよ!うけるよ」

「うにゅ」

 

 

 全員が受けたことによってそれぞれに新たなギフトが配られる。これはシスタ直属ということもありかなり魔素を使ったためにボクはスリープモードに落ちたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スリープモードから目が覚めるとそこはマヤの膝だった。

 

 

「あ、起きた?」

「まぁな」

「それじゃあそろそろ始まるから迷宮にいこっか」

「本隊が来るのか?」

「違う違う。リムルからの案だけど説明するのがめんどくさいから本人から聞いて」

 

 

 マヤはそういい転移して先に向かう。転移しようとしたがその前に

 

 

『ルウェルさんや。なんでスリープモードになったのかな?』

《なぜとはどう意味ですか?》

『魂を使うと思っていたんだけど』

《魂は今回使うことをやめました。理由はこれから先に使うことがあるかもしれないからです》

『その時は人類を殺せばよくない?』

 

 

 シスタはリムルと違って人間に対してそこまで干渉しない。ただ邪魔してくるわけでもないので生かしているだけだ。そんなシスタを放っておかないのがルウェルなのだ。なんだかんだで反抗したりもするがシスタのことを考えての行動なのだ。人間を殺すということも後になればシスタの心を蝕む。そうならないようにシスタの妨害を行なっているのだ。少しずつほんの少しだけでも人間に対しても、他の人間に対しても優しさを持って欲しいのだ。シスタは自身の中にある矛盾にすら気づいていないのだから。だからこそルウェルはシスタにスキルを使いこなされる前に……

 

 

『まぁいいや。それならリムルのところに行こうか』

《了解しました》

 

 

 リムルは迷宮の奥にいるみたいなのでそこまで転移していく。そこにはかなりの人数がいた。席に案内されて座る。そこで話したのはこれからの帝国の出方。まず間違いなくリムルは殺される未来があったということ。それは強者が潜んでいることを示す。間違いなくヴェルグリンドのことだと思うがそれ以外にいてもおかしくはない。

 

 

「リムルはどうする気?」

「俺はベニマル、ソウエイ、テスタロッサ、ディアブロ、シオンを連れて皇帝に会いに行ってくる。シスタはどうする?」

「僕はなんだか嫌な予感がする。こっちに残ってるよ。ただ少しいくところがあるけど」

「了解。テスタロッサを借りるけど大丈夫か?」

「そこは本人が了承してるなら構わないよ」

 

 

 テスタロッサが了承してるなら僕が断る理由もない。ましてや帝国は確かテスタロッサの縄張り付近だったかそんなことを言っていた気がする。

 僕は僕で動かしてもらうとしよう。嫌な予感は大体当たるというから余計に嫌な感じだ。七魔戦姫を呼び指示を出す。

 

 

「ビアンカ、フローラ。お前たちは2人でドワーフ王国に向かってくれ」

「あたしたちも?なんで」

「嫌な予感がする。おそらく当たってるはず。帝国が西側を掌握するためのルートの一つだしな」

「わかりましたわ。すぐに向かいます」

「それからマヤお前はこれからリムルと行動してくれ。そっちでも何かが起きる」

「リムルに?結構なメンツが揃ってるから必要ないと思うけど」

「そっちでもおそらく何かが起きる。もしリムルが暴走したら止めてやってくれ」

「りょーかい。シスタは何するの?」

「ユキと僕は迷宮の守護だな。僕がヴェルグリンドの立場なら同時進行だ」

「?どういうこと?」

「ヴェルグリンドは竜種だし魔素量も膨大だ。並列存在を使おうと1割でも残っていればそれなりの防御ができるだろ。それに前にあった時に好きなやつがいるみたいな感じだったからそいつの防御に5割残したとしても5分割にすればそれなりの戦力になる。ましてや今ドワーフにいるメンツじゃ勝てないしな。迷宮でも相手にできるのはヴェルドラとゼギオンくらいだろ」

「確かにね。それなら迷宮最優先か」

「そういうこと」

 

 

 マヤたちは各々の飛ぶ位置に飛んだり、出発を待っている。この予感が当たらないといいんだけどこういうのは当たる。さてとそれまでにやれることをやるか。

 迷宮の奥でアルゴスを覗きながらいつでも対応できるように待ち続けることにした。

 

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