次の日、桜井と三輪は聞き込みをしていると、ある男性にアリバイを聞くことにした。
彼の名前は、岡部良平 23歳。
「えっ、昨日の時刻、俺はこの時は京都へ行っていましたよ。」
「京都、ですか。」
「ああ、俺は歴史好きでね、二条城と清水寺と東寺に行っていたから。」
桜井は岡部に行った。
「何か証明できますか。」
「証拠はあるよ、ほらこの写真。」
「間違いなく、京都へ行ってるわね。」
そして、三輪は言った。
「それで、博多へは行きましたか?。」
「ええ、次の日に京都から8時54分発の新幹線「ひかり211号」に乗って博多へ行きました。」
「間違いないのか?。」
「間違いないぜ、その後博多の友人に会いに行ったんだから。」
「そうか、じゃあ寝台特急「あさかぜ4号」に乗りましたか。」
「いいや、俺が乗ったのは寝台特急「さくら」に乗って東京へ帰ったぜ。」
「そうですか、じゃあ「あさかぜ」には乗っていないんだね。」
「ああ、「あさかぜ」に乗ったのは別の人じゃないか。」
三輪は、岡部の領収書から間違いなく「さくら」の食堂車の領収書があった。
「そうですか、どうも。」
そこへ、高山がやって来た。
「えっ、岡部にはアリバイがあった。」
「ええ、話によると岡部は8時発の「ひかり3号」に乗り京都へ着いたのは10時40分ごろ、京都へ観光していたんだそうです。」
「どうして京都へ。」
「歴史を巡ってたそうです。」
「そうか、岡部にはアリバイがあるのか。」
「つまり、岡部には「あさかぜ」の犯行は無理か。」
と、南主任は言った。
「ええ、彼は寝台特急「さくら」に乗って東京へ帰京したと。」
「なるほど、岡部は犯人じゃないな。」
「そうね。」
そこへ、1人の公安隊員がやって来た。
「南公安主任、「あさかぜ4号」の犯人と思われる似顔絵を持ってきました。」
高山は、似顔絵を見た。
「犯人はこの人だな、なんか30代ぐらいだな。」
「高山、例の北斗星の方は。」
「恐らく事前に札幌に行ってたんだよ。」
「どうやって。」
「東北新幹線を使って札幌へ行くんだよ。」
「そうか、盛岡から「はつかり」に乗って函館で特急「北斗」に乗り次いで札幌へ行ったのか。」
「その通りだよ。」
「仮にこの男だと、上野から午前7時発の「やまびこ33号」に乗り盛岡に着くのは10時19分、盛岡で10時32分発の特急「はつかり5号」に乗り函館へ着くのは14時51分、そこから特急「北斗11号」に乗る、札幌へは18時44分。」
「そして、次の日に寝台特急「北斗星2号」に乗ることは可能と。」
「その通りだ。」
そこへ、高杉班長がやって来た。
「おい、寝台特急「北斗星2号」に乗っていた男がわかったぞ。」
「本当か。」
「ああ、山田敦夫、47歳だ。」
「そうか、山田とその似顔絵の男は共犯か。」
「ああ、やはり高山の推理通りだ。」
そして、犯人は逮捕できるのか