仮面ライダー鎧武~ミライの果実~   作:ブレイアッ

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最後になんかいきなり出ますが気にしないでください
今回で最終話です


4  麦!  鳳蓮の意思

4  麦!  鳳蓮の意思

 

  後日

 

AM  10:47

 

  耕一はふたたびシャルモンへと訪れた

 

  扉を開けると前回来たときと同じように甘い香りが耕一を出迎える      

 

  窓際の席に座って紅茶とパティシエのオススメとメニューに書かれたケーキを注文する

 

  少し待つと凰蓮がケーキと紅茶を運んできた

 

「どうぞ、本日のおすすめのケーキとシャルモンオリジナルの紅茶です」

 

「ありがとうございます」

 

  静かにテーブルの上にケーキと紅茶がおかれる

  凰蓮はそのまま耕一の前に座る

 

「それで、答えは?」

 

「ワテクシは彼らビートライダーズの敵になるわ」

 

  凰蓮はきっぱりと言いはなった

 

「ほう、それは何故?」

 

「あの子たちはまだまだひよっ子、それに若いから知らないことが多すぎる。ワテクシがあの子たちを徹底的に叩いて鍛えるつもりよ」

 

  凰蓮の言葉に耕一は納得したようにうなずく

 

「なるほど、つまり貴方が踏むのは大根畑の土ではなく麦、ということですね」

 

  麦踏みというものがある、早春の寒い時期に麦の芽を足で踏む作業のことだ

  麦だけでなく他の植物にもいえることだが踏まれたりして茎が傷ついたとする、すると、傷口からエチレンが放出され茎が太くなり、丈夫になるのだ

  茎が太くなった麦は風で倒れにくく、さらに分枝も多く出て、強い麦になる

  古くから続く先人の知恵である

 

「何事も甘やかしては強くはなれない、だからワテクシが辛く、厳しく、青いアマチュアという麦をプロであるワテクシが踏むわ」

 

  そうですか、と耕一がうなずく

 

「では、踏まれて立てなくなった子のフォローはオレがやります。貴方は存分に鍛えてやってください」

 

  凰蓮の胸ポケットからアラーム音がなる

 

「では、お話はこれで終わり。時間をとらせてしまったようですね」

 

「ありがとう、ワテクシは仕事に戻るわ」

 

「ええ、頑張ってください」

 

  凰蓮は席をたち、小走りで厨房の方へと去った

  耕一は後ろ姿を見ながら紅茶を一口

 

「うん、おいしい」

 

●∴○

 

AM  11:09

 

  ケーキを食べ終え、凰蓮がいるレジへと向かう

  お金を払ってから耕一は凰蓮にあるチケットを渡した

 

「これは?」

 

「オレに会う必要があるときにはこれを持って時計の数字が揃ったときにどこでもいいですから扉を開けてください。そうすればオレの住むホムライナーに乗ることが出来ます」

 

「ホムライナー…………?」

 

  聞きなれない言葉に凰蓮は首をかしげる

 

「そうですね、そろそろでしょうか」

 

  耕一は腕時計を見ながらシャルモンの扉のドアノブに手をかける

 

「3…2…1」

 

AM  11:11

 

  午前11時11分11秒、シャルモンの扉の向こう側に時の列車が停車した

 

  黒いボディに赤いラインが入った列車はどことなく焔のような印象を受ける

 

「……………貴方は、一体」

 

「オレは畑山 耕一、職業は植物学者兼育種家の」

 

  扉の外へ出て一言

 

「ただの時の旅人さ」

 

  バタン、と扉が閉められる

 

  凰蓮は急いで扉に駆け寄り、勢いよく開く。そこには耕一の姿も、列車の姿も見れない、いつもの光景が広がっていた

 

●∴○

 

  2025年  4月  1日

 

「…………また、ダメだったか」

 

  耕一は2014年にいた一部の人間からはヘルヘイムの森と呼ばれる不思議な森へと降り立ち、呟いた

  見上げると巨大な大樹が聳え立っている

 

  ここは、かつて沢芽市と呼ばれた都市、見上げた先にある大樹はユグドラシルのビルである

 

「クオォォォ!」

 

  背後から声が聞こえる。耕一は無言でドライバーを装着し、オレタチロックシードを解錠する

 

《オレタチ!》 

 

「変身」

 

  耕一の頭上にオレンジの果実に酷似したものとカラタチの果実に酷似したものが出現する

 

  そのままドライバーに装着

 

《ロック オン》

 

  銀色のカッティングブレードを倒す

 

《OK!  オレタチアームズ》

 

  頭上の二つの果実がオレンジ色の粒子となって分解され、一つに集まり新たなオレタチへと成る

 

《オレンジ! カラタチ! Fruit fusion!》

 

  オレタチは回転しながら耕一の頭に落ち、展開

  オレンジ色のパルプアイが露になる

 

「ごめんね」

 

  右手で銀色のカッティングブレードを二回倒し腰のホルスターからオレーガンとタチガンを取りだし、振り返る

 

《OK!》

 

  すでにオレーガンとタチガンの銃口にエネルギーが充填されていた

 

《オレタチ オーレ!》

 

  引き金を引くとオレーガンとタチガンからオレンジ色の光線が放たれ、途中で融合、極太の光線となって耕一の背後にいたものに命中

 

  耕一の背後にいたものはは断末魔の悲鳴もなく爆散した

 

 

 

  もう、地球だった星にはかつての生物はいない、いるのはインベスと呼ばれる怪物と一種類の植物のみ

 

 

 

  畑山耕一は植物学者で育種家で時の旅人

 

  彼は今日も過去へ跳び、過去を変える

 

  全てはこの未来を変えるために




オーナー「時の列車はなにもデンライナーやゼロライナーだけではないのですよ」

耕一は未来を改変するために過去と未来を行き来しています。時の運行を守るのではなく壊す、実は時間犯罪者だったりします

……………………続くかどうかは感想しだい、続編希望の声があれば書いてみます
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