夏と刀と無限の空   作:吉良/飛鳥

26 / 85
私達の水着は如何かしら?By刀奈     君の率直な意見を聞きたいなByロラン      ……結構なお手前でBy一夏


Episode24『楽しんだ者勝ちなら、楽しまないと損だ』

IS学園の臨海学校の前日、更識ワールドカンパニーの開発室――の更に奥にある束のラボには一機の紅いISが鎮座していた。

 

 

「ふぅ……箒ちゃんの専用機も此れで完成か――第四世代機になっちゃったけど、リミッターを掛けまくったから性能的には2.5世代って所だろうね。紅椿の性能を全て引き出すには、箒ちゃんが今の五十倍は強くならないと無理って感じ?

 つまり今のままじゃ、絶対に使いこなせないか~~……ま、如何でも良いけど。」

 

 

其れは束が妹の箒の為に作り上げた機体だった。

実はタッグトーナメントが終わった日の夜に、束に箒から電話があり、『私の専用機を作って欲しい』と言われていたのだ――突っぱねても良かったのだが、最初で最後になるであろう妹の頼みは聞いてやろうと思って、束は箒の専用機を作り上げたのだ。

 

 

「ま、リミッターを掛けまくったとは言え、最新型のIS一機ってのは手切れ金としては充分だよね。」

 

 

尤も束としては、此れを手切れ金に箒とは縁を切る心算らしい――もとより自分が箒から嫌われてる事は知っていたが、そのクセに自分に都合の良い時だけ『篠ノ之束の妹』と言う立場を振りかざして威張るのだから束としてもそろそろ如何にかせんとイカンと思っていたのだろう。

確かに自分に妹が出来ると知った時は喜んだし、生まれた時は可愛いとも思ったが、成長するにつれ我儘で自己中心的になって行き、挙げ句の果てには剣道を通じて知り合った一夏に助けられた事で依存してストーカーになった所で、『この妹ダメだなんとかしないと』状態になったのだ。

自分がISを作った事で、『要人保護プログラム』によって各地を転々とさせる事になったのに対しては『申し訳ない』気持ちはあったが、転校先で一夏からアッサリと陽彩に転がったのを知った辺りで『もう好きに生きろ』とか思ったのかも知れない。

 

 

「この子を如何使うかは箒ちゃん次第だね~~。

 其れよりも、問題なのは二人目のコイツ……小学校の時に箒ちゃんに近付いた正義陽彩。二人目の男性IS操縦者……如何してコイツはISを起動出来るんだろうね?

 いっ君がISを動かせた理由は単純、ちーちゃんの弟だから。遺伝子的の配列が、ちーちゃんといっ君とまーちゃんは普通の兄妹以上一卵性双生児未満で似てるからISがいっ君をちーちゃんと勘違いしたって考えれば説明が付くし、多分それが最も確率が高い。いっ君の機体のコアは白騎士に使ったやつだしね。

 でもアイツはちーちゃんと血縁関係もないし、機体のコアも白騎士のじゃないのにISを動かせたのは何故?

 其れにアイツの機体、乗り手がヘボいからアレだけど、性能的には第七世代って言っても過言じゃない……一体誰がこんな物を造ったの?

 幾ら探してもアレを造った会社は見つけられない……一応名前は存在してるけど実体がないからね――まるで、人知を超えた存在がアイツの為に寄越したとしか言えないなぁ?

 何よりも気になったのは、アイツがかたちゃんの事を『楯無』って呼んだ事……楯無って言うのは徳川の時代に幕府の裏方だった頃の更識家頭首が継ぐ名で、明治以降はその存在は歴史の闇に埋もれて、それこそ代々皇室に仕えてるような人でもない限りは知らない筈なのに、なんでアイツは其れを知ってた?

 ……有象無象には興味ないし、いっ君達がアイツに後れを取るとは思わないけど、一応は注意しておいた方が良いのかなぁ?素性も良く分からないしね。」

 

 

そう呟いて、陽彩の事は専用機のエクシアを含め、少しばかり注意しておく事にしたようだ。

箒がコロッと行っただけならば兎も角、マジで何でISを動かせたのか不明な上に、性能だけは束でも規格外と思える専用機を持って居るってんだから、大天才の大天災でも『道端の石ころ』と捨て置く事は出来ないんだろう多分。

 

 

「でもまぁぶっちゃけ箒ちゃんやコイツの事なんかよりも、いっ君のお嫁さん達の方が束さんは興味あるのだ~~♪

 『南風野吏』としては会ってるけど、あの時はかたちゃん以外はいっ君のお友達でしかなかったけど、ロランちゃんとヴィーちゃんとグリちゃん、ドイツのクラちゃんは今ではいっ君のお嫁さんだからねぇ?臨海学校の時に『篠ノ之束』として会うのが楽しみだな~~。

 ぶっちゃけ、手切れ金もそうだけど、紅椿造ったのだって、此れを箒ちゃんに渡す名目でいっ君達に会えるからだし~~♪」

 

 

いや、専用機造ったのは完全についでかい。

本当の目的は一夏と、一夏の嫁ズに会いたいからその名目で専用機造ったって……まぁ、その理由があったおかげで箒は専用機を手にする事が出来るんだから、ある意味で一夏達に感謝だわな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏と刀と無限の空 Episode24

『楽しんだ者勝ちなら、楽しまないと損だ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

臨海学校当日、一年生達はモノレールで本土まで移動し、其処からはバスに乗って目的地である『花月荘』まで向かう段取りになっている。

まぁ、出発に関しては特に問題はなかった――精々臨海学校に参加出来ないグリフィンがモノレールの駅まで一夏達を見送りに来て、一夏と嫁ズとハグをした後で、一夏に頬に『行ってらっしゃい』のキスをした程度だ。……まぁ、ブラジル人のグリフィンにとって頬へのキスなど挨拶みたいなモンだから問題なしだ。

刀奈達も学園に一人残るグリフィンの寂しさは分かってるので、此れ位の事で一々目くじら立てたりはしないのだ……尤も陽彩ハーレムで同じ事が起きたら確実に嫉妬の嵐が巻き起こって超大戦が勃発した後に、全員が千冬の出席簿アタックで強制的にKOされるんだろうけどね。

 

さて、この手のイベントではバスでの移動中も楽しむのが基本だ。

其れはクラスによってカラオケ大会だったり、友達同士でトランプやポータブルゲームを楽しんだり、或は特に何もせずに流れゆく景色を楽しんだりと多種多様なのだが、四組では絶賛Switchを使ったスマブラのオンラインチーム対戦大会が開催されていた!

勿論クラスの全員がSwitchを持ってる訳ではないが、持ってる生徒は全員が持ち寄ってゲーム機をシェアしながらの大会だ。

スマブラは最大四人なので、チーム戦と言うよりはタッグ戦の方が正しいと言えるだろうが、此のタッグ戦で恐るべき強さを発揮しているのは一夏と刀奈の夫婦タッグ……ではなく、

 

 

「一夏、お願い。」

 

「任せろ簪!喰らえ、昇龍拳!!」

 

 

一夏と簪の未来の義兄妹コンビだった。

何故この二人がコンビを組んでいるのかと言うと、『一夏と刀奈が組んだら絶対に勝っちゃって面白くないから』との理由で組み合わせはクジで決める事になったのだが、そのクジで決まったのが一夏と簪のコンビであり、この二人はゲームに関しては一夏と刀奈のタッグ以上に最強だったのだ。

簪はガチヲタでゲームも動画配信出来るんじゃないかって位の上級者なのだが、一夏もやるからにはとことんやる性格から、プレイしたゲームは全て究極的に極めて来たので、実はゲームの腕前はメッチャ上級レベルなのだ……この一夏に不得手なモノは何なのか逆に聞きたいわ。

でもって、そんなゲーマー二人が使ってるのは、一夏はリュウで簪はクラウドと言うマジのガチ!主人公は高性能のご多聞に漏れず、リュウとクラウドはガチで強キャラだからね。

なので一夏と簪はサクサク勝ち進み、遂に決勝戦に!

決勝戦の相手は、刀奈と静寐なのだが……

 

 

「スマッシュボール……取らせるかよ!」

 

『灼熱!』

 

「ナイスサポート一夏……スマッシュボールは取った。此れで終わり!」

 

 

此処でも一夏と簪が見事な立ち回りを見せ、簪にスマッシュボールを取らせる為に、一夏が刀奈のキャプテンファルコンと静寐のピカチュウをコマンド波動拳の灼熱波動拳(リュウはBが波動拳だが、←↙↓↘→+Bで入力するとより威力の高い灼熱波動拳が出ます)で牽制してから昇龍拳を叩き込めば、簪がクラウドの最後の切り札の超究武神覇斬を炸裂させてゲームセット。

圧倒的な強さで優勝した一夏と簪のタッグだが……

 

 

「一夏君、簪さん、優勝おめでとう!」

 

「これ、優勝景品ですのでお納めください!」

 

「えっと、ありがとう?」

 

「サンキュー、有り難く貰っておくぜ。」

 

 

妬まれる事はなく、逆に優勝賞品として、クラスメイトからおやつに買って来たであろう駄菓子を何個か進呈されていた――そうなったのも、織斑兄妹と更識姉妹は普段からクラスメイトとの交流も大事にして、良い関係を構築しているからだろう。

放課後の訓練は勿論として、座学でも分からない事が有れば此の四人に聞けば分かり易く教えて貰えたりしてるからな……まぁ、座学に関して言うと、此の四人は束から直々に教え込まれたから、束以外ではこの世の誰よりもISに関する知識は深いんだけどね。

 

 

「あ、海が見えたわよ一夏!」

 

「綺麗な海だな……泳ぐのが楽しみになって来たぜ。」

 

 

でもって、一行の前には海が目の前に現れて臨海学校の気分を高めてくれていた――青い空と青い海に白い砂浜ってのは其れだけでテンション上がるモノだからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

それから程なくして花月荘に到着し、出迎えてくれた女将の清州景子に挨拶し、一夏と陽彩も例年にはない男子として挨拶したのだが、景子は一夏の事を『良く出来た弟さんですね』と千冬に言ったのに対して、陽彩には何もなかった。

宿の女将と言う人を見る仕事を続けて来た事で、一夏と陽彩の人柄を瞬時に見抜いたのだろう……陽彩は外面は良くとも内面は下衆の極みだって事にな。

 

 

「時に俺の部屋ってどうなってんの?」

 

「お前は私と同室だ一夏。

 寮と同様に更識姉と同じ部屋でも良かったのだが、其れだと関係ない女子達が押し掛ける気がしてな……余計な問題を起こさない為に私と同室にしたんだ。」

 

「其れは英断だと思うけど、正義の奴は?」

 

「山田君と同室とも思ったのが、其れだと山田君に危険が及ぶ可能性が有ったので奴は一人部屋にした。

 そうした事で、奴の婚約者達が部屋に押し掛けるかもしれんが、逆に言うなら其の五人だけで済みそうだからな……アイツ等が部屋で何をしようと知らん。」

 

 

そんでもって、一夏が千冬と同室ってのは原作通りだが、陽彩はまさかの一人部屋……確かに千冬の言う様に、陽彩を一人部屋にしてしまえば其処に押し掛けるのは陽彩の婚約者だけになるわな。

陽彩はテメェのハーレム要員以外も落としたい所ではあるんだが、ハーレム要員が原作に於ける一期ヒロインである為、自分達以外の女子を威嚇して陽彩に近付かせないようにしているのだ……尤も、既に五人が決まってる状態で更に別の女子にまで手を出したら、速攻で男性操縦者重婚法違反になるので、陽彩ハーレムの面々がやっている事はある意味でファインプレイなのだが。

まぁ、陽彩としても当初の目的は達成出来た訳だし、タイプの違う女子と簡単にヤレルって事で不満はなさそうだがな……本気でクズだわコイツ。一夫多妻ってモノを絶対に理解してねぇんだろうな。

 

 

「相当手を焼いてるみたいだな千冬姉……分かるぜその気持ち。俺も毎日のように勝負挑まれてうんざりしてるからな。」

 

「そうか……そして毎日のように負けるのに、何度でも挑むその姿勢だけは――評価出来んな矢張り。挑むならば強くなってからでなくては意味がない。

 そんなにうんざりしてるのならば、初日位は海で気分をリフレッシュして来い。――お前の嫁達も、ビーチに向かっているだろうからな。」

 

「了解です!!……そんじゃ、早速ビーチ行ってきます!!」

 

 

だが、其れは其れとして、一夏は千冬に言われて水着に着替えてビーチに移動!!

制服の下に水着を着こんでいたからこその早着替えだろう。そうじゃなければ秒での着替えなんかは出来ないからな。……制服の下に着ていたにしても、十秒未満で着替えたと言うのは相当早いと思うが、其れだけ一夏も海が楽しみって事なのだろう。

 

そして、水着に着替えた一夏がビーチに来たのだが……

 

 

「織斑君!?」

 

「あ、ISスーツの時も凄いと思ったけど、水着になるとより凄いよね一夏君の身体って……」

 

「あの身体に自由に触れる事が出来る刀奈さん達が羨ましい……如何して私は日本人だったのだろう!!」

 

「決して厚くないけど確りと鍛えられた胸筋……あの胸板に抱かれたい!!」

 

「薄く割れた腹筋も素晴らしいでしょ!割れた腹筋が嫌いな女子はいない!!」

 

 

その瞬間に女子達の視線は一夏に釘付けになってしまった。

日々鍛え抜かれた一夏の身体は決して太くはないが、しかし必要な筋肉はバッチリ付いていると言う理想の細マッチョとも言うべき身体であり、腕にはアスリートとしての筋肉が付いているだけでなく、腹筋は割れて、胸板も厚くはないが必要な筋肉だけを搭載した厚みがあるのだ……つまり一夏は人と言う『雄』に於ける最高の個体であり、それに人の『雌』が魅力を感じるなってのがそもそも無理な訳だ。――極論を言うなら、一夏が世界中の女性を魅了する事も可能だろう。

てか、現在進行形で魅了されてる女子も居る訳だしね……なんか、少々ヤバい事を言ってる奴もいるような気がしなくもないが、其処は海でのテンションがそうさせたのだと思っておこう。

そんな見事なボディの一夏に対して陽彩はと言うと、最低限鍛えてはいるので貧相ではないのだが一夏と比べると見劣りするのは否めないだろう……全身の筋肉量で言うのなら、一夏の70%程度と言った所か。まぁ、チートのおかげでこんな身体でも身体能力だけは高めなのだが。

その陽彩はと言うと、テメェの嫁と宜しくやって居るみたいだ……原作の展開通りにミイラになってたラウラのバスタオルは、シャルロットが『覚悟を決めてサッサと取らんかい』と言わんばかりに強引に剥ぎ取ると言う、若干鬼畜な所業をしていたが。

 

 

「一夏、待たせたかしら?」

 

「少しばかり着替えに手間取ってしまってね。」

 

「今日は、楽しみましょう一夏。」

 

「絶好の海水浴日和、と言うのか今日は?」

 

 

陽彩の方は良いとして、一夏の前には水着に着替えた刀奈とロランとヴィシュヌとクラリッサの姿が。

水着のデザインは刀奈達が自分で決め、色は一夏が決めた水着だが、実際に着てみると此れが相当に似合っており、彼女達の魅力を存分に引き出しているのだ……四人でも相当なのだが、此処にグリフィンが加わったらマジで凄い事になりそうである。

 

 

「水着、良く似合ってるぜ皆。……欲を言えば、グリフィンも入れて全員の水着姿を拝みたかった!!」

 

「其れは、夏休みのお楽しみにしておきましょう?」

 

 

水着姿を褒めながらも、グリフィンも居て欲しかったと言うのは一夏の偽らざる本音だろう……学年が違うから仕方ないとは言え、一緒に臨海学校を楽しみたいと思うのは当然だからね。

そんな一夏に対して、すかさずフォローを入れてる刀奈は流石だと思うが。

 

 

「兄さん、早いな?」

 

「刀奈も早いね。」

 

「イッチー達、早いね~~」

 

 

で、今度は此処に円夏と簪と本音が登場。

円夏の水着はスポーツタイプのシンプルなデザインだが、お腹の部分が大胆にカットされたモノで、円夏の健康的な肉体を引き立てており、簪の水着は黒のビキニタイプにフリルをあしらった大人のカラーリングに可愛らしさをプラスしたモノで、夫々とてもよく似合ってるのだが……

 

 

「円夏も簪も良く似合ってると思うんだが……」

 

「本音、貴女のそれは本当に水着なの?」

 

「私にはピカチュウのコスプレをしたキツネの着ぐるみにしか見えないのだが……」

 

「と言うか、此れで海に入ったら沈みませんか?」

 

「着衣泳法の練習にはなるかも知れんが……」

 

 

問題は本音だった。

其れはもう水着ではなく、ロランの言う様に只の着ぐるみにしか見えないのだ……ピカチュウのコスプレをしたキツネとは、何とも言い得て妙だとは思うが。明らかにピカチュウのカラーリングなのに顔はキツネだからね此れは。

 

 

「この中に水着が入ってるんだよ?こんな風に~~♪」

 

 

突っ込まれた本音は、外装をキャストオフして真の水着姿に!

キャストオフして現れたのは、外装と同じく黄色に黒で模様が入ったビキニ姿の本音なのだが、その胸部装甲は刀奈に負けず劣らずの凶悪さを誇っており、思わず、円夏と簪が見入った位だ。

普段は、ダボダボな制服を着てるせいで分からなかったが、本音は脱ぐとマジで凄いのであった。

 

 

「のほほんさんって着痩せするタイプだったんだな……中々のお手前で。」

 

 

思わず一夏がそう言ってしまったのも致し方ないだろう……四組の癒し系キャラである本音が、まさか此処までだとは誰も思わなかったのだから。――当の本人は『イッチーに褒められた~』とご満悦だったが。

 

 

「まさか、本音がこれ程の凶器を持ってるとは思わなかったが……まぁ、良い。私は簪と本音と楽しむから、兄さんは嫁さん達と楽しんでくれ。」

 

「何だよ、一緒じゃないのか?」

 

「本音を言うのならば一緒に楽しみたいが、折角の海なんだから兄さんは嫁さん達を優先して欲しいんだ――海だからこそのイベントってモノも有るだろうし、兄さんも嫁さん達と一緒の方が良いだろう?」

 

「其れはまぁ、本音を言えばな?」

 

「呼んだぁ?」

 

「呼んでないよ本音。」

 

 

本音が安定のネタを披露してくれたが、一夏の本音は円夏達とも一緒に遊びたいが、矢張り刀奈達と一緒の方が良いと言った所だろう……そんな兄の思いを慮って行動出来る円夏は出来た妹と言えるだろう――ブラコンの気があるとは言え、円夏は一夏の幸せを一番に考えられる子なのだ。

そんな円夏の頭を一夏が無意識に撫でたのはある意味で当然だったのかもしれない。兄として妹の気遣いに『ありがとう』の思いが出たからこその行動だったのだろう。

頭を撫でられて満足したのか、円夏は『確りな』とだけ言って、簪と本音と共に海に向かって一直線!――その際に、簪も刀奈に『頑張ってね』と言ってたがな。

 

 

「え~と、それじゃあ如何しようか?」

 

「そうねぇ……取り敢えず先ずは、オイル塗って貰おうかしら?」

 

「成程、そう来たか。ま、予想はしてたけどな。」

 

 

んで、残された一夏は先ずは嫁ズに定番のオイル塗りをする流れになった――刀奈がビニールシートを、クラリッサがビーチパラソルを持って来ていたので、一夏もこの展開は予想していたようだ。

普通は水着女子にオイルを塗るとなったら、男子だったらドキドキモノであり、オイル塗りにかこつけて胸や尻を触ってやろうと邪な事を考えそうなものなのだが、一夏にはそんな邪は考えは一切ない。――自分の嫁ズの頼みなのだから応えるのが当然だと思ってるからね。

 

 

「それじゃ、一人ずつ塗ってくからシートにうつ伏せになってくれ。」

 

 

さて、一口にオイル塗りと言っても、塗るオイルは全て同じと言う訳ではない。

肌の白い刀奈とロランとクラリッサに塗るオイルは『日焼け止め』のオイルであるのに対し、健康的に日焼けした小麦色の肌が魅力的なヴィシュヌとこの場には居ないがグリフィンに塗るべきは身体を焼くための『サンオイル』なのだ。塗る側は、其れをしっかりと把握しておかねばならないだろう。

まぁ、一夏が塗るオイルを間違えるなんて事はないので安心だろう――刀奈もロランもヴィシュヌもクラリッサも、一夏の絶妙な力加減のオイル塗りを確りと堪能したみたいだからね。

背中だけじゃなく、前も頼まれて塗った一夏の精神力は凄いと思うが……背中は兎も角、前は難易度が急上昇するからな。一夏としては、このオイル塗りで刀奈達がより魅力的になると思ったから、抵抗が無かったのかも知れないけどね。

テメェの嫁が魅力的でいて欲しいってのは、野郎なら誰もが持つ思いだからな――尤も、その理由だけで高難易度のミッションを遂行出来る一夏はマジで大したモノだと思うけれどね。

 

 

「此れで満足か?」

 

「満足したわ♪」

 

「とっても鬼柳京介だね。」

 

「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンです。」

 

「煉獄龍オーガ・ドラグーンだ。」

 

 

……取り敢えず満足したって事で良さそうだ。見事な満足オンパレードだからね。

そんな訳で、オイルを塗って貰って日光浴を楽しんだ後は、矢張り海で遊ばねばなるまい!そう思って、海に繰り出そうとしたのだが――一夏達は、遥か彼方から、巨大な水飛沫が此方に向かって来ているのを見付けた。

津波の様な危険なモノではないが、その水飛沫は一直線に浜辺に向かって来ているので只の水飛沫でない事だけは間違い無いだろう――では一体何なのかと、一夏達が身構えていると、次の瞬間にその正体が明らかになった。

 

 

「よーし、日本到着。アメリカから海上を阿修羅閃空で移動して来たが、やろうと思えば意外と出来るモンだな。」

 

 

その正体は千冬の彼氏である稼津斗……如何やらアメリカから日本まで無敵移動技の代名詞とも言える阿修羅閃空で海上を移動して日本に帰国して来たみたいだ――流石、世界最強である千冬の彼氏はやる事が普通じゃないな。

 

 

「カヅさん!?」

 

「お、一夏じゃないか。それに刀奈達も……なんだ、修学旅行か?」

 

「修学旅行じゃなくて臨海学校です。と言うか、海の上を移動して来るって、大分人間辞めてません?」

 

「人間を辞めているからこそ、織斑先生の恋人が務まるんじゃないかな?少なくとも私はそう思うよ。」

 

「若干否定出来ないのが悲しいですね。」

 

「彼が教官の……成程、可成りの実力ではありそうですね。」

 

 

稼津斗がこの場に現れた事に一夏達は驚くが、その一方で『稼津斗ならば多少非常識な方法で此処に居ても不思議ではない』と言う思いが有ったので、この場に現れた事其の物については特に突っ込みは無かった。単純に行き成り現れた事に驚いたに過ぎないのだ。

 

 

「カヅ、お前は少しは普通に登場出来んのか?」

 

「俺的には、充分普通だぜ千冬さん……尤も、俺の常識は社会の非常識なのかも知れないけどな。」

 

 

だが、其処にタイミングよく千冬が現れ、稼津斗に対応する――一夏が選んだ黒のビキニが実によく似合っていらっしゃる。しかも只のビキニじゃなくて、紐パンなだけじゃなくブラトップも紐のビキニだから、千冬のセクシーさが120%発揮されてるんだわ。

 

 

「だけど、如何やら俺は最高のタイミングで帰国したみたいだ……黒のビキニ、似合ってるぜ千冬さん。」

 

「確かにそう言えるかも知れんな……私もそろそろお前に会いたいと思っていたのでな――お帰りカヅ。」

 

「ただいま、千冬さん。」

 

 

稼津斗と千冬は見つめ合うと……

 

 

「フッ!」

 

「ムン!!」

 

 

千冬が拳を繰り出し、稼津斗は其れをガード……からの千冬の連続攻撃を、稼津斗は全段ブロッキング!!いや、何でそうなるのよ?此処は、久しぶりに会ったんだからこう、ハグとかキスとかする所じゃないのだろうか?何故バトってるのか謎過ぎる。

 

 

「私に一撃も入れさせないとは、相変わらず見事な強さだな?」

 

「千冬さんの彼氏ってんなら、此れ位は出来ないとだろ?」

 

「ふ、違いない!」

 

 

周囲の生徒は(古武術部の生徒を除いて)唖然としているが、稼津斗と千冬は此れを楽しんで居る様だからあまり彼是言わない方が良いのだろう……人類史上最強のカップルは、一般人とは感覚が違うのかも知れないしね。てか、此れだけ激しく動いてもビキニが1mmもずれてないのが不思議でならないわ。

んで、一通りバトった後は、千冬はその後は稼津斗と共に海を楽しんだ――教師としての仕事は?と言いたくなるかもしれないが、恋人同士だってのに千冬と稼津斗は中々会えないので、此れ位は仕方ない事だろう。

まぁ、其れは其れで良いとして……

 

 

「織斑、ビーチバレーで勝負しようぜ?俺と俺の嫁ズとお前とお前の嫁ズのチームでな。」

 

 

此処でも矢張り陽彩は勝負を仕掛けて来やがった……海でのビーチバレーってのはある意味でお約束と言えるから、一夏も受けてやったのだが結果はテンプレの如く一夏チームの圧勝だった。

陽彩チームが六人揃っているのに対し、一夏チームはグリフィンが居ないので一欠だったのだが、グリフィンの穴を円夏が埋める形で人数を同じにした訳だ。

しかしだ、其れが逆に強かった――一番身長の低い円夏がセッターを務めたのだが、見事なトスで一夏達にボールを上げ、トスを受けた一夏達はスピードと角度が付いた強烈なスパイクを次々と叩き込み、一度もサーブ権を渡す事なくパーフェクト勝利を収めたのだ。――連携も見事だったが、一夏チームの平均身長が陽彩チームよりも高かったのも勝因だろう。

因みに、再戦を申し込んで来た時には、円夏を乱に代えてこれまた圧勝したのだが、乱のスパイクがピンポイントで鈴の顔面を狙っていたのは、多分見間違いではないだろう……クラス代表の座を無理やり奪われた事への恨みと怒りはまだ根強く残っているらしかった。

序に、簪と本音はコメット姉妹と砂浜で砂遊びに興じていたのだが、気分が乗ったのか何時の間にかめっちゃ巨大な砂の城とか、スターダスト・ドラゴンとか、メタモル・クレイ・フォートレスとかが出来上がっていた……どうやって作ったのかは突っ込み不要だろうな。

 

まぁ、取り敢えず一行は思い切り海を満喫したと言って良いだろう。一しきり泳いだ後の海の家での一時では、海の家ならではのグルメに舌鼓を打ったりしてたからね……メニューのポークカレーのメニュー札に書かれていた『エンペル豚のバラ肉使用』ってのはかな~り怪しいモノがあったけどな。ま、味は良かったし、値段も割とリーズナブルなので文句は言いっこ無しって所だろう。寧ろ、海の家のメニューに突っ込みを入れたら負けだ……夏場におでんとか謎過ぎるからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな感じで過ぎて行った初日はあっと言う間に過ぎ、そして今は旅館に戻って夕食時だ――夕食時なのだが、その豪華なメニューに生徒達は絶句していた。

銀シャリと味噌汁は良いのだが、驚くべきは全員に刺身の盛り合わせが付いていた事だろう。

しかもその盛り合わせが、中トロに真鯛、サヨリ、カツオ、ホタテの貝柱にアジのなめろうと豪華極まりないのだから、驚くなってのが無理な話なのだが、更に小型のコンロを使った小さな浜焼きで、ハマグリやサザエ、夏が旬の岩ガキが味わえると言うのだから贅沢この上ないだろう。

この食事時に一夏の両隣りに居るのはヴィシュヌとクラリッサで、ヴィシュヌの隣に刀奈、クラリッサの隣にロランと言う席になっている――此れは、ジャンケンによって公平に決めた席であり、明日の朝食時には場所が入れ替わる事にもなっているので全然問題はない。シャルロット以外の四人が、『誰が陽彩の隣になるのか』でいがみ合ってる陽彩チームとは違うのだ。

 

 

「此れが刺身と言うモノか。

 魚を生で食べるのは初めてだが、少し生臭さはあるが中々に美味しいモノだな?」

 

「生臭さは、端についてる緑色の奴を少し乗せてやると大分消えるぜ?しかも此れ、本ワサだからな。」

 

「本ワサとは何でしょう?」

 

「本ワサって言うのは、一切の混ぜ物をしないで、国産のワサビの根だけを下ろしたモノの事よ。

 市販のチューブのワサビと言うのは、西洋ワサビや干して粉にした粉ワサビを混ぜてあるのだけれどね。」

 

「独特の清涼感があるんだけど、辛みもあるから付け過ぎは注意な。」

 

「ふむ……ん~~~、此れは何とも言えない爽やかな風味と突き抜けるような辛味だね?鼻にツンと来る辛さは、マスタードやブラックペッパーにはない刺激だ。

 けど、確かに此れを付ける事で生臭さは気にならないね。」

 

「だろ?このツーンが良いんだよ。

 あ、なめろうにはワサビは要らないからな?其れは薬味や味噌と一緒に叩いてあるから臭みはないから。」

 

「その様ですね。

 時に此のサザエと言うのはどうやって食べればいいのでしょう?」

 

「殻の口から楊枝を身に刺して、貝の巻き方と逆に回してやればスルっと身が取れるわよ。」

 

 

なので食事風景もとても和やかで、見ている方もなんか気分がほっこりしてくる感じだ――誰もいがみ合わず、全員が笑って居られる一夫多妻の理想の形が其処にあると言っても過言ではないだろう。

刺身や浜焼きに縁のないロラン達に、一夏と刀奈が色々教えてやってると言うのもなんか和む光景ではあるしね。

 

 

「一夏、貝の口が開いたのだが如何すればいいのだろうか?」

 

「ハマグリは先ずその汁を飲むんだ!其れを飲まなかったら焼きハマグリの旨さを50%損してるから。」

 

 

まぁ、少々マニアックな所もあるみたいだが、此れは一夏が正しい。殻ごと焼いたハマグリの、あの汁は何とも言えない旨さがあるからな……アサリの約五倍、ハマグリの凡そ倍の旨味があると言われるホンビノス貝の汁は如何程の旨さがあるのか実に興味があるね。

 

 

「魚を生でと言うのは驚いたが、考えてみればドイツでは牛肉を生で食べるのだから、魚を生で食す事が有ってもなにもオカシイ事ではなかったな。」

 

「え、ドイツでは牛肉を生で食べるのか?」

 

「タルタルステーキと言ってね、細かく刻んだ牛肉に、塩とガーリックやブラックペッパーと言ったスパイスを加えて、卵黄を乗せて食べるんだ。」

 

「西洋風の味付けのユッケって感じね。」

 

 

そんな感じで夕食は進んで行ったのだが、何故かこの場には稼津斗も同席し、千冬の隣で夕食を摂っていた。

と言うのも、千冬が『どうせ宿も取ってないのだろう?』と稼津斗に聞いた所、案の定その通りだったので、稼津斗を『学園の非常勤』と言う事にして一人分追加したのだ……可成りの無茶ではあるが、其れが出来るのも『織斑千冬』のネームバリューが有ればこそだろう。

千冬自身は『ブリュンヒルデ』の称号をあまり好んではいないのだが、使える時には其の雷名を使う事に躊躇は無いのである――ブリュンヒルデの名に権力は無いが、インパクトはあるので色々と使えるしね。……まぁ、今回に関しては可成り個人の事情があるのは否定出来ないけどな。

千冬も矢張り恋人とは少しでも一緒に居たいって事なのだろうなきっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

夕食が終われば今度はお風呂タイムだ。

花月荘の風呂は露店の大浴場であり、しかも天然の温泉で、何でも地下100mから掘り出した炭酸泉であり、美肌効果が高いのだとか……其れだけでも現役JKには魅力的なモノ極まりないだろう。

まぁ、入浴時間はクラスごとに決められているので、沢山の女子が露天風呂に殺到するって事だけはないんだけどね。

そして今は四組の入浴時間なのだが、男子の入浴時間も所属クラスの其れに準じているので、一夏もまた同じ時間に入浴している訳だ――おかげで陽彩と同じ時間にならなかったって言うのはマジで嬉しい事だろう。

 

まぁ、其れは其れとして……

 

 

「刀奈さん、やっぱり胸大きいね……ビッグマック二個分位あるんじゃないの其れ?」

 

「刀奈さんも凄いけど、のほほんさんも凄い……馬鹿な、戦闘力五十三万だと!?」

 

 

こう言う場所では女子トークも盛り上がるモノであり、四組きっての胸部戦闘力を誇る刀奈と本音が話題になるのは仕方ないだろう――ISスーツ姿や水着姿でスタイルの良さは分かっていたとは言え、風呂で一糸纏わぬ姿となればダイレクトにスタイルの良さが強調されるからね。

 

 

「矢張り凄いな刀奈は……はぁ、私も姉さんの様になるのだろうか?」

 

「円夏ちゃんはまだまだ伸びしろがあるから大丈夫じゃないかしら?……少なくとも、中華風貧乳娘よりは希望があるわ。」

 

「そうか……ならば、身長と胸を成長させる為に毎日牛乳を飲まねばだな。」

 

 

円夏も思う所があったのが自分の胸を見たのだが、刀奈の言う様に円夏はまだまだ此れからだから焦る事はないだろう――女子の場合は寧ろ大器晩成の方が大きさと美しさを兼ね備えたバストが出来上がるらしいからね。真相は知らんけど。

因みにこの露天風呂は、壁一枚隔てた向こう側は男湯なので、今の会話は全部一夏にバッチリ聞こえてたりするんだ此れが。

 

 

「オイコラ、こっちには俺が居るんだから少しは考えてくれよな?」

 

「あら、若しかしてムラムラして来ちゃった?……何だったら覗いても良いわよ?一夏にだったら見られても構わないし♡」

 

「いや、覗かないから!」

 

 

なので、壁越しにこんなやり取りが成されたのもある意味でお約束と言えるだろう。――まぁ、その後で一夏と刀奈は湯船の中にあるお湯の循環の為の穴で手を繋いで温泉を堪能したのだけどね。

取り敢えず臨海学校の初日は平穏無事に済んだと言って間違いないだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

――アメリカ軍、IS部隊特別施設

 

 

一夏達が臨海学校を楽しんでいた頃、アメリカのIS部隊特別施設では、最新鋭の機体の起動テストが行われようとしていた。

機体名は『シルバリオ・ゴスペル』……日本語に訳すと『銀の福音』と言う機体であり、パイロットは米軍きってのIS乗りであるナターシャ・ファイルスだ。

 

 

「ハァイ、ナタル。遂に来たわねこの日が。」

 

「えぇ、とても待ち遠しかったわ……遂にこの子と一緒に空を飛ぶ事が出来るのね。」

 

 

同僚の女性兵士と簡単な挨拶を済ませると、ナターシャはシルバリオ・ゴスペルの装甲を愛おしそうに撫でる……米軍きってのIS乗りのナターシャなのだけど、専用機は無かったので、テストの結果次第では自身の専用機となるシルバリオ・ゴスペルには思い入れがあるのかも知れない。

 

 

「宜しくね、ゴスペル。」

 

『La……』

 

 

ナターシャがゴスペルを撫でれば、ゴスペルも其れに応えるかのように僅かな反応を示した……其れは、ナターシャにしか分からない位の微細なモノだったんだけどね。

取り敢えず、ナターシャとゴスペルの相性は悪くないだろう――だから、誰もが此の起動実験は巧く行くと信じて疑わなかったのだが……

 

 

『Error!Error!Emergency!!』

 

「此れは……一体何事だ!?」

 

「此れは……此方からの一切の操作が利きません!!更にパイロットのナターシャ・ファイルスのバイタル測定不能!……ゴスペルが、暴走しました!!」

 

「そんな、馬鹿な……!!」

 

 

実験はゴスペルが暴走した事でまさかの失敗に終わった。

だが、失敗したからと言って其処で終わりではない……暴走したゴスペルはナターシャを取り込み、軍の施設をぶち抜いて飛び立って行ってしまったのだ――此れは如何考えても只事で済ませられるものではないだろう。

更に暴走したゴスペルが向かった先は日本なのだから、確実に何かあるだろう――一夏達が平穏無事に臨海学校を終えるってのは、如何やら難しいレベルじゃなくて無理ゲーレベルであるようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。