夏と刀と無限の空   作:吉良/飛鳥

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実は日本はオランダの影響受けまくってるよな?By一夏     金平糖にカステラ、此れ等はオランダから伝わった物ですものねBy刀奈      学ランも実はオランダ由来なんだよByロラン


Episode35『交際報告Final~最後はオランダだ~』

ヴィシュヌとの甘い一夜を過ごした一夏は、朝食終了後にガーネシアに道場に呼び出されて、ガーネシアが現役時代に必殺技にしていた膝蹴りから飛び蹴りに繋いでジャンピングアッパーカットを叩き込む連続技を伝授されていた。

其れはヴィシュヌも伝授されていた技だが、一夏にも其れを伝授したと言うのは、ガーネシアなりの『一夏をヴィシュヌの旦那として認めた』証でもあるのだろう。

まぁ、此れを伝授された事で一夏は更に近接戦闘での手数が増えたのだが……てか、今の一夏は近接戦闘に限定したら誰も勝てないんじゃなかろうか?剣術のみならなず、体術も激強となれば千冬ですら圧倒するかもしれない。

 

 

「一夏、貴方の旅路が良きモノである事を祈っています。」

 

「ありがとよ、ヴィシュヌ。」

 

 

そんな最強技を伝授された一夏は昼過ぎの十三時には空港に来ていて、最後の目的地であるオランダに向かおうとしていた――其の空港のロビーで、ヴィシュヌと確りとハグして、キスもしてるんだから、彼女いない歴=年齢な野郎には『リア充爆発しろ』な訳だが。

 

 

「それじゃ、またな。」

 

「はい、今度は日本で。」

 

 

オランダ行きの便の搭乗口へと向かう一夏を見送るヴィシュヌが、何処か名残惜しそうなのが何とも初々しい。てか、可愛い……見る人が見たら萌え殺されて悶絶しているだろう。公衆の面前でそんな事をしたら速攻でポリスメン召喚案件だが。

さて、一夏がこの時間にタイを発ったのも、フライト時間と時差が影響している。

タイからオランダへのフライト時間は凡そ十二時間で、時差は五時間タイの方が進んでいる――つまり、今からタイを発つと、オランダに到着するのは凡そ二十時と言う事になる訳だ。

よって、今回もまたオランダ到着時には空港ホテルで一泊し、翌日にロランと会う事になる訳である。ブラジル~タイ間のフライト時間の半分とは言え、矢張り長いフライトであるのは変わりないだろう。

なので一夏も暇潰しにゲームをしたり、日本に電話を掛けたりしてるのだが……

 

 

「円夏、なんだ寝てたのか?……は、『兄さん分を補給していた』だと?ちょっと待て、お前一体何してんだ?……俺のベッドで寝てた!?ちょ、嘘だよな!?

 『嘘じゃなくて本当だ』って、自信満々に言う事じゃねぇ!つーかマジ止めろ!本気で止めろ!!お前、俺のタンスから服盗んだりしてないだろうな……オイコラ何で其処で黙るんだよ!!

 冗談?……本当だな?若しも嘘だった場合、夏休み中は口利いてやらないからな?……いや、ガチ泣きする位なら最初から変な事考えんなっての。

 其れじゃ、そろそろ切るぞ?ん、其れじゃな。」

 

 

円夏が一夏と一緒に居れないストレスから何やらヤバい事をしてるみたいだった……ブラコンってだけなら許容出来るとしても、其処に若干とは言えどもヤンデレな要素が加わったら恐ろしい事この上ないわ。

まぁ、円夏がヤンデレ覚醒しても、ヤン成分は100%一夏の敵に向けられるだろうから、一夏及び嫁ズ&一夏チームには被害は出ないと思うが……ヤンデレブラコンとか一夏の胃に穴が開く事待ったなしだろう。

 

 

「昔から俺には良く懐いてたけど、あんなにブラコンだったか?

 ……こりゃ、本気で刀奈に頼んで更識コーポの寮に拉致って貰った方が良いかも知れないな。主に此れ以上俺の部屋を円夏に侵食されない為にも。」

 

 

そんな事を言いながら、一夏はスマホでYou Tubeを開くとお気に入り登録をしている動画を見て時間を潰しながらオランダまでのフライトを楽しみ、目的地のアムステルダム国際空港に到着すると、ロランにLINEで到着のメッセージを送り、明日の九時に空港のロビーで落ち合う約束をしてから、空港ホテルにチェックインして旅の疲れを癒すのだった。

 

 

「では、一番安い地下の部屋で宜しいですね?」

 

「問題ない。」

 

 

尚、今回はタイの時とは違い護衛のT-はっぴゃっ君も一番安いとは言えホテルの部屋を取れたもよう……いや、本気でこのアンドロイド何で空港の金属探知機に弾かれないのか謎過ぎるわ。

『束さんが作ったんだから何でもあり』と言われたら其れまでなのかもしれんけどね……どうせコイツのパスポートも、束が偽装したモノだろうしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏と刀と無限の空 Episode34

『交際報告Final~最後はオランダだ~』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

一夏はホテルのラウンジでモーニングコーヒーを飲むと、ホテルのチェックアウトをして空港のロビーへと向かった。朝食は、何となく今は食べない方が良いと思ったらしく食べていないのだが。

現在時刻は午前八時五十分、約束の時間よりも前に待ち合わせ場所にやって来ているのは当然のマナーと言えるだろう……男女の待ち合わせで男の方が遅刻とか有り得んからな。女性を待たせてはいけません!女性も待たせちゃいけないけどね?

 

そんで、其処から待つ事十分。約束の時間になった訳だが……

 

 

「来ないな、ロランの奴?道が混んでるのか?」

 

 

約束の九時になってもロランは空港のロビーに姿を現さなかった。

『道が混んでるのか?』とも思った一夏だが、ロランは時間を守るタイプなので、延着する場合は必ず連絡を入れて来る筈なのだ……其れが無い事に少し不安を感じてしまうのは仕方ないだろう。

『こっちから連絡してみるか?』と、一夏はスマホを取り出して電話を掛けようとしたその時だった。

 

 

 

~~♪~~ ♪~~~♪!

 

 

 

少し離れた所にあるピアノ、所謂『空港ピアノ』から音楽が奏でられた。

今の一夏の位置からでは、奏者の姿は譜面台に隠れて見る事が出来ないが、一夏は不思議とこのピアノの演奏に心を奪われた……そのせいか、『もっと近くで聴きたい』と思いピアノに近付いて行く。

同時に奏者がどんな人なのかも気になり、ピアノの側面に回ろうとした所で譜面台の陰から見覚えのある、雪のように白い髪が見えた……そして、その髪によって引き立っている整った顔立ちも。

 

 

「ロラン……」

 

 

ピアノを演奏していたのはロランだった。と同時に、一夏は何故自分がこのピアノに心を奪われたかを理解した……聴いた事のない曲だが、この曲にはロランの万感の思いが込められているのを感じ取ったのだ。

時には円舞曲のように優雅に、時に輪舞曲のように激しく、夜想曲の様な神秘性と狂詩曲の如き奔放さを兼ね備えた独特のメロディ……其れはまるで、ロランツィーネ・ローランディフィルネィという少女をそのまま音楽にしたかの様であり、その場に居た誰もがロランのピアノに聴き惚れていた。

だがしかし、その音色は一夏只一人に向けられている為、一夏以外の人々には恐らくこの曲の真の魅力は一割も伝わって居ないだろう。此れは一夏の為のピアノリサイタルなのだ。

やがて演奏は終盤に入ったのか激しいメロディが多くなり、最後に鍵盤を強く鳴らして演奏は終了した。

 

そして其れと同時に一夏が拍手をし、其れを皮切りに空港のロビーは拍手に包まれる……空港ピアノの演奏にこれ程の拍手が送られると言うのは早々あるモノではないだろう。

拍手を送る聴衆に一礼すると、ロランは一夏の元へと歩みを進める……その顔は薄く笑みを湛えてだ。

 

 

「ようこそオランダに。私の出迎えには満足して貰えたかな?」

 

「少しばかり驚いたけど、大満足だ。まさか、こんな素敵なピアノを聴く事が出来るとは思わなかったからな。聴いた事のない曲だが、何て言う曲なんだ?」

 

「あぁ、今の曲に曲名は無いよ。私のオリジナルだからね。

 敢えてタイトルを付けるとしたら、『織斑一夏に捧げる愛の狂騒曲』と言った所かな?君に対する、私の愛と言う名の激情に任せて譜面を書いた結果が今の曲さ。

 君の事は、是非この曲で迎えたかったんだよ一夏。」

 

「そうか……俺の心にダイレクトアタックかましてくれたぜ、今の一曲は。」

 

 

そんなロランに対し、一夏は今の演奏を褒めると、ロランの手を取って其の手に軽く口付けをする……手の甲へのキスは『忠誠』と言う意味もあるが、男性が女性にする場合には『感謝』の意味があったりするのだ。

一夏はロランの演奏に感謝の意を示したと言う事だろう……其れをサラッとやってのけるってのは凄いと思うけどね?こう言う事をサラッと、そして至極自然にしてしまうとかドンだけなのか……もう此処まで行くと、非リア充が嫉妬すら出来ないレベルのイケメンですわ。

 

 

「ふふ、中々に気障な事をするじゃないか?」

 

「其れ、お前が言うか?女の子だから兎も角、お前が普段口にしてるセリフ、野郎だったら気障な事この上ないからな?」

 

「ふふ、確かにそうかも知れないね。」

 

 

だが其れも恋人達のなんて事ない戯れに過ぎない……まぁ、其れを見た何人かがブラックコーヒーを求めて空港のラウンジに駆け込んだり、自販機に走ったりしてたけど、其れはまぁ如何でも良いだろう。

 

 

「こらこらロラン、人前なんだから少しは自重しなさいな?」

 

「愛しの彼に会えて嬉しいのは分かるが……まぁ、己の愛情を音楽と言う芸術に乗せて届けたのは評価出来るがな。」

 

 

そんな一夏とロランに声を掛けて来たのはロランと同じ綺麗な白い髪が特徴的な女性と男性――腰まで伸ばされた白髪を一本の大きな三つ編みにしている女性と立派な髭を生やして眼鏡を掛けている男性だ。

 

 

「えっと、あなた達は?」

 

「初めましてと言うべきだな織斑一夏君。私はリーゼンシュトルムハイツ・ローランディフィルネィ。ロランの父だ。」

 

「私は、アデルローザリアン・ローランディフィルネィ。ロランの母です。」

 

 

その二人はロランの両親だった……てか、ロランに負けず劣らず名前が長いな?此れは何か?ローランディフィルネィ家は名前を長くしなくてはならないって言う意味不明な伝統でもあるのかと疑ってしまうわ。

しかも父親の方は、略称が『リーゼ』一択なのに対し、母親の方は『アデル』、『ローザ』、『リアン』の三択になるのが地味に厄介である……略称の一つが『アデル』になる彼女だが、某自爆オチ野郎の息子の如くジェノサイドカッターは使わないだろう多分。

 

 

「ロランの……初めまして、織斑一夏です。」

 

 

まさかのロランの両親の登場だったが、驚かずに対応した一夏は大したモノと言えるだろう。――が、其れは其れとして何故ロランの両親が空港に来て居るのかと言うのは疑問が残る。

本来なら、ロランと合流した後でロランの家に行って挨拶をする筈だったのだから。

 

 

「本当ならば家で君を迎え入れる所なのだが……急遽私の個展の方に顔を出す事になってしまってね。一時間後の便に乗る必要があったのでロランと一緒にここに来たのだよ。」

 

「個展?」

 

「私の父は芸術家でね?少しばかり遅咲きだったけれど、今はオランダ中で個展を開く巨匠になっているのさ……私が幼い頃は、さっぱり売れない芸術家だったので家庭内は常にピリピリしてたけれど、今となっては其れも良い思い出さ。」

 

 

ロランも中々個性的な家庭環境だったみたいだが……其れは其れとして、この大事な日に急遽個展の方に顔を出す事になってしまったと言うのは何ともバッドタイミングとしか言い様がないだろう。――せめてもの救いは、ロランの両親のフライト時間まではあと一時間あると言う事か。

ならば、その一時間を無駄にする事は出来ないので、一夏とロランはリーゼとアデルを空港のラウンジに連れて行き、其処で挨拶をする事にした。――序に其処で軽い朝食を摂る事になったので、一夏が朝食を抜いたのは大正解だった訳だね。

 

 

「改めまして、織斑一夏です。ロランとは結婚を前提にした交際をさせて貰っています……俺はロランの事を真剣に愛してます!ロランを俺に下さい!」

 

 

んで、其処で一夏は己の思いをストレートにぶちかました!!マッタク持って変化球の欠片もない直球200kmの大谷翔平も真っ青なストレートを――織斑一夏がロランツィーネ・ローランディフィルネィに抱いている思いを文字通りぶちまけたと言っても過言ではあるまい。

一夏からすればロランは、クラス対抗戦の時に本気でぶつかったライバルであり、互いに鈴をノーダメージ完封した友でしかなかった。最初は。

男性操縦者重婚法成立後に、己のパートナーに立候補して来た時には驚いたモノの、刀奈が許可した事と、自分もロランの事は嫌いではなかったので拒否はしなかったのだが、自分に対して打算も何もない純粋な愛情を向けてくれるロランの事を愛おしく思うのに時間は掛からず、今は本気でロランを愛してるのだ。……決してやる事やっちゃったからではない。断じてない。

 

 

「うむ、良いだろう。ロランから君の事は聞いているからね……君にならロランを任せられるだろう。」

 

「ロランは女の子にしか興味が無いと思っていたのに、そのロランがまさかこんなにイケメンの彼氏を連れて来るとは思わなかったわ……如何か、ロランの事を。」

 

 

でもって、メッチャ普通に認められちゃった……タイ以上に普通に認められちゃったが、此れは帰国したロランが、一夏の魅力と良い所を両親に何度も話した事が大きいと言えるだろう。

普通なら、どこぞの馬の骨とも知れない男に一人娘をやる事は出来ないと思う所だろうが、ロランから一夏の事を聞かされていたリーゼとアデルは事前情報+実際に一夏に会って、『ロランを任せられる』と思ったのだ……加えて、空港のラウンジで盛大に言い切ったその度胸にも感心したと言った所だろう。

『こんなに簡単に許可して良いの?』とも思うだろうが、娘の幸せを真に考えてやるのならば連れて来た相手が余程のロクデナシ(反社会勢力の構成員、無職のヒモニート等々)でない限りはOKしてやるのが親ってモノだろう。

もっと言うのなら、『真に幸せになりたいのならば、自分が好きになった人よりも、自分を好きになってくれた人と一緒になれ』なんて言葉もあるのだ……ロランは一夏の事を愛しているだけでなく、一夏から愛されてるのも分かったのだから、却下する理由がそもそもないのである。

 

だがしかし、アッサリとOKされたと言うのに、何となく一夏の表情は微妙な感じだ。

 

 

「如何したんだい一夏、父も母も私達の事を認めてくれたと言うのに、あまり嬉しくなさそうだね?」

 

「いや、認めて貰った事はスゲェ嬉しいんだけど……こうもアッサリ認められると、この後で一悶着あるんじゃないかと思ってな。

 ドイツ、ブラジル、タイと連続でアッサリと認めて貰ったんだが、ドイツでは認めて貰った後に黒兎隊の隊員とISバトル、ブラジルでは何もなかったけどタイでは此れまた認めて貰った後にムエタイ道場の練習生とガチバトルと来てるんだよ。

 だから、アッサリ認めて貰ったって事はこの後で何かあるんじゃないかと思ってな……ロランの場合、マックス九十九人を相手にする可能性がある訳だし。」

 

「其れを言われると何とも……まぁ、九十九人の百合達は確かに君に突っかかりそうではあるが、私も最大限何とかしてみるさ。愛する君と添い遂げる為にね。」

 

 

まぁ、此れまで三カ国訪れて厄介事二回……66%って言う割と高めの確率で面倒事が起きてればな。しかも何れも親にはアッサリ認めて貰った後での事と来てる訳だから、アッサリと認めて貰ったにも拘らず微妙な表情になるのは仕方ないと言えよう。

半分以上の確率で『親にアッサリ認められる』のが、厄介事へのフラグになっちゃってる訳だし、ロランの場合はマックス九十九人になる訳だからな。……つか、九十九人の百合って、一夏と会う前のロランは普通にトンデモナイ奴な気がするんだが、其れはきっと突っ込んではいかんのだろう。

 

其れは兎も角、ロランの両親から認めて貰ったのは素直に嬉しかったので、一夏は『ありがとうございます!』と言い、その後はリーゼとアデルの出立時間まで話しをして親睦を深めた。

で、時間が来てリーゼとアデルを見送った一夏とロランは、オランダ観光へと繰り出した――とは言っても、この時期の観光名所はどこもかしこも人だらけ(主に夏休み中の日本人)なので、そう言った所は避けて地元民だからこそ知る隠れた名所巡りだけどね。

昔から祈りの場となっていた街の小さな教会、憩いの場になっている公園と言った、派手さはないがゆっくり出来る場所をロランは案内してくれた。長旅を続けて来た一夏の事を考えて居たのかも知れない。

そんで、続いてロランが一夏を連れて来たのは繁華街とは異なる、昔ながらの建物が並ぶ商店街のような場所だ。繁華街の大型商店に押され気味とは言え、古くからの根強い人気がある場所と言った感じだ。

その商店街に店を出してた屋台で買った、オランダ特有の『羊肉のドライソーセージ』を大胆に挟んだサンドイッチを食べながら二人は商店街をぶらついていたのだが、商店街にある菓子店の前を通りかかった所で一夏が何かを見付けた。

 

 

「あれ、此れって……」

 

「あぁ、其れは『コンフェイトウ』と言うオランダのお菓子だよ。君には『金平糖』と言った方が良いかな?」

 

「やっぱり金平糖だよな此れ。」

 

 

其れは日本でもお馴染みの金平糖だった。

実は金平糖と言うのは、江戸時代にオランダから伝わったモノであり、オリジナルの『コンフェイトウ』が訛って『金平糖』になった物だったりするのだ。……字面だけ見ると『金の平たい糖』ってなんやねんと言う感じだが。

 

 

「そう言えば、中学の歴史の授業で、江戸時代にオランダから伝わって日本に定着したモノって多いんだよな?確か、カステラと天婦羅も元はオランダだよな?」

 

「其の通りだよ一夏。

 カステラは元々オランダの『カステーロ』が元だし、天婦羅は正確にはポルトガルの『テンポーラ』なのだけど、其れを日本に伝えたのはオランダだから間違いではないよ。

 時に一夏、鎖国していた日本が何故オランダとは交易をしていたか知っているかい?」

 

「え?鎖国してたのはキリスト教排斥の為だよな?だけど、オランダもキリスト教の国だよな……確かになんでだ?」

 

「其れはね、同じキリスト教の国でも、オランダはプロテスタントの国だったからさ。

 キリスト教には大きく分けてカトリックとプロテスタントと言う二つの派閥があってね?ローマカトリック教会を始めとするカトリックは兎に角キリスト教の布教に熱心なのさ……それこそ、布教先の人間を全てキリスト教にしてしまえと言った位にね。

 それに対しプロテスタントは布教活動にはそれ程熱心ではなく、精々『私はキリスト教の信者ですが、こんな宗教もあるのですよ』と紹介する程度なのさ。

 江戸幕府が恐れたのはカトリックが布教活動をする事で、日本人がキリスト教徒になり、カトリックによって日本を乗っ取られる事を恐れて、カトリックの国と関係を断ち、プロテスタントの国であるオランダを通じて世界情勢を知っていたのさ。」

 

「そうなのか?……学校の授業では其処まで教えてくれなかったからな、初めて知ったぜ。」

 

「まぁ、此れは最近の日本の歴史研究で明らかになった事だけどね。」

 

 

其処からロランの雑学が披露された訳だが、歴史研究で明らかになった新事実は積極的に教科書に載せて行くべきだと思います。特に歴史なんてモノは、研究が進めば進むほど過去の事実が覆されるものだからな。

その後も商店街巡りは続き、アンティークショップでお揃いのティーカップを買ったり、古着屋で一夏が冬用にファーの付いた革ジャンを買ったりと思い切り楽しんだ。

そんな楽しい時間を過ごしていると良い時間になったので、昼食はこれまたロランのお勧めの昔ながらの食堂で摂る事になった。

そんな店で、此れまたロラン一押しの『羊のロースト定食』を頼んだのが、此れには思わず一夏も舌鼓を打った……骨付きラム肉の絶妙なロースト具合は文句なしだったのだが、其れ以上に衝撃的だったのがソースだった。

羊肉料理でよくある香草を利かせたソースではなく、このラムのローストに掛かっていたのは、チーズをベースに作られたソースだった……其れも、オランダで尤も良く使われているチェダーチーズを使ったソースだ。

チェダーチーズは単体では割と匂いが強いチーズであり、日本人には少々匂いがきついチーズなのだが、其れを白ワインで割って作ったソースは絶妙に羊肉独特の臭いを消してくれて絶品だったのだ。

 

 

「チーズのソース……此れは研究の余地ありだな。」

 

「君のレパートリーに、新たな一ページが刻まれたみたいだね。」

 

 

でもって、この定食が一夏のレシピに新たな一ページを刻んだ事は間違いないだろう……織斑一夏と言う男は、家事に関しては無類の強さを発揮する訳なのだが殊更料理に関しては一切の妥協が無いだけでなく日々新しいレシピを考えて居るので、新しいレシピの切っ掛けとなるモノは決して逃さないのだ。……このチーズソースも、其の内一夏の弁当でアレンジされてお目見えする日が来るのだろう。――容姿端麗、運動神経抜群で学業の成績も可成り高い上に家事もそんじょ其処等の主婦を圧倒するってマジで完璧超人だな一夏は。

 

そして、ランチを終えた二人がやって来たのは、首都のアムステルダムでも一際目を引く高層ビルだった。

 

 

「ロラン、此処は?」

 

「此処はね、半年前に完成した大型の複合商業ビルだよ。

 このビルの中には多数のテナントが入ってるだけじゃなく、スポーツ施設や映画館や劇場、アミューズメントパークと言った娯楽施設も入っているのさ。そして、最上階は展望台になっていて最高の眺めなんだよ。」

 

「へぇ、そいつは凄いな?」

 

 

如何やら此処は、最新の複合商業ビルだったらしく、やろうと思えば一日此処で時間を潰す事が出来る位に施設が充実しているのだ――あるフロアは、丸々食堂やレストランが占拠してるからね。

そんな高層ビルで、ロランが一夏を連れてやって来たのは十五階にある劇場だった。

 

 

「此処は?」

 

「見ての通りの劇場だよ。

 一夏、君は劇場内に入って待っていてくれ……今回の演目のチケットは既に取ってあるからね。此れを入り口で見せれば良いさ。」

 

「チケットを用意してくれたのか?……あれ、でもロランのは?」

 

「ふふ、私にチケットは必要ないんだ……暫し君とは別れるが、如何か客席で待っていてくれないか一夏?」

 

「……何かあるって事だよな?OK、客席で待たせて貰うぜ。」

 

 

其処で一夏はロランから劇場のチケットを渡され、ロランから『客席で待っていてくれ』と言われた……『一緒じゃないのか』とも思った一夏ではあったが、ロランが言うのならばと納得して、チケットを切って貰って客席に。

一夏の席は前から十番目のど真ん中……映画や観劇に於いて、最前列と言うのは意外と見難いため、実は前から十番目位の席が一番見易かったりするのだ。

 

それはさて置き、定刻になって舞台の幕が上がって舞台が始まったのだが――

 

 

「ロラン?」

 

 

その舞台にはロランが立っていた。其れも主役である騎士役で。

ボーイッシュな髪型と相まって、騎士姿も実に様になっているのだが、彼女が舞台に現れた途端に客席からは黄色い歓声が飛び交った!!発生源は言うまでもなくロランの熱狂的ファンである通称『九十九人の恋人』又は『九十九人の百合』である。

『お前等少し落ち着け』と言いたくなる程の熱狂ぶりだが、舞台上のロランはそんな事を気にせずに演技を続け悪党を懲らしめる……その際にまた物凄い歓声が上がり、一夏は『最悪の場合、俺この子達の相手すんの?』と若干引き気味だった。

其処から場面は移り、今度は長髪のウィッグを付けたロランがドレス姿で登場――一人二役と言う訳でなく、普段は城で暮らしている王女が、こっそりと城を抜け出しては男装して騎士となり、騎士団のメンバーと共に国王の暗殺を企てている悪党一派を倒すと言うストーリーの様だ。

舞台劇を生で見るのは初めての一夏だったが、ロランの演技レベルが高い事は理解出来た。演じていると言うよりも、完全に役になり切ってる様に見たのだ。同時に、ロランの普段の物言いが何処か芝居がかっているのも納得だった。何度も色んな役を演じている内に、芝居がかった話し方が地になってしまったのだろう。

其のまま物語は進み、遂に騎士に扮した王女は自らの父である国王の暗殺を寸での所で喰い止めたが、其処で自分の正体が国王により明らかになってしまう。

『何故こんな事をしていたのか』と問う国王に対し、姫騎士は『私自身の手で父上を守りたかったのです。』と答える。

それに対し国王は『何と言う無茶な事を……だが、嬉しかった――しかし、お前が騎士団に入ったのは其れだけが目的ではないだろう?』と再び問う――それに対し姫騎士は……

 

 

「其の通りです父上。

 私は私の夫となる人物を求めて騎士団に入りました……政治の為の政略結婚など真っ平御免故、私は自らの手で相手を選ぼうと思ったのです!……しかし、精鋭揃いの騎士団の中にも私が求める相手は居なかった。

 私が求める相手は、私よりも強い男性ですが、騎士の中にすらそんな人は居なかった……ですが、今日この場所にその条件を満たしている男性が一人だけ居るのです!!」

 

 

そう答える。

観客は誰もが、『え、此の終盤に新キャラ?』と言った感じだが、姫騎士が客席に剣を向け『其れは君だ!』と言った次の瞬間、客席の一点にスポットライトが当たってその姿を顕わにする。

 

 

「え、俺?」

 

「其の通りだ!遥か東の国より来たれしサムライよ!さぁ、此方に来ておくれ!」

 

「マジかよ……」

 

 

突然の事に驚いたモノの、一夏は『観客参加型の劇って事か』と考えて舞台に向かって行く――その姿がスポットライトに照らされていたのは気分が落ち着かなかったが。

そして舞台に上がった一夏に対し、姫騎士……ロランは演劇用の小道具として作られた刀を差し出す。刀は、姫騎士のお付きの者が持って来ていた。

 

 

「コイツは……」

 

「東の国のサムライよ、いつか見た君の美しい剣技と、その強さに私はすっかり心を奪われてしまった……そう、我が夫として迎え入れたいと思うほどに。

 君を一目見た時から直感したよ、『この男性は私よりも強い』とね……だが、幾ら私がそう思っても父上は納得なされないだろう。だから、今此処で私と戦ってはくれないだろうか?君が私よりも強く、そして私の夫に相応しい男性だと証明して欲しい。」

 

 

劇の流れからしたら、可成り無茶苦茶な展開なのだが、此れこそがロランが考えた己の『九十九人の百合』対策だった。

間違いなく彼女達が一夏の事を知ったら面倒な事になるだろうと考えたロランは、一計を案じ、自分の知り合いの劇団の団長に頼み込んでこの劇の上演をお願いしたのだ……そう、舞台上で一夏の事を己の夫となる男性であると言う事を発表する場として。

 

 

「成程、そう言う事か。」

 

 

一夏もロランの考えを理解したらしく、差し出された刀を受け取って抜刀する。その抜刀の余りの速さに客席から驚きの声が上がったのは仕方ないだろう――観客のそんな反応は気にせず、一夏は抜刀した刃をロランに向けると、『其れがお前の望みなら応えるさ』と言い、其れを皮切りにバトルスタート!

ロランが突けば、一夏は其れを横移動で避けるが、其処に入る追撃の横薙ぎに対して一夏は更に反転して遠心力たっぷりの一撃を叩き込む!!――が、ロランも其れを身を屈めて避けると鋭い切り上げを繰り出す。

渾身の一撃をバック転で回避した一夏は、刀を納刀して居合の構えを取る……演技ではない戦いではあるが、劇の上での戦いであるのなら長くならない方が良いと考えて必殺の一撃を放つ体制に入ったのだ。

其れを見たロランも剣を正眼に構えて一夏に対峙する……そして一夏とロランは同時に飛び出し、一夏は必殺の居合を、ロランは渾身の袈裟切りを繰り出す!!

 

 

「「………」」

 

 

一夏の居合はロランの脇腹を打ち、ロランの袈裟切りは一夏の肩口を打っていた……『相討ちか?』とも思ったが、直後にロランが膝を折った。一夏の居合は常人の目に映らない程の速さだけでなく、踏み込みの鋭さでもロランを上回っていたのだ。

なので、相討ちに見えても実際にはロランの方が受けた衝撃は大きい……舞台衣装とは言え、騎士甲冑に罅が入っているのがその証拠と言えるだろう。

 

 

「お見事……流石は私が見惚れた男性だ。」

 

「お前程の奴に選ばれたのならば、俺にはその価値がある存在だと示す必要があるからな……だが、良い一撃だったぜ姫騎士殿。」

 

「そう言って貰えるとは嬉しいが……如何だろう父上、彼はこうして力を示した。私より強いと言う事を証明した……彼以外に私の夫に相応しい男性は存在しないと思うのです。

 彼を私の夫として迎える事を許していただきたい!」

 

「うむ、良いだろう。お前が彼を選び、そして彼は其の力を示した……ならば私は反対せんよ。娘を頼むぞ、遥か東の国から来たサムライよ。」

 

「勿論です。

 姫騎士殿は、必ず俺が幸せにします……若しも彼女を裏切る様な事をしてしまったその時は、サムライらしく俺は腹を斬りましょう。其れだけの覚悟はしてます。」

 

 

更に此処で一夏はロランに対する己の覚悟を口にする……其れは決して、舞台上の演技ではなく一夏の本心だった。ロランのみならず、嫁ズを悲しませたり、裏切る様な事をしてしまったその時は、自ら己を罰する覚悟は決めているのだ。

そしてその一夏の覚悟は、ロランの『九十九人の百合』達を黙らせるのには充分な効果があった――ロランの熱狂的なファンである彼女達だが、ロランの為に己を罰する事が出来るかと問われれば、其れは否だ。

如何に熱狂的であれども、彼女達は所詮は『ファン』止まりであり、一夏の様に生涯ロランと添い遂げる覚悟は無いのだ……故に、一夏の覚悟の前には誰も声を上げる事が出来なかったのだ。

尤も、其のままではロランのファンが減ってしまうのだが、ロランはその辺りも考えて居たらしく、カーテンコール後の挨拶の場で、

 

 

「愛しき私の九十九人の恋人達よ、君達はさぞ驚いた事だろう……だが、君達が私に魅了されたように、私は彼に魅了され心を奪われてしまったんだ。

 君達を捨てる訳ではないが、私は彼と生涯を添い遂げたいと思っているんだ――真に君達が私を愛していてくれるのならば、如何か私の幸せを願って、彼との関係を認めてはくれないだろうか?」

 

 

なんて事を言って、完全にファン達をKOした!

熱狂的ファンである彼女達からしたら、ロランにこんな事を言われたらOKする以外の選択肢はない――下手に反対したら、ロランに見限られてしまうかも知れないからね。

そんな訳で、オランダでの最大の問題であった『九十九人の恋人(百合)』問題も無事に解決したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

劇場での一幕の後は、最上階の展望台からの眺望を楽しみ、日が暮れるギリギリ、観光客が居なくなった後のアムステルダム大聖堂を訪れてからロランの家に訪れてディナータイムを楽しんだ。

ロランの両親は個展の方に行っているので、二人きりのディナーだったが、ロランが腕によりをかけて作ったオランダ料理の数々には一夏も大満足だった。

特にメインディッシュの『ラム肉の煮込み』は絶品だった……骨付きのラム肉をじっくり煮込んだ料理だが、煮込まれたラム肉は肉が簡単に骨から外れる程柔らかくなっており、スープの方もチェダーチーズと白ワインを使った濃厚な味わいで、一夏も大満足だった。

そして、ディナータイムの後はシャワーを浴びて後は寝るだけなのだが……

 

 

「ふふ、待っていたよ一夏。」

 

「……予想はしていたけどやっぱりかい。」

 

 

シャワーを浴びて、宛がわれた部屋に戻って来た一夏の目の前には、下着姿でベッドに座っているロランが居た……其れも只の下着姿ではない!下着だけじゃなくストッキングまで黒で統一されており、更にはストッキングを止めるガーターベルトまで装備しているのである!

ロランの白い肌に黒の下着のコントラストが素晴らしい!!

 

 

「ふふ、予想はしていたんだね?ならば、何も問題は無いと思うが……一夏、雌雄の交わりと言うのは、基本的には子をなす行為であり、引いては種の保存をする為の為のモノだけれど、人間に限ってはそれ以外の意味があるんだ。其れが何か分かるかい?」

 

「性欲の処理、じゃないよな?」

 

「違うに決まってるだろう……人の雌はね、己が選んだ優秀な雄に愛される事が最高の悦びなんだよ。

 人に於いてセックスと言うのは、子を成す行為の他に、お互いの愛を確かめ合う行為だと思ってるんだ私は……愛のないセックスなど、何の意味もない――だから、今宵は私に君の愛を思う存分注いでくれ一夏。君の愛で、私を満たしておくれ。」

 

「……其れがお前の望みなら仰せのままに。」

 

 

一夏はロランを抱きとめると、優しくベッドに横たわらせてキスを落とす……そして、例によって此処から先はR-18のライブなので、一夏とロランの一夜で何があったのかは脳内補完しておくように!

一つだけ言うのなら、この一夜で一夏とロランの愛は深まったって事だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

そんでもって翌日。

一夏は日本に帰国する為に空港に来て居のだが、その隣には大きなキャリーバッグを引いて付いて来たロランの姿が。

 

 

「ロラン、その荷物は?」

 

「君には言って無かったが、私は――いや、私だけじゃなくヴィシュヌもグリフィンもクラリッサも、君の旅行が終わって日本に戻るのに合わせて日本に向かってるんだよ。

 私達は夏休みの残りの期間を日本で過ごす心算だったからね――流石に君の家に滞在する事は出来ないから、刀奈の家にお世話になるけれどね。」

 

「さいですか。」

 

 

ロランは一夏と一緒に、日本に行く心算だった様だ――ロランだけでなく、ヴィシュヌとグリフィンとクラリッサも、夏休みの残り期間は日本で過ごすと言うのならば一夏と一緒に日本に行ったとしても問題はないだろう。

一夏はビジネスクラスだが、ロランが取ったチケットはエコノミークラスなので同じ席になる事は無いから、ロランが一夏を独占したって事にもならないしね。

そして、日本までのフライトを終え、羽田空港に到着した一夏とロランは空港のロビーにやって来たのだが。

 

 

「おかえり兄さん!」

 

「「「「おかえり、一夏!」」」」

 

 

其処にはクラリッサ、ヴィシュヌ、グリフィン、円夏、そして刀奈の姿があった――一夏の帰国日を聞いていた彼女達は、刀奈以外の三人は一夏が日本に戻ってくるよりも早くに日本に到着するように自国を発って日本に来ていたのだ。

何とも素晴らしい愛なのだが、刀奈達が抱き付くよりも早く、円夏が渾身のロケット頭突きを一夏にかまし、一夏をスタンさせてしまった……ドレだけ鍛えているとは言っても、無警戒だったボディに一撃を喰らえば一溜りもないからね――後10cm下だったら、一夏は間違いなく男としての選手生命を断絶されてだろう。

 

だが、其れは其れとして、一夏は夏休みに於ける最大のミッションをフルコンプリートしたのだ――オランダ政府も、『織斑一夏とロランツィーネ・ローランディフィルネィ』の婚約を正式に発表したからね。

一夏の『挨拶旅行』は、大成功と言う結果になったのだった――まぁ、何だ幸せになれよ一夏、そして嫁ズ!!

さぁ、此処からが本当の夏休みの始まりになる訳だが、果たしてどんなイベントが待っているのか……まぁ、間違いなく楽しい夏休みになるだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued 

 

 

 

 

 

 

 

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