夏と刀と無限の空   作:吉良/飛鳥

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実技訓練か……織斑一夏、行きます!By一夏      更識刀奈、逝くわよ!By刀奈     刀奈、其れは字がオカシイBy簪


Episode5『日常と実技授業と就任パーティ』

クラス代表決定戦の翌日の朝も、一夏は何時も通りの朝トレーニングを熟していた……アレだけの高レベルな試合を行った翌日でもトレーニングを欠かさない辺り、一夏のストイックさが良く分かると言うモノだ。

傍から見れば、朝からやり過ぎのオーバーワークに見えるのかも知れないが、一夏はISを起動してしまったあの日から、自己を高める為に欠かさずにこのトレーニングを行って来たので今更なんて事はなく、寧ろオーバーワーク所かやらないと落ち着かないレベルになってしまっているのだから凄まじい、マジで。

何よりも、此れだけのハードトレーニングを行っているにも関わらず、一夏の身体は決して太くなく、細身の体に必要な筋肉だけが付いてるってのが凄いとしか言いようがない……言うなれば一夏の身体の筋肉はナイロンの繊細さにダイヤモンドの強度とゴムの柔軟性を備えているのだ。

服を着てると分からないけど、一夏はマッチョではないが腹筋はシックスパック!筋肉好きな女子からしたら垂涎のボディなのである!

そして、其れを更に鍛え込んでいる一夏なのだが、部屋に残して来た刀奈はと言うと……

 

 

「あん……一夏……んあぁぁぁぁぁ…………って、あれ?一夏?

 居ない……何時もの朝トレーニングよね?……そして私はちゃんと服を着てる……つまり夢ね。――そうよね、ちゃんとキス出来たからって、行き成りあんな事にはならないわよね。……私って、自分が思ってる以上にエッチな女の子だったのかしら?」

 

 

何か若干アレな夢を見てたっぽかった……まぁ、年頃の女の子なんだから其れも致し方あるまいて。――ましてや、大好きな人とのガチのファーストキスがなった後で一緒に寝たとなったら余計にね。

 

 

「下着も濡れてるし……思った以上に溜まってるのかしら?……若しかしたら、一夏よりも私の方が我慢できないかも知れないわね。」

 

 

はい、R-18にならない程度の表現でお送りしております。……取り敢えず、刀奈のリミッターがぶっ壊れたその時は、一夏君頑張ってとしか言えない状態になる気がしてならない。

 

 

「にしても、何時もよりも早く目が覚めちゃったけど、だからと言って二度寝するって気分でもないわね?……一夏が朝トレーニングから戻ってくるまでまだ時間があるから、シャワーを浴びたら今日は私がお弁当を作ろうかな。

 一夏には劣るかも知れないけど、私だって料理には自信があるから、今日は愛妻弁当ってね。」

 

 

其れは兎も角として、シャワーを浴びた刀奈は制服に着替えると、一夏がセットした炊飯器が炊き上がると同時に刻んだチャーシュー、ザーサイ、メンマを加えて中華風の混ぜご飯を作ると、鶏肉と野菜の甘酢あんかけ、モヤシとほうれん草のナムル、ウズラの卵のミニベーコンエッグ等のおかずも作って刀奈特製弁当の完成。

序に、ミニベーコンエッグはノリとチーズを使って黄身の部分をネコの顔っぽく仕上げ、混ぜご飯には韓国風焼きのりでデフォルメした一夏と自分の似顔絵を作る凝りっぷりだ。

 

因みに、朝トレーニングを終えて戻って来た一夏は、制服+エプロンと言う刀奈の出で立ちにハートブレイクされ、調理中の刀奈を後ろからハグしてしまったのは仕方ないだろうね、うん。

んで、それからおはようのキスをして、一夏がシャワーを浴びて制服に着替えてから仲良く食堂に向かって行きましたとさ。

此れまでさんざんっぱらキスを邪魔されて来たと言うのに、ファーストキスを無事に済ませたら邪魔が入らなくなるとは、一体如何いう事なのでしょうか?ちょいとばかり神様に聞いてみたいもんだね。多分神様でも分からんだろうけど。

神と言えば、陽彩をこの世界に転生させた神(見習い)は、ゴッドフェニックスで燃やされて入院中だったんだけど、入院中に更に色々やってた事が明らかになって、今度はゴッドハンドクラッシャーでブッ飛ばされて、入院期間が更に一ヶ月伸びたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏と刀と無限の空 Episode5

『日常と実技授業と就任パーティ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもって、朝食の為に食堂を訪れ、何時ものメンバー(一夏、刀奈、円夏、簪、本音、虚)で朝食を取っているのだが、此の六人が座っているテーブルには多くの視線が向けられていた。

まぁ、其れも仕方ないだろう――昨日のクラス代表戦で、一夏と刀奈と円夏と簪はモンド・グロッソレベルの試合をして見せたのだから。

しかもその激闘を制したのは『世界初の男性IS操縦者』である一夏なのだから、注目されるなって方が無理ってもんだ……寧ろ注目されなかったら、IS学園の生徒の目は節穴かって事になるからね。

 

 

「な~んか、注目されてないか俺達?」

 

「此れは、明らかに昨日の試合が原因よねぇ?……適当に手を抜いた方が良かったかしら?」

 

「其れは其れで、日本代表と一夏の実力が不当に低く見られる事になるだろうからやらないのが正解だと思う。」

 

「手を抜いた勝負など、マッタク面白くもないし何の意味もないからな。」

 

「本当の手抜きはいい加減やテキトーにやる事じゃなくて、仕事の全工程の必要な部分だけを抜き出して、それ以外の一切の無駄を省く事なんだよね~。」

 

「本音、其の手抜きと勝負の世界の手抜きは全く意味は違いますよ。」

 

 

普通、此れだけ注目されたら何となく気分が良くないモノだが、一夏達に限ってはそうではない――と言うか、刀奈と簪と円夏は『若き日本代表』として取材を受ける事は少なくなかったし、一夏も一夏でISを動かせる事が公表されてからは、街を歩くたびに注目されていたので人の注目を集める事にはスッカリ慣れてしまったのだ。

布仏姉妹に関しては、のほほんさんはあの性格だから人から注目された所で『なんか見られてるね~?』程度にしか思わない、『とくせい:のほほん』を搭載しているし、虚は虚で『此れは私に向けられている物ではありませんからね』とクールに考えているのでマッタク問題はない。

要するに、ドレだけ注目されようとも一夏達は何時もの様に朝食を摂っていると言う訳だ……どんな状況であっても何時も通りってのは大したモンだね。

 

 

「此れだけ注目されていてもまるで動じないとは、大したモノだな君達は。」

 

「「「「ん?」」」」

 

「ん~~~~?」

 

「会長?」

 

 

其処に現れたのは生徒会長である蓮杖夏姫……既に朝食は取り終えたのか、手には食後の缶コーヒーが握られている。

 

 

「初めましてだね、織斑一夏君、織斑円夏君、更識刀奈君、更識簪君――IS学園の生徒会長を務めさせて貰っている蓮杖夏姫だ。

 昨日のクラス代表決定戦、実に見事だった……日本代表と世界初の男性操縦者がドレだけのレベルかと思って観戦させて貰ったが、正直アタシの予想を遥かに超えるハイレベルな試合だったよ。

 円夏君の芸術的なビット兵器の扱い、簪君の弾幕ゲームの隠しボスを思わせる鬼弾幕、刀奈君の分身を使ったトリックプレイに巧みな槍捌き、そして其れ等を真っ向から叩き伏せる一夏君の剣技……思わず魂が震えたよ。」

 

「ハハ、高評価っすね。悪い気はしないけど。」

 

「でも、その評価は素直に受けっておくわ会長様♪」

 

 

夏姫からの評価に恐縮せずに堂々と受け取る辺り、矢張り大物なのだろう一夏と刀奈は――此れで慢心せずに自己を高める為の努力は怠らないってんだから、そりゃ強くもなるわ。

無論、簪と円夏だって自己研鑽は怠らないが、高評価を貰うと恐縮する事もあるので、その辺りが一夏と刀奈との差になっているのだろう――つっても普通は、高評価に恐縮するモノだと思うけどね?一夏と刀奈の方がオカシイんだな此れは。

 

 

「その物怖じしない態度は見事だね……機会があれば是非とも模擬戦の相手をお願いしたいな。

 ところで簪君、君は日本の特撮やアニメが好きなのか?昨日の試合、まさか仮面ライダーディケイドの変身で専用機を起動するとは思わなかったよ。

 刀奈君のRXの変身にも驚いたけどね。」

 

「私は簪に付き合っただけだけどね。」

 

「そうなのか?……それで、改めて簪君は特撮やアニメが好きなのかな?」

 

「え?あ、はい。大好きです。」

 

「そうか、実はアタシも大好きなんだ。

 エジプトではテレビ放映されてないから見る機会が無かったのだけど、インターネットの動画とかで見ていたらすっかり嵌ってしまってね……良かったら今度好きな作品について語り合わないか?君とは趣味が合いそうだ。」

 

「会長さんも好きなんですか?……同士が居た!良いですよ、存分に語り合いましょう!」

 

 

でもって、生徒会長殿は日本の特撮やアニメが大好きであり、簪の同好の士であったらしい……まぁ、日本のアニメや特撮は世界的に見ても滅茶苦茶ハイレベルだから、嵌ってしまうのは仕方ないんだけどね。

そんな訳でまぁ、一夏達の席は賑わっていたのだが、其れを面白く思わない奴もいる……そう、転生者である陽彩だ。

 

 

「(クソ、なんで一夏ばかり注目されんだよ!俺だってセシリアに勝ったんだぞ?

  其れも傍から見れば素人同然である俺がイギリス代表候補に勝ったんだ!楯無に手加減して貰って勝った一夏よりも注目されるべきだろうが!!!)」

 

 

ん~~……何とも脳ミソ腐って蛆が湧いてるとしか思えない思考だね此れ?って言うか、あの試合を見て刀奈が手加減したとか思ってる時点で全然見る目が無いと言わざるを得ないわマジで。

そもそもにして陽彩が倒したセシリアはイギリス代表候補生であるのに対し、一夏が倒した円夏と刀奈は日本代表なのだから、どっちに注目するべきかなんてのは火を見るより明らかだ。

 

 

「(俺の踏み台のくせに俺より注目されるなんて許せねぇ……今日の放課後にぶっ潰して、楯無と簪も俺のモノにしてやるぜ!エクシアの状態でも、現行のISを凌駕する性能があるからな!)」

 

 

そして最低だコイツマジで。

だが、あの試合を見ても一夏に勝てると思ってる辺りおめでたいと言わざるを得ない――一夏と陽彩の強さを分かり易くドラゴンボール的戦闘力にするのならば、陽彩の戦闘力は転生特典のおかげで一万八千(サイヤ人編のベジータ程度)なのに対し、一夏の戦闘力は五十三万(第一形態のフリーザ様)なのだから勝負ならない。

因みに刀奈の戦闘力は五十三万五千、簪と円夏は五十二万七千で、千冬さんは一億五千万で、千冬さんの彼氏である澤稼津斗は戦闘力がバグって測定不能(推定値で九千億?)である……アンタ等マジで人間かと言いたいわ!

取り敢えず、一夏達は賑やかな朝食を終えて朝のホームルームに臨んだ――其れは其れとして、陽彩の隣には箒だけじゃなく、新たにセシリアの姿が有った……昨日の試合で陽彩にコテンパンに負けて、男への考えを改めると同時に陽彩に惚れてしまったのだろう。チョロイン乙!

こうもアッサリ陥落するから、お前は『セシリア・チョロコット』とか言われるんじゃい!――アッサリ陥落するよりも、其れを認められなくてツンデレ化する方がまだ納得出来るわ!!――まぁ、セシリアのツンデレとか想像出来ないけどな。

 

まぁ、色々あったが各クラスのホームルームは割と平和だった……一組での、遅刻した陽彩と箒とセシリアに、炸裂した出席簿アタックはノーカンではあるけどね。

つか、朝飯食って遅刻するとか、何やってんだろうねコイツ等は。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園ともなれば、一般高校の授業もやるとは言え、メインは矢張りIS関連になって来るのは仕方ないだろう――IS学園は、言うなれば『IS専門学校』なのだから。

なので、ISに関しては座学でも実技でも徹底的に教え込むのが当たり前と言えよう。

一夏達の四組は、今日は午後のカリキュラムでISの実技が設定されており、昼休みが終わる前には全員がISスーツに着替えてグラウンドに揃っていた。

そう、ISスーツを着てだ。

 

 

「(目のやり場がねぇ……)」

 

 

此れには流石の一夏もちょいとばかり参っていた――え?刀奈のバスタオル姿とか下着姿何度も見てるのに今更ISスーツで目のやり場に困るのかって?

刀奈の場合は同じ部屋で二人きりだけど、授業だと一クラス分の女子になる上に、四組の生徒は円夏を除いて基本的にスタイルが良いので、ISスーツを着た状態で勢揃いされると、刀奈である程度の耐性が出来てる一夏だって目のやり場に困るってモンなのだ。

尚、ISスーツのデザインだが、所謂『原作』みたいな水着の様なデザインではなく、上は袖の長さや有無こそ個人の好みによる違いはあるが、首から腹部までを覆っており、下も丈の長さに好みによる差はある物の短くてもハーフパンツ程度……決して原作の様なハイレグではない。つーか、アレが普通に許可されるって色々とオカシイだろ絶対に。

とは言え、其れでも身体にジャストフィットするので身体の線はバッチリ出るから一夏も困ってるんだけどね。――因みに一夏のISスーツはドラゴンボールのブウ編のベジータのコスチュームみたいな感じだ。

 

 

「大丈夫か兄さん?」

 

「あぁ、何とかな……(円夏くらいのスタイルだったらマッタクもって気にならないんだがな。)」

 

「……今、凄く不愉快な事を考えていなかったか?」

 

「いや、そんな事ないぞ?(何で分かったんだよ。エスパーか!?)」

 

 

滅多な事は考えない方がいいぞ一夏。妹ってのは大抵兄の考えてる事なんぞお見通しなのだから。

そんな遣り取りをしている内に昼休み終了を告げるチャイムが鳴り、同時に実技担当教師の千冬と真耶がグラウンドにやって来た――のだが、生徒達は思わず目を見開いてしまった。

千冬の格好は何時も通りの黒いスーツなのだが、真耶は何とISスーツ!!身体の線がバッチリ出るISスーツを彼女が着たらどうなるか……答えは簡単!

あの凶悪な戦闘力を誇る胸部装甲が強調されてしまうのだ!!確実にメロン程のサイズはあるであろう胸部装甲が!!!

此れには流石の一夏もつい目が向いてしまう……仕方ないよね、男の子だもん。

 

 

「こら、何処見てるの一夏?」

 

「いってぇ!抓るなよ刀奈!」

 

 

でもって、刀奈に腕を抓られるのはお約束だね。寧ろ此処までがセットか。

 

 

「ハハハ、勘弁してやれ更識姉。織斑兄とて健全な男子なのだから仕方あるまい――何よりも、山田先生は無駄に大きいからな。」

 

「む、無駄にって何ですか無駄にって~~!

 皆さん羨ましがりますけど、此れだけ大きいと色々大変なんですよ~!?肩は凝るし、足元は見え辛いし、下着も普通の店だとサイズが無くて輸入品を扱ってる店でしか買えないんですよ~!」

 

 

はい、此処で千冬が真耶を弄り、其れに対して真耶はそろそろ姿を現しそうな中華風貧乳娘が聞いたらブチ切れしそうな『大きいが故の悩み』を炸裂!ガチで悩んでるんだろうが、持たざる者からしたら贅沢なのだろう。知らんけど。

 

 

「さて、山田先生を弄るのは此れ位にして……時間前に全員揃っているとは、ミューゼル先生から聞いていた通り四組の生徒は優秀だな?

 ……否、私のクラスが酷いだけか?コメット姉妹は優秀だがまだ年齢的には小学生だし、それ以外は私を崇拝している馬鹿共が殆ど……本気で私のクラスにだけ問題児を集中させているのではないだろうかと思ってしまうよ。

 ……コホン、其れでは本日よりISの実技訓練に入る。先ずは織斑兄妹と更識姉妹は前に出ろ。」

 

「「「「はい!」」」」

 

 

何やら千冬が自分のクラスについて思う所があったみたいだが、取り敢えず授業開始。

先ずは専用機持ちである織斑姉弟と更識姉妹が前に出る――先ずは専用機持ちに何らかのデモンストレーションをさせる心算なのだろうが、千冬が『頼むからシッカリやってくれ』と言った表情をしている辺り、午前中の一組の実技では何かあったらしい。……多分陽彩とセシリア辺りが何かやらかしたんだろう。

 

 

「其れでは、全員機体を展開しろ。」

 

「「「「はい!」」」」

 

「ほう、早いな?更識姉が0.3秒、織斑妹と更識妹が0.34秒、最も遅い織斑兄も0.4秒か……うむ、全員問題ないレベルだ。」

 

 

先ずは機体の展開だが、此れは全員問題が無かった。

一流のIS乗りは0.5秒以内で展開出来ると言われている事を考えると、充分合格レベルだろう――因みに一組のコメット姉妹は0.37秒、セシリアが0.41、陽彩は0.55秒だった。……チート特典があっても、機体の展開が楽に出来る訳ではないらしい。

その後は飛行、急降下からの急停止、武装の展開を行ったが、織斑兄妹と更識姉妹の実力を再認識させるには充分な結果だったと言えるだろう。

飛行では一夏を先頭にして華麗なアクロバット飛行を披露し、急降下からの急停止では、全員が地上10cmをクリアしただけでなく、円夏はビットを操作しながら、簪は急降下の為のブースターを噴かした後は自由落下状態になってから、刀奈は分身と共に、一夏に至っては真っ逆さまになった状態から急降下して更にリミット・オーバーを使って加速した上でクリアしたのだから恐ろしい事この上ない。……一夏と簪は、『心臓に悪いから止めろ』と千冬に注意されてしまったけどね。

更に武装の展開は全員が0.2秒以内で展開しているのだから驚くなと言うのが無理だろうが、驚きながらも四組の生徒は織斑姉弟と更識姉妹の実力を再認識しつつ、『いつかは自分達も!』とやる気に火が点いていた。

 

 

「(ふ、まだまだヒヨッコだがコイツ等は鍛えればモノになりそうだ……ならば私も、全力で鍛えてやらねばだな。)」

 

 

其れを感じ取った千冬は、何かに火が点いたみたいだった……まぁ、鍛えるのは良いけどやり過ぎないでね?アンタが本気はスパルタっぽいからちょっと心配なんだよ……頼むから鍛え間違って廃人にだけはしないでね?

教師が生徒を廃人にしたとかマジで洒落にならない所かスキャンダル一直線だからマジで。

 

その後授業は滞りなく進み、ISの実技における基本を真耶が改めて披露して見せて終わりとなった……まぁ、生徒の多くは授業内容よりも動くたんびに、KOFの不知火舞もビックリな真耶の乳揺れに見とれてしまったけどね。

此の時、一夏が刀奈にコブラツイストで絞め上げられていたのは、まぁ仕方あるまい……尤も、一夏は絞め上げられる苦悶と、背中に当たる柔らかい感触を同時に味わう『地獄と天国の同時体験』をしたのだがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

授業が終わった放課後になったのだが、一夏達はアリーナでの訓練を行っていた。

訓練をしているのは織斑兄弟と更識姉妹、そして鷹月静寐、谷本癒子、相川清香の『ネームドモブ三人娘』……なんつー名前だと思うが、原作モブでもこの三人はゲームでの立ちグラが存在するから致し方あるまいて。

 

元々四組の生徒は、放課後は織斑兄弟と更識姉妹のトレーニングに参加していたのだが、今日の実技訓練でより『ISを巧く使えるようになりたい』との思いが強くなったのだろう。其れはとっても良い事だ。

 

 

「そう言えば織斑君、何で織斑先生は普通のスーツだったのかな?実技担当なら、ISを動かすんでしょ?」

 

「其れはだな鷹月さん……学園に配備されてる訓練用の打鉄やラファールは千冬姉には動かせねぇんだよ。

 ってか、専用機の暮桜か白騎士以外のISじゃ、千冬姉の反応速度に付いて行く事が出来なくて、三十秒もしない内に機体の方がぶっ壊れちまうんだ。」

 

「……マジで?」

 

「本気と書いてマジだぜ。」

 

「お義姉さんは流石世界最強って所ね♪」

 

 

んで、雑談の中で何やらトンデモない事が暴露されていた……反応速度に機体の方が付いて行けないから専用機じゃないと真価を発揮出来ないだなんてドンだけよ?

千冬さん、アンタはアレか、シ○ア・アズナブルかキ○・ヤマトか?機体スペックを限界まで引き上げないとパイロットの反応速度に付いて行けないとは、マジで恐れ入りますわ。世界最強の名は伊達じゃないね。

 

とまぁ、こんな世間話を交えて訓練は平和に続いていたのだが……

 

 

「織斑一夏、俺と勝負しろ!!」

 

 

訓練用アリーナの入り口から響いて来た声で、其れはぶち破られた――其処に居たのは、陽彩だ。

オリ主(と思い込んでいる)自分よりも注目されている一夏をチート特典で叩きのめして刀奈達を強奪する為にやって来たのだ……なんて言うか、行動原理が不純過ぎて笑えんわ。

 

 

「勝負?……其れは無理だな。」

 

 

だが勝負を挑まれた一夏は一刀両断で拒否。

 

 

「な、逃げるのかテメェ!」

 

「いや、逃げるとかじゃなくてさ、お前アリーナの使用許可取ってるのか?」

 

「え?いや、取ってないが、其れは関係ないだろ!」

 

「関係大ありだ馬鹿野郎。

 放課後の訓練にはアリーナの使用許可と訓練機の使用許可があるから、専用機を持ってない生徒はその両方の許可が必要になるんだけど、専用機持ちはアリーナの使用許可だけ申請すれば訓練は出来る。

 だが、其れだと不公平だから一般生徒が専用機持ちの訓練に加わる場合は訓練機の使用許可だけ申請すれば良いんだが、其処に専用機持ちが加わる場合は、別途アリーナの使用許可を取らないといけないんだぜ?破ったら当然ペナルティだ。

 しかもペナルティ喰らうのは、無許可で加わった専用機持ちだけじゃなく、其れを承認した専用機持ちもだからな……俺は無駄にペナルティ喰らいたくないから無理。理解したか?」

 

 

陽彩はお約束の『逃げるのか!』で一夏を煽るが、一夏は其れに対して学園の規則を持ち出して鎧袖一触!……陽彩の私闘に付き合ってやったら、メリットがないどころか、デメリットしかないのだ。

ルール無視の私闘に態々付き合ってペナルティ喰らおうなんて阿呆な奴は先ず居ないだろう。

 

 

「お前、そうやって逃げる心算かよ!」

 

「何で俺が逃げるんだよ?お前がルール護って来たってんなら何時でも相手になってやるっての。

 てかさ、態々放課後の訓練で勝負申し込まなくたって、もうすぐクラス対抗戦があるんだから其処でやれば良いだろ?どうせお前が一組の代表なんだろうし、世界に二人しか居ない男性IS操縦者同士の戦いは、もっと観客がいる場所でやった方が盛り上がるってモンだからな。」

 

「うふふ、一夏は凄いわよ?貴方では相手にならないかもね。」

 

 

それどころか逆に一夏は陽彩を煽る……だけでなく、煽る一夏の肩に刀奈が左腕を置き、右手に扇子を持った状態で手招きして更に煽る。扇子の『身の程を知れ』の文字が陽彩を更に煽るだけじゃなく、小さく書かれた『m9(^Д^)プギャー』がムカつく事この上ない。

流石は刀奈、人をおちょくる事に関しては右に出る者は居ないだけのことはある……直接的に毒を吐かないのが、また厄介だと言えるだろう。

 

 

「(なんだよ此れ、コイツ本当に一夏なのか?俺の知る一夏はこんな奴じゃなかった……煽ってやれば乗っかって来ると思ったのに……ドンだけ原作と違うんだよ……クソッタレ!!

  楯無の奴も、俺をおちょくりやがって……上等だ、一夏の野郎はクラス対抗戦でボッコボコにして、楯無はその後で俺の女にしてやるからな!)」

 

 

だが、正論で論破された以上、陽彩は引き下がるしかなかった――男性IS操縦者の第一ラウンドは、一夏が勝利を捥ぎ取ったらしかった。まぁ、一夏がオリ主気取りの阿呆に負けるとは思えんけどね。しかし、最後の最後まで考えてる事が生ゴミだな。

この一件は、静寐達によって四組に拡散され、其処から一年生全体に伝わり、陽彩の評判はガクッと下がってしまった……其れでも、コメット姉妹以外の一組の面々は主に箒とセシリアを中心に、陽彩の評価は高いままだったが。……大丈夫か一組。

尚この話は生徒会にも伝わったらしく――

 

 

「虚君……正義君への監視を強化してくれるかな?彼は、此れからも何かやらかしてくれそうだからね。」

 

「了解しました会長。」

 

 

『要注意人物』として生徒会のブラックリスト候補になったっぽかった……生徒会に目を付けられたとか、マジで運がないと言わざるを得まい。――下手な事をしたら退学一直線だからね。

まぁ、世界的に貴重な男性IS操縦者なので速攻退学は無いだろうが、度が過ぎればだから自重しろだぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

でもって、放課後の訓練を終えた一夏は、クラスLINEで『訓練が終わったら食堂に来て』とのメッセージを受け、シャワーを浴びてから刀奈と一緒に食堂にやって来て扉を開け――

 

 

――パン!パパン!パパパン!!

 

 

「「「「「「「「「「織斑一夏君、クラス代表就任、更識刀奈さんクラス副代表就任おめでとう!」」」」」」」」」」(例によってカギカッコ省略)

 

 

ると同時にクラッカーが鳴り響き、クラスメイトから『クラス代表就任、クラス副代表おめでとう』の言葉が。

もうお分かりだろう、四組の生徒は食堂を借り切って、一夏のクラス代表と刀奈の副代表就任パーティを開催したのだ。

クラス代表は一夏の提案で『戦って一番成績が良かった奴がやる』と言う事になっていたので、クラス代表決定戦で優勝した一夏は、今朝のSHRの時に正式にクラス代表に就任し、その際に副代表として刀奈を指名していた……のは良いとして、速攻で就任パーティを開催しようと考えるとか、何とも行動力のある子達だわ。

え?一組はどうしたのかって?……いやまぁ、一組も陽彩のクラス代表就任記念パーティを開こうとは思っていたのだが、四組に先に食堂を抑えられてしまった上に、千冬から教室の使用許可が下りなかったので渋々諦めたのだ。……まぁ、普通に考えて教室でのパーティなんぞよっぽどの事が無けりゃ許可されんわな。

 

 

「俺のクラス代表就任パーティか此れ?……よくもまぁ、授業が終わってからの短時間の内に準備したもんだな。」

 

「まぁね~♪実を言うと、鷹月さん達が訓練に参加したのも、こっちの準備が完了するまでの時間稼ぎってのがあったんだよ……やっぱりやるなら、ちゃんとしたモノをやりたいしね。」

 

「成程ね……でも、そう言う事なら遠慮しないで楽しませて貰うぜ。」

 

「そうね、パーティは楽しまないと損だもの♪」

 

 

行き成りのパーティ開催には驚いたモノの、折角開催してくれたのならば楽しまなければ損と言うモノだと気持ちを切り替えて一夏はパーティを楽しむ事にしたようだ。ま、主役が楽しまないと回りも楽しめないからね。

時に壁に貼り付けられた『織斑一夏君クラス代表就任&更識刀奈さんクラス副代表就任記念パーティ』の横断幕は一体何時の間に作ったのか?

カラフルで凝った作りな辺り、四組所属の美術部が相当に本気を出した結果か?――だとしたら、マジハンパねぇですわ……今日の休み時間+放課後って言う限られた時間で見事な横断幕を完成させるとか脱帽もんですマジで。

 

 

「其れでは、織斑一夏君のクラス代表就任と、更識刀奈さんの副代表就任を祝して、カンパーイ!」

 

「「「カンパーイ!」」」

 

「「「Sante!」」」

 

「「「Cheers!!」」」

 

「「「Prost!!」」」

 

 

でもって、全員の紙コップに飲み物が注がれたのを確認した四組担任のスコールの乾杯の音頭を合図にパーティがスタート!――尚、スコールは普段のジャージではなく、露出多めのドレス……つまり原作のアレである。

何考えてんだと思うが、パーティである以上は正装でと言う事なのだろう多分……まぁ、そっちに目が行かなかった一夏は午後の授業で学んだのだろう。

クラスメイトと談笑しながらパーティを楽しんでいるようだ――まぁ、一夏の右隣りは刀奈がキッチリとキープしてるんですけどね。

 

そうそう、このパーティには乱とコメット姉妹、グリフィンとレインも飛び入り参加しようと考えていたのだが、ロランが『今宵の宴は四組のクラス代表と副代表の就任を祝うモノなのだから、クラスや学年が違う我々が参加すると言うのは場違いと言うモノだから、止めるべきだ……折角の宴に無粋な事をするモノでは無いだろう』と言い、ヴィシュヌが『彼への挨拶は日を改めましょう』と言った事で不参加となっていた。――既に顔合わせを終えた乱以外は、ちょいとばかり不満そうだったが、ロランの言う事も一理あったので本日は止めたのだ……九十九人の同性の恋人が居る割に、割とロランは常識があるらしかった。

 

 

さて、パーティとは言っても並べられた料理はコンビニのおつまみやレジ前のホットメニューや冷凍食品なのだが、準備の時間を考えれば上等だろう。コンビニグルメは意外と馬鹿に出来んし。ローソンの『からあげくん』とファミマの『ファミチキ』とセブンの『ななチキ』はガチで旨いしね。

一夏と刀奈も、其れ等を堪能していたのだが……

 

 

「どもー!新聞部の黛薫子でっす!織斑一夏君、更識刀奈さん、此れ名刺ね!」

 

「へ?あ、ども……」

 

「此れはまたご丁寧に。」

 

 

此処で新聞部の、名前の総画数が無駄に多い黛薫子参戦!

人当たりの良さそうな雰囲気だが、その奥底にはマスコミとしての根性が根付いている新聞部のエース……次の新聞のトップを飾る記事の為に此処に来たのは想像に難くない。

その勢いに、一夏だけでなく刀奈もちょっと気圧されたのだから、マスコミ魂は舐めてはならないだろう。

 

 

「其れじゃあ織斑一夏君、先ずはクラス代表に就任した意気込みなんかを聞いても良いかな?」

 

「行き成りっすね?……そうですね、やる以上は全力で務めを果たしますよ。――取り敢えずは、今度開かれるクラス代表戦で優勝してやります。」

 

「おぉっと、此れは大きく出たね?刀奈さんの方は、副代表としての抱負とか有る?」

 

「私の役目は一夏がクラス代表としての務めを果たす事が出来るようにサポートする事と、一夏に何かあった時に代表の仕事を代行する事だから、務めをちゃんと果たすだけよ。

 其れが副代表、そして一夏の嫁の役目だし♪」

 

「良いネタ貰いました此れ!」

 

 

薫子からのインタビューにすらすら答える一夏と刀奈だが、刀奈が爆弾ぶっこんだのはある意味でお約束なのだろう――或は、一夏の恋人と言う立場の余裕があればこそなのかも知れないけど。……取り敢えず、ノロケ乙!

 

 

「其れじゃあ最後に一夏君、何か一発決めゼリフをお願いできる?」

 

「俺と戦う奴は……精々地獄を楽しむんだな。」

 

 

でもって、薫子から『決めゼリフ』をお願いされた一夏は、偽悪的な笑みを浮かべながらサムズダウン!――この世界の一夏は、若干ダークヒーローだったみたいだった。

その後、一夏と刀奈を中心にした四組の集合写真が撮影されて新聞部の取材は終了した。――この集合写真に、一夏の護衛のオータムも写ってたのは御愛嬌って所だろう。

パーティは其れからも続き、誰が持って来たのかカラオケマシンを使ってのカラオケ大会も始まってとても盛り上がった。――ちなみにカラオケ大会では、簪と円夏のデュエットによる『Future』と、一夏と刀奈のデュエットによる『サニーデイフレンズ』がプロかと言う位に上手かった事を記しておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

四組がパーティで盛り上がっていた頃、IS学園の総合受付には一人の少女が居た……濃い目の茶髪をツインテールにし、勝気な瞳と口元から覗く牙もとい八重歯が特徴的だ。

 

 

「ようこそ凰鈴音さん。此方が必要な書類一式ね。」

 

「ありがとうございます。……そう言えば、正義陽彩ってこの学園の生徒なんですよね?」

 

「あぁ、二人目の彼?

 凄いわよね、あの子ったらイギリスの代表候補生を倒してクラス代表になっちゃったんだから――まぁ、四組の代表の一夏君は日本代表を二人倒してクラス代表に……「アイツが、クラス代表!!」――どうかしましたか凰さん?」

 

「いや、何でもないです――ところで、アタシって二組に編入なんですよね?……二組のクラス代表って決まってるんですか?」

 

「えぇっと、確か台湾の代表候補の凰乱音さんだったかしら?でも、其れを聞いてどうするの?」

 

「いえ、ちょっとね。

 (ふぅん……二組の代表は乱か、都合がいいわ。技術提供の事があるから台湾は中国に対して強く出れないからね……クラス代表の座はアタシに譲渡して貰うわよ乱。)」

 

 

そんな元気溌溂天真爛漫娘な見た目ながら、考えてる事は真っ黒!マックロクロスケもドン引きする程真っ黒!!悟空ブラックも驚きの真っ黒さだ!!!

やって来たのは、『中華風貧乳娘』こと、凰鈴音……取り敢えず、学園に新たな嵐の予兆が来たのは間違い無いだろう。

 

 

「誰が中華風貧乳娘よ!」

 

 

お前だお前。バストサイズ80にも満たない雑魚は引っ込んでろ!って言うか地の文に反応するな?――其れをやったら、普通に電波を受信してる痛い子って言う評価になるからね。

取り敢えず凰鈴音が新たな火種になるのは、略間違い無いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued 

 

 

 

 

 

 

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