最強の半人が幻想入りしたらしい   作:怒鳴る怒

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どうもただの謎存在です。

今回は白神白夜様の、
東方八坂録~八坂の現人神~とのコラボ話です。
コラボありがとうございます!



では、本編どうぞ!


コラボ話
[コラボ]第三十二話 半人と現人神


「……………あれ、」

ふと目が覚めて有森は自分が寝ていた事に気付いた。

 

「…久しぶりに寝た気がするな…あ?」

確かに寝るのも少々久し振りである。まあ元来寝る必要ないのだがそこは別として、

 

「………えーとな、」

山の中にいる気がするのは気のせいだろうか。

 

 

「山…ね。十中八九妖怪の山だよなぁ…。はぁ…なんでこんな所にいんだよ。」

さっきまで普通に博麗神社にいたにも関わらず、いつの間にここに転移してきたことやら。

とりあえず山を出るか、と飛んでいた時、

 

「!そこの人ー!止まりなさーい!」

 

「げっ、白狼天狗か…捕まるとめんどくせえな…スピード上げるか。」

ヒュゥン

 

「!?は、早いっ!」

 

「うおわっ!」

前から新しく出てきた白狼天狗にぶつかりかけた。

 

「くっそ!なんだここ完全なアウエーじゃねえか!とっとと山から出てえんだが…」

チラ、と後ろをみると、

 

「……うん、安定で四人付いて来てら。いつの間に増えた。…あんまり行きたくないが…守矢神社しかないか…っ!」

ビュウゥン

そうして白狼天狗との鬼ごっこを強制的に終わらせ、守矢神社に着いた。

 

「ひえー…思いの外疲れたな…ちょっとここら辺で休「!参拝の方ですか!?」うお、なんだ早苗か。」

 

「?…あれ、どこかで会いましたっけ?」

 

「うん?」

反応がおかしい。いや、どこかで会ったか、というよりこの間会ったぞ。戦ってたぞ。

 

「まあ良いですか。私は東風谷早苗。ここ、守矢神社の風祝です!」

 

「…………」

どうもおかしい。様子からしても嘘をついている感覚はない。が、だからと言ってもまさか記憶喪失になったわけでもあるまい。

 

「あのー…」

しかし、当人は本当に有森の事を覚えていない…というよりは()()()()状況にあるようだ。大規模ないたずらにしては無理があるし、早苗はこんな演技力無いであろう。

 

「あのー?」

いや、でもじゃあこの状況は何なのだろうか。それに、色々違和感もある。何がとは詳しく言えないが、何となく、というのが有森の答えになるが。

 

「あの!」

 

「うお、ビビったぁ…」

 

「あの、何かあったんですか?」

 

「…どうとも言いようが………あ、」

その時、有森に一つの考えが出てきた。

 

「……平行世界…?」

これなら早苗の反応もある程度うなずける。

が、平行世界間の結界は通常通りだから事故でないとして、そんな大事をしでかせる奴としては…

 

「紫の野郎か……」

 

「えっと…何がどうなって?「、早苗ー?どうしたのー?」あ、蘇芳さーん。」

 

「うん?蘇芳?」

誰だそいつ、と有森が思った矢先、守矢神社から一人の男性が出てきた。

 

「…なるほど、パラレルワールド確定か。」

というか蘇芳とか言う男、種族がややこしい。恐らく服装といる場所、神力が出ている所等からして現人神なんだろうが、妖力も持っているし、魔力も滲み出ている。というか魔力の流れが悪魔とかそこら辺の奴が混ざっている。更にプラスして八尺瓊勾玉の首飾り付き………え?

 

「は?」

 

「うん?どうかしましたか?」

 

「…八尺瓊勾玉?」

 

「あ、これですか?よく知ってますね!」

 

「いやいや、…はぁ?」

待て、待て待て待て待て。

三種の神器を首飾りにする奴がどこにいる。まさかとは思うが草薙剣と八咫鏡まで持ってないよな?いや、持ってるわけない…とも言い切れないな。こいつならありうるかもしれん。

 

「…まあいいか。」

 

「?早苗、その人は…?」

 

「うーん、参拝しに来た人じゃないみたいですけど…どなたですか?」

 

「あー、少々ややこしいが、ま、簡潔に言えばここの平行世界にある幻想郷の住人だな。…というか、今更だが名前言ってなかったな。有森焔だ。」

 

「あ、八坂蘇芳です。」

 

「あ、どうも…ってことは、焔さんはパラレルワールドから来たってことですか!?どんな感じの世界ですか!?私とか蘇芳さんはどうなってますか!?」

 

「うお、その呼び方されたの初めてだな。」

 

「早苗、落ち着いて。」

 

「あー…多分境遇がだいぶ違うから蘇芳?はこの世界だけの存在になってる可能性があるな。」

蘇芳と呼ばれた青年は有森のいる幻想郷にはいない存在だ。恐らく存在はしているのだろうが、少なくとも幻想郷には入ってきていない。それも一種のパラレルワールドの特徴だ。だが、有森は早苗からそんな話を聞いたことも無いため、恐らくこの世界だけの存在…となるだろう。

 

「えっ…蘇芳さんはそっちの世界にはいないんですか…?」

 

「恐らく、早苗と出会ってすらないんだと思うぞ。そんな話一言も聞いたことないし。」

 

「えぇ……僕いないんだ…」

 

「まあ、この世界にも俺はいなかったわけだし、平行世界ってことは、何かが違ってるんだからそういうこともありうるだろう。…さて、とっとと帰りたいんだが…結界が弱まってりゃ移動も簡単なんだが元通りだからな…20分位かかるか。」

そう言って有森は体長の4、5倍ほどのばかでかい魔法陣を展開する。

 

「うわっ!」

 

「………よし、じゃああと20分位何をするかだが…」

 

「そうだ!蘇芳さん!有森さんと弾幕ごっこしてみてくださいよ!」

 

「え?いや、でも普通の人がスペルカードを持ってるとは」

 

「いや、俺人間じゃないからな?スペルカードも持ってるし。」

そう言って有森は懐から一枚スペルカードを取り出し、ヒラヒラさせる。

 

「えっ、完全に人間だと思ってました…」

 

「ま、まあ、私は分かってましたけどね!」

 

「じゃあ種族も当ててみろよ。分かってたんなら当てられるだろ?」

 

「うっ…」

 

「冗談だ。…さて、蘇芳。やるか?」

 

「…分かりました。案外乗り気のようなのでお相手を頼みます。スペルカードは…5枚ほどでよろしいですか?」

 

「ああ。…敬語慣れねえなぁ…」

 

「これが一番喋りやすいので…」

 

「まあいい。じゃあ…やるぞ!」

そう言って二人は飛ぶ。

 

「被弾数はどうしますか?」

 

「適当にもうデスマッチ形式で1回でよくないか?」

 

「分かりました。」

 

 

「じゃあ、小手調べに…」

そう言って有森は小弾幕をばらまく。とは言いつつ、縦横斜めから不規則なテンポで飛んできているだけだが。

 

「!神器 八坂のオンバシラ!」

蘇芳は躱しながらスペルカードを発動させる。

蘇芳の後ろの六本のオンバシラからレーザーやら連射弾幕やらが飛ばされる。

 

「うおっ![焔符]インフェルノゴースト!」

有森も流石に避けきれないと判断し、片手に展開した魔法陣から半透明弾幕を射つ。が、まあ、弾幕も狙うが、主に狙うのは…

 

「!オンバシラに…!」

 

「厄介な攻撃は根本を一つでも手折れば案外楽になったりするんだぞ?」

更に有森はもう片手にも魔法陣を展開し、量を増やす。

 

「くっ!」

 

「とはやっても…おっと!弾幕が変わりやがった!」

レーザーを放っていたオンバシラから次は大きな弾幕が出てきて、破裂すると細かい弾幕が無数に弾けた。

 

「うっわ!避けにくいッ!」

とは言いながら避けていく有森。お互いに一枚目のスペルカードの効果時間が終わった。

 

「ち…思ったより強え…少々本気出すか。…バーンアップ、直刃刀ネイズ化、焔龍燐炎!」

 

「!武具ですか…なら、招来…雷槌ミョルニル!」

 

「はぁ!?マジもんの神器呼び出しやがったッ!」

蘇芳の手には雷を纏ったかなり大きめのハンマーらしきものが。いや、実際槌なんだが。

 

「雷神帝 トールの鉄槌!」

 

「やべっ![火焔]六閃・火華!」

とてつもない威力の雷光が火花のように弾ける斬撃と当たって破裂のような音が響く。

 

「ぐぐぐ…」

 

「ちっ…くそっ…!」

またもや同時にスペルブレイクした。が、確認の隙も与えず有森は、

 

「[斬砲]千二百空間斬撃砲!」

 

「!招来、クラウ・ソルス!機関拳銃状態(マシンピストルモード)!」

小さいスキマの中から大量の青白い斬撃が飛ぶ。

すると蘇芳は、もう片手に神器を出し、更に銃の形に変形させてから迎撃する。

 

「銃!?ってそれ形APSじゃねえか!」

APS…まあ、俗に言うスチェッキンってやつ。ドイツだったかソ連だったかの奴が作った最初のフルオート射撃拳銃。

 

「斬撃を銃弾で…って訳でもないな。神器から作ってやがる…何の神器を使ったかは知らねえが…」

ものすごい勢いと量の銃弾が飛んでくる。

魔力や神力を使っているのだろうが、まあ何にせよ速い。

 

「…ちっ、麒麟!」

有森は一度麒麟化して弾丸を消し去る。

すると、

 

「っつ…?」

突然、蘇芳の動きが止まった。

 

「、どうした?」

 

「…っ……」

小刻みに蘇芳が震え始めた。

 

「!蘇芳!?…これは…何で…」

様子を見に来た守谷の二柱が叫んだ。

 

「天照にのされたんじゃなかったのかい!」

 

「………!これは…禍ツ神か…」

有森も少し身構える。

 

「!誰だいあんた!…それより、諏訪子!とっとと押さえ込まないとまた…」

 

「うっ…ッグアァァッ!」

 

「!まずい!避けろ!」

蘇芳の髪が黒くなり、同じように黒いオーラで包まれる。どこからともなく鈴の音がする。面倒な効果が付いているようだが、それより…

 

「…ネイズ変更、水龍清凪。」

有森は離れる様子もなく、直刃刀を清凪に変更する。

 

「有森さん!早く逃げ…」

 

「ある意味俺のせいだからな。麒麟族とはいえ、元は麒麟…麒麟は幸福の象徴とされる優しい聖獣って言われてるからなぁ…概念としては善に分類される。だからか…蘇芳、ちょっと我慢しろよ…」

そう言って有森は清凪を構え、

 

「水流七閃…光風霽月(こうふうせいげつ)。」

蘇芳の胸の辺りで一閃、横に振り、そのあと後ろに瞬間移動し裏から六閃振った。

すると、蘇芳に纏わりついていた黒いオーラが消し飛んだ。そして…

 

「うっ…う……ふぅ…はぁっ…はぁっ…はぁ…」

 

「…戻ったか?」

 

「あ…はい…」

 

「…あり得ない…何が…」

 

「いや、禍ツ神を倒した訳じゃない。本人の正気を引き出して落ち着かせただけだ。下手に麒麟化もするもんじゃなかったな。」

 

「す、すみません…迷惑をかけました…」

頭を下げる蘇芳。

 

「いいや、元はと言えばこっちが原因だからな。悪かったな。」

それに対して、有森も頭を下げる。

 

「…さて…あ。」

 

「?どうしました?」

有森が、しまった、というような感じで片手で顔を覆い、少しうつむく。

 

「いや、さっきので集中がネイズ化に持っていかれていつの間にか魔法陣無くなってたわ。…ま、もう一回展開すればいいだけなんだが。」

そう言って有森は再び魔法陣を展開する。

 

「じゃあ…どうしますかね?」

 

「そうだ!有森さんの世界の話聞かせてください!」

 

「、まあ、それぐらいなら良いぞ。」

まあ、色々話した。

いつの間にか幻想郷に入ったことから別世界異変の事まで色々。

逆に、蘇芳や早苗からこの世界の話もしてもらった。

蘇芳の過去やら八尺瓊勾玉でパワーストーンを作って商売をしていることや天界展開すれば緋想天で蘇芳が暴走したこと…禍ツ神を押さえるためにとうとう三種の神器を全て契約していること、まさかの魔理沙が彼氏持ちになった事等…

 

「…つーことは蘇芳は天皇ってことか?」

 

「…形式上はそうなるかもしれませんね…」

ところで、有森には気になることが…

 

「…一個聞いていいか?」

 

「はい?」

 

「………あいつ、悪魔だよな?」

有森は部屋の比較的隅の方にいる人を指して言う。

 

「へっ!?」

 

「……」

 

「悪魔としての力は隠してるし、変に危害を加えようともしてないと思うが…何で?というかなんて奴だ?」

 

「……ソロモン72柱の階級『君主』、セーレです。」

 

「…セーレか…なるほどな。つまり蘇芳が主人ってことか。」

 

「え、驚かないんですか?」

 

「いや、多分勝てるかなーと…」

 

「………えっ?」

反応したのはセーレの方だった。ちょっと面白い、と有森は思ったが、そこには触れない。

 

「自分で言うのもなんだが、これでも結構な実力者だぞ?」

 

「…もしかして能力とかって…」

早苗が聞いた。

 

「あー、言ってなかったか。一応主には《相手の能力、時間、周囲の状況に影響されない程度の能力》だな。まあ…特殊効果が聞かない体質というか…そんな感じだな。蘇芳は?」

 

「僕は…《空間を渡る程度の能力》ですかね…まあ、そんなに強いわけでもないですよ。目に見えていないと移動できないですし…」

 

「だが、逆に言えば目に見えていればどこにでも行ける訳だろ?それはそれで強くないか?」

 

「………」

その時、有森は蘇芳の考えていることが読めた。同時に言った。

 

「…ふっ、蘇芳、お前自分を過小評価しすぎだろ。人に出来ない事が出来たらそれは凄いことなんだからよ。能力に甲乙付けるのはナンセンスだ。…それに、それだけじゃねえだろ、能力。神器も操ってるし、セーレとかいう悪魔と契約もしてる。それも凄い能力だと思うぞ?」

実際そうである。

神器なんかそう操れるものではないし、セーレなんていう大悪魔も大悪魔と契約もしている。凄い。

 

「…考え読みました?」

 

「あー…さあな?一応俺にあるもう二つの能力の一つだな。」

 

「何なんですか?その二つの能力って。」

また丁度のところで早苗が口を挟んできた。

 

「……、おっと、そろそろできそうだな。」

有森は強引に話を逸らせ、魔法陣へと歩く。

 

「ちょ、有森さん!」

 

「…じゃあ、まあ、少々世話になったな。」

 

「…最後に種族でも教えてくれませんか?」

蘇芳が聞いた。

 

「そうだな…ま、二つ名として、神獣族の頂点、全半人の長、とでも言っておこうか。」

 

「?」

 

「じゃあな。また、会うならどっかで会おう。」

そう言って有森は魔法陣を起動させ、大きめのスキマのようなものを形成する。そして、有森は蘇芳の頭の中に少しだけメッセージを送ってからその穴に入っていった。少し見た感情がまあ、そういうことだっただけだ、と本人は言うだろうが。

 

『蘇芳、早苗と幸せにな~』

 

「ッツ~~///!?」

 

「?蘇芳さん、どうしたんですか?」

 

「な、何でもない!」

 

 

 

 

「おかえり、有森。」

 

「ああ、紫か。ちょっとこっち来い。」

 

「え、そんないきなり?」

 

「事前報告ぐらいはしてもらいたいね!」

ドゴオォォン…

 

 




《あとがき》
主「はい、ということでとりあえずコラボでした。」

有森「…うん、マジだったのな。」

リュウ「うん。」

赤穂「妄言の中の話だと思ってた。」

主「誰が妄言じゃコラ。」

星「いえ、でも本当に感謝ですね。」

有森「まあそうだよな。」

主「自分自身でまさか本当にコラボの依頼が来るとも思ってなかった…白神白夜さんには感謝だね。」

リュウ「ああ。本当にその通りだ。」

主「ちなみにだけど、下に白神白夜さんと今回コラボさせていただいた東方八坂録~八坂の現人神~のURLを貼っておきます。そちらの方もよろしくお願いしますね。」

赤穂「まあでも、本当にありがたいね。じゃあ、今回はそろそろ〆ようか。」

主「おけ。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!そして、白神白夜さん、本当にありがとうございました!」



白神白夜さんのページ
https://syosetu.org/user/334694/

東方八坂録~八坂の現人神~
https://syosetu.org/novel/251506/
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