最強の半人が幻想入りしたらしい   作:怒鳴る怒

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どうもただの謎存在です。

バトルです。
バトルシーンって書くの好きなのに得意じゃないんですよね…人はこれを「下手の横好き」と言います。


では、本編どうぞ。


第二十六話 闘ヒ之時 闇の精霊

「肉体の名前…?どういうことだぜ?」

 

「恐らく憑依…もしくは洗脳…か?」

可能性としてはどちらもあった。が、それは本人が言った。

 

「憑依の方だよ。この器は中々良いものでね。人間とは思えないほどの霊力、人を卓越した能力、鋭すぎるまでの勘や運、行動力。最高の器だよ。」

 

「その体はお前の器じゃない!霊夢の大切な体だ!さっさと出ていけ!」

 

「ッふふ…じゃあ追い出してみなよ。君にできるならね。もし追い出せたとしても戦うのならこの器に傷が付いてしまうけどね。」

霊夢(?)は笑いながらゆっくりと力を解放していった。同時に左目の方に入れ墨のような印が浮かび上がり、巫女装束の赤い部分は紫に、白い部分は黒くなった。ゆっくり、しかしどんどん体に圧力がかかっていき、一同はにかなりの重圧がかかった。

 

「………おぉ?」

()()()()()()()()()()

 

「…君、中々だよ。まさか動じもしないなんてね。……でも、妖力や霊力の類いが感じられないけど…まさかだとは思うけど、ただの一般人じゃないだろう?」

有森だ。

 

「…まあ、一般人…かもな。」

有森が少し笑いながら言うと、霊夢(?)は拍子抜けしたように、

 

「…そうかぁ。…ッハハハ…じゃあ、君から殺そうかな。」

 

「に、逃げろっ!」

別世界魔理沙が叫んだが、有森は動じない。

 

()()()の力を使ってみようかな…[神槍]スピア ザ グングニル!」

霊夢(?)の手に二本の深紅の槍が出現、有森に投げた。が、それらは有森に届くことはなく、

カカァン

 

「…まぁ、()()、だったんだけどね。」

有森の手には直刃刀が握られていた。

 

「!?」

霊夢(?)が驚く一方で声が飛んだ。

 

「!?な、なぜ貴様がグングニルを…!?」

レミリアだった。

あのスペルカードはレミリアの物だ。しかも、それを人間の体で、レミリアよりも高い威力で放ったのだ。

 

「あいつの能力だ…《殺した者の力を奪う程度の能力》。あいつは…皆を殺し、様々な能力を吸収した…そのお陰で霊夢はあいつに敗北…体を乗っ取られたんだ…。」

 

「…なるほど…器の能力は自分のものとはなっても殺してしまえば器にならない。自分で扱うことはできないから過去の霊夢の力を奪おうとしたわけか。」

 

「その通り。いやー、いろんな奴を殺してきたけど…君みたいな奴は初めてだよ。中々ややこしそうな能力も持ってるようだし…()()()()()()()()()()()()()。」

霊夢(?)は有森を見ながら言った。

が、有森も全く動じずに言った。

 

「…殺せるものなら殺してみろ、といった感じだな。所詮借り物の器で倒されるほど落ちぶれてないはずだ。」

 

「ふふふ…面白そうじゃないか。じゃあ、行くよ?」

そう言うと霊夢(?)はパチン、と指を鳴らした。

 

時が止まった。

 

「なっ…」

 

「おや、君もいたのかい。」

咲夜だ。

 

「…時間停止…」

 

「君の能力だよ。こっちの世界の君は殺したからね。ただ、完全じゃないから君を殺して能力をもう一回奪っても良いんだけど、生憎今は…なっ!?」

霊夢(?)が有森の方を向いた時、彼女の前からは標的(有森)はいなくなっていた。

 

「よそ見して駄弁ってると返り討ちに会うぞ?」

振り向くと、直刃刀を振りかざした標的(有森)がいた。

 

「ぐっ!」

ガァン!

霊夢(?)も咄嗟に出した鎌で防ぐ。

 

「っ…!何故っ!?動けてっ…!」

 

「さあね?」

ガガガガガガガガガガガガガガァン

 

攻防をしていると時間停止が解けていた。

 

「え?有森さんどうなってるんですか!?」

 

「あいつ…凄いな…」

その時、またもや霊夢(?)はスペルカードを取り出した。

 

「[死霊]死蝶の舞!」

 

「おっと、『直刃刀、ネイズ化、光龍、清始』。」

清始。ネイズの中で狂終の対、陰陽の陽の方。光を操り、魂を与える能力がある。命を奪う例の()とは相性が良い。

 

サアァ…

「ふふ…君は本当に悪あがきが好きなんだねぇ…さっきので死ねていたら楽だったのに…」

 

「残念ながら死ぬつもりは無いんでね。」

 

「フフフ…そうか。」

再び霊夢(?)はカードを取り出す。

 

「あいつ…スペルカードも使うのかっ!?」

 

「いや、皆のやつを改造して不可能弾幕にした物だからスペルカードとは言えない…でも、それを攻撃手段として使っては来る。」

 

「…じゃあ、次はこの器のやつだよ。[霊符]実相封印。」

…夢想封印の改造か、と有森は呟き、放つ。

 

「[焔符]インフェルノゴースト。」

そして再び相殺…のはずだった。

が、少しずつ有森が押され始めた。

 

「ちっ…全く力なんか出してなかった訳か。」

 

「まあね。これ位の力でこの大結界は壊れないでしょ?」

 

「…ま、確かにな。じゃあ、俺も少し本気を出そうかな。バーンアップ。」

 

ドドォン…

同時にお互いが弾幕を撃ちきり、結果的には再び相殺となった。

 

「あいつ…ほんとに人間なのか?あの化け物と戦って今のところ相殺だぞ。」

 

「いや、有森の力はこんなもんじゃない。」

ちょうど第二陣が到着した。

 

「いやー…有森からテレパシーで聞いてたが、ほんとにああなってるのか…見た目が何か闇落ちした霊夢みたいになってるな。」

 

「私あんなに厨二病じゃないわよ…」

 

「だから()()()()()霊夢()()()()って言ったろ。」

 

「っていうか戦ってるの有森さんじゃないですか!?有森さんってあんなに強かったんですか!?」

早苗が指を指して叫ぶ。

と同時に有森も戻ってきた。

 

「…やっぱり相手の肉体がこっちの世界の霊夢ってのもあって…迂闊に手が出せないか…」

 

「あれ、もう終わりかな?」

有森は何も言わずに舌打ちだけして結界を張り、時間を稼ぐことにした。

 

「とりあえず時間稼ぎだ。何とか憑依を解けないか?」

 

「…そうだ!紫なら境界を操って分離も…」

霊夢は紫の方を見ながら言った。が、反応は思わしくなく、

 

「そう簡単に行くならとっくにやってるわ。」

と一言で済まされてしまった。別世界紫いわく、本来なら出来ないことはないが、今回、このような非常事態でいつもの冬眠による体力、妖力、その他もろもろの回復ができておらず、万全でないのに加え、本体の魂は何者かで身体が博麗霊夢であり、分離する対象が魂と身体というかなり高度な物のため、無理があるのだという。

 

「…お前ら、10分あいつらの相手出来るか?」

不意に有森が喋った。

 

「いやいやいやいや…あれの相手はほんとに2分出来たら中々だよ?と言いつつもお前はもう5分位戦ってるけど…10分あれば何とか出来るのか?」

別世界魔理沙が少しため息をついて言った。

 

「…10分あれば、身魂分離の魔法陣が張れる。だが…やっぱり無理か…」

 

「私でも持って三、四分ね…。」

 

「霊夢さんで三、四分なら私たち全員が加わってもせいぜい七、八分位が限界なんじゃ…有森さん、分裂とか出来ないんですかぁ!?」

 

「残念ながら無理だ…はぁ…」

 

「もう策無し…かしら…どうすれば…」

その時、有森が張った結界が壊れた。

 

「さて、そろそろ続きの始まりだよ!」

 

「悪い、皆で何か策を考えていてくれ!」

ヒュッ

 

有森が再び戦うのを横目に、霊夢達で策を練っていた。その時だった。

 

ドゴオオン

 

「ッハハ…やれやれ…前言撤回だ。君、凄い強いね。それこそ、ここのやつら全員を集めても君には敵わないんじゃないかな?」

 

「…さあね。ところでだが…お前、相当やり手だな…?ここまでの力、そう出せないぞ。」

 

「ふふ…じゃあ、今から本気出してやるっ!」

ドドドドドドドドドドドド

 

「はァァッ!」

ドゴオオン

 

「…元々の霊夢の全霊力を妖力に変換しやがったかっ…」

 

「よく分かったね…さあ、死ね!」

ドガガギギギギィン

 

あっちにいると思えばこっちに、こっちにいると思えばまたあっちに、と、有森と霊夢(?)の一瞬に数十、数百回の攻防が始まった。とんでもない衝撃が空気を伝って魔理沙やリュウ達の所に伝わってくる。

 

「あいつどうなってんだ…っ!」

その時だった。

 

バチバチバチッ!

「ガハッ!」

電気が流れるような音と同時に有森の声が聞こえた。全員が振り向くと…

 

「ハァッ!」

 

ドゴオン

 

霊夢(?)が有森を蹴り飛ばしていた。

有森は空中に留まり、体勢を取ろうとするが、苦しそうにしている。

 

「まさかあいつ…こんな時に発作が…」

 

「発作?」

 

「あいつがかかってる妖力病っていうやつの発作だ。」

 

「さて、もう終わりにしようか。中々面白かったよ。…[幻霊]殺傷エグジスタンス!」

霊夢(?)は有森の周りに大量の、妖力の籠められたナイフを放った。もしこれが当たれば確実に死んでしまうだろう。しかも当の有森は動けない。

しかし、有森に届く寸前、

 

 

 

 

一同の聞いたことの無い声が聞こえた。

 

 

 

 

 

『散れ。』

そしてその瞬間、ナイフが全て形を保てなくなったかの様に崩れ去った。

その場の全員が目を疑った。

 

「なっ…!?」

 

「何…そんな…事が!?」

しかし、一番驚いているのは、霊夢(?)だった。

 

「何故…いや、ただ運が良かっただけだろう。次こそ終わり……[禁術]…っつ!?」

 

『対妖、魔、霊媒体結界展開。』

 

霊夢(?)が結界に囲まれていた。

 

「な、何!?か、解析が…出来ない…!?」

 

その時、有森から光る玉が出てきた。それは徐々に人の形になり…

 

(ほし)」を形作った。

 

「ふう…兄ちゃん、しっかりしてよ。こっちが困る事になるんだから。…ヒーリング・ケア。」

有森の体が少し光り、傷が消えた。

 

「っつ…何が…(発作が止まった…?ここまで早く?)」

 

「大丈夫?」

 

「お前は……なるほどな。」

 

「結構早めに妖力が固まったから良かったけど、あんまり無理しないでよ?」

 

「分かった分かった…それより、()()は…?」

 

「とりあえず結界に閉じ込めた。かなり複雑化したからそう簡単に解けないと思うけど…」

 

「くっ…全く今までのと違う…これは時間がかかりそう…」

霊夢(?)もかなり焦っていた。

 

「…………星って言ってたな。」

 

「?」

 

第三重(だいさんみ)六段(ろくだん)三十三間(さんじゅうさんげん)魔法陣(まほうじん)は張れるか?」

 

「…この状況下だと身魂分離魔法陣?」

 

「よく分かったな。そうだ。」

 

「描けないことは…ない。兄ちゃんよりかなり時間かかるけど…早くても二、三十分位かかるかな。」

 

「上等。……霊夢、リュウ、悪いがこいつを弾幕から守ってやってくれ。」

 

「ま、待て。まずそいつ誰?」

リュウが一回聞く。

 

「説明は後でする。こいつが何か問題を起こしたら俺が責任を取る。それで良いか?とりあえず今はこれしかないんだ。」

 

「何をする気?」

霊夢が少し警戒心を込めて聞く。

 

「こいつが身魂分離魔法陣を張る。かなり面倒な魔法陣だから少なくとも二、三十分かかるらしい。その間俺はあいつと交戦して気を引く。その時弾幕が溢れる可能性があるから守ってやってくれ。」

 

「信用できる?」

 

「信用するしかない。何せ方法がこれしかない。」

 

「そう…分かったわ。貸し1よ?」

霊夢は半目で有森を見る。

 

「お前は俺にいくつ貸しを作っただろうね。」

が、それはスルーして有森は言った。

 

「…じゃあ、任せたぞ?」

 

「うん!」「ああ!」「ええ!」

 

「私たちも援護します!」

早苗や妖夢、咲夜も声を上げた。

 

「私たちは助けてもらってる身だ。もちろん私たちも出来る限りの事はしよう。」

別世界紫と別世界魔理沙も言った。

 

「…じゃあ、この魔法陣を張るとき、私は何も出来なくなります。いきなりで申し訳ありませんが、よろしくお願いします![序]第三重展開…」

 

「ん?結界が消えた…」

 

「さて、俺が相手だ。さっきは悪かったね、ちょっと持病が発作を起こしてね…。ま、もう大丈夫だから、再開といこうじゃないか。」

有森は直刃刀を出しながら言う。霊夢(?)は星達の方を見て、察した。

 

「ふぅん…なら早めに君を殺さないと面倒くさくなりそうだね…」

霊夢(?)も赤い鎌を出す。

 

数刻の間があった。が、

 

 

 

いきなり突風が吹いた。

 

 

 

「うっ!?」

 

「星さんは魔法陣を張るのに専念してください!」

 

「ほんとに…あんの私の偽物もどうなってんのよ…」

星の前では早苗と霊夢が二重結界を張っていた。

 

 

 

ガガガガガガァン

 

「まだまだ!君の力はこんなものかい!?」

 

ギギギギギギィン

 

「舐めやがって…まだだぁ!」

 

ドドオオォォォン

 

 

 

「うーわ…やっばいな…[氷獣]アイスゴーレム」

リュウも妖力を駆使してこの間出来るようになった氷のゴーレムを出現させ、守りに徹した。

 

「その結界、私の力も貸すわ。」

別世界紫も結界の強化をした。

 

 

 

 

「ふん!」

霊夢(?)の鎌が薙刀の形になった。

 

ガガガァン

 

「ほらほらほらほら!足掻いてみなよ!」

 

「…そっちがその気なら…『直刃刀ネイズ化、焔龍・燐炎』。………麒麟っ!」

銀の髪になり、白い妖気が有森からあふれでた。

 

「…おっ…つ!?」

霊夢(?)も驚いている。

 

「な、何ですか、あれ!?う、有森さん…ですよね?もしかして、ふぉーむちぇんじってやつですか!?有森さんロボットだったんですか!?」

早苗がよく分からんことになっているが、一度おいておく。

 

「あれが有森の本来の姿よ。本当に何やってくれてんのよ…」

 

ガガガァン

「ぉおっ![斬砲]千二百空間斬撃砲!」

 

「くく…[黒死]幽霊畑の戦慄!」

青い斬撃と黒い人魂が大量に舞い、当たり、散っていく。それこそ青と黒の花が散っていっているような感じだった。

 

「幽夢の波長!」

その中を波長の弄られた不規則な動きのレーザーが有森を襲っていく。が、有森に効くはずもなく、

 

「おわっ!」

一瞬怯んだものの、負けじと直刃刀で弾き、斬り、相殺する。

 

「おお…すごいな。…そうだね。やっぱり君を殺すのは無しだ。」

 

「あ?」

 

「この器の代わりにしよう。これほどの力を殺してしまうのは勿体ない。」

 

「…まあ、俺が負ければ好きにすればいい。……ま、負けねえけどな。」

 

「ふふ…上等!」

ガギキィン

スペルカード、ショット、スペルカード…何回撃っただろうか。一瞬、有森に霊夢(?)の迷いが見えた気がした。

 

「…?」

 

「何を固まってるんだい?」

と思った瞬間後ろから声がした。やはり迷いは見えない。見間違いだったのだろうか、と思いながらガードする。

 

「はぁー…というかしつこいね、君は。もうそろそろ諦めたらどうだい。」

 

「いや、もうここまで来たら意地だ。何がなんでも勝ってやる。」

 

「そっか。…なら、終わらそうかな。あ、安心していいよ。苦しくはないし、すぐに全て消え去るからね。」

霊夢(?)がスペルカードを十枚ほど抜きとり、ふんっ、と言って一枚に合成した。そして、宣言した。世界を消滅させてきたスペルカード…もとい、破滅の終曲…

 

「…[終焉]消失する世界の終止符(エンドオブロストワールド)。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空の赤黒さが一層濃くなった気がした瞬間、

 

空が──、割れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《あとがき》

有森「さて、どうしたもんか。」

 

リュウ「どうしたもんか、じゃねえよ。崩壊技使いやがったぞ!あー、何でこうなった…」

 

星「あ、」

 

主「ん?どうし…」

 

リュウ&有森「あ、元凶こいつだわ。」

 

主「え、ちょっと待って何その笑顔うわー冗談はとりあえず一回置いといてくれないってリュウ何でそんな氷のダガーみたいなの持ってんのというかいつそんなの作れるようになったのそして有森も何しれっと直刃刀出していやいやネイズ化は洒落ならんからちょ星ちゃん助け」

 

リュウ&有森「覚悟しろ。」

ズドバガギャァァァァ

 

主「うごぇぁぁぁぁぁあああ!?」

 

リュウ「はあぁー…さて、どうする気なのか。」

 

星「いや、主さん無視なの?」

 

有森「あ、そういや投稿頻度が落ちるらしい。もう一個書き始めたらしいから交互に書くってよ。」

 

星「あ、無視なんだ…ガンバレ」

 

主「頑張り…ます…」チーン

 

リュウ「あ、死んだ?」

 

有森「いや、そのうち起きる。」

 

星「えー…」

 

ピロリン♪

主「あー痛かった。」

 

有森「ほら。」

 

星「あ、ほんとだ。」

 

リュウ「マジか…」

 

主「この中で主は不死身です 。」

 

有森「いくらでも小説内なら書けばそうなるからな…」

 

リュウ「主のチーター度が分かったところでそろそろ〆るか。」

 

有森「おう。最後まで読んでいただきありがとうございました!」

 

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