最強の半人が幻想入りしたらしい   作:怒鳴る怒

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どうもただの謎存在です。

いやはや、色々と大変です最近。

いやぁ、やっぱりね?こっちの実世界の事情もあるわけですわ。小説みたいにトントン進むわけもないですね。はい、言い訳です。では、



本編どうぞ!


第二十七話 説得之時 言葉、行動の裏

「ひえー、危ねえ危ねえ。咄嗟に亜空間移動してなかったらあの世界終わってたぞ。」

亜空間移動。空間の狭間の内にある世界への移動。この宇宙空間での物理法則などは一切通じない時空連続体のため、数としては無限にあり、あらゆる場所に接しているものの、そこから外へ干渉することは出来ない。

 

「ち…亜空間に入ったのか…これじゃ元の空間には手出しが出来ないなぁ…。…ん?ちょっと待った。なら何でここは崩壊してない?」

崩壊技を使ったからには、影響する空間があるはずだ。この霊夢(?)がここにいる限り、ここが崩壊するはずなのだが…

 

「ん?ああ、二回移動しただけだ。崩壊したのは一つ目の亜空間ってだけ。」

あの一瞬の間に二回、自身にも次の空間にも影響を与えない瞬間に亜空間移動をしたというのだからつくづくチーターである。

 

「なるほどね。」

 

「ああ。さて、ここなら思う存分暴れられるぞ。何せ元の世界に干渉出来ないんだからな。」

 

「…良いよ。…でも、多分すぐに終わると思うな。さっきは世界が関係してたからね、力を出しすぎると私まで影響を受けかねなかったんだよ。…でも、ここなら問題ないから…」

霊夢(?)はニヤ、と笑い、

 

「第弐、仙。」

そう宣言した瞬間、霊夢(?)の妖力が圧倒的に上昇した。

流石の有森もこれには身構えた。

 

「おっと…」

 

「これでも気絶すらしないとは…つくづく強大な精神力だ。」

 

「そりゃどうも。残念ながらお前よりヤバイやつとも戦ってきてるからな。これぐらいで気絶してたらやっていけねえよ。」

 

「そうねぇっ!」

バゴォン

 

「うおっと!」

さっきまでちょっと離れていたのに目の前にいた。咄嗟に後ろに跳び、躱す。地面が抉れた。いや、もう正確には蒸発したのかもしれない勢いでクレーターができた。

 

「うっそだぁ…」

 

「まだまだ!」

ドドドドドドドド

 

「ちっ、思ってたより…速えっ!」

 

「はあっ!」

ドゴォォン

 

「うおっと、パーティカルコントロール・壁!」

粒子の壁を作るも、

 

「はっ!」

バギィン

 

「はあ!?いやマジかっ!」

一発で壊された。嘘だろ。

 

「第壱 (りょう)!」

更に霊夢(?)の妖力が拡大する。もう()()()()()()()()()()()()威圧を感じるレベルだ。

 

「いやまだ強化する気かよっ!」

 

「君が死ぬまではねっ!」

ドガオォン

 

「くそ…超加速二条っ!」

 

霊夢(?)は高速で近づき、有森は超加速で離れる。いたちごっこになっているが、そういえば彼女、さっきから弾幕を撃ってきていない。まあ、殴りかかってきているのもあって危ないのは確かなのだが、距離がとられる事がわかっている以上、飛び道具を使った方が有効なのだろうが…それに、どんどんスピードが落ちて、さらに顔も歪んできている。まあすなわち、目に見えて疲れてきている。

 

「おい、弾幕は撃たねえのか?」

すると霊夢(?)は、肩で息をしながら言った。

 

「そうしたいところなんだけど…さっきので…体力をほとんど持っていかれてね…本来なら…もう君と戦えるほど…体力も妖力もない。何とか、鬪気を絞り出してたんだけど…さすがにもう無理だ。もう煮るなり焼くなり好きにすればいい。」

そう言うと霊夢(?)もとい悪霊は飛ぶのをやめて地に足をつけ、ドサッ、と座った。有森はその目の前に行き、

 

「まあ…煮ても焼いてもお前のやったことは取り返しがつかない。お前が死んだからといって何かが始まる訳でも何かが変わる訳でもないだろ。だから生きて罪を償わせる。無闇には殺さねえのが俺のやり方だ。」

 

「ほう?変わってるねぇ…殺しても殺しきれないレベルだと思ってたんだけど?」

すると、有森はふっと笑い、

 

「自覚、あんじゃねえか。あ、そういや、お前、元は何なんだ?」

 

「ああ、悪霊。」

そう言った時、有森が少し苦笑いした。

 

「?何か?」

 

「いや…ちょっと昔に規格外もいいところな悪霊に喧嘩を吹っ掛けられたのを思い出した。」

 

「ははん。」

もうかなり前…700年位前に会った杖の先に月みたいなやつを付けた奴である。顔や容姿はもうほぼ覚えていないが、女性であったことと山を消し飛ばしたのは覚えていた。

 

「ところでだが、お前、元はこれが目的じゃないだろ。」

突然だからか何なのか、一瞬悪霊の目が震えた。

 

「さあね…どうだったか。もうそんな前のこと忘れたよ。」

 

「目的忘れてやってる方がおかしいぞ…本末転倒だろ。」

 

「ふふ…でも、人間への憎悪は覚えてるんだよねぇ…。何があったのかは覚えてないくせに。」

 

「………そうか、ならまずはお前の記憶を呼び起こすのが先決だな。」

 

「…?殺さないのか?」

 

「二回同じ事言わせんな。お前が死んで誰が救われる。無駄な殺しは意味がない。」

 

「……………………バカ真面目ねぇ…」

 

「あ?何か言ったか?」

 

「いや、気のせいじゃない?」

 

「…そうか、まあいい。」

有森もさて、と腰を下ろした。

 

「どうせ身魂分離はするんだ。それまで時間がある。……ああ、お前、名前は?まさか悪霊って名前じゃねえだろ。」

 

悪霊は顎に手を当て、少し考えるが、

「うーん…随分と名前なんか呼ばれてなかったからねぇ…忘れたよ。」

 

「じゃあそれも含めて記憶を戻さねえとな…」

 

「…やっぱり変わってるじゃないか。ここまで人に世話を焼ける人はそういないと思うよ。」

 

「…誉めてんのか貶してんのか。」

 

「もちろん、貶してるんだよ。」

とは言っているが、顔が笑っている。冗談だろう。

 

「ふざけんなよお前。」

有森も少しだけ口角を上げて返す。

 

「はは、ちょっとした冗談だよ。

 

「ま、だろうけどな。」

 

「ところでだけど、どうやって私の記憶を戻すつもりで?口から出任せじゃなかろうね?」

 

「お?ならやってやるよ。麒麟。」

反動で立った有森の髪が銀になり、一瞬雪を彷彿させる。

 

「で?どうするつもりだい?」

 

「…麒麟族は感情と思想の司神なのは知ってるんだろ?だが、それらを応用すれば色々できるんだよ。」

そう言うと有森は右手を上に上げ、手のひらを上に向けた。

 

メモリアルネットワーク(記憶の分岐網)

突然辺りが黒くなり、分岐する線が現れた。

 

「これは……」

 

「お前の記憶そのものを具視化したものだ。記憶は忘れる事はあっても、絶対に無くなったりしない。頭のどこかに寄せられて見つけにくくなっているだけでどこかにある。」

 

「まさか、この中から私の情報をピンポイントで見つけるとでも?」

少しも嘲笑う感覚で悪霊は言った。が、有森は、

 

「ああ、その通りだ。」

平然と答えた。

 

「………は?いやいや、何考えてんの。こんな膨大な量の記憶から一部だけを抜き出すとか無理でしょ?」

 

「無理かどうかは俺が決める。それに、言ったろ?()()()()()()()()って。途中で投げ出してたまるかよ。まあ…十数秒位はかかるかもな。」

有森はにっ、と笑って言った。

 

「(こいつは…馬鹿なのか?いや…違うな。バカなんかじゃない。大馬鹿者…ねぇ。)」

 

「さて、やるか…と言っても物理的に記憶は探し出せない。」

 

「え?じゃどうするのさ?」

 

「お前と一時的に思想、記憶をリンクさせる。」

 

「は?」

正直、悪霊は何を言っているのか分からなかった。

 

「ま、一方的にだからそっちはすることは特に無い。余計なことを考えないようにしてくれればこっちがちょっと楽になる位か。」

 

「あ、ああ。分かった…けど…」

 

「?何か?」

 

「いや、何でもない。」

 

「そうか。なら…やるぞ。………」

有森が読経を終えた。が、ほとんど悪霊には分からなかった。というか、読経が何言ってるか分からなかったのだが。悪霊もかなりの呪文や経文は頭にあったのだが、そもそも言葉か?あれ、といった感じであった。

 

「感覚…記憶共有…!」

その時、悪霊からすれば頭の中に静電気が走ったような感覚になった。いや、痛かったわけではなく、何か少し体が痺れた感じだった。

 

「それと、もし、記憶を引き出せた場合、それ以外の名前に関連付けられた記憶も一気に戻る。少し身構えた方が良いかもしれない。」

悪霊は言われた通りした。何て事はない。どうせ見つけられないから終わっても有森がこの空間から出ない限り外に出られないのだ。よくよく考えてみれば今殺してしまえば自分が困るだけ。だから出ることができればそこでこいつを殺せばいい。

なんてことを考えていた。が、一瞬、迷いが生じた気がした。本当にこいつを殺す気でいるのか、と。だが同時に人間を恨んで悪霊になった奴が人間を恨まなくなってどうする、と声がした気がした。その時、

 

「……………あった。」

 

「なっ!?」

有森が「見つけた」と言ったのだ。本当に十数秒位で見つけやがった。

 

「本当に言ってるのかい?」

 

「ああ。…しかし、これは……」

何やら歯切れが悪くなる有森。

 

「何か?」

 

「…これは中々に…アレだな、残酷ってやつだ。…少々気分が悪くなるかもしれん。」

 

悪霊は少し考え、

「ま、どうでも良いけど。」

と言った。

 

「…そうか。じゃあ、いくぞ。…あ、一個いい忘れてたが、」

 

有森がふと口を開いた。そして一拍いれると、

「気、狂わせられるなよ。俺の仕事が増える。」

気が狂うほどの過去なのだろうか、と悪霊は思ったが、まあ大丈夫だろ、と思い、応える。

 

「…まあ、頑張ろうかな。」

 

「オーケー。…ふぅ…其の物、記憶を深淵に封印したり。内に秘められし幽かなる幽玄、司神の内、十柱の中心にして頂点、麒麟族の記憶の懲戒より喚起せよ。」

なにもない所から一枚札を取り出して読経を済ませると、札が淡く光り始めた。そして、

 

幻影想起(げんえいそうき)華蝶封月(かちょうふうげつ)

 

光った。まあ少なくとも目も開けられなくなる位には。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《あとがき》

主「ふぃー…」

 

リュウ「ん?どうした主。」

 

主「いや、なんとなく…」

 

リュウ「おう。ところでだが、有森飛ばすの二回目だな。」

 

主「あ、あーね、うん。」

 

星「前にも飛ばされてるんですか…」

 

リュウ「うん、地底に。」

 

星「はは…」

 

有森『まあ、言っても今回は自力で戻れるからな。すぐ戻るだろ。』

 

リュウ「ああ、テレパシーやっぱ便利。」

 

星「というか亜空間に飛ぼうとするほどの判断と魔法陣展開があの一瞬で出来たんだなぁ…やっぱりぶっ飛んでるね。」

 

有森『おう。』

 

リュウ「あれ、星ちゃんにも聞こえてんのこれ?」

 

主「ああ、能力の関係上ね。能力は後々紹介するよ。というかキリがいいところでオリキャラの紹介出すと思う。」

 

リュウ「ほーん。…じゃ、今回短めだがそろそろ〆るか。」

 

主「あーい。最後まで読んでいただきありがとうございました!」

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