インフィニット・ストラトス2~人と機械の紡ぐ心~   作:サウス零

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ここから面白カッコ良くなる?

新生徒会メンバーはまだです……はい


EP05 結成・俺達の防衛隊

波乱の学園祭が終わり、更識楯無率いる生徒会が解散となる騒動から翌日の朝のホームルーム。

 

各クラスの担当教師より、生徒会立候補の説明が行われていた。

 

立候補できる生徒は2つの条件が知らされた…

 

1つ目は「立候補生徒は1年生及び2年生である」

 

高等学校での3年生はこの時期には就職・進学の活動の真っ最中である。

 

基本的のはそうなるが、『元生徒会である布仏虚』は生徒会活動の受け継ぎ作業が終わるまではオブザーバーで参加となった。

 

2つ目は「専用機を持つ生徒は立候補不可とする」

 

学園内でのトラブルに対して織斑千冬が指揮権に委ねられる際には、専用機持ちが現場に向かい対処する傾向が多い。

 

専用機を持つ代表候補生は、専用機パイロットとして仕事が舞い降りてくる時がある。

 

楯無のように、『二足の草鞋を履く』事を生徒が負担をさせない様に分散させる為であった。

 

会長が持つとされている『会長特権』は完全に存在を無くしている。

 

なお、立候補ではなく推薦も受けてはいるがその際には本人が受付を行う事、推薦者は自動的に立会演説会に参加必須となる。

 

申し込みの手続きは本人が行うので、半分は立候補と同じになるが、一方的に押し付けるような事をさせないための対処である。

 

さらに、男性パイロットである『織斑一夏は生徒会メンバーには参戦不可能』

 

楯無がさせようとした内容が『各部活動の手伝い』と同じだった。

 

織斑一夏は専用機持ちとなる為、条件は消えるが、念のためにこの注記が追加されている。

 

受付期間は今月末の金曜日。

 

翌週月曜日に立会演説会を行い、投票、任命式へとつながる予定だ。

 

余談として一つ、説明後に更識楯無が謝罪会見とした中継にして流れた。

 

誠意を持って謝罪と言葉と共にタテナッシー課としての抱負を発言していた。

 

許そうと思った生徒は役三割、条件付きで許そうとが七割という結果であった。

 

その条件とは、楯無が授業中など、最低限のプライバシーに関わらない様に常にロボポンが監視することである。

 

この監視は楯無の行動はもちろんだが、以前に翻弄された生徒が報復活動を食い止める要素もあった。

 

あと、「許せない」と結果があった場合は一か月後にまた謝罪会見をするという説明があり、

 

また面倒くさい演説を聞くのが嫌だったのが大半だったかもしれない…

 

 

 

 

 

放課後、士音は学園長室に呼ばれ、ある書類を見ていた。

 

「ふ~む……」

 

書類書かれていた内容は最近、宇宙空間で妙な反応があったことが送られた画像写真と文章で記されていた。

 

「オゾン層にも異常はなく、各世界の上空に複数の穴が空いた現象に……中規模な隕石の多数落下ときたか」

 

資料を読んでいくが、現状の内容ではハッキリとした理由は明記されていない。

 

「内容は見てもらった通り、謎の隕石が一部のIS施設の近場に落下した報告が入っています」

 

学園長室にいるのは本来の学園長である『轡木十蔵』

 

妻で表向きの学園長である『轡木夫人』

 

緊急時の指揮権を持つ『織斑千冬』

 

千冬のサポートなどを行う『山田真耶』

 

そして、士音を入れた5人であった。

 

「落下した隕石の材質はどんな素材かわかりましたか?」

 

十蔵が立派な机に手をついて、真耶に問いかける。

 

「いえ、人工物であることは間違いないのですが、世界中にある物質とは全く異なる物だと追加情報にありました」

 

「各施設の物理的な被害の報告はまだ入っておりません。明日、それぞれ調査隊が詳細に動く予定になっております」

 

「そう、なにか判ればいいのだけれど……」

 

すると、学園長に設置してある内線電話の着信音が響く。

 

「はい、学園長室……えっ!?何ですって!?……解かりましたその詳細をデータでもいいから持ってきてください、はい、お願いします」

 

夫人が対応して電話に出るが何やら尋常じゃない表情となっていた。

 

「何の連絡でした?」

 

「それが……落下現場に近くにあるISの施設が何者かに襲われたとの事です……」

 

「なんと!?」

 

しばらくして、学園長室に職員の一人が入ってきて夫人に一枚のCDを渡され、パソコンで出力する。

 

内容は調査を行おうと施設で準備をしていた職員たちが妙な音が聞こえると騒ぎ始め、急に大きな音と揺れが施設全体を襲う。

 

映像が乱れ、斜めに傾いてしまい最後に映し出されてたのは巨大な昆虫の機械が立たすんでおり、その背後には大破したISが転がっていた。

 

「どうやら、先手を打たされたようですね…」

 

「他の落下ポイントの国はあと何か所ある?」

 

士音の問いに慌ててファイルのページを開いた真耶が答える。

 

「異常がないのはロシア、ブラジルの2か国です」

 

「だいぶ距離の離れた国々ですね……士音君、君に依頼を申し込みたい」

 

十蔵が立ち上がり、士音に対して頼みごとを言おうとしたが…

 

「だいたい判りましたよ……施設の防衛とあの昆虫メカの調査ですか?」

 

「はい、さっき山田先生が仰った2国には編入予定の専用機持ち代表候補生が訓練しています」

 

「次に狙われるのはその子たち…ってことですか?」

 

「推測の域は出ておりませんが、今の映像から見て相手はISのみを狙っているように見えました」

 

「なるほど…それは俺も同意見ですね……引き受けましょう、出撃には俺と百合、ロボまるで向かいます」

 

「社長自らですか?その間に学園の方はどうするのですか?」

 

夫人が心配そうに尋ねる。

 

「うちのエースはロボまるだけじゃないですよ、頼りになる奴らばかりです。その為に専用機持ちのみんなにはそれぞれロボポンとコンビを組んでもらいます」

 

「まさか…織斑や篠ノ之も参加させるつもりですか?」

 

専用機持ちと聞いて、同じく特例で専用機持ちである弟たちが含まれていることに気付き、少々睨みを効かせる千冬。

 

「ええ、それにあいつらがこんな話を聞いたら、絶対首を突っ込むでしょうね、間違いなく…そのあたりは織斑先生がよくご存じでは?」

 

「う、そうですが……」

 

「あと、タテナッシー課も使います。正直使いたくないですが、もしもの際には彼女にも動いてもらいます」

 

「だが、それだとまた織斑を中心に要らぬトラブルが起きませんか?」

 

「その為のパートナーロボポンですよ、専用機持ちのレベルアップを兼ねてね♪」

 

「レベル…」

 

「アップ…ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の放課後、一夏を始めとした専用機持ちがアリーナで鍛錬に集まっている所に士音が合流する。

 

合流したのは士音だけでなく、千冬と7体のロボポンが一緒にいる。

 

「月彩さん?それに千冬姉ぇ!?」

 

「おりむら「はいはい、叩こうしない」ですがっ!?」

 

「今はそれに構う気はないですよ」

 

「………むぅ」

 

「やれやれ……。よ、今日も訓練に勤しんでいるな。ほい、飲み物の差し入れだ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「何かあったのですか?いつもよりロボポンを多く連れていますけど?」

 

士音からペットボトル飲料水の人数分が入った袋を受け取り礼を言い、シャルロットが士音に問いかける。

 

「ああ、君達に頼みごとがあってね、ほかの子たちを呼んでくれないか?」

 

「はい、判りました」

 

シャルロットがアリーナにいた一年生の専用機持ちを通信で連絡を行い、しばらくして残りのメンバーが集まってきた。

 

「いきなり何なのよ。いい所だったのに社長さんがあたし達に用なんて?」

 

「まあまあ、落ち着けって、月彩さんがわざわざアリーナに来るなんて余程の事だと思うぞ」

 

「そうですわね、訓練には関与しないを仰っていましたし…」

 

「織斑先生が一緒にだというのなら、かなり重要な要件だろう……先生、どうなのでしょうか?」

 

「ああ、お前たちにとってもこれからの事に対してどうするかを聞いておく必要があるからな」

 

多少の愚痴が聞こえたが、千冬の同行に何かあると察したメンバーはすんなりと話を聞く態勢になった。

 

「今日から君たちにここにいるロボポンとそれぞれコンビを組んでもらうになる」

 

「「「「「へ?」」」」」

 

「どのような経緯でこのように?」

 

士音の発言に皆が呆然としている中、箒が代表的に質問する。

 

「今月の27日に『キャノンボール・ファスト』というイベントが市内のISアリーナで行われることは知っているな?」

 

千冬からの問いに全員が頷く、彼女の言葉がどういう事を説明したいのかいまいち理解が追い付いていない。

 

「学園祭で現れた例のテロリストに謎のロボポンの集団がまた仕掛けて来る可能性を考慮して、お前達にはFR社のロボポンと戦闘訓練を交え、対応してもらう」

 

「それって、またあたし達だけに実戦をしろという事ですか?」

 

「そんな風には言ってない、教師部隊も最大限の武装と配置を付ける。だが、ことごとく裏を掛かれている以上我々だって黙ってはいない。だが、『念には念を』と言いたいんだ」

 

「判りました。それで我々はどういった組み合わせで彼らと組むのでしょうか?」

 

鈴がやや面倒な態度になるが、学園祭で現れた強敵を知るラウラが間髪入れずに受け入れた。

 

「それは、月彩社長が決めてくれている。ではお願いします」

 

千冬から士音にバトンタッチされ、全員が士音に注目する。

 

発表内容は以下のようになる。

 

 

 

織斑一夏

パートナーロボポン・『マルス』

 

「あの時のロボまると一緒にいた…よろしく頼むぜ!」

 

「おう、よろしくな!」

 

篠ノ之箒

パートナーロボポン・『ムサシ』

 

「武蔵?あの剣豪の?」

 

「まあそんなとこじゃけぇの、よろしくのぅ~」

 

セシリア・オルコット

パートナーロボポン・『ナース』

 

「看護師さん…ですの?」

 

「ええ、そうよ。よろしく」

 

凰鈴音

パートナーロボポン・『マーシャル』

 

「よろしく(んなっ!?こいつ…ロボなのに胸が…)」

 

「あいよ、よろしく(はぁ…またあたしの見てるし、変わってないねぇ)」

 

シャルロット・デュノア

パートナーロボポン・『タンサン』

 

「よろしくね」

 

「ああっ、こちらこそ」

 

ラウラ・ボーデヴィッヒ

パートナーロボポン・『プラティナ』

 

「……よろしく」

 

「……あ、ああっ。よろしく頼む…(大きいな……クラリッサが見せてくれた本の絵に似たのを見たことがあるな)」

 

更識楯無

パートナーロボポン・『カミサマ』

 

「とんでもねぇ、あたしゃ、カミサマじゃよ」

 

「ちょっと、お姉さんだけやけに違和感があるのは気のせいかしら…?」

 

「そりゃ、カミサマはお前の監視役も兼ねている。お前がどさくさ紛れに何しでかさないようにな?」

 

「ムムム…」

 

ここだけの話、楯無の本来のパートナーロボポンは『ムサシ』であるのだが、一夏と箒には機体相性のいいロボポンが存在しない。

 

使用機体が篠ノ之束製なのかは理由が不明だが、ロボポンとの連携をするだけなら同じ二刀流のムサシと組めばいい勉強になるだろう。

 

対して、一夏には刀と使う『コジロウ』と組ませればいいのだが、士音はもう一人メンバーを招集したいと思っていた。

 

『更識簪』

 

『前回の福音事件』にて、ロボポンリブート計画に協力してくれた少女。

 

愛機『打鉄弐式』に眠っていたコジロウとはベストパートナーと言える。

 

だが、前回の世界で世界修正のために記憶が封印されているので、彼女は士音やコジロウの事は知らない。

 

この場で簪の参戦を発表して、楯無に妨害されるわけにはいかなかった。

 

「では、各自訓練に入れ!」

 

千冬からの掛け声で一夏たちはそれぞれのロボポンとの訓練を始めるのであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は移り、IS整備室に向かうのは士音とコジロウ。

 

この時間であれば彼女はここにいると確信して向かう二人。

 

そして、目的の場所に着くと…

 

「こんにちわ、更識簪さん」

 

「えっ、だ、誰!?」

 

「怪しい者ではありません。こういう者です♪」

 

「いや、その言い方だと怪しいと言っているような気がするのだが…」

 

簪が振り返ると名刺を差し出した士音とその様子に呆れた表情で見たコジロウの姿があった。

 

「あ、あ、あなたは……あのFR社の!!」

 

名刺を受け取り、内容を見た簪はそのまま俯いてしまう

 

「え?」

 

簪の変化に戸惑ってしまう士音とコジロウ。

 

 

 

 

 

「あのファルシオン・ロボテック社の社長さんなんですね、サインください!!!」

 

 

「( ゚Д゚)WAO!?」

 

 

 

 

まさかのサインのお願いに驚く。

 

「アイドルっぽいサインってどう書けばいい?」

 

「いや、わたしに言われても……」

 

それはさておきで、士音は簪に今回の用件を伝える。

 

「わ、わたしでいいの?」

 

「そうだ…更識簪、キミの力を借りたい」

 

「でも、私の打鉄弐式は…」

 

「ああ…だから、コジロウを連れてきた。コジロウ」

 

「承知した…」

 

コジロウが未完成の打鉄弐式の前に立ち、ISアーマーの一部に触れると…

 

「えっ!?」

 

眩い光が暗い整備室を照らす。

 

光りは収まり、コジロウは士音と簪の元へ戻る。

 

「どうだ?」

 

「ああ成功だ…やっと返せたよ、あの機体の記憶をね」

 

「どういうことなのでしょうか?」

 

「それは一度起動させてみればいい」

 

「えっ!?」

 

「騙されたと思って、レッツトライ!」

 

そう士音に言い聞かされて、簪は簡易起動を始めた。

 

すると…

 

「う、嘘……システムオールグリーン、マルチロックオンシステムも完成したのがある?」

 

各モニターウインドウが展開しては閉じと打鉄弐式の起動していることに驚きを隠せない。

 

それは当然だ。コジロウが返したと言うのは『前回の世界』で完成した打鉄弐式の稼働データそのモノなのだから……

 

どういう理由かは不明だが、コジロウのバックアップデータにこの機体の稼働データが残されていたのだ。

 

これを使えば、より早い完成に持ち込むことが出来る。

 

「これで心配事は一つ消えた。後は武装の搭載し、最終チェックをするだけだね」

 

「は、はい……えっ!?」

 

「ん?」

 

再び打鉄弐式に光が起こり、簪を包み込む。その中で彼女は見た…

 

 

 

Sing a Song 『プラネット・クレイドル』

 

 

その光景はIS学園の上空からの景色だった。

 

強襲してくる大型メカと戦うファルシオン・エデンシス。

 

見ている光景は変わり、そこにいたのは、打鉄弐式を駆って戦う自分の姿。

 

自分だけではない、一夏、箒、セシリア、鈴音、シャルロット、ラウラ、楯無…

 

とISの専用機持ちもまた己の機体で襲ってくるメカを迎撃する。

 

だが、更なる強敵の出現に誰もが敗北を予感させた。

 

すると、アリーナには5人の女性が奏でる歌声で戦う戦士達は立ち上がり、攻撃を仕掛ける。

 

姿を変えたファルシオンとロボまるが専用機持ちとの連携連続攻撃、流れる水のような動きに強敵は多大なダメージを負う…

 

最後は超大型ビームサーベルが強敵を真っ二つとなり、撃破成功となった……

 

戦いは終わり、陸へと着地したファルシオンは融合、アーマーを解除。

 

そこに見せた彼の素顔が……

 

「綾月……将」

 

「「!!!???」」

 

光りが収まり、機体から降りた簪が声に出したその名に士音とコジロウは驚愕した。

 

そして、そのままゆっくりと士音の前に立つ…

 

「帰って……来たんだね。ショウ?」

 

涙目で上目遣いをする簪に、士音は……いや、綾月将は苦笑いを浮かべつつも…

 

「ああっ、待たせたな。ただいま、簪」

 

「……おかえりなさい!」

 

少女はあの日に出会った憧れのヒーローとの再会を果たす時となった……

 

NEXT…

 




NEXT…

まさかの簪に記憶が復活する状況に驚いてしまう士音は再会を喜ぶ。

だが、社員に打鉄弐式の組み立て作業に進めさせ、自身はロシアへと向かう…

そこで出会ったのはISと心を通じた少女

戦う事を拒む少女に士音はどのように接するのであろうか?

次回 「EP06 出撃・俺達の旅路(ロシア・前編)」

「こんなこともあろうかと、作っておいたのがこれじゃい!!」

「ぎゃぁぁぁ!!今年の予算が!!!」

「やっぱり、こうなるのね…」
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