インフィニット・ストラトス2~人と機械の紡ぐ心~   作:サウス零

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お待たせしました、ロシア後編です。


EP07 覚醒・俺達の旅路(ロシア・後編)

ロシアに到着、そしてクーリェとの対面から時が経ち夕方の時。

 

職員がぼちぼちと夕食にやって来る時間に士音達はエカテリーナとクーリェ、ユキダンと共に食事を済ませる。

 

場所は離れ、一同はクーリェがいる住居施設に向かって歩いていた。

 

「ロシアの食事はどうだったかしら?」

 

「はい、とても美味しかったです!」

 

「ええ、あのボルシチに入っているビーツの歯応えが凄くよかったです」

 

「ビーフストロガノフもウマウマで、確かロシア語的に…ハラショーです♪」

 

「確かにハラショー(хорошо)は「良い」とか「素晴らしい」を意味しているけど、ロシアでは「了解」の意味にも使われているの。」

 

「へぇー、日本だとアニメキャラクターがたまに口にしているだけど、外国語って色々兼用するが言葉が多いんですね」

 

「ちなみに、『美味しい』はフクースナ(вкусно)よ……あ、今の話で一つ思い出したわ…」

 

「何をです?」

 

「アニメ好きの友達がね、私がхорошо…って言ったら、『エリーチカだ!』なんて言われたの。どうも私がアニメキャラクターにそっくりだって話よ」

 

「あ、アハハハ…そうッスか…

 

「どうしたの彼?」

 

「ハハハ、ここはスルーでお願いします」

 

なぜか遠い目をする士音と百合にエカテリーナで不思議そうに見ていた…。

 

一同は住居施設にある客室に到着した。

 

エカテリーナはクーリェを自室に送った後、夜間の仕事が予定に入っており研究棟に戻っていった。

 

士音と百合は部屋内に備えているソファに座り、対面にロボまるとユキダンが座ると話を始める。

 

「さてと、まさかロボポンがロシアにいるとは驚いたな、ロボまるとは知り合いなんだろ?」

 

「うん、それにしてもユキダンさんはあの時には覚醒したんですよね?」

 

「それがですね……実は中途半端な覚醒でして、すぐに駆け付けることが出来なかったんです」

 

「じゃあ、ボディを生成したのは…?」

 

「8月の中頃に動けるようになったんです」

 

「私達が別の世界で動いていた時だわ…」

 

「そうだったんですか、でもこうして会えてよかったです」

 

「ぼくもです、この国だと他にロボポンがいない場所でしたので…」

 

「そうか、ここの任務が終わったら君をFR社に出迎えたいんだが…他に理由があるんだろ?」

 

「お察しがいいですね……はい、理由はクーリェさんに関係しています」

 

ユキダンは語る。

 

クーリェは両親と死別してしまい、この孤児院に住んでいる。

 

だが、この孤児院はISの研究施設としても併用していたのだ。

 

親と生き別れてしまった子ども達を受け入れて世話をするが、同時にパイロット養成も行い将来のパイロットを育てている。

 

本来、パイロットとしての学習はIS学園の入学時と同じく15歳からなのだが。クーリェは幼くして最高ランク『S』という、ISの適性力を発揮したのだ。

 

その結果にロシアのIS関係者は大騒ぎ、彼女を特例として専用機所持を許可した。

 

だが、肝心の彼女本人は戦闘はもちろん搭乗することさえも恐怖する。

 

指導を行っても、怖いの一点張りで激しく拒否をしてしまう……

 

「そんな時にエカテリーナさんが指導役に入り、ぼくもボディが生成され彼女に機体のコントロールを助けていたのですが…」

 

「なるほど、今は一部展開が出来ているが、あくまで自己防衛に強く反応しているだけ……」

 

「それに明々後日の夕方にIS委員会の方が来客して、クーリェさんの最終判断を下すんです。それを成されたら…」

 

「専用機は返却となり、彼女はパイロットとしての義務から解放できる……彼女自身の心情ではいい結果、だが……」

 

「はい。ランク『S』という彼女の潜在能力がある以上、クーリェさんは希少な存在として狙われます。」

 

「下手にパイロットを降りても、適正能力を調べられる為に何らかの行動が起こされる…」

 

「エカテリーナさんもそれを危惧してなんとか他の防衛手段を模索していましたが……例の隕石騒ぎで時間が取れなかったようです」

 

クーリェの危機に士音も何とか手を差し出したいが、現状ではIS学園に雇われ身の為、どうにかする権利もない。

 

どうしたものかと考えていると……

 

 

WARNING!

 

 

室内に警告と避難放送が流れた。

 

「えっ!?なにこの放送?」

 

「緊急時に鳴る避難警報です。」

 

「まさか、例の未確認が来たのか!?」

 

「急がないと、でも施設の人たちはどうするの!?」

 

「この施設から離れた場所に専用のシェルターがありますので、そこに移動します」

 

「よし、俺達は…」

 

そこへ客室の電話が鳴り、出てみる。

 

相手はエカテリーナから、大まかな説明を聞くと…

 

隕石落下現地から未確認生物が多数接近しており、警備部隊が迎撃しているが進行を止める事は出来ない。

 

未確認生物は一目散にそちらの住居施設に向かっているの情報だ。

 

「エカテリーナさん、奴らは俺達が迎え撃つ。その間にクーリェや他の人達の安全を頼みます。」

 

「わかったわ、相手は集団連携が脅威よ。気を付けて…」

 

「ええ、そちらもお気をつけて…」

 

電話を切り、直ぐに出ようとしたが、ロボまるがふと思いつく。

 

「ねえ、相手が多いのなら、コジロウさん達に応援に来てもらおうよ!」

 

そう言われて、士音は通信機をFR社に繋げた。

 

 

 

こちらはIS学園支社の一室

 

スポロ博士が専用通信機で士音の要請を聞いて、すこし難しい表情を浮かべていた。

 

「う~む、何体か応援を送りたいんじゃが……」

 

「何かあったのか?」

 

「応援は無理じゃ…」

 

「何で……?」

 

「『いつものラブコメ』じゃ」

 

「はあっ!?」

 

いつものラブコメ、簡単に言ってしまえば……

 

1・一夏が何れかのヒロインと二人っきりになる

 

2・一夏、ToLoveる発生フラグON!

 

3・別のヒロイン登場&目撃

 

4・目撃ヒロイン怒り爆発。一夏、逃走or天註

 

5・残りのヒロインに誘爆、追いかけっこ発生

 

6・大・爆・発!!  ドーン!!!

 

以上の流れである。

 

「そのお蔭で、主力ロボポンは全員戦闘不能でメンテ中、ちなみにムサシだけはドサクサに紛れて逃げおったわい」

 

「おのれタテナッシー・ズンベラボン!!何やっとんねん!!?」

 

「いや、あの人がしたわけじゃないと思うよ……たぶん

 

一番疑いのある楯無に怒り燃える士音、ロボまるも否定したかったが彼女の日頃の様子に躊躇ってしまう…

 

「それに、動けたとしても輸送システムの帰還の仕方を教えてくれてないじゃろ」

 

「あ、しまった……ロボポン専用のカプセルはまだ完成してなかったわ」

 

「なんで最後までワシに任せてくれんのじゃ?」

 

「ちなみに予算はどれくらい使うつもりなの?」

 

「ええっと……あと500万?」

 

「ほら言わんこちゃない!却下に決まってんでしょ!!」

 

「しょぼん~」(T_T)

 

「博士、後は俺達だけでどうにかする。僅かな幸いに『ユキダン』がいる」

 

「なんと!?そこもおったのか」

 

「じゃあ、そろそろ戦闘に入る。終わったら連絡するからあとよろしく!」

 

「了解じゃ。それと士音よ、そいつ等の戦力が全てだと思わんほうがよい、気を付けるのじゃぞ」

 

「ああっ」と士音の声が返ってくると通信回線が切れた。

 

 

 

士音達は施設の外に飛び出し、迎撃を準備を整えている。

 

「百合はエカテリーナさんが来るまで住人達の避難を頼む、ロボまるとユキダンは俺と一緒に奴らを迎え撃つ!」

 

「「「了解!!!」」」

 

行動開始の合図と同時に、百合はサレナ、士音はファルシオンへとアーマーを装着した。

 

「社長自身が戦うなんて驚きです…」

 

初めて見た士音の変身姿に驚きの声を上げるユキダン

 

このまま森の中へと進み行くと大きな草原に出る。

 

 

haguuuuuu!!

 

desuwaaaa!!

 

syainiiii!!

 

 

3体の昆虫型メカが現れた。

 

後方にも色違いの同型機が続いて集まってくる。

 

「おいでなすった!!……なんか妙な鳴き声についてはそっとしておこう…

 

ビームザンバーを持ち、先制の三連斬で昆虫型メカを弾き飛ばす。

 

「このっ!!」

 

ユキダンが頭部のキャノン砲を発射するが弾丸が途中で動きを止めて弾き飛んでしまう

 

「ええっ!!」

 

「通常の武器じゃあ効かない、バリアが張っている?」

 

「なら、ソフト技だ」

 

「はい、アイスキャノン!!」

 

ユキダンが撃った弾丸が当たるとその地点から氷の塊が発生して昆虫メカを沈黙させた。

 

「ロボまる、ファイヤナックルだ!」

 

「うん!!」

 

ユキダンの前を走り、ジャンプと同時に火炎弾が飛び、命中撃破となった。

 

「敵機撃破、これは効いています!」

 

「よし、ユキダンはありったけの氷結弾を撃ち込め、俺とロボまるで仕留める!!」

 

「「了解!!」」

 

ユキダンが氷結弾を乱射して、ロボまるもしくはシオンが追撃することで昆虫メカを次々と撃墜していく。

 

「残りの数は?」

 

「これで最後です!!」

 

「いっけぇぇ!!」

 

残りの一体をユキダンとロボまるが撃墜完了となった。

 

そこにサレナからの通信が入る。

 

「シオン、クーリェちゃん知らない!?」

 

「いや、見てないぞ……って、まさか!!」

 

「ごめん……他の人を誘導している合間に気が付いたらもう姿が……それに森の中にも例の反応があってエカテリーナさんが飛び出したの」

 

「わかった。ロボまる、ユキダン、森の中に行くぞ、別働隊がまだいるクーリェが危ない!!」

 

「そ、そんな!!」

 

「急ぎましょう!!ロボまるくん!」

 

三人は一目散に森の中へと駆け込んだのだった…

 

 

 

その頃、クーリェは一人森の中に逃げ込んでいたが、その道中で持っていたクマのぬいぐるみ「プーちゃん」と落としてしまい探していたが…

 

見つけた先に昆虫型メカが現れたのだ。

 

「か、かえして!プーちゃんを、かえして……!」

 

「Grrrr…!!」

 

しかし、昆虫型メカはクーリェの言葉など聞くはずもなく、プーちゃんに近づいてく…

 

「キシャァァァァ!!!」

 

そして、そのまま切り裂こうと構えた。

 

「させない!!」

 

間一髪、エカテリーナが飛び込み、プーちゃんを救出した。

 

「おねえちゃん…!」

 

「この子は渡さない……これ以上、クーリェの家族を奪わせない!!」

 

踵を返して走り込むエカテリーナをさらに増えた昆虫型メカが追いかけてゆく…

 

大型の昆虫メカは見通しの悪い森の道にものとせず突き進む。

 

置いて行かれたクーリェも慌てて追いかけた。

 

「このまま森を抜ければ……!!」

 

だが、その道筋の前に昆虫型メカが五体が立ちはだかる。

 

「まだ別働隊がいたの!!?」

 

そのうちの一体が、腕部を構えて……

 

「きゃぁぁぁ!!!」

 

エカテリーナを弾き飛ばした。

 

服の上に専用防具を装着していたので何とか受け身を取ったが、受けた衝撃で体の感覚が鈍ってしまう…

 

「おねえちゃん!」

 

「クーリェ……逃げなさい、プーちゃんと一緒に……」

 

何とか落とさず持っていたプーちゃんをクーリェに渡すエカテリーナ

 

「やだ……お、おねえちゃんもいっしょじゃなきゃ、いや…」

 

チャンスだとわかり、ゆっくりと二人に近づいていく昆虫型メカはそのままもう一度腕部を振り込んだ。

 

「逃げなさい、クーリェ!!」

 

「う、うううううう~! 起きて、スヴェンヴィト――――!!!」

 

クーリェの声に同調し、プーちゃんが輝くとそのままクーリェを包み込むと……

 

そこには専用機スヴェンヴィトを完全に展開したクーリェがそこにいた。

 

「大丈夫ですか?」

 

「ええ、あなたクーリェなのよね?」

 

エカテリーナは今のクーリェを見てどこか違和感を感じる。

 

今のクーリェは年相応な表情から打って変わって冷静沈着な女性のように見えた。

 

「今は説明する時間がありません。そのまま動かないでください」

 

そういいクーリェはスヴェンヴィトに装備されたエネルギーランス「バルデッシュ」を持ち、昆虫型メカを一閃で薙ぎ払った。

 

「凄い…これがあの子の力なの?」

 

「クーリェさ~ん、エカテリーナさ~ん!」

 

そんな中、ユキダン、ロボまる、シオン、サレナの四人が駆け付けた。

 

「ユキダンにロボまる君……それに、あなた達はもしかして…」

 

「ええ、俺が士音で…」

 

「私は百合です…」

 

「そうだったのね……私は大丈夫、クーリェを助けてあげて、いくらあの子でも一人だけじゃ…うっ!!」

 

「わかりました。サレナは手当を、ロボまるは一緒にいてくれ、森の中じゃファイヤは分が悪い」

 

「うん、ここは任せて」

 

「よし、ユキダンは俺と一緒に…」

 

「ゆるしません…」

 

「えっ?」

 

「クーリェさんを怖い目に会わせた上にエカテリーナさんにこんなに傷付けるなんて……」

 

俯いていたユキダンの瞳が炎が宿ると光り輝き、姿が変化した。

 

「もう、許しません!!怒りの超進化「ユキャノン」!!!」

 

「し、進化してるぅぅ!!!しかも一段飛ばしで!!」

 

この姿を知るロボまるはそう叫んだ。

 

本来、進化には専用のエネルギーがいるのだが、たまに感情ひとつでこのような状況になるらしい…

 

ロボポンのさらなる可能性の力を見つけた瞬間だ。

 

「くらえっ『ブリザード・ブラスター』!!!」

 

ユキャノンの持つ全ての砲塔から氷のエネルギーが解き放たれ、残りの昆虫型メカが次々と氷漬けになる。

 

「一撃でここまで!?」

 

「クーリェさん!!」

 

「ありがとうユキダン、いえユキャノン、グスタフ・ハンガー起動!」

 

両肩に設置された多機能大型アーム『グスタフ・ハンガー』が動きだし、もう一つの両腕となる。

 

さらに装備された全長6メートルの大型槍『グスタフ』を握り、振り上げた。

 

「これで終わりです!」

 

全力で振り込んだ一撃は昆虫型メカに炸裂、悲鳴を上げることなく粉砕された。

 

「俺も続く!」

 

シオンはプラズマリングを展開、そのまま突撃して…

 

「桜花炸裂!!」

 

見事に粉砕するのであった…

 

ようやく敵機の撃破を完了して帰還する士音達、幸い住居施設は無傷でありそのまま客室を使うことになった。

 

「しかっし、ユキダンの超進化には驚いたな」

 

「す、すみません……」

 

士音から褒められたのだが、恥ずかしくて部屋の隅に隠れてしまうユキダン。

 

「さらに驚くと言えば……クーリェもね」

 

「エカテリーナさん、今までにこんな状況には?」

 

治療を終えて後から入ってきたエカテリーナに問いかけた。

 

クーリェは体力を使い果たし、自室で眠っている。

 

「全く持って初めてよ、あの子が自分自身であのように起動させたのもね」

 

「明日、様子を聞きたいけど……明日には一度戻らないとな」

 

エカテリーナが治療している合間にスポロから連絡が入り、ブラジルにも大きな反応がキャッチしたの事

 

ひとまず、アーマーのエネルギー補給のため、一度支社に戻る必要があった。

 

「そう、ゆっくりしている暇はなさそうね」

 

「すみません。慌しくて…」

 

「そんなことないわ、あなた達が来てくれていなかったら、クーリェは無事で私もこれで済んだもの」

 

包帯を巻かれた腕を見せて微笑むエカテリーナ

 

「後の事は任せてもいいですか?」

 

「ええ、今回の戦闘を上層部にクーリェの戦闘データを提出するわ」

 

「そう言えば、明後日でしたか?」

 

「そう、これでクーリェに潜在能力があると立証して、あの子にパイロットとしての道を歩ませなきゃいけないけどね」

 

「でも、彼女自身の身を守る為にすぐに対応できる方法ですから?」

 

「ええ、でも事が済んだら連絡をくれない?」

 

「それは構いませんが…」

 

「その時にクーリェをあなた達の会社の一員にしてほしいの」

 

「えっ!?」

 

「クーリェにISの…いえ、自分を守る術を教えてほしいの、私は今回の件で後始末とかで色々と忙しくなりそうだから」

 

「しかし、俺達は…」

 

「大丈夫。あなた達の指導が大きいとレポートにして一足早く学園の転入手続きをもぎ取って来るわ!」

 

「わ~お…具体的な事なんてしてないのに、いいのかな?」

 

「これからのあの子に必要なのは人との出会いとふれあいを経験する事、私一人ではこれ以上の成長は難しいと考えているわ」

 

「判りました。クーリェ・ルククシェフカ嬢の未来をお預かります…」

 

「ええ、よろしくお願いね」

 

 

 

それから、話はそこで終わりエカテリーナは退室し、士音は休むことになった…

 

翌日の早朝、士音、百合、ロボまる、ユキダン、エカテリーナが施設から離れた草原に立っていた。

 

隠していたビークルも回収してその場に待機している。

 

「士音、あのカプセルを出してくれる?」

 

百合に言われ、リュックの中にあったカプセルを取り出し、百合に渡すとスイッチを入れる音が聞こえてその場に放り投げた。

 

そこから光の柱が伸び上がり、空へとつながっていた。

 

「これが帰り道か?」

 

「そう、このゲートはアトリエの格納庫に繋がっているの」

 

「だったら、行きもこれでいいんじゃないのか?」

 

「こっちだと転送先が不安定になりやすくて、固定したゲートポイントよりずれる可能性があるのよ」

 

「ずれる…ね」

 

「行きは超特急、帰りはのんびりと帰りたいでしょ?」

 

「さいですか…」

 

「それじゃ、ここでお別れね」

 

「はい、あとこれをお渡しします」

 

士音はエカテリーナに専用の通信端末を渡した。

 

「事が片付いたら、この通信機で連絡します」

 

「わかった、待っているわ」

 

「ユキダン、お前はまだここにいてやれ」

 

「いいんですか!?」

 

「ああ、クーリェのパートナーロボポンはお前で決まりだからな」

 

「はい、一生懸命頑張ります!!」

 

そして、ビークルに乗り込み、帰還をしようとすると空からクーリェがスヴェントヴィトで降下してきた。

 

「ま、まってー!!」

 

「クーリェ!?」

 

ゆっくりと着地し、機体は待機状態となったプーちゃんを抱えて走ってきた。

 

「る、ルーちゃんがね、しおんが帰るって教えてくれたの…」

 

「『ルーちゃん』?」

 

「うん、クーの新しいおともだち」

 

そう言って、そのルーちゃんを指し示すが、そこには何もいない

 

「え…?そう伝えるの?うん、うん…わかった」

 

クーリェがその方向を向きながら、誰かと会話をして相槌をして…

 

「『昨日はありがとうございました。おかげでわたしはクーリェと繋がることが出来ました』」

 

口調が昨日の女性の姿が一同のイメージに浮かび上がった。

 

「なっ、昨日のクーリェじゃない人か!?」

 

「二重人格……じゃないわね、あまりにも年齢差が大きく感じるわ」

 

「『私は、クーリェであって、クーリェではありません……『ルー』とお呼びいただければ結構です』」

 

「だから『ルーちゃん』なんですね…」

 

「クー、ルーちゃんに教えてくれた。これからはわたしがそばにいるって、スヴェントヴィトもISも怖いものじゃないって…それに」

 

と、エカテリーナを見ると、意を決して……

 

「お、おねえちゃんを助けたいから……クー、怖いけどがんばる!プーちゃんとルーちゃんと一緒に!!」

 

「クーリェ……ありがとう」

 

クーリェの決意に嬉し涙を浮かべ抱きしめるエカテリーナ。

 

ほほえましい光景に士音と百合は笑みとロボまるとユキダンはもらい泣きをしていた。

 

そして、ゲートに入り光の柱に導かれて、士音と百合とロボまるはIS学園へと帰還していく…

 

それを見上げて見送るのエカテリーナとクーリェとユキダン…

 

「さあ、クーリェ、ルー、ユキダン。明後日に向けて皆で訓練を始めるわよ!」

 

「うん!」

 

「はい!」

 

『はい…!』

 

 

 

それから、士音達が帰還して学園を歩いていると……

 

「ぶっははははは!?、何だよ、そのアフロヘヤーは今日は『タテナッシー・アフロガール』か!!!ぶっははははは!!!」

 

「う、うるさいわね……」

 

そして、支社の一室にて…

 

「ムサシ、今月の給料…」

 

「何じゃぁぁぁぁぁ!?なんで給料が梅干しとたくあんなんじゃい!!?」

 

何故かアフロヘアになってしまった楯無と給料が『梅干し1パックとたくあん一本』になったムサシと妙な天罰を喰らうのであった

 

NEXT…




NEXT…


次の場所はサッカーの聖地『ブラジル』

そこで、出会うのは『姉さん・ザ・姉さん』

そして、でっかい大岩なあいつと……

イヒッ!!と笑うアイツ

次回「EP08 聖地・俺達の旅路(ブラジル編)」

「まさかこれが本場の超次元サッカーなの!?」

「んなわけあるかぁぁぁぁぁ!!!」
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