その日、アズールレーンの世界へ入ってしまいました!? 作:ohagi57
「ちょ、ちょっと待て長門…今なんて言った?」
「…2度も言わせるのか?余はお主が好きだ」
いきなり過ぎてびっくり
「急すぎないか?」
「恋とは戦略の1つ、お主と二人っきりになれるチャンスなど今回しかないからな」
「…まぁ、確かに」
そっか、長門は重桜の長でもある
その分の仕事や関わりがあるから二人っきりになるのは厳しい…ってわけか
「それで…返事は?」
「…」
「無理か…?」
若干声が泣きそうなのが分かる
「なぁ、長門」
「何だ?」
「…」
「お、お主!?」
上を脱ぎ半裸になる
「…この傷跡はどう見える」
「どうって、指揮官の過去の話…」
「この傷跡の意味を知らなかったら?」
「…分からない」
「悪いな意地悪な質問をして、単刀直入に言うと俺は恋が分からない」
そう、『恋』
この傷跡のせいで恋を忘れた
この右眼のせいで恋を忘れた
告白も進展も何もかも
告白しても「傷跡が怖い」だとか
友達になろうとしても言いくるめられて何処かへ行く
「この全身そして右眼の傷で俺は恋を忘れたんだ、誰も俺に関わらなくなったからな」
「そうなのか…」
「まぁ、俺の過去のせいだな北方連合の時の配信で言った通り俺はいじめにあってる、いじめが無くなったあともずっと一人…もし、この身体中の傷が無ければ良かったかもな」
「…余はその傷ごときで諦めん」
「へ?」
「お主の傷跡を馬鹿にするようなこともせん!!」
「うぉっ!?」
何処にこんな力があるのか分からないが長門に押し倒させる
「お、おい長門…?」
俺の顔に一粒の水…いや涙が零れる
「余は…お主の傷を見た時、ショックを受けてしまった。明石が見せてくれたのだお主の身体中の傷跡を…」
「お主は優しく接していただけなのに…何も悪い事はしていないのにだ!何故、お主が孤独になる!何故…お主の努力は報われない!」
「何故、傷跡がついているだけでそこまで皆関わりたくないんだ?私達艦船にとったらそのような傷跡気にしようも無い!何故人間はそこまで気にして関わりを無くす!!」
「その傷跡を残した卑劣な人間がとても憎い…そやつらのせいで、指揮官は…」
「長門」
もう、いいんだ…
「俺も確かにそんな気持ちにもなったさ、憎い、辛い、悲しいって」
「でも、俺の傷跡の意味を知ってくれた艦船達が居るからな…俺はそれだけで十分幸せだ」
「人間は、見た目を知り深く知る者もいる。しかし、見た目だけで判断してしまう者もいる」
「だが、今の俺の状況は誰も俺を孤独にしない、誰も俺に辛い様な事はしない…そんな時間があれば俺は十分だ」
「やっぱり、お主は優しすぎる」
「よく言われる」
慣れっこだ
「…まぁ、こんなタイミングであれだが、告白の返事は出来ない、恋が分からないからな」
「そのような歳で恋が分からないものアレだが…まぁ、過去もあるからしょうがない」
「うん」
「だが!」
「余は絶対に諦めない、絶対に振り向かせてみせる」
「お、おう…」
重桜の民の全てを背負う彼女
その彼女の熱い気持ちを俺は感じだ
そして、俺の傷跡にも何も言わない
…こんな人が生前にいたら良かった
落ち着いたのかはたまた疲れきったのか長門は俺の上で力尽きて寝ている
「おやすみ…長門、また明日」
「…んん」
目を覚ます
昨日と体勢は変わらず俺の体の上に長門は寝ていた
「…何だろう犯罪臭がする」
考えすぎか…
とりあえず長門を起こすか
「長門ー?」
少し肩を揺らす
「…んー」
「長門も翔鶴タイプか」
布団から絶対に出ないタイプ
しかし、今長門がしがみついているのは敷布団ではない!
俺だ…!
掛け布団を剥がし、もう一度長門の肩を揺らす
「んん…あ、お主おはよう…」
「あぁ、おはよう」
「…ご飯」
のそのそと服を着替える…ん?
「何で俺が居るのに着替えるんだよ!?」
「お主なら構わないぞ?」
「俺が構う!着替えたら呼んで!」
と、長門の部屋を飛び出した
「あー、ビックリした…」
また、ロリコン認定危機だった…
暇だし天気予報と艦船通信見とくか…
『明石の天気予報!今日の海域全体的に快晴にゃ!』
いつも通りか…さて、艦船通信は…
『指揮官様の盗撮写真』
すぐ様頭を抱えた
絶対に、赤城か大鳳じゃん…
後で、カメラを破壊したらアルバコアと天城の支援を要請しよう
「はぁ…」
「お主着替え終わったぞ」
「あぁ、ありがとう」
長門の部屋に入り荷物を一つにまとめる
「お主よ、ついでだ共に朝食を食べるか?」
「…いいのか?」
「構わん」
長門の所の朝食か…
何と言うかちょっと高めな物とか出そう
「長門姉…指揮官おはよー…」
「ん、おはよう陸…奥」
そこには寝癖ボッサボサの陸奥が居た
「…何か実験した?」
「じっけん?」
「あ、いや何でもない…なぁ長門、クシない?」
「あるが…」
「ちょっと借りてもいい?陸奥、ちょっとこっちに来てくれ」
「はーい…」
陸奥は千鳥足でこちらによって来た
昼間とかめっちゃ活発な子も寝起きとなればこんなに落ち着いてる
流石、睡魔
「お主、クシだ」
「ん、ありがとう。じゃあ、陸奥ちょっとだけ動かないでくれよ」
「分かった…」
優しく丁寧に陸奥の寝癖を直す
クシでとかしつつちょっとずつ…
「よし、陸奥出来…って寝ちゃったのか」
「相当気持ちよさそうだったぞ」
「布団に行かせたらもう一度寝癖出来そうだな…俺が抱っこしておくか、よっ」
陸奥を抱える
うん、軽い
羽毛じゃん…重さ何一つ感じないんだが?
「…」
「ん、どうした?」
ふと、長門に袖を掴まれた
「余も…抱っこして欲しい」
「…あぁ」
あー!ロリコンになりそー!!!
可愛すぎか!?
禁断の扉開きそうだぞ!!
と、まぁ心の中の暴走はここらで止めておいて
左腕には陸奥、右腕には長門を抱えた
「お主の視点はいつもこんなに高いのか?」
「うーん、背は高いしいつもこんなもんだよ」
「…」
「眠いか?」
「ん、いやそこまでは…」
「別に寝てもいいよ」
「なら、お言葉に甘えよう…」
そう言って長門は静かに目を閉じた
子持ちの父親かな?
両手に天使や…
「ん、おはよう指揮…官」
「あぁ、江風おはよう」
「…何をしてるんだ?」
「父親」
「言っている意味が分からん」
「…なるほど、確かにそれは父親と言う意味は分かる」
「でしょ~…あー、アークロイヤル化しそう」
「ほう…なら斬るぞ」
「冗談、てか秒で抜刀しないでくれよ」
これは、俺がこの世界に来る前に何かあったな
でも、アークロイヤルが長門とかの長に突撃出来るか?
いや、陸奥が駆逐艦と良く一緒に居るのは長門から聞いた
その時か…?
「そういえば、江風。長門に朝食を誘われたのだが…朝食の献立って何?」
「それがな…朝食はまだ出来てない」
「え、何で?」
「重桜の料理人まんじゅうが数人行方不明でな」
「まんじゅうが行方不明って…そんな事あるの?」
「…多分、駆逐艦に捕まってるんじゃないか?」
「あー…確かにまんじゅうの肌触りは癖になるしな」
「あぁ、あの肌触りは病みつきになったら終わる」
じゃあ、俺が作るか…
「江風、食材はある?」
「あるぞ、しかしそれがどうした?」
「分かった、じゃ長門と陸奥任せた」
「おい!指揮官何処に行く!?」
じゃ、パッパと作りますかね!
「ここか…いかにも調理室っぽいな」
てか、屋敷の見た目なのに割と最近の調理器具はあるのね安心
「えーと、ここが食材保管庫?」
蔵にそう書かれてあった
ガラッと開けると…
「うわっ!?凄い…こんなに備蓄しているものなのか…」
大量の魚、野菜など色々な物がズラリ
しかも、冷凍も完備
すげぇな、俺の寮にも欲しかった…!
「あれ、指揮官様…?」
「ん、比叡?」
金剛型二番艦比叡
ミステリアス…っぽい性格だが、料理、子供に好かれやすい彼女
プラス、作者の思う母親っぽい艦船の1人である(聞いてない)
なお、あまりにも衝撃だったが比叡の妹に忍者が居る
アイエエエエニンジャ!?ニンジャナンデ!?
と、言いたくなるが止めておこう…
何処ぞの忍殺に殺られる
「何故ここに?」
「あー…長門と陸奥の所に泊まったのは知ってるな、重桜の料理人まんじゅうが行方不明で変わりに俺が作ることになった」
「まぁ、指揮官様はお料理出来るのですね…」
「一人暮らししてたからな、慣れてる」
「今度は私に作って頂けますか?」
「うーん…比叡の作る飯よりかはやばいの出すぞ?」
「いえ、そこに愛があれば十分ですわ」
「愛…ね」
…忘れてしまったのが残念だ
「それはそうと比叡は何故ここに?」
「八百屋の準備ですわ」
「八百屋…え、八百屋してんの!?」
「うふふ…いえ、手伝いです。お野菜を取りに来ただけです」
「て、手伝いか…」
と、比叡と軽く雑談しながら食材を回収した
「指揮官様、長門様達にどの様な朝食を?」
「鯖の塩焼き、なめこ入りの味噌汁、卵焼き…あと軽く和え物くらい?」
「なら、私もそれにします」
「おう」
そう言って比叡は八百屋に渡す野菜をカゴに入れ歩いていった
…じゃあ、ここは重桜の全ての貯蔵庫か
なら、野菜とか魚とかは何処から…?
いや、深く考えるのは止めよう
きっと何処かに畑とか釣り場とかあるんだろう
「…っとこんなもんか?」
俺、江風、陸奥、長門…計4人分の飯が出来た
トレーにのっけて居間に向けて歩く
「失礼するぞー」
「ん、お主ありがとう」
長門、陸奥はいつも通りの感じになっていた
江風は…まぁ真面目だし寝起きもそうそう変わらんだろう
「俺自作だからな、合わなかったら残してもらっても構わない」
「お主が作ったのか!?」
「お、おう…」
そ、そんなに驚くことか?
「じゃ、いただきます」
「い、いただきます」
「いただきます!!」
「いただきます」
まずは鯖の塩焼き…
うん、身もちゃんと旨みがあっていいな
和え物もいい味はしているが少し濃かったか…
味噌汁もいいな、なめこも美味い
「美味しい…」
「お、長門美味いか?」
「正直、驚いた…お主が料理が出来るとは」
「何気に失礼だろそれ」
「おかわり!」
「陸奥食うの早くないか!?ちゃんと噛んで食べなさい…」
「はーい!」
「いい味付けだな、指揮官今度教えてくれないか?」
「あぁ、構わんよ。てか、江風も料理するんだな」
「少々最近釣りに興味があってな」
「釣りか…いいねぇ」
何て雑談していると
突然ガラッと襖が空いた
「ん?」
ワラワラとまんじゅう達が長門に向かって走って行った
「…んー?」
「どうやら、朝飯を作れなかった事を謝っているようだ」
「遅れたのはやっぱり駆逐艦とかに可愛がられてた?」
と、1人のまんじゅうが俺を見て頷いた
「やっぱりか江風と話したのだがやっぱり肌触ムグッ!?」
「どうした指揮官箸が止まっているぞ?」
江風に無理やり口の中に鯖を突っ込まれた
「…指揮官、私がまんじゅうの事を話していたのはここでは言うな」
と、耳打ち
「何でだよ…」
「その…長門様や陸奥様に『そういう物が好き』とバレたくないんだ」
「そういう物…あー、可愛い系の物」
「言うなと言っているだろう!」
「す、すまん…」
へー…江風って意外と可愛いもの好き何だな
それはそれで面白い
まぁ、雑談を交えつつまんじゅうを触りながら朝食を楽しんだ
「ふー、食べた」
「余も満足だ」
「そうかい」
さてと、そろそろ私室に帰らないとな…
「じゃ、そろそろ帰るとするか」
「…もう行ってしまうのか?」
「まるでもう会えなくなる見たいな言い方だな…」
「何と言うか…二泊ここに泊まっていった指揮官を見たら重桜に住んでいるような気がしてな」
「まぁ、分かる…俺も里帰りした感じがして居心地が良かったよ」
「そうか…」
確かに良かった
温泉と言い雰囲気と言い、生前の頃の実家に近い感じがした
…そういえば、お母さんとお父さん元気にしてるかな
また会いたい…って会えないか
俺、死んでた…
凄い残念だ
…親孝行出来なかったのが残念だ
「お主…」
「何故、泣いている?」
「え?」
いつ泣いたんだ俺は
「は…はは、何で泣いてんだろ俺」
「何か考え事があったのか?」
「…俺の母と父を思い出した、会いたいと思ったが俺が死んでいた
って事に気がついてな」
「…お主少ししゃがめるか?」
言われるがまましゃがむ
「はっ!?」
そのまま長門に抱き着かれた
「な、長門!?」
「お主は昨日の夜余の気持ちを受け止めてくれた」
「…」
「こんな小さな身体ではあるか…」
「余の胸の中で思いっ切り泣くといい」
俺はこの言葉をきいた瞬間思いっ切り泣いた
家族や数少ない友人、皆に会えない事をひたすらに泣いた…
「落ち着いたか?」
「…あぁ」
「お主は思ったより甘えん坊なのだな」
「笑わないでくれよ?」
「何、笑わない。指揮官は恋を知らないって言ってたが感情はあったようで助かった」
「感情無かったらもっとやべぇだろ…」
「それもそうか…さて、指揮官余達が正面まで送ろう」
「わざわざか?」
「わざわざだ、指揮官が泊まりに来るなんて滅多にないからな」
長門、陸奥、江風と共に長門達の屋敷を出ると、沢山の重桜の艦船達が俺を送ろうと着いてきてくれた
「俺ってこんなに人望あったんだな」
「他の陣営でも同じ事が起きると思うぞ?」
「…そっか」
楽しい時間は早く過ぎるものでもう正門に着いてしまった
「では、指揮官よ。重桜に来てくれてありがとう!」
「こちらこそ有意義な時間を過ごさせてくれて助かった」
食べられる方のまんじゅう、魚の切り身、豆腐、味噌と色々貰ってしまった
それと、泣く駆逐艦達、赤城、大鳳、隼鷹…
そこら辺ブレないな
と、思っていたら
「なぁ、お主」
「何?」
「肩にゴミが着いているぞ?」
「え、何処?」
「余が取ってやる」
長門が肩にゴミが着いていると言われしゃがむ
次の瞬間
「チュッ」
「え」
頬に柔らかい感触…
まさか
「ちょっ!?えっ!?長門ォ!?」
「受け取れ」
「へっ?」
「余のふぁーすときす?だ」
「指揮官様…?」
「ひぃ!?」
「赤城の目の前で浮気ですかぁ!」
「あ、赤城…また来るからよろしくぅぅぅ!!」
「逃がしませんわ!」
「逃がしてくれぇぇぇ!!」
この後、赤城、大鳳に追われながら
全速力で私室に向かって逃げていった…
「余は誰にも負けない、お主の心をつかむまでは」
これにて重桜お泊まり編は終了です
次は、皆様が「この艦船との話がみたい!」とリクエストの話を組み込みます!
現在要望関係は停止しています、すみません
誤字脱字、語彙力の低さが目立っている可能性がありますが温かい目で見守っててください
次の個人編ピックアップ(見たい艦船に入れてください
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重桜 天城
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鉄血 ローン
-
ユニオン ブレマートン
-
ロイヤル シェフィールド
-
北方連合 ソビエツカヤ・ロシア