その日、アズールレーンの世界へ入ってしまいました!?   作:ohagi57

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皆さんのアンケートの結果『ダイドー』に決定しました!
では、どうぞ!


恋を知る手掛かり

「ふぅ…」

 

今日も今日とで書類仕事を全て終わらせた…

いつも通りの平和な報告書、少々カオスな演習書類

そして、『秘書官にして欲しい』(エンタープライズ等)というお願いも入っていた

現段階では書類が捌ききれないとかは無いので秘書官を追加するつもりは無い

…稀に手伝いたいと心願する艦船もしばしば

しかし、こうゆう仕事は手伝いたいものなんかねぇ…

首と肩を軽く回す、関節部分からは『ゴキッメキッ』っと骨が鳴った

…暇になっちったな

何せ高校生で転生した結果、勉強とか部活とかそこら辺の頭を使う理由は無くなってしまったからな

…学園に宿題くれとか言ってみようか?正直やりたくは無いが

と、頭と中で考えていると

 

「ご主人様、ダイドーです」

「ん、入っていいよー」

 

ダイドー級空巡洋艦ネームシップ、ダイドー

シリアス同様、ロイヤルメイド隊の一人

ベルファストと同じ仕事の完璧さは素晴らしいが…一つのミスを深々と気にしてしまう

気にしなくて良いミスも…

それを含めてダイドーらしさでもある

 

「ご主人様の仕事の手伝いに来たのですが…」

「あぁ、ついさっき終わったんだ」

「え…?」

 

そう言った瞬間、ダイドーの顔が青ざめた

 

「だ、ダイドー?」

「ご主人様…ダイドーは必要ではありませんか…?」

「必要だよ!?」

「お願いします、捨てないでください…!」

 

ダイドーは手元に持つ人形を握り締めながら座り込んでしまった

そう、ダイドーは自分自身を必要とされてないと考えてしまうと一時的にパニックに陥る

 

「大丈夫、捨てない…」

「え?」

「ダイドーは必要だよ、ロイヤルメイド隊にとっても俺にとっても居てくれないと困る」

 

自分も座り込みダイドーを励ます

 

「ダイドーは…ご主人様に必要とされてますか?」

「当たり前だ」

「ご主人様…!」

 

しかし、仕事は終わってしまったのは確かだ

そうだな…

 

「なぁ、ダイドー料理を教えてくれないか?」

「お料理…ですか?」

「そう、一応俺も作れるがレパートリーを増やしたくてな…お願い出来るか?」

「はい!分かりました!」

「うん、元気な返事だ。じゃ、食堂…はまずいか、学園の家庭科室とか借りれないかな」

 

そう言い、ダイドーをつれ学園に向かう

 

「その…ご主人様?」

 

道中ダイドーが突然話しかける

 

「ん、どうした」

「ご主人様の…前の頃では『メイド』は居たのですか?」

「それは存在?それとも俺に仕えているとか?」

「どちらともにです…」

 

うーん…そんな裕福な家庭でもなく貧乏な家庭でもなかったからな

しかし、専属メイド?みたいなやつは見た事ないぞ

 

「…メイドって言う存在はあったな」

「…!」

「ただ、俺に仕えていたとかそう言うのは無い、それに今居るロイヤルメイド隊の方が全然良い…」

 

本気のメイドとか凄いからな、一回ベルファストに書類仕事を頼んだ時とか特にやばかった

何で手があんなに早く動くのか分からん

書類のかかる時間は俺は30分、ベルファストは3分だからな

俺の存在意義ィ…

 

「ダイドーとご主人様の前の頃のメイド…どっちの方が優れていましたか?」

「即答でダイドー」

 

そりゃ、当たり前だろ

ダイドーもベルファスト同様素晴らしい働きをみせる

何だったら書類仕事も俺より早いだろう

 

「でも…急に何でそんなこと聞いてきたんだ?」

「ご主人様の前の頃のメイドに負けたくなくて…」

「それで聞いたと」

「はい…」

「まぁ、結果は聞くまでもないだろ…ダイドーの方が全然いい」

 

ダイドーの働きっぷりはシリアスから耳にたこができる程聞いた

その働きっぷりを知ってて捨てる奴は居ないだろう

と、雑談をしながら学園の家庭科室を借りた

まんじゅう曰く、どうやらお料理教室が10分前にあったらしく食材が余っているのでぜひ使ってほしい…と

ベストタイミングだったようだ

 

「さてと…じゃあ、ダイドーロイヤルメイド隊で1番作られている物は何だ?」

「うーん…あっ!エリザベス様の好物のプリンです!」

「プリン?」

 

エリザベス、プリン好きなのか…

子供っぽいと言いそうになったが現に俺も好物だし何よりエリザベスに殺される

 

「ロイヤルや小さな艦船達の人気のデザートです」

「じゃあ、それを伝授願おうかな…俺もプリンは好物だしね」

「はい!ダイドー、精一杯のご教授致します!」

「よろしく、ダイドー」

 

そして、プリン作りがスタートした

ダイドーの手先の器用さ…素晴らしいな

 

「生地は出来たので、カラメルを容器に入れましょう」

「あぁ、えーとカラメルは…これか」

 

袋に『カラメルソース』と書かれていたのでこれで間違いないだろう

 

「…?」

 

ハサミで切ろうとするが…中々切れないな

…素手で行くか

袋の切れ目を手で破ろうとしたその時

 

「あっ!?」

 

思いっきり過ぎたのか俺の顔にカラメルソースが着いてしまった

 

「ご主人様大丈夫ですか!?」

「大丈夫、顔にカラメルが着いただけだ…ティッシュとかないか?」

「…」

 

…ダイドー?

何も喋らず、こちらに向かって歩いてくる

その時

 

「…んっ」

「へっ?」

 

頬に生暖かい感覚…まさか!?

 

「ダイドー!何してるんだ!?」

「ご主人様の顔についたカラメルを舐めとっています!」

「そんな事しなくていいから!」

 

引き剥がそうとするが抵抗虚しく一方的にされるがままになってしまった

 

「…んっ、はぁご主人様♡」

「おい、字幕にハートあるぞ!?待て待て!目がハートになってる!本当に待って」

 

少し体重をかけられ椅子から落ちる

現在はダイドーに押し倒されている状態

 

「はぁ…ここにも」

「はうっ!?耳にはかかってないって…!」

 

耳をペロッと舐められる

背中からゾクゾクと変な感覚が来る

 

「んっ…はぁはぁ、まだ顔に♡」

「ダイドー…止めてくれ…!」

 

 

 

 

 

 

 

「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の叫びは虚無に消え、この後滅茶苦茶顔についたカラメルを舐め取られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、脱線しましたね

プリンを蒸し器にぶち込み放置し取り出して冷蔵庫へ

 

「後は待つだけですね」

「…そうだな」

 

心臓のドキドキが凄いぞ

これが恋?愛?…よく分からん

それにダイドーに聞いたい事があったんだ

 

「なぁ…ダイドー」

「はい、どうしました?」

「その、何故俺に尽くしてくれるんだ?」

「え?」

 

そうそこだ

ロイヤルメイド隊の皆は大体俺の事を『ご主人様』と言う

お給料やお礼も無しでだ、ずっとそれが謎なんだ

 

「決してダイドーを捨てるとかそんなのは無い…ただ、お礼やお給料も無しに俺みたいな奴に尽くすのかなと疑問に思っただけだ」

「…それは皆同じ事を言うと思いますよ?」

「同じ事…?」

「はい、ダイドーはご主人様が大好きです。大好きな殿方に尽くすのは当たり前だと思いまして」

「皆…か」

 

俺を…

 

「こんな傷だらけでもか?恋や愛を無くしていてもか?」

「はい、それがご主人様でありダイドーが大好きな指揮官様でありますから…」

「…」

 

ダイドー…

 

「…なんと言うか俺はかなり意地悪な質問をしてしまったな、すまんなダイドー」

「いえ、ご主人様に尽くすのはメイドとして当たり前です」

「でも、何かお礼がしたいな…何かして欲しい事ある?」

「えぇ!?ご主人様に…」

 

そう言うとダイドーは悩み始めた

 

「その…ハグを」

「ハグ?」

「ハグをして欲しいです…」

 

ハグか…まぁ、大丈夫か?

 

「じゃあ、はい」

 

俺は両手を広げた瞬間勢いよくダイドーは飛び込んできた

 

「ん…ご主人様の匂い…」

「えっ、臭かったか?」

「いいえ、とても…好きな匂いです」

「そうか…」

 

温もりを感じる

 

「俺も少し落ち着く、ハグとはいい物なんだな」

 

優しさを感じる

 

(俺が恋や愛を知っていれば…)

 

…罪悪感を感じる

 

何故、俺は恋を忘れなければならなかったのだろう

 

何故、このような空気にちゃんとした事を言えないのだろう

 

ただ、ひたすらに悔やむ

 

早く思い出したい、思いを知りたい、恋を知りたい

 

きちんと返事がしたい

 

でも、それを思い出すのはかなりの時間がかかる

 

それでも俺は…諦めない

 

「…ダイドー?」

 

ダイドーが何も喋らなくなった

 

「寝てる…」

 

寝息をたてて寝ていた

 

「俺も眠い…」

 

少し大きめな椅子があったのでダイドーも連れていき腰掛ける

 

「おやすみ…ダイ…ドー」

 

俺も意識を飛ばした

静かで心地よい場所へと…

 

「Zzz…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指揮官は恋をほんの少しばかり思い出せたのかもしれない…




作者からの少し変更のお知らせです
まず、個人編は後プラス2つ組み込みます!
いつも通り各陣営事から1人ずつピックアップしそこから投票を取る形は変わりませんが…そこに作者セレクションも入れます、どんなものが出てくるかは分かりませんがお楽しみに!
なお、アンケートは2月5日までです

誤字脱字、語彙力の低さが目立っている可能性がありますが暖かい目で見守ってください。



次の個人編ピックアップ(見たい艦船に入れてください

  • 重桜 天城
  • 鉄血 ローン
  • ユニオン ブレマートン
  • ロイヤル シェフィールド
  • 北方連合 ソビエツカヤ・ロシア
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