Re:ゼロから始めるエミリア生活 作:YAYOI@小説書き始めました
まだ本編すら始まってもいないのこのお気に入り数、とてもありがとうございます!
かなり難しい設定で話を進めてしまったので、投稿者本人もストーリーを練るのが大変ですが、リスナーさんに楽しんでもらえるために頑張りますかね。
それでは1話、本編スタートです。
俺は死んだはずだ。
コンビニの帰り、通り魔に刺されたはず...。
なのに、なぜ周りから音が聞こえる!
鳥のさえずり、木々のざわめき、スバルの叫び声....
てっ、ちょーっとまてぇぇぇい!!!!!!!!
俺は目を見開いた。
見慣れた天井、見慣れた部屋の構造、見慣れたダブルベッド、そして見慣れた今の肉体。
「これってまさか...異世界憑依ってやつー!!!!!????」
▼▼▼▼
一旦落ち着こう、一旦落ち着いて状況を整理しよう。
まず俺は、リゼロのブルーレイDVDを購入して受け取るためにコンビニへと足を運んだ。
そして、その帰り道の途中で通り魔に刺されて、血を流しながら倒れてしまった。
んで、死んだと思って目を覚ましてみれば、Re:ゼロから始める異世界転生の世界へと転生してしまった。
しかも「フユキ・アオイ」としてではなく「エミリア」としてだ。
なんでエミリアなんだ?ってか?そりゃわからない。だけど、いよいよ持って、意味がわからない。
自分の肉体がそのまま異世界にいくならまだしも、なんでエミリアに憑依した?
これが「嫉妬の魔女」の死に戻りの能力であれば、エミリアの体には一時的に魔女の残り香があるのか?スバルはどうなっている?その点もいろいろ時になるが、まずは体を起こそう。
体を起こすと、いよいよ持って俺の体がエミリアになってるんだという実感を得た。
体は軽く、肌は艶やかで、綺麗な銀髪で、いい形の胸で...って、胸は見ちゃいかんいかん...。
でも、エミリアの精神は一体どこへ行った???
そう考えていると、胸につけている綺麗な首飾りが一瞬光った。
「やあ、おはようリア。」
そこに飛び出してきたのは、猫に似た妖精、パックだった。
それに驚きを隠せないでいると、パックが質問をしてくる。
「あれ?リア、今日はいつもみたいに挨拶を返してくれないんだね?疲れてるのかな?」
「そんなことないわよ、パック。おはよう。」
自分がエミリアではないことを勘づかれたくないため、必死に口調をエミリアに寄せた。
「あれ?リア、やっぱ変だよ?喋り方も全然違うし、なんでリアから魔女の匂いがするのかな?」
「そんなわけないじゃない、何言ってるのよパック!パックこそ体調は大丈夫なの?」
まずいな...やっぱり俺の転生は嫉妬の魔女による「死に戻り」だったみたいだ...。
「僕は体調は特に大丈夫だけど、君ってさ...」
その瞬間、10センチ程度だったパックの大きさがみるみる大きくなっていき、気づけば自分よりもはるか大きくなっていた。
「本当にリア?」
その姿は、アニメでスバルが氷漬けにされて死に戻りしたあの見た目そのもので、それを小さくしたようなイメージだった。
俺は、その目に恐怖を覚えた。
おいおい、この世界にきて一瞬でハードモードかよ!しかもパックが相手とか絶対死ぬじゃんどうしよ!
「なんでっ!!!!バレるんだよ!!!」
《牢獄に囲われよ、
魔法を発動させようと、それっぽい術式を組んで発動させようとしたが、魔法は発動しなかった。
「なんで、発動してくれないんだよ!!!!」
「それは、君がリアではない、別のものの魂だからだ。魔法属性は魂で決まっているからね。君の魂がどんなものか知らないけど、君の魂はリアと同じではないということは明確だ。」
「くそっ、なんでだよ!!!!俺はこの世界に来て何十分も経ってないんだ!!!また死に戻り----っ!!!???」
“死に戻り”。その言葉を発言しようとした瞬間、視界が暗転した。
▼▼▼▼
なんだ、この感覚は...
後ろから何かが迫りくる感じがする。そしてそれが近づいてくるにつれて、どんどんと悪寒と恐怖が増幅していった。
そしてそいつが近づいてくるのをやめたその瞬間。
(っっっっっっっっーーーーー!?!?!?あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ!!!!!!
後ろから謎の黒く青い手のようなものが伸び、それが俺の心臓を握っっていた。
そして次の瞬間。
”愛してる“
(あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!!!!)
▼▼▼▼
「っ!?!?はぁ...はぁ...はぁ...」
気づくと暗転していた視界は開け、目の前には巨大化したパックがいた。
まだ心臓が痛い。そして額から溢れ出る汗。
あれが'嫉妬の魔女‘なのか...スバルはあんなものと対立してたのか...
「やっぱり君はリアじゃないね。魔女の匂いもさらに強くなった上に魂も違うし、突然僕をコキュートスを使って閉じ込めようとしてくれた。
どうやって僕のリアに憑依してくれたかは知らないけど、リアじゃなくなったならリアが僕と交わした「リアが死んだら世界を滅ぼす」という約束も破れた。
僕はこの世にいる価値は、リアがいてくれたからだ。
それも無意味と化した今、僕がこの世界を滅ぼしても何ら問題はないだろうね。」
「ちょっと待って!俺は気づいたら憑依してたんだよ!そんな理由なんか全くない!!!」
必死に抵抗するも、パックの耳には入っていない。
「言い訳なんてみっともないよ。殺されるなら静かに殺されて欲しい。」
その言葉と同時に、部屋の温度が急激に冷え、どんどんと体温が奪われる。
「さてと、じゃあ僕はこれから世界を滅ぼしに行くね。リアに意識があるかどうかはわからないけど、僕は君に会えてよかったよ、リア。じゃあね」
「おい!ちょっ...と....ま..........」
▼▼▼▼
部屋を破壊し世界を滅ぼしに行くと言ったパックを止めることはしなかった。
というか、できるわけがないんだ...
リゼロの世界に転生はしたかったが、なんで自分が嫉妬の魔女に愛されているんだ?なんの因果があって、しかもエミリアに憑依とかさ...魔法も使えないし、人生ハードモード通り越してヘルモードまっしぐらだぜ...
薄れ行く意識の中で、俺は心に決めた。
(俺は、この世界でもう一人の”嫉妬の魔女に愛されし物“として、レムを、みんなを、スバルを、そしてエミリアの意識はないけど、この肉体はエミリアの肉体。これも守り通さないと...だな......)
そして、俺の視界は完全に暗転した。