Re:ゼロから始めるエミリア生活   作:YAYOI@小説書き始めました

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どうも。YAYOIです。
1話をお読みいただきありがとうございます
思った以上に反響があり意外と驚きです。
無理ゲーと称されておりますが、死に戻りを駆使して状況を打開していくのがリゼロの醍醐味!それをこの作品でも存分にいかせたらいいなと思います。それでは第2話です、どうぞ!


第2話 運命様上等

俺は、パックに殺された。

意識を手放す時に誓った。

嫉妬の魔女に愛されし者として、この世界で戦っていくことを。

 

 

「...ぇ....ね.......き....ないの....?」

 

意識を手放す時、遠くから誰かの声がした。

女性の声だろうが、小さすぎて聞き取れなかった。

 

 

▼▼▼▼

 

 

目を覚ますと、そこは先ほどと全く同じ光景。

エミリアの部屋で間違いはなさそうだ。

 

とにかく、一旦整理をしよう。

 

初回は、パックに自分のことを感づかれて、そのまま氷漬けにされておしまいって感じだったな。

 

ただ今回の死に戻りでさらに魔女の残り香の匂いが強くなっているはずだから、自分の正体を誤魔化すことは不可能だろう。

だとすると選択肢は一つ。

素直に話して、認めてもらうほかない。

 

前回は、突然魔法を打とうとしてしまったことにより、パックへの不信感をより強めてしまったのだろう。

結局は冷静な話し合いが一番というわけだ。全く、そこだけは現実と一緒とか、萎える...。

 

そして、俺は前と同じように、ゆっくりと体を起こす。

 

前回と同じように、首に付けているアクセサリーが光り、パックが登場した。

 

「あ、おはよう、パック。よく眠れた?」

 

「うん、おはようリア。よく眠れたよ。リアの方はどう?」

 

「うーん...ちょっと寝付けなかったかな?」

 

「そっか。王選のこともあるんだし、あまり追い詰めずにね?リアはすぐ自分だけで判断して自分で追い詰めちゃうから...」

 

「そうなの...かな?」

 

確かに、エミリアはその見た目のせいも相まって、「嫉妬の魔女」と呼ばれ、あまりいいイメージを持たれてこなかったからな。

信頼を築くことが難しいから、何でもかんでも一人で考え込んでしまうんだろうね。

 

「それよりもリア、今日はちょっと変だね?僕の見立ていつもと雰囲気が違う気がするかな〜?」

 

来た。この質問。

この質問はどう足掻いても正体はバレることは間違いなさそうだし、バレた後にどう潜り抜けていくかで変わってくるはず...。

 

「そ、そう?私はいつもと変わらないと思うけど...」

 

「んじゃあ、念のため確認しておくよ〜」

 

やっぱ無理だったかー...まぁここはなんとなく予想していたから予想内の範疇。

 

そしてパックは、エミリアの胸元に手を当てる。

すると、何か特殊な力というか、パックの技能みたいなものがあるんだろう、それによりパックが触れた場所が光り輝く。

 

「君、嘘をついてるね?魂の輝きが、リアのものと違うなー、君は誰なんだ?」

 

「返答によっちゃ...」

 

その言葉の後、パックはみるみる大きくなっていった。

 

この国滅ぼしちゃうからね?

 

やっぱりあの目は怖い...。

でも、ここでくじけてしまうわけにはいかないんだ。

 

「バレたか...でも、バレるのはわかっていたからね...。仕方ないよ」

 

「俺の名前はアオイ=フユキ。さっき突然目が覚めたら別の世界からこの世界に飛ばされていたんだ。」

 

「へぇ...でも、別の世界からこの世界に来てるだけでも信じられないのに、憑依なんてされちゃ何も信じられないね」

 

くそっ、ダメか...

これ無限ループになりそうじゃない?まずはパックに理解をしてもらえないと話が進まないよ...。

 

「ちょっと待って、それだったら俺の目を見てくれ!何かしでかしそうな目をしてるか!?」

 

「うーん、それじゃあちょっと失礼」

 

パックは巨体を前へと持ってきてエミリアの眼球をガン見する。

恐怖心が限界に到達しかけていて、全く動けなかったのは後の話である。

 

 

 

▼▼▼▼

 

 

 

しばらくの間、静寂が続いた。

多分15秒くらいだろうか。

その間の体感時間は“また死ぬんじゃないか”と言う恐怖と、大丈夫だろうかと言う緊張に苛まれて、何倍にも何十倍にも感じ取れた。

そして、パックが少し距離を置く。

 

 

「見させてもらったけど、やっぱり君が何もしないと言う保証はなさそうだ。目を見ても、やはり信じられないね。」

 

その言葉の直後、パックが大きな前足を振り下ろそうとした。

(俺はまた死ぬんだな...痛みを感じずに死ねるだけまだマシなのかもな...)

そう思い、俺はその直後、目を瞑った。

 

 

▼▼▼▼

 

 

少し時間が経ったが、なぜか切られたような感覚もないし、至っていつもと同じような感覚だ。

俺は不審に思い、恐る恐る目を開ける。

 

「ばぁっ。」

 

うわぁぁぁぁぁっ!!!!!!

 

目を開けると、体格が10センチ程度の小さなサイズに戻ったパックが、超至近距離で変顔をしていた。

 

それにびっくりした俺は、大きな声と共に後ろに下がってしまった。

 

「どう??びっくりしたー???」

 

子供のような笑顔でこちらに話しかけてくる。

 

「びっくりしたに決まってるじゃんかー...目閉じてていきなり開けたら見慣れない生物が超至近距離だよ!?」

 

「あははーー!!!それはごめんねー。驚かせるつもりだったんだ」

 

「驚かせるつもりだったのかよ!」

 

思わずずっこけそうになった。

今はベッドに座っているが、立っていたら新喜劇のように派手にずっこけていただろう。

 

「でもパック、俺に前足を振り下ろしたよな?なぜ殺さなかったんだ?」

 

1番の不審点は、俺をなぜ殺さなかったのだろうか。

 

「ああ、それはねー。さっき、君...アオイと呼んだほうがいいかな?アオイの目を見た時に、君が悪くなさそうな目をしてたんだ。」

 

「名前呼びありがとさん。でも、どうして目だけで悪くなさそうってわかるんだ?」

 

「実は僕妖精だからさ、目を見ただけでその人の魂の輝きがわかるんだ。それで、その魂の色を見た時、君は見たことがない不思議な魂の色をしてたんだよ。

でも、それが不思議と悪い色には見えなくてね〜。

それで君が異世界から憑依してしまったと言う話は納得が行くし、微かだけどリアの魂も少し残ってるんだ。

と言うことは、リアの魂は完全に消えてないってことなんだよ。」

 

「それで、君は憑依してしまったって言ったよね?万一悪い事を考えてたら、きっとエミリアの魂は一切残っていないはず。でも、残っていたと言うことは君が悪い意図を持って憑依したわけではないってことがわかったんだ。」

 

「えーと...話が長すぎてよくわからん。すまんが簡潔に教えてくれると助かる!」

 

「簡潔に言うとだね...“君はリアに危害を加えようとしていない悪くないやつ”かな???」

 

「そうか...パックもわかってくれたか...よかった...」

 

何故だか知らないが涙が溢れ出てくる。

そりゃそうさ。また同じようにパックに殺されてしまうかもしれないし、また同じところからスタートしなければいけない。

その恐怖心があるからだろうか...

 

「ちょっと、アオイ、何泣いてるの?」

 

「気にしないでくれ、こっちの話だよ...」

 

「はーい。後もう一個聞きたいんだけど、なんで君には名前を教えていないに名前を知ってるの?」

 

「そこは企業秘密でッ!」ピシィッ!

 

「へ、へぇ...」

 

パックの目が、何をしてるんだこの人は...とでも言うような白い目をしてこちらを見ていた。

やめてくれ!!!超恥ずかしいから!!!!!!!

 

「とにかく、今アオイ、君は魂の色が違うから、リアの魔法は使えない。それだけは覚えておいて」

 

「なに!?じゃあ敵が来たときどうやって戦えば!?」

 

「それは安心して!そのために、僕が戦ってあげるよ!」フンス!

 

凄く偉そうな態度を取っている。

まぁでも、今は文句言ってられないし、もう何度も死にたくはないからな。

 

「それはとても頼もしいな!大精霊様が一緒に戦ってくれるとは」

 

「でしょでしょー!」

 

そうしてパックと仲睦まじいやりとりを繰り返していると、ドア外の廊下から何者かが走ってこちらへと向かってくる。

 

「エミリア様、大変です!!!バルスが山に入ったレムを追いかけるために山へ!!!!!」

 

ドアを開けた人物は、髪の毛がピンク色でメイド服を着た人物。

 

「ラム!!!!情報ありがとう!行くぞパック!!!」

 

「はいよー!!!!!!」

 

 

▼▼▼▼

 

 

 

「あの、パック様」

 

「なぁに?ラム」

 

「エミリア様の様子がおかしいようですが...」

 

「あー、エミリアは今エミリアじゃないよ」

 

「???それはどう言う意味で?」

 

「今のエミリアの中には異世界から気づいたら憑依したって言うアオイ=フユキって言うコが憑依してるんだ」

 

「な、なんですって!?憑依って、そんな危険な状態、なんで放置をしているのですか!!!いくらエミリア様の見た目であろうと中身が違えばさっさと始末しないといけないのでは!?」

 

「ラム、そんなに急がないでいいよ。僕が大丈夫だって言うんだ、ラムも安心してていい。」

 

「で、ですが...」

 

「大丈夫!もし何かあったら僕に任せて、僕が最後の始末をするから、ラム達には手を汚させないよ!」

 

「パック様がそこまで仰られるのなら...ただ、一応警戒はさせていただきます」

 

「それがいい。けど今あの子に悪意はないから、そこまで警戒しないでね、警戒しちゃったらあの子も警戒しちゃうと思うし。」

 

「承知しました。」

 

 

 

▼▼▼▼▼

 

 

後ろでパックとラムが話をしているな...予想だろうけど、いきなりラムが入ってきたときに、喋り方をエミリア風にしてなかったのが原因か。

と言うことは、ラムがパックに俺の正体を聞いて、パックが正直に正体を話したってとこか?

また死ぬかもしれないってか...

いやいや今はそんなことを考えている場合じゃない、今は目先にあるスバルとレムを助けに行くことを優先しなければ。

 

て言うか、くそっ...これってあれか!複数の呪いがかかって呪術がベアトリスにも解けないって言って、レムが山に入っていってそれをスバルが追いかけたときのあれか!!!!てことはまだこの世界は王選始まってない!!!!

いきなりハードどころかヘルモードすぎんだろ運命さんよぉ!!!!!

 

 

 

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