IS×GUNDAM~シン・アスカ覚醒伝~   作:パクロス

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 初めましての方は初めまして。どうもの方はどうも。パクロスと申します。元々はにじファンで書いていましたが、例の件からarcadia、アットノベルズを転々として今回こちらで連載することにしました所存です。至らぬ所がございますが宜しくお願いします。
 では


序章:戦いに敗れし者
PROLOGUE-00:プロローグ


 C.E.73月面、ここで一つの大きな戦いが繰り広げられ、そして終わりを迎えようとしていた............

 

 

 

 

 

 月面にて二体の巨人が壮絶な戦いを繰り広げていた。一体は白灰色に胴を青に染め、その背に巨大な深紅の翼を背負った巨人、MSZGMF-X42S<デスティニー>、片や全身を紫の混ざった赤に染めた巨人、ZGMF-X19A<インフィニット・ジャスティス>、各々が剣を構え、交錯する度にその剣が交えていった。

 

「もう止めるんだ! シン!」

 

 一瞬の油断が死へと繋がる命を懸けた応酬の中、紅い機体ジャスティスのパイロット、アスラン・ザラはデスティニーに向け通信越しに叫ぶ。

 

「何をっ!」

 

 それに血涙の様に見える目元のラインが印象的なデスティニーのパイロットであるシン・アスカが応じる。

 

「お前は一体なにを守ってるつもりだ!? 後ろにあるものをよく見ろ!」

 

 アスランの言う後ろ――そこには一度引き金を引けば、多くの死を生み出す兵器、レクイエムがあった。中継器の設置次第で射線軸を自由に変更できるレクイエムは今その目標をオーブへと向けていた。

 

「あれは人でも国でも無い! 従わない者を焼き尽くすための兵器なんだぞ! それをお前は……」

「黙れ!! この裏切り者がっ!!」

 

 アスランが続けようとした言葉はしかし、シンによって遮られた。

 

「世界はもう変わらなきゃいけないんだ......だからオーブは......撃たなきゃいけないんだ!!」

「な......!」

 

 その言葉にアスランは次のレクイエムの目標がオーブだという確証を得た。

 

「戦争ばかりで......人の命を弄ぶ奴がいて......! こんな世界はもう終わらせるべきなんだよ!」

 

 その大勢のために少数を切り捨てる言い様にアスランは思わず激昂した。

 

「ふざけるな!! そのためにオーブの国民は犠牲になれと!? お前が欲しかったのは本当にそんな『力』か!?」

 

そのままジャスティスはビームサーベルでデスティニーに切りかかる。その一撃はしかし、デスティニーの獲物であるMMI-714 アロンダイト ビームソードによって遮られてしまった。

 

「であぁぁぁぁぁっ!!!!」

「っ!! ............シン!」

 

 そのままシンはデスティニーの背についた翼から光の翼――ヴォワチュール・リュミエール――を展開、それによって得られた膨大な推進力でジャスティスを押し返し、

その勢いのまま叩き切ろうとする。

 

「............っく!!」

「............俺だって............俺だって!!」

「っ!?」

「守りたかったにさ。俺の『力』で全てを!

「だけど......俺が撃ってるのは敵じゃないって、撃つのは奪うことはだって......『力』で解決できることなんて何もないって!!」

 

 

 

 

「アンタが俺に言いつづけてきたんじゃないかっ!!」

 

 

 

「っ!?」

 それはシンにとって、守るために力を得ようとしたシンにとって、絶望の言葉であった。そのシンの独白に、アスランは呆然とし、それが隙となった。

 次の瞬間、ジャスティスの右腕は上腕からアロンダイトによって切り裂かれた。

 

「できるようになったのはこんなことばかりだ…っ」

 

 シンの独白は続く。その言葉はアスランに鋭く突き刺さる。

 

「けど......議長とレイは戦争のない世界を作るために......俺の力が役に立つって言ってくれたんだ......!」

 

一旦ジャスティスから離れ距離をとる。そしてデスティニーは再びパルマ・フィオキーナを放とうとする。

 

「この力で全てを終わらせて......その先に平和があるなら俺は......!!」

 

 その言葉と共にシンはデスティニーの右腕のパルマ・フィオキーナでジャスティスに襲いかかろうとする。

 

「諦めるな!」

 

 しかしそれはジャスティスがカウンターで放った脚部ビームブレイドによって返されてしまった。同時にデスティニーの右腕も切り飛ばされた。

 

「そんな風に力を使ってしまったら......お前は永遠に力の呪縛から逃れなくなるんだぞ!!」

 

 アスランはジャスティスに右腰に残ったビームサーベルを抜き放ち、それを左手に逆手で持たせる。

 

「あんたは……あんただけはっ!」

 

 対するデスティニーも残った左腕のパルマ・フィオキーナにエネルギーを込める。両者の間に幾何かの静寂が漂う。

 

二機の傍をボロボロの一隻の連合の戦艦が通り、爆散する。

 

そしてそれが合図となった。

 

 デスティニーとジャスティス、二機が一斉にスラスターを全開にし、一気に接近する。

 

 

「アァァァスラァァァァンッ!!!!」

 

 

「シィィィィィィィィィンッ!!!!」

 

 

 

一瞬にして両者の機影が交錯し、離れていく。訪れる静寂。そして勝敗は次の瞬間決した。

 

 

 

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 シンが悲鳴を上げ、デスティニーが堕ちてゆく。残った左腕と右脚を切り裂かれ、さらにその時生じた爆発によって背中の翼までもがれたデスティニーはそのまま月面に墜ちてゆく。

 それを見るアスランのジャスティスも無傷ではなかった。左腕は辛うじて無事なもののマニピュレーターは限界を超えた負荷でマトモに動きそうになく、背部のリフタ――ファトゥム01――も左翼側のエンジンが破壊されている。

だがアスランの心を占めていたのはシンに対する後悔の念であった。

 

「シン……」

 

――できるようになったのはこんなことばかりだ......!――

 

その言葉がアスランを苦しめる。今となって後悔の念が押しかかってくる。『もっとちゃんと話しておけば良かった』と。しかしいつまでもシンのことを気にしてはいられない。レクイエムを止めなければ、この戦いの最終的な勝利にならない。

 そこでレーダーに新たな機影が現れた。

 

「っ! フラガ少佐!」

 

 駆けつけたのはムウ・ラ・フラガのアカツキであった。

 

『アスラン!無事か!!』

「はい、何とか。それより早くレクイエムを!!」

『わーってるよ。プレゼントも持ってきてやったんだ、早いとこ潰すぞ!』

 

 そう言い、ムウはアカツキが持ってきたプレゼント――新しいファトゥム01――をアスランの元へ飛ばす。素早く新しいリフターに換装したジャスティスは推力を全開にし、アカツキと共にレクイエムへ向けて飛んでいった。

 

 

 

 

............俺は......負けたのか............

 月面に叩きつけられたときの衝撃のせいか、意識が朦朧とする中、シンは何度もその事実を心の中で繰り返していた。コックピットのサブモニターを見て、デスティニーのコンディションを確かめてみる。

 

――両腕、右脚部破損、背面メインスラスター損傷、飛行、戦闘続行不可能――

 

 いうまでもなくまともに動ける状態ではない。しかし今のシンにはどうでもいいことだった。

 

 

 

負けた。

 

 

 

 このことだけがシンの心を占めていた。守るために、そして戦争を終わらせるためにここまで戦って力を得たのに。結局負けてしまった。

 この後どうなるか。アスラン達に捕らえられ、戦犯として裁判にかけられ、死刑台にでも送られるのだろうか。

 みんなは大丈夫だろうか。ヨウラン、ヴィーノ、マットのおっさん、副長や艦長などのミネルバークルーはアークエンジェルと交戦してたけど大丈夫だろうか。ルナは無事に生きているだろうか。そして............

 

 

レイはフリーダムに勝っただろうか。

 

 

 そのような考えが何度も浮かぶが、すぐに消え去っていく。死ぬかもしれないということにも今のシンにはどうでもいいことだった。

負けた。

負けてしまった。

これまで自分が信じてきたもの、思い、それが全て負けてしまった。

壊れてしまった。

俺にはもう何も残っていない。

そんなことを考えながら狭いデスティニーのコックピットの中でうずくまっていた。

 

 

 どれだけ時間が経ったのだろうか。シンはふとそんなことを考えた。そしてまたきえさろうとした。そのとき............

 

 

 

とてつもない爆発音が走った。

 

「っ!?」

 

 その音にシンの意識は急速に覚醒していった。何が起きたのか、あわててデスティニーの生きてるレーダーや通信機器を使って情報を集めようとした。

 

「っ!?」

 

 全身に悪寒が走る。それと共に今まで感じたことのないものを感じた。言葉にできない。ただこれだけはわかった。

 

ここから先に感じるもの、あれはここからなくさなければ。

 

 シンは無我夢中でレバーを押す。しかし先ほど確認したとおり、今のデスティニーに戦闘はおろか動くこともまともにできる状態ではない。それでもシンはやめようとしない。

 

「っ!! ......動けよ、デスティニー......! ......動いてくれ......!!」

 

何度もレバーを押す。

 

「何でか知らないけど............あれは......ここにあってはいけない............ここにあったら............殺してしまう......みんなを......世界を!!」

 

その言葉と共にシンの瞳に涙があふれていく。

 

「もういやなんだ......誰かが死んでいくのは......もういやなんだ......誰かが悲しむのは......。俺はそんな世界がいやで力を得たんだ。だから動けよ!みんなを、世界を守るために動いてくれ!!デスティニィィィィィィィィ!!!!」

 

――力が欲しいか――

 

「っ!? 誰だ!!」

 

 急に聞こえた言葉。シンはあわてた。通信機器は故障している。一体どこから聞こえてくるのだろうか。

 

――力が欲しいか――

 

「また声が!?」

 

再び聞こえる声。気のせいではないようだ。

 

――力が欲しいか――

 

「……ああ、欲しい……力が欲しい! みんなを守る力が欲しい!!」

 

 また聞こえた言葉に再度驚くがそのことよりも言葉の中身にシンは応じた。力が欲しい。もうただ敵を滅ぼす力ではない、みんなを、世界を守る力が欲しい!!

 

――なら、己の内に秘めし力を解き放て、資格者の因子を持ちうし者よ――

 

 それが何を意味するのかはまるでわからない。だがシンはその意味を理解するよりも感情のままにその思いを発した。守る。守るんだ。みんなを、世界を!!そのための力があるんなら、出してやるさっ!!

 そのシンの思いに呼応するかのように、動くはずのないデスティニーが再び動きだす。その身に淡い緑色の燐光を灯しながら。

 

そして、折れた運命の剣が飛立つ。

 

 

 

 

 

――月面、レクイエム内部――

 

 そこでは、誰も予想してもいない事態が発生していた。いや、ある程度予測はしていた。レクイエムの防衛システムが発射口に張られたビームシールドだけでないことぐらい、他にも敵がいることぐらい予測していた。その為にムウは予備のリフターを用意し、出来るだけベストコンディションでレクイエム破壊に望もうとしていたのだ。しかしその彼らの前に強大な脅威が立ちふさがっていた。

 

『くっ!?』

「フラガ少佐!!」

『大丈夫だ! しかしこいつら......!』

「MS......なのか............?」

 

 彼等が今相手にしているのは連合製ともザフトとも言えないデザインの、それどころか機械なのかどうかも怪しい異形の存在であった。全体のフォルムを人間や鳥、50mはあるだろう巨体、爬虫類等の生物を掛け合わせたキメラ的デザイン、全身を覆う有機的な装甲より甲殻のようなもの、そして頭部に当たる部位にある口や目玉、どう見てもMSとは言い難い。そのような姿の異形がアスランとムウの前に圧倒的な威圧感を出して立ちはだかっていた。

 再びその異形が雄叫びを挙げるや否や、アスランとムウの機体へ向けてMSなど跡形もなく消し去るかとも思える極太のビームのようなものを撃ちだした。

 

『うお!?』

「くっ!?」

 

 迫り来るビームをふせげないと判断するや、回避することで凌ぐ。

 

『ちい!もう時間がないってのに!!』

「どうすれば......!! フラガ少佐!!」

 

次の瞬間その異形はその大きさで驚くほどの速度でアカツキに向けて突進を仕掛けていく。

 

『ぐあっ!!!!』

「フラガ少佐!!」

 

 慌ててアスランがアカツキの元に向かうも、今度はジャスティスに狙いを定めたようである。

「ちい!」

 

 軽いしたうちと同時にアスランはジャスティスの左腕に残されたシールドからビームソードを展開し、異形に襲いかかる。高熱を発するビームの剣閃を何度も刻もうとするも異形の表面に傷が付いた様子はまるで無い。

「お前は一体何者なんだ! 何故俺達の前に立ちはだかる!!」

 

 アスランは目の前の異形に問いかける。無論、相手が応じるとは思えないだろう。しかし異形はアスラン達の想像を遥かに超えるものだった。

 

――……セカイノハカイ……ハカイノソウゾウ……――

 

「っ!? 声が!?」

『一体これは!?』

 

 アスランと異形からの攻撃のダメージから回復したムウが驚く。その間にも異形は言葉を発する。

 

――セカイヲハカイシ……ワレワレガソウゾウ……ハカイスル…...――

 

「また声が!?」

『......だが......世界の破壊だと......!?』

 

異形からの攻撃から逃れながらも、続く言葉に耳を傾けるアスランとムウ。その言葉の内容に思わず上ずった声を出す。

 

――セカイハソンザイシテハナラナイ……コレハコトノアラワシ……コノムゲンニツヅクカノウセイハコトワリニソムイタモノ――

 

 アスランの疑問に答える様に異形が続ける。それは言葉でありながら、理解するには果てしない時間を要するかのような言葉であった。

 

――セカイニスクウモノ…….ソレハカノウセイヲムゲンニヒロゲルモノ……ハイジョスベキモノ――

 

「あるべき姿......? 数多の世界......?」

『一体何の話なんだ......?』

 

 突然話された世界の話、アスラン達には理解できるものでは無かった。しかしこれだけは分かった。

 

――ハイジョスル……セカイヲツクリダスモノヲ……――

 

奴は今の自分達の敵だ。

 繰り返される攻撃の応酬。二機は必至に反撃の手口を探すがし、アスランもムウも先の攻撃で異形のその異常な攻撃力、硬さを理解したか、中々攻めに回れず、受けに回らざるをえない状態だった。絶え間なく続く攻撃の嵐、アスランもムウも必至に避けるがこの時点で既に損耗が高い状態、反応の鈍くなったジャスティスが避けきれず異形の腕の鉤爪に捕まってしまった。

 

『ア、アスラン!?』

「く、しまった!!」

 

 鉤爪に力がこもると同時にVPS装甲で守られているはずのジャスティスの胴部が潰れ始める。その影響はコックピットにも到達し、各部から火花とスパークが走ります、アスランを苦しめる。

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

『アスラッ……!? うお!?』

 

 今にも押しつぶされようとしているジャスティスを助けようとムウは近づこうとするが、異形から再び放たれるビームによってそれもできない状態だ。

 

――ハカイコソキョムヘノイザナイ……セカイヲシュウエンヘトミチビク……ソノタメニインシヲモツオマエタチハ……――

 

正に絶体絶命の事態。そこにさらに追い打ちをかける様なものがジャスティスのモニターからアスランの目に飛び込む。

 

「レ、レクイエムが!!」

 

 レクイエムの発射口から今正に一瞬で大地を消し炭にしてしまう業火の光が溢れ出していく。このままではオーブが焼かれてしまう。

 

「や、止めろ......レクイエムが......」

 

 アスランは必死でレバーを動かすも、損傷が酷くパワーの落ちたジャスティスは僅かに身じろぎするだけであった。

 あまりに絶望的な状況にアスランもムウも諦めてしまう。

 

 

しかし絶望の闇の中

 

 

 

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 僅かな希望の光――折れた運命の剣が再び戦場に振り下ろされた。

 

 

 

「デスティニー!? シン!?」

 

 生き残ったモニターからその機影を確認するや否や、アスランは驚いた声をあげる。

 デスティニーはその身を謎の緑色の光に包まれた状態で損傷した状態はおろか、フルパワーでも有り得ない程のスピードを出しながら、異形へと突撃していった。激しい衝突音と衝撃と共に異形からの拘束から解けたことに気がついたアスランは、残ったスラスターでその場から離脱した。

 

――ッ!? コレハ……コノチカラハ!?

 

 再び聞こえる異形からの声、しかしそれは今までにない驚きに満ちた声だった。しかしアスランの意識はデスティニーに向けられていた。

 デスティニーは傷ついたボディーを異形の中心に叩きつけ、そのまま異形ごと加速している。そしてデスティニーの進む先にあるものを見てムウがシンに向け制止の言葉をかける。

 

『よせ! ボウズ! レクイエムに突っ込むつもりか!?』

 

 デスティニーが異形と共に行こうとしてる先には今にも発射されようとしているレクイエムがあった。おそらくデスティニーごと異形とレクイエムを葬り去ろうとしているのだろう。

 

「シン!? 死ぬ気か!?」

 

 アスランはシンに呼びかけようとするが返事はない。そのままデスティニーと異形は吸い込まれるようにレクイエムへと突っ込んでいった。

 

 

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 シンは叫ぶ。彼の頭には何が正しいかという思考は存在しない。あるのはただ、目の前にいる存在を倒す、そして世界を守るということだけであった。理屈も何もない。ただの直感。剥き出しの感情。しかしそれが、シンの、デスティニーの力となる。

 

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

再び叫ぶ。同時にデスティニーを包む緑色の光の輝きも一層強くなる。

 

――ナゼキサマハワレワレヲホロボス! キサマコソコノセカイノコンゲン! キサマノソンザイコソセカイヲハメツニミチビイテイルトナゼワカラン!――

 

異形から言葉が発せられる。それを聞いてか知らずか、シンが言葉を漏らす。それは全てを失ったシンに残された最後の思いであった。

 

「守るんだ......世界を......守るんだ............皆を!!」

 

そして............

 

 

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

デスティニーは異形と共にレクイエムへと突っ込んだ。

 

 

 

 

――オノレ!カノウセイノシト! ハカイノシト!

 

 

 

 

 クオリファイアァァァァァ!!!!――

 

 

 

 

 

 そしてデスティニーと異形が光に包まれ、その身を原子へと還元されていく。意識が薄れていく中、シンは思った。自身の願いを。

 

 

 

――アスラン......俺は......守れたのか............――

 

 

 

 

 レクイエムから巨大な爆発が起きる。それは同時に一人の少年の死を意味していた。レクイエムから脱出したジャスティスとアカツキから、アスランとムウはその光景を呆然と見ていた。

 

「……」

『……ボウズ……くそ!』

 

その言葉と共にアスランは受け入れた。

一人の少年がこの世界から永久に居なくなったことを。

シンが死んだことを。

 

「……シン!……この馬鹿野郎......!」

 

アスランがコックピットを力任せに殴り、吠える。

 

「馬鹿野郎! 馬鹿......野郎............」

 

 その叫びは段々と小さくなると共に、悲しみを含んだものへと変わっていく。それは、彼にとってシン・アスカという少年が敵であれ大切な存在であったことへの現れであった。最後にアスランは再びもうこの世にいない少年に向けて叫びをあげる。その瞳に涙を浮かべながら……

 

「............馬鹿野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 

 

 

こうして、シン・アスカの戦いは終わった。

 

だが、それは前哨戦に過ぎなかった。

 

ここに、あらたなる世界にて、シン・アスカの新たな戦いが始まる。

 




どうも。パクロスです。第二次スパロボOGが待ち遠しくて仕方ないパクロスです。

いやー、PS3で初のスパロボですから楽しみですね。特に予約限定特典とかもうー! 早く11月になーれ♪(ドロシー風)

と言う訳で、えー、実は先日もこれ投稿していたんですけど、ちょっとした不祥事で消してしまいまして。これ、二回目の投稿なんです。面倒なことしてすいません。

ちなみに冒頭のシンとアスランの台詞はコミック『THE EDGE』から拝借してます。あの作品、アスランが主人公ですけどシンがホント輝いてますからねー。この作品書いてる時、よく参考にしてますよ。正直あれでSEED再構成とかしてほしいですよ、もう。

と言う訳で(二回目)、記念すべき第一話、これからもこの作品を宜しくお願いします。感想、意見もどしどしどうぞ。それを受けてこの作品をより向上させたいと思います。ではまた次回!
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