IS×GUNDAM~シン・アスカ覚醒伝~   作:パクロス

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今回は完全なオリジナルストーリーです。これが本編と絡んでくるのは相当後なので流し読みしても構いません。あ、でもあとがきで第一章で出てきたオリジナルの武装の解説とかするのでぜひ(おい)。
ではEXTRA-01:刻渡りの男―ZERO―、どうぞ!


EXTRA-01:刻渡りの男―ZERO―

 ……夢を見ていた。

 

 懐かしい、そう、俺が軍をやめたあの日の夢だ。

 

 思えば、あの日からだろう。あの少年が消え、俺という存在が生まれたのは。

 

 あの日からもうどれほどの日が経ったのか、もう忘れてしまったが、全てはあの日から始まったんだ。

 

 懐かしい夢だ。けど、夢は夢。いい加減そろそろ過去に想いを馳せるのは止そう。

 そして夢は終わり、俺はまた動き出す。俺の望むがままに。運命でも、正義でも、自由でもない……

 

 

 

 

 

 

俺の『意志』のままに。

 

 

 

 

 

 

 地中海に面したヨーロッパ系の建物が並ぶどこかの町並み、その一角に存在するバーのカウンターに一人の男が座っていた。

 この地域の人間にしては珍しい東洋系の顔立ちと黒髪でありながら、肌の白さや瞳の色、そしてその深い黒い髪の中で生える金色の前髪が一見しただけでその男がどこの出身なのかを分からなくさせている。風貌も異様で全身に纏うは奇抜なデザインのボディスーツで、その上に年間気温が高い傾向にあるこの国から見て暑苦しい黒いロングコートである。その様な異様な格好だからか、男が座るカウンターに男以外の人間は好んで座ろうとしなかった。

 店に入って一時間、バーの一角でジャズを鳴らすバンドも数曲吹き終わり、床には客が散らかした酒瓶や食べ滓が所々に落ちている。その中、男は5杯目になるだろうバーボンをバーテンダーに注文する。自らの仕事に忠実なあざ黒い肌のバーテンダーは男の前に置いてある空のグラスにバーボンを注ぐと、うやうやしく頭を下げ、洗い終わったグラスを磨く作業に戻った。

 男は新しく注がれたグラスを手に取る。そのまま口に含まれるかと思われたところで中に入っているアルコールを口に含むのを止める。

 

「隣の席、構わないか?」

「……」

 

 後ろからかけられる声。それに男は目だけを向ける。声の主はカジュアルなスーツを身に着こなした30代程の伊達男であった。パッと見だとカウンターを長々と占拠している男に忠告をしに来たバーの人間の様に見えるだろうが、実際は違う。

 

「“構わない。そろそろ話し相手でも欲しかったところだ”」

「ふっ……“話のネタは尽きんさ”」

「……」

 

 目線を戻した男とスーツの男が言葉を交わし、伊達男が男の隣に座る。一見してなんでもない会話、しかしその会話は彼らが互いに今夜の交渉相手だと認めるための暗号であった。伊達男がバーテンダーに飲み物を注文し終わると、さて、と話を切り込む。

 

「これが例のブツだ。Mr.ゼロ」

「……確認した。ジョン・マッケイン」

 

 カジュアルな男――ジョン・マッケインが黒衣の男――ゼロに小さな封筒を手渡す。ゼロはその封筒を開き、中に入っている小型のデータチップを懐から取り出した端末に差込み、確認が終わるとそう返した。

 

「では、見返りの方を」

「……これだ」

 

 ゼロは簡潔に述べると、懐から一枚のカードを取り出し、それをジョンに渡す。

 

「パスワードは『fallen angel』。一度引き落した後、口座は自動消滅する様セットされている」

「……OK、交渉成立だ」

 

 渡されたカードを偽造かどうかの確認をするためのカードリーダーに差し込み確認を終えたジョンは笑みを浮かべると、ゼロに握手の手を差し出す。しかしゼロはその手を握ることなく席を立つ。そしてそのまま一言も喋ることなくバーの扉から出て行った。後に残るのはまだバーボンの残ったグラスとキョトンとした様子のジョンであった。

 

「……随分と無愛想な男だ」

 

 一杯ぐらいいいだろうに、そう思いながらジョンはバーテンダーが出したドリンク――バーテンダーが作ったカクテルを一口口にする。最もジョンからすれば報酬さえ良ければ特に問題はなかった。その証拠に再度今回の報酬――残りの人生の半分は遊んで暮らせる程の額が入ったカードを眺め、思わずニヤリと笑みを浮かべる。気をよくしたジョンはバーテンダーにつまみを注文しようとする。

しかしその瞬間、バーはそれまで流れていたジャズのゆったりした音楽から一転、指向性地雷によって壁が破壊される音と荒々しくバーに入ってくる特殊部隊の戦闘服を身にまとった屈強な男が鳴らす軍靴の音、そして彼らが手に持つライフルからなる金属音に変わってしまう。

突然の事態にジョンはついていけず、気がつけば武装兵によって強引に拘束され、そこでようやくジョンは先日のハッキングが軍に嗅ぎつけられたことを理解した。しかしそこで疑問が湧き上がる。わざわざこのような大掛かりな真似をしなくとも、人通りの少ない場所で捉えればいい話。何故ここまで派手にかます必要があるのか。

 ジョンのその疑問はカツカツ、という軍靴の音と共に流れてくる言葉によって解消される。

 

「礼を言うよ。ジョン・マッケイン君。君のおかげであの男の尻尾がつかめたよ」

 

 銃突き突かれる中、武装兵の後からバーに入ってきた男――連合軍の少将であることを示す階級章をつけた将官がニンマリと笑みを浮かべながらジョンに告げる。そこでジョンは自分が泳がされていたことを理解する。

 

「くそが……」

 

 自分に向けられている銃口を睨めつけながらジョンは悪態をつく。

 

 

 

 

 

 

 数秒後、そこで伊達男の意識は途絶えた。

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

「奴はどこに行った?」

「現在捜索中です。そう遠くへは行っていないかと……」

「急げ。何としても奴を捉えろ。我々の祈願達成のために奴の存在は必要不可欠だ。探し出せ!」

 

 部下の報告を聞きながらマクシミリアン・グラシアス地球連邦軍少将はバーの表に停留させてある装甲車両に乗り込む。後部座席に座ったマクシミリアンは一つのファイルを手にし、中に入っている資料と共に挟まれている一枚の写真に目を通す。どこか高い場所から隠撮りしたらしいその写真には、人ごみの中に紛れて歩くゼロの姿があった。

 

「ククク……ようやく見つけたぞ。『刻渡りの男』……

 

 

 

 

 

 

ゼロ・エニッション……」

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 バーから出たゼロは街の裏通りを歩いていた。人通りの少ない闇に包まれた通りを歩く黒ずくめのゼロの姿は見る者が見ればまるで影から現れた亡霊の様に見えるだろう。

 

(……付けられているな……)

 

 先程から後ろに何者かがついている気配を感じたゼロは一度歩みを止める。感覚を研ぎ澄ませば、他にも幾つもの殺意の篭った視線が周りから向けられているのを知覚する。

 

「……」

 

 再びゼロは歩みを進める。それに尾ける様に周りの気配も動き出す。そして角を曲がったところで唐突にゼロは走り出す。一瞬反応が遅れた後ろで尾けていた連中も慌ててゼロを追いかけてくるのが知覚できる。

 建物の角を曲がり、建物と建物の間に出来た分かれ道を走る。

どれだけ走ったのだろう、気がつけば街の景色は変わり、工事中の建物が並ぶ開発地区に出ていた。その一つ、将来地下を作るのだろう、何段もの段差が出来た20mもある大穴の手前まで来たところでゼロは走るのを止め、後ろに振り返り今までゼロを尾けていた相手に声をかける。

 

「いい加減出てこないか? 今なら逃げも隠れもしないぞ」

 

 周囲の気配を感じてみると、僅かだが戸惑いのものが感じられる。恐らく自分達では判断できず、どこかにいる彼らを指揮する者に支持を仰いであるのであろう。そしてその推測は正しく、夜の作業のために設置された照明が光を放ち、その内の一つを背に仕立ての良い軍服を纏った将校――マクシミリアンが現れる。

 

「ククク……ようやくお目にかかれましたよ。ゼロ・エニッション殿」

「……何者だ?」

「おや、これは失敬。私の名はマクシミリアン・グラシアス。地球連邦軍の少将です」

 

 そう答えるマクシミリアン、彼のゼロを見る目は獲物を狩る補食動物のそれと同じ目をしていた。

 

「こんな回りくどい手を使って、一体俺に何の用だ?」

「あなたは神出鬼没の身、この様な方法でお近づきになってしまったこと、お詫び申し上げます」

 

 謝罪の言葉と共にマクシミリアンは頭を下げるが、それが上辺だけの言葉であるとゼロはマクシミリアンの薄汚れた目で判断する。

 

「ククク……噂通りのお人だ。寡黙で、その素性は一切不明」

 

「……」

 

「しかし裏社会では名の知れた存在で有名。その手で既に大処のマフィアを壊滅させたとか」

 

「………」

 

「何でも噂では昔マフィアに半殺しにあった恨みがあるとか、軍が育て上げたエージェントなんて噂も……まあ所詮噂ですがね」

 

「…………」

 

 一方的なマクシミリアンの言葉。ゼロはそれに一切口を挟まず、只マクシミリアンの耳に触る言葉が続くのみであった。

 

「さてさて、ここまで回りくどいことをしたのは他でもない。ゼロ殿、是非あなたにご協力願いたいのです。それは――」

 

 

 

 

 

 

「茶番はそこまでにしろ」

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

 マクシミリアンの言葉を遮る形でゼロが口を開く。

同時に今まで感じたことが無い程の威圧感がマクシミリアンを襲う。

手が震え、体が強ばる。

マクシミリアンは自分が恐れを抱いていることに驚き、自分が恐れを抱く相手――目の前に立つ黒装束の男に目を向ける。

 一陣の風が吹き、ゼロの黒色の中に生える金色の前髪をかきあげる。

 

そして露わになるゼロの顔

 

瞳は紅く

 

その中心には謎の紋様

 

目の下から首にかけて緑色に輝く幾何学的なラインが浮かんでいた。

 

「協力? どうせ無理やりやらせるつもりだろう。その手は見飽きている。

 

 

 

 

 

 

俺が言いたいのはただ一つ

 

 

 

 

 

 

俺のMS(機体)を返せ」

 

 圧倒的な威圧感、たった一人の男から発せられるそれにその場にいる者全てが動けなかった。

 

「き、君は、一体何を言っているのだね? 君の機体? いきなり何を言って――」

「惚けるな」

「ひっ!!」

 

 その中、マクシミリアンが何とかゼロの言葉に反応出来たが、それも次に発せられたゼロの言葉に萎縮してしまう。声を荒げることもなければ吠える様に叫ぶこともない、只静かに語るようにするだけ、だというのにゼロが口にする言葉一つ一つがマクシミリアン達を強ばらせる。

 そして最後にゼロが言う。同時にゼロがマクシミリアンに目を向ける。

 

「忘れたとは言わせん。三年前のあのことを。そしてお前達の脳髄に叩き込んでやる……

 

 

 

 

 

 

俺達(・・)の恐ろしさをな」

 

 

 

 

 

 

 その怒りに満ちた、血のように紅い瞳を。

 

「ひっ! ・・・・・・ひやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 恐怖が限界を超えたマクシミリアンが発狂したかの様に悲鳴を上げながら腰に下げた拳銃を引き抜き、目の前の異形の男に装填された9mm弾を連続で放つ。それがきっかけとなったのか、これまで動けなかった武装兵が後に続く形でライフルを連射で一斉に撃つ。

 迫り来る銃弾、それに対してゼロは、動く。マクシミリアンが銃弾を放つと同時に駆けりだし、続くライフルのフルメタルジャケット弾も猛スピードで走ることで空振りにする。

 そして彼らが撃った銃弾はゼロに当たる代わりに剥き出しの地面を抉り、結果巻き上げられた砂埃がゼロの姿を覆い尽くしてしまった。

 

「ちっ! 探せ! 隠れる場所もそう――!!」

 

 姿を見失ったことに苛立ちから舌打ちをするマクシミリアン。部下に捜索を命じるが、その途中にて突如パリン、という音と共に照明から次々と光を奪われていく。

 

「な、何だ!? 一体!?」

 

戸惑うマクシミリアン、と、そこに突然兵士の悲鳴と拳が肉を穿つ音がマクシミリアンの耳に入ってくる。

 

「ひっ!!」

「少将! ここは撤退し兵を一度まとめましょう! このままでは……!」

「ば、馬鹿を言うな! ここまできて引くだと! ふざけるな!」

 

 恐怖に足がすくむマクシミリアンに副官が撤退の申告をするが、マクシミリアンはそれを拒否する。この状況でも彼の脳裏ではゼロを捕まえることに対する欲があった。ここでゼロを捕らえることが出来ればマクシミリアンの目標が達成される。なのにここで撤退――冷静の判断ができなく、自らの欲にからんだ今の彼に撤退という言葉は許容できるものではなかった。

しかし数秒ごとに兵士の悲鳴が聞こえ、更にその声は段々と近づきつつあった。

 

「ひ、ひぃ!! や、奴は、あの化物はどこだ!?」

 

 恐怖がひしひしとマクシミリアンに襲いかかってくる。目を見開きながら部下に当り散らす様に叫ぶマクシミリアン、その彼の後ろ――漆黒の闇の中から不気味な程静かに声が流れる。そう――

 

 

 

 

 

 

「俺はここだ」

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

 気がついた時には既に遅く、いつの間にか後ろに回っていたゼロがマクシミリアンの周囲を囲んでいた兵士達を次々と薙ぎ倒す。

 

 拳はアーマーごと骨を砕き、盾にしたライフルは銃身がひしゃげる。

 

 至近距離では取り回しの悪いライフルを捨て、抜き放ったコンバットナイフをゼロに振るうも、紙一重で避けるか、体の各部に取り付けられたプロテクターで防いだゼロがカウンターで兵士を刈り取る。

 

 後ろから襲いかかる者も、まるで後ろに目があるかのようにゼロが繰り出す裏拳になす術もなく沈黙する。

 

 気がつけば、マクシミリアンを護衛していた兵士達は全て地に伏していた。うめき声を上げながらゼロにしがみつこうとする者がいたが、マクシミリアンに近寄る最中にゼロが蹴りを顔面に叩き込み敢え無く倒れる。

 

「う、動くな――っ!」

 

 近づくゼロにマクシミリアンは震える手で銃をゼロに向けようとするが、ゼロはそれよりも早くホルスターから抜いた大型銃でマクシミリアンの銃を撃ち落とす。そしてそのままマクシミリアンに近づき、その一回りも大きな銃のグリップで思い切りマクシミリアンの側頭部を殴る。

 

 そしてマクシミリアンは意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 次に気がついた時、マクシミリアンの視界は逆転していた。

 それがマクシミリアンが逆さに吊り上げられているのだと気づくのは、マクシミリアンが頭上――つまりは地上20mはある、とあるビルの屋上からコンクリートの地面を見てからであった。

 

「ひやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ!!!!」

「黙っていろ」

 

 思わず叫ぶマクシミリアンにビル風にコートを翻しながら立つゼロがマクシミリアンの顔に自身の顔を近づける。目の前に現れる異形の男を前にマクシミリアンは恐怖から思わず息を止める。

 

「言え。俺のMS(機体)はどこだ・・・・・・」

「い、一体何を・・・・・・」

「とぼけるな。三年前、俺に雑魚の相手をさせている間に貴様らが俺の機体を強奪したこと、忘れたとは言わせん」

「知らない! そんなこと私が知る訳が……!」

「ふん!」

 

 必死で弁明するマクシミリアンだが、ゼロはそれが嘘だと直感で悟っていた。そして鼻息を鳴らすと、マクシミリアンを吊るすワイアーを一気に離す。直後ビルの屋上から地上にかけて一直線に落下するマクシミリアン、思わず悲鳴をあげるが、その最中にゼロはワイアーを止める。制動がかけられ、その反動を諸に喰らうマクシミリアンだが、次の瞬間今度は上に向かって一気に引き上げられ再び悲鳴を上げてしまう。そして屋上に到達したところでマクシミリアンは積を切ったように話し出す。

 

「っ!! はぁっ!! はぁっ!! ・・・・・・は、話す! 話す! 確かに君のあのロボットは我々が所持している」

「どこにある?」

「い、今はアレは研究資料として特機開発部が保管している!」

「……特機開発部の場所は?」

「れ、連邦軍のアルビオン基地、そこの地下格納庫だ!」

「……」

 

 マクシミリアンの言葉に嘘は無い。そう知覚したゼロは、そこで遠くからパトカーのサイレンの音が段々と近づいていることに気づく。あれ程の騒ぎだ。誰かが通報しても可笑しくはない。

 

「君の欲しい情報は全てくれてやった! 早く降ろしてくれ!」

「いいだろう。離してやる」

「え!? いや待て! ここで離すというの――! いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 ゼロはそう告げると、ワイアーを再び離す。6階の建物の屋上から離されたマクシミリアンは当然のことながら地上に向けて垂直に落下を始めてしまう。何度目かも分からない悲鳴を上げながらマクシミリアンは刻一刻と近づいていく地面を見てしまう。このままあの世行き、そう思いきや次の瞬間再び制動がかかり、地面から30cm程の高さで止まる。

プツン、というワイアーが切れる音と同時に頭からマクシミリアンは地面と衝突する。

 

「~~~~~~~!!!! や、奴はっ!? 奴はどこにっ!?」

 

 痛みに悶えるも、直ぐにマクシミリアンは自分が落とされた屋上へ目を向けるが、そこにはもう誰もいなかった。

 それを認めたマクシミリアンは数瞬の間呆然とする。しかし次の瞬間マクシミリアンは怒りに燃える鬼のような形相で先まであの男がいた場所を睨めつける。

 

「くそっ!! くそっ!!

 

あの化物がっ!!

 

ゼロ……

 

 

 

 

 

 

ゼロ・エニッショォォォォォォォォォン!!!!」

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 深い闇の時間は終わりを迎え、東の地平線から朝を示す光が闇を浄化する。ゼロはそれを見つめながら、自身が求めるモノ、その姿がようやく見えてきた、そんな気がしてきた。

 朝日と共に風が吹き、ゼロの黒いコートの裾をなびかせる。顔に当たる太陽の暖かい光と心地よい風の感覚を感じながら、ゼロはその紅い瞳を遥か彼方へ向ける。

 

「待っていろ。

 

必ず取り戻してみせる。

 

お前達が守ってくれた

 

俺の『意志』を体現する物……

 

 

 

 

 

 

『レゾリュート』」

 

 

 

 

 

 

 そして風が止み、太陽が登り切る頃、そこにゼロの姿はいなかった。

 




どうも。パクロスです。ここ最近ゴタゴタして忙しい日々を送っているパクロスです。

という訳でプロローグからちょくちょく登場している謎の男、ゼロ・エニッションの登場回です。ゼロとは一体何者か? というのは今のところは伏せます。まあまとめますと

ゼロ・エニッション
身長:185cm
体重:不明
国籍:不明
髪の色:黒に前髪は金のメッシュ
瞳の色:紅
備考:軍の総合格闘技や東洋の武術を修得しており格闘技能は高い。また以前は軍に所属していた模様。シン・アスカと何らかの関係を持っている様だが……

と現段階では何もわかっちゃいないといった有様。シンとの関係は如何に? それは今後のお楽しみに。


と、まあ皆さん、こんなしょうもない本文はともかく、ここからはオリジナル武装の紹介です!

スター・ライトMk-Ⅳ
原作で登場したスター・ライトMk-Ⅲの発展型。この作品ではMk-Ⅲはブルー・ティアーズがロールアウトと同時に完成した武装で、Mk-ⅣはセシリアがIS学園に行く直前に完成したため、データ収集のためにIS学園に持ち込まれた。
Mk-Ⅲとの違いとしてバレルの展開によるレーザーの発射形態の変更が上げられる。パターンとして
三本のバレルそれぞれからレーザーを連射するアサルトモード、また三本のバレルを一つのバレルとして基部にあるレーザー発射口から発射する狙撃戦用のライフルモード、そして最後に三本のバレルを展開、またそれぞれのバレルにエネルギーをチャージ、相互に互換することで基部から発射されるレーザーの威力を向上させるブラスターモード。
三つの形態の存在により状況に応じた柔軟な対応とそれによるエネルギーのロスの軽減に成功したが、反面ライフルの可変機構の搭載により銃身の強度不足が目立つ結果となってしまっている。

Mk-Ⅳの説明はこんなかんじです。何かこういう武装が欲しかったなあと思ってこんな感じにしました。イメージですけど、『マクロスF』のマクロスクォーターのマクロスキャノンをイメージしてくださいな。

アバレスト
シンが無人機戦で使用したパイルバンカー。シールド・ピアーズの発展型だが、原型は全く残っていない。ベースとなったのは工兵用の破砕砲でそれを武装に転用された。165mm口径弾を使用、これをバンカーで敵機を拘束した後にゼロ距離で撃ち込む仕様となっている。威力は165mm弾をゼロ距離で叩き込むため実弾系では最高ではあるが、ISの操縦者保護機能やPICの制御を以てしても反動が凄まじく、並の人間が使えば肩を痛めてしまうレベル。

元ネタはバレバレですがフルメタのデモリッション・ガンです。あれに杭打ちついた奴と思ってください。ASでラムダ・ドライバなければ使えない武装、流石に保護機能やPIC使っても反動はすごいだろうな、と思いながら書いてました。シンやべー。

とまあ、こんな感じですね、武装は。これからオリジナル武装やISが出てくるので、各章が終わるごとに紹介していきたいと思います。では今回はこれで。今回はオリジナル回なので反応が気になるところです。良ければ感想いただけると幸いです。
では第一章はこれにて終了。ではまた次回!
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