独立先導者の成り上がり~盾の勇者は、ここからだ!!!~   作:やいさほー

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今回は少し文字数少ないと思います。






順風満帆?

街から出ると、見渡す限り草原が続いていた。

 

 

ゲバルの島にも似たような自然が

あったが、ここまで木々もなく

広々とした草原はあまり目にかかれないと

言うものだ。

 

 

「では勇者様、このあたりに生息する弱い魔物を相手にウォーミングアップを測りましょうか。」

 

 

「よし、ついにメインイベントだ……」

 

 

「頑張ってくださいね。」

 

 

マインの応援の言葉に

ゲバルはにっ、と歯を見せて笑った。

 

 

しばらく草原を歩いていると、

目立つオレンジ色の風船のような

何かが見えてくる。

 

 

「勇者様、居ました。あそこに居るのは

オレンジバルーン……

とても弱い魔物ですが好戦的です。」

 

 

変わった名前をしているが、

好戦的な様子と鋭い目付きをした

その魔物に対し、

ゲバルが油断する事は無かった。

 

 

先程までのニコニコ顔は何処へやら、

顔をきりりと引き締め

まるで睨みつけるかのように魔物を見る。

 

 

「ガア!」

 

 

鳴き声を上げながら

突っ込んでくるその魔物に対し

ゲバルは突っ立ったまま……

 

 

「えっ、勇者様、何して……」

 

 

マインが最後まで、言い終わる暇すら無かった。

 

 

ゲバルは瞬時に足を振り上げ

オレンジバルーンに蹴りを入れる。

 

 

その天高く上がる足は雲すらも

吹き飛ばしそうで、その蹴りの

速さたるやまさに竜巻と言った所だろうか。

 

 

それが当たった瞬間、

その魔物は粉微塵に破裂する。

 

 

「えっ……??嘘……!?」

 

 

「ありゃ?思ったより柔いな……」

 

 

不満足そうなゲバルに

彼女はすぐさまツッコミを入れる。

 

 

「いやいや、柔いなって……

なんなんですか、今の?」

 

 

マインは驚きのあまり

大声すら出せずにゲバルに質問した。

 

 

「何って……ン~……スモウ?」

 

 

「……はい?」

 

 

「ああ、このジョークは通じないか、ハハ…

今のはただのキックだよ。

俺の格闘術は無隠流忍術とオリジナルで

出来てるから名前は特に無いよ。」

 

 

「あ、あれが普通の蹴り、ですか…

凄いですね、勇者様。」

 

 

 すると、ピコンと音がして

EXP1という数字が表示される。

 

 

「…ン?……ねェ、ミス マイン。EXPって何?」

 

 

「あ、ああ、それは経験値の事です。

一定数集めるとレベルが上がって

ステータスも上昇します。」

 

 

「ンなるほど、俺でも理解出来た、

アリガトウ、ミス マイン。」

 

 

2人でそんな会話をしていると、

スタスタと足音が聞こえてくる。

 

 振り返ると錬とその仲間が

小走りで走って来ていた。

 

 

その仲間達の前に、

オレンジバルーンが三匹現れる。

 

 

練が剣で一閃すると、オレンジバルーンは

音を立てて割れてしまった。

 

 

「ヒュー、so cool。振り方さえ成ってれば

完璧なのになァ。そう思わない?ミス マイン。」

 

 

「そ、そうですね……」

 

 

本心なのか皮肉なのかよく分からない

ゲバルの言葉に、マインは空返事をする。

 

 

 戦利品のオレンジバルーンの残骸を拾うと、

盾が音を鳴らした。そのまま縦に近づけると

光になって吸い込まれる。

 

 

 

[GET、オレンジバルーン風船]

 

 

 そんな文字が浮かび上がり、

ウェポンブックが点灯する。

 

 中を確認するとオレンジスモールシールド、

というアイコンが出ていた。

 

 

 まだ変化させるには足りないが、

必要材料であるらしい。

 

 

「これが、伝説武器の力なんですね。」

 

 

「どうやらそうみたいだ。…まぁ

集めりゃ強くなるって事で良いのかな?

……手塩にかけて育てていく感じ、

植物を育てる時と似てるな……」

 

 

大真面目な顔でそんな事を言う彼を、

マインは若干呆れの目で見た。

 

 

「……な、なるほど。そうですか。」

 

 

「……あ、ちなみにさっきのヤツ、

どれくらいのお値打ちで?」

 

 

マインは渋そうな顔で値段を告げる。

 

 

「銅貨1枚行ったら良い方でしょうか。」

 

そう言われ、ゲバルはどことなく

残念そうな顔になった。

 

 

「ヘェ、やっぱそんなモンなのかァ…

ちなみに両替はどうなってるのかな?」

 

 

「ええと、銅貨100枚で銀貨1枚、

銀貨100枚で金貨1枚ですね。」

 

 

「オーケイ、覚えておくよ。

それじゃあ次は、ミス マインの出番かな?」

 

 

「そうですね、頑張ります。」

 

 

そんな話をしていると、早速

オレンジバルーンが二匹

近づいてきてくる。

 

 

マインは腰から抜いた剣を構えて二振りすると、オレンジバルーンは弾けた。

 

 

「……ここじゃちょっと物足りないね、

敵のレベル上げても

良いんじゃないかな?」

 

 

「そうですね、進めばいい狩場が

あるので行きましょう。」

 

 

 その後、結局2人はオレンジバルーンや、

色違いのイエロー、レッドバルーン、

エグッグなどのモンスターを倒した。

 

 

「さらに進むと強いモンスターが

いるのですが……そろそろ日暮れですし

戻りませんか?」

 

 

「うーん。あんまり強いのがいなかったのが

心残りかな……ま、良いか。

さ、帰ろう、ミス マイン。」

 

 

3、4程レベルも上がり、素材もそれなりに

手に入れた。ゲバルは不満足そうだったが

十分な方であろう。

 

 

流石にこんな事じゃ終わらないよなぁ、

むしろもっと強いヤツと戦いたいな、

などと考えながら、ゲバルは

マインと城下町へ戻るのだった。

 

 

 

 

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