東方エボリューション   作:プロトタイプ・ゼロ

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第七話「現れし絶望を与える悪魔」

突然現れた黒髪の戦士を見て、俺は「ほう?」と声をこぼす。あの戦士は、霊夢やうっとしいフリーザよりも修羅場をくぐり抜けてきた正に最強の戦士だ。

 

俺を消滅させるまでに追い詰めた戦兎達も、戦士と呼ぶに相応しい強さを持っていたな。……早くエボルドライバー直らないかな?

 

 

 

 

「はぁい。元気してたかしら?」

 

 

 

 

俺の後ろから声がするが、前にも一回やられているので驚くことも無く後ろを振り向く。

 

 

 

 

『……紫か。なんのようだァ?』

 

 

 

 

「あら?そんな態度とってもいいのかしら?せっかく修理し終えたドライバーを持ってきてあげたのに」

 

 

 

 

その言葉に俺は『なに!?』と叫びながら紫の肩を掴む。思わず力が入ったようで紫の眉が歪む。

 

 

 

 

「そんなに慌てないの。ほら、これよ」

 

 

 

 

手渡されたエボルドライバーを触り、本当に直っているのが分かる。以前使用とした時は、まさかの故障して起動しなかったため、仕方なくトランスチームガンを使っていたが、これでもう、その必要もなくなる。

 

 

 

 

『礼を言うぜ紫。ありがとよ』

 

 

 

 

「別に構わないわ。貴方にはこれから私の頼みを聞いてもらいたいもの」

 

 

 

 

『ククク。別にいいだろう。それぐらいなら、な』

 

 

 

 

そう言って腰にエボルドライバーを装着した俺は、コブラエボルボトルとライダーエボルボトルをエボルドライバーにセットする。

 

 

 

 

【コブラ!ライダーシステム!エボリューション!】

 

 

 

 

俺はドライバーについているレバーを勢いよく回すと、顔の前で手をクロスさせる。

 

 

 

 

【Are you ready?】

 

 

 

 

覚悟はいいか?そんな当たり前に聞いてくるドライバーに……

 

 

 

 

『変身!』

 

 

 

 

そう、答えた。

 

 

 

 

【コブラ! コブラ! エボルコブラ! フッハッハッハッハッハッハ!】

 

 

 

靄のかかったような状態のハーフボディが生成され、エボルトの体に合体すると、靄のようなものが吹きとぼされる。

 

 

 

 

【エボル、フェーズ1……】

 

 

 

 

ここに、最強の仮面ライダーが再び復活を果たした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜人里の外〜〜

 

 

 

突然現れてフリーザを殴り飛ばした男は、男は吹き飛んでいったフリーザを警戒しながら睨む。フリーザの周りにはぶつかったことにより崩れた瓦礫などで積み上がっている。

 

その威力は近くで見ていた霊夢達でさえも恐れおののくほどだった。だが。これで倒れるとは男は微塵も思っていない。

 

 

 

 

「ッ!?」

 

 

 

 

直後瓦礫のある場所から、気が膨れ上がるのが分かった。直ぐに攻撃にうつれるように構える。

 

瓦礫が膨れ上がった気によって吹き飛ばされ、中からフリーザが現れる。所々血が出ており、霊夢立ちが束になっても傷一つつけられなかったのを、この男はただ殴っただけで傷をつけた。

 

 

 

 

「まさか、お前が生きているとは思わなかったよ……バーダック」

 

 

 

 

「そうか?オレはテメェが生きてるって思ってたぜ?」

 

 

 

 

バーダックと呼ばれた男は、目を細めると一瞬でフリーザの前に現れ殴る。すると今度はその後ろに現れ蹴り飛ばし、最後に背中を見せた状態でフリーザの前に現れると、右手に集めた気弾をフリーザにぶつける。

 

 

 

 

「くたばりやがれえええぇぇぇ!!」

 

 

 

 

フリーザにぶつかった気弾は爆発を起こし、辺り一面に煙が充満する。

 

 

 

 

「ふん」

 

 

 

 

腕組みしながらフリーザが出てくるのを待つが、一向に出てくる気配がない。そう思っていた霊夢達。たがフリーザはバーダックの真後ろに出現するとデスビームをお見舞いしようとする。それを予想していたのかバーダックは裏拳でフリーザをぶっ飛ばす。

 

 

 

 

「ぐううぅぅ。ボクが惑星ベジータを滅ぼす前よりも強くなってるみたいじゃないか。でもね、強くなっているのは何もお前だけじゃないぞ!」

 

 

 

 

フリーザは全身に力を入れる。するとフリーザの体から金色のオーラが溢れ出し、フリーザの体を包み込む。しばらくして包み込んでいたオーラが消えると、先程までは白色だったフリーザの体が金色に変わった。

 

 

 

 

「どうかな?これはゴールデンフリーザと言うのさ」

 

 

 

 

「はっ!」

 

 

 

 

バーダックはフリーザの変化を鼻で笑うと、こちらも全身に力を溜める。バーダックが溜め込んでいる力は膨大な量であるためか、周りの地面や割れ小石などが浮き始める。

 

 

 

 

 

「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

溜め込んだ力を一気に解放すると、バーダックの髪の色が金色に変わる。(スーパー)サイヤ人となったバーダックはまたしても一瞬で移動し、ゴールデンフリーザを殴り飛ばしたり蹴り飛ばしたりする。

 

 

 

 

「オレたちの故郷を滅ぼした事も、オレたちを裏切った事も、全て!今ここで償いやがれえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 

 

一気にフリーザの目の前に現れたバーダックは、フリーザの腹に殴りその拳に溜めた気を放つ。至近距離から爆発した気を受けたフリーザはとうとう倒れ込む。

 

 

 

 

「二度と蘇られねぇように消し炭にしてやらぁ」

 

 

 

 

フリーザに向けた手から気弾を放とうとする。

 

 

 

 

 

【エボルテックフィニッシュ!チャオ〜】

 

 

 

 

突然聞こえた機械音声がして、バーダックはそこから退く。すると先程までバーダックのいた所に何者か(・・・)が蹴り技と共に降りてくると、爆発が起こる。

 

 

 

 

『随分と、楽しそうな事をしてるじゃねェか。俺も混ぜてくれよ』

 

 

 

 

煙の中から聞こえたその声を聞いた霊夢と妹紅、慧音は戦慄を覚えた。何しろ、その声は三人が忘れたくても忘れられない声だったからだ。

 

 

 

 

 

「エボルト……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

煙の中から現れたのはコブラを思わせる鎧を着たエボルトもとい仮面ライダーエボルだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ついに仮面ライダーエボルが登場。そして始まりのサイヤ人バーダックもね。
フリーザ様、ゴールデンフリーザになっているのに、ただのスーパーサイヤ人に負けるという。



ついでに行っておきますと、幻想郷を侵略しているゴールデンフリーザの戦闘力は100000000000000000000でありますが、始まりのサイヤ人として死ぬこともなく戦いの日々を繰り広げていたバーダックの通常時戦闘力は通常時フリーザの約百倍という設定です。スーパーサイヤ人はゴールデンフリーザの五倍です。頭おかしいなこれ。

この作品に追加するアニメやゲームキャラ 名前(作品名)

  • 未来オーマジオウ(仮面ライダージオウ)
  • 黒崎一護(BLEACH)
  • セル(ドラゴンボール改)
  • 沖田総司(Fate)
  • アルド(アナザーエデン)

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