東方エボリューション   作:プロトタイプ・ゼロ

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第二章・地底妖怪と紅き弓兵
第一話「世界の破壊者」


訳のわからない浮遊間に包まれながら、エボルはどこか違う場所に放り出された。どこかの洞窟の中なのか天井には壁や天井から突き出た岩などがある。だが、洞窟にしては薄暗かもなくむしろ明るい。まるで電気の着いた家の中にいるかのよう。

 

彼の目の前には大きな屋敷がある。その大きさと来たら以前見た紅魔館よりも大きかった。多分内装は紅魔館の方が大きいと思うが。

 

 

 

 

『はァ……ここがどこだか知らねぇが取り敢えず変身を解いてもいいだろう』

 

 

 

 

そう言ってエボルドライバーからエボルボトルを抜いたエボルトは、変身前の神崎零夜の姿に戻る。

 

その瞬間、彼な体が傾く。咄嗟に膝をついて倒れるのを阻止した零夜は、体が異常なほど疲れているのを感じ取る。

 

 

 

 

『くぅ……さ、流石に、この体でエボルドライバーを使うのは無理すぎたか』

 

 

 

 

元々この体はエボルドライバーを使うための基準を達してすらいない。それをエボルトの力でむりやり変身したようなものだった。そして、この体にはエボルドライバーやビルドドライバーを使うためのネブュラガスがない普通の人間の体だ。それを生身で使用し、長時間変身していた。体に異常がないはずがなかった。本来なら、ネブュラガスが搭載されていない体で変身すれば直ちに体が崩壊し、そのまま死に至る。だが、それをエボルトの力でどうにかしたようなもの。

 

 

 

 

「くっ……少し体を休めないとな……」

 

 

 

 

「だったら……そこの屋敷の主に休ませてもらえばいい」

 

 

 

 

突然背後から聞こえた声に驚くエボルトは、後ろに振り返ると痛む体を無視して大きく跳ぶ。振り返った先には黒いジャケットを羽織りマゼンタのセーターを着た男が壁を背にして佇んでいる。セーターと同じ色のトイカメラがかなり印象的に思える。

 

男は壁から離れて屋敷の前まで来ると、エボルトの方を向く。その気配からして絶対に油断ならない強者である事がエボルトにはわかった。

 

 

 

 

「お前……一体何者だァ?」

 

 

 

 

「俺か?俺は門矢士。ただの通りすがりの旅人さ」

 

 

 

 

警戒心MAXのエボルトに対し、男はどこか飄々とした感じで答える。

 

 

 

 

「まぁ、そうだな……仮面ライダーディケイド、そう言えばわかるか?」

 

 

 

 

ディケイド……その名を聞いた瞬間、エボルトは即座にエボルドライバーを取り出す。だが、先程の戦闘の影響なのか、エボルドライバーはうんともすんとも起動しなくなっていた。

 

 

 

 

「ちっ!マジかよ……」

 

 

 

 

「安心しろ。今は危害を加えるつもりは無い」

 

 

 

 

「今はって事は危害を加えるつもりもあるんだろ?」

 

 

 

 

男は「さあな」と言うと、灰色のカーテンなようなものを出現させその中に入っていく。灰色のカーテンが消えると男の姿はどこにもなかった。

 

 

 

 

「な、なんなだったんだァアイツは?」

 

 

 

 

誰もいない空間の中、エボルトの呟いた声だけが響いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お・ま・け!

「へぇ〜あのお兄さん、人間じゃないんだ〜。お兄さん(・・・・)の言ってることが本当なら、私達を救ってくれるかな?」

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  • 未来オーマジオウ(仮面ライダージオウ)
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  • セル(ドラゴンボール改)
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