真堂side
あの後本当にすぐ出発をした、出て行く時に弦巻さんに渡された服を着た。
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〜10分程前〜
「あ、真堂君!これ渡しとくわね!」
「ん?あ、どうも、ええっとこれなんですか?」
弦巻さんから渡されたのは薄い生地の黒いフード付き袖付きのマント着てみると中は思ったよりもぬくぬくしてる。
「これは私達の所謂『仕事』する時の格好よ、機能としてはステルス迷彩から始まり大体30個くらい機能を付けてあるわ!」
「それじゃあ1個ずつ解説して行くわね、まずさっき言ったステルス迷彩は前の戦争に使われた透明マントの実質強化版で何処が強化されたかと言うと手始めに中のサーキットの効率が軽く3倍以上にしてそれでここの景色対応回路が約50倍にあと耐熱耐刃耐寒は当然でしょ?それからそれから四次元収納機能とクラインの壺あと短距離ワー」
「美沙希ぃ!真堂ぉ!置いてくぞ!」
獣田さんが俺たちを呼ぶ、正々堂々と弦巻さんの説明を遮って。
「はーい!それじゃあ後でね」
あはは、何言ってんのかまるで分からなかった、てかめっちゃ早口だったけど好きな事を語らせると止まらなくなるタイプなのかな?
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獣田さんに呼び出された俺たちは獣田さんの所に集まって作戦を聴く、既にプッチさんは集まっていたみたいだ。
「今回は相手に俺らの事がバレてる事から暗殺とかではなく正面衝突をしようと思う………ただ」
「「「ただ?」」」
獣田さんの不穏な言い草に3人とも口を揃えて聞き返す。
「あの手紙の送り手のいる場所が……」
「どうしたんですか?そんなに躊躇って」
「あ〜〜っとな?試しに先に俺の獣をその場所に送ってみたんだが……政府…」
「「「政府?」」」
また口を揃えて聞き返す。
「そう政府軍の基地の丁度真下に居るんだよ」
「……………つまり、相手は政府の人間ってことですか?」
プッチさんが獣田さんに聞く。
「…自然とそうなるのが正しいな」
「政府の人ですか…そういえば」
プッチさんがチラッと弦巻さんの方を向く。
「ん?え?いや関係ないわよ!そんなふうに貴方を育てた覚えはありません!」
「ははは、冗談ですよ、ただ政府軍基地の地下にそのようなものがあったのか知らなかったのですか?」
「んん〜、確かに聞いたことないわね、いつの間にそんなものを作ってたのかしら」
弦巻さんが顎に手を当てながら考えている。
「それよりもだ」
獣田さんが口を開く。
「相手は政府だ、その事の重要性は分かっているよな?」
確かに相手は政府。彼らの使う武器や兵力その他諸々どの一つをとっても絶大なものだ。
「えぇ分かってるわ!でもそれがどうしたの?」
弦巻さんがいつもの明るい口調で話し始める。
「あいてが政府でもやることは変わらないでしょ?
正面突破もいいけどこういうときはステルスね」
弦巻さんがフッと息を吐いて朗らかに微笑む。
「なに、心配しないであの人たちが使ってる武器は誰が作ったと思ってるの?」
「私よ?弱点の一つや二つ知ってるわ、生みの親ですもの」
弦巻さんが大きく胸を張る。
確かにその通りだ、政府の軍にいくら魔法を使えるとはいえ正面から突っ込むのは愚策だと思う。
…そういえば、獣田さんにしてはそんな選択をするのは変だな。
「確かにそうだな、すまないな」
獣田さんが謝る。
「それじゃあ時間も惜しい俺が先陣をきる、次に美沙希と真堂、最後にプッチだ 」
獣田さんはそう言いながらマントについてるステルス機能を起動し闇夜に消えた。
周りも次々と周りの風景に同化していく。
こうして俺たちは敵の本拠地であろう軍の基地に向かうことになった。
それと同刻…
?side
暗い空間から渋い男の声が聞こえる。
「我が君、ホシがこちらに向けて動きだしました、おそらくあと数時間後にはこちらに着くかと」
「ご苦労、柳…こいつらが勝てる確率今のところどれくらいだ?」
空間の中心には玉座が置いてあり、そこに人らしきものが座っている。
「はいはーいっとちょっと待ってね〜、はいっとえっとね〜、おっ意外に高いよ」
「5%だってさー」
「変動率は?」
「え〜っとね〜…未知数…だよ」
「ふむ、では各員位置につけ、上には兵士を」
玉座から手早く指示を飛ばす、その姿は一国の王のようだった。
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真堂side
あれから数時間後、遠くに基地が見えるくらいの距離についた、その辺でみんなでステルス機能を解除する。
それから俺は目をガチョウにし基地を観察する。
隣では弦巻さんがなんか大きなごちゃごちゃした望遠鏡を手に持って同じく基地を観察している。
「美沙希、真堂なんか見えたか?」
獣田さんが聞いてくる。
俺が口を開こうとする前に弦巻さんが。
「入口付近に兵士が五名、それぞれ武装がAK47、倉庫前には4人なにか喋ってる見たいねそれから巡回中の兵士が…えっと七…いや八名ねそれぞれ武装がM4とAK117あとAK47とS36がそれぞれ2名ずつね」
「す、すごいですね…」
思わず口に出てしまったが…ダチョウの目でもそこまで捉えられなかった、かがくのちからってすげー…
「そうか…よしあそこから侵入するか、よしみんな着いてこい」
獣田さんが手招きしてくる、俺たちはそれについて正面を迂回しながら森の中についた。
「あの獣田さん、ここは?」
俺が質問をする。
「ここは俺が軍に入っていたころに使っていた通路のひとつさ」
そう言いながら地面に手を突っ込んだ、遠くからガチャりと音がなると獣田さんが手を突っ込んだ所の真横の地面がパカッと開く。
「ほら、入るぞ」
獣田さんが開いた穴に入る。
「はーい、ほらっ真堂くんプッチくん行くわよ!」
そう言いながら弦巻さんは穴に飛び込む、ちょっとしてから大きな音と獣田さんの怒号が聴こえた気がする。
「……それじゃ行きましょうか」
プッチさんを先導にゆっくりと降りていく、体が全部穴に入った辺りで蓋が自動で閉じる。
そうすると穴の中は真っ暗になり何も見えなくなる。下に行くにつれ明るくなる1番下まで着くと弦巻さんがなにか手にランプのようなものを持っているよく見るとコードが伸びておりそれがコートの裏側まで伸びている。
「?、どうしたの真堂くん、あっ、これ?これはね私の発明品の『真昼間ライト君』って言って最大の光量で照らすとその部分が夏の昼間のように明るくなるの、その分熱量は凄いけどね?ちなみに電源はコートについている夜でも使える光発電『ムーンサテライトシステム』を使ってるの」
弦巻さんが、こちらに詰め寄り熱を込めて話す。
穴の一番下は広めの洞窟となっており音がよく反響しそう。
またもやガチャりと言う音が空間に響く、それと同時に真下の床が全面抜ける。
落ちるさなか目の中に映ったのは明らかに焦る獣田さんの顔、そしてつつのようなものに入れられ俺らは分断された。
つまり罠にかかったと言うことだ。
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弦巻side
「いてて…ここはどこかしら…」
みんなと分断してしまった周りを見渡してみるとついたところは広いホールみたい…
「ここは貴女の墓場よ…ふふ、上手く罠にかかってくれたみたいね」
突然背後の方から若い女性の声が聴こえた。
「それはどういうことかしら?」
「そのまんまの意味よ、それくらいは分かるわよね?」
この女すっごいむかつく、とにかくみんなと会うためにはこの女を倒さないといけないみたいね。
他のみんなは大丈夫かしら…
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プッチside
「ふむ、見たところ広めのホールって言ったところ」
着地は失敗したが見たところ骨は折れてないようだ、助かる。
「お兄ちゃん来たね」
「そうだな?さっさと始末しようか」
背後から声が聞こえたが声の数は二つに対して人影は一人、数が合わない。
魔法を使っていることを間違いないようだが…そんなことより他のみんなが心配だ。
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真堂side
「いって、ってまた広いところに出たな…」
見渡してみると広い空間が広がっており正面には闘技場みたいな円形の舞台がある。
「まさか新人、貴様が相手か…」
ちょっと老けた初老の男が舞台の上に立っている、凄まじい威圧感を感じる。
こんなのと戦わないといけないのか…みんな大丈夫かな。
「新人、名は?」
男が聞いてくる。
「真堂…真堂雅紀だ、あんたは?」
「…真希波、貴様にはそれで充分であろう?」
いちいち角を尖らせるけど…気にしない気にしない。とりあえずはここを突破しないと…
どうも作者です。現在執筆しているのは以上になります。
ここから先は好評だったら書こうかなと思っています。
次回は、美沙希VS謎の女性です
それでは失礼しました。