遊戯王 Duel World Story's 作:雪風@イグニスター
Sideアウス
魔法使いたちが暮らす森の中にある魔法使いの里…その場所にある少し大きな家、私達はそこで日々精霊魔術の研究をして暮らしていた。
普段はそれぞれの研究の為に家にいない事が当たり前だったが、この日は偶然四人揃って家に居たのだった。
「おや、珍しいね。皆が家に帰っているだなんて」
「それはアウスも同じでしょ?」
私…地霊使いアウスの言葉に反応したのは水色の髪の少女…水霊使いエリアだった。
「まぁ、確かにアタシらよりかはアウスのほうが家に居る日は多いけどさ」
そう言って椅子に斜めにしながら座っている赤い髪の少女…火霊使いヒータ。
「私はついさっき帰ってきたのよ。研究が一段落したからね」
そう言ってキッチンから出てくる緑の髪の少女…風霊使いウィン。ウィンはエプロンをつけてその手には朝食と思われる黒い何かが乗った皿があった。…って、
「誰!ウィンに料理を作る許可したのは!!」
「知らねぇよ!ウィンの事知っててキッチンに立たせるかよ!!」
「…それで、
エリアの言う
このままでは私たちは全員あの謎の食べ物と思われる何かを食さなければならない。そうなったらどんな被害が出るか分かったものではない。何としてでも私だけでも…ッ!!そうだッ!!
「すまない、私はまだ研究が終わってなくて直ぐに出なければならないんだ」
「え、そうなの?」
「アウスッ!?お前まさか…ッ!!」「アウスッ!あなたまさか…ッ!!」
私の言葉に驚愕の表情を浮かべるヒータとエリア。だがそんな事を気にしている場合ではない。今はすぐにでもこの場所から離れなければ…!!
「でも、朝食くらい食べないと体に悪いわよ」
「そうだアウス!お腹が空いたら集中力だって落ちるぞ!」
ウィンとヒータが私の事を引き止めようとしたが、あんなものを食べたら集中力以前に意識が落ちてしまう。ここは何としてもこの場所を離れなければ…!
「本当にすまない、どうしても直ぐに手に入れなければならない物があるんだ。それじゃあ行ってくる!」
私はそう言って家を飛び出した。後ろからヒータとエリアの怒号が聞こえてくるが今は気にしないでおこう。
☆
私はあの後店で軽い朝食を買い里の外に出て森の中を散策していた。家ではああ言って逃げてきたが、研究の為の素材が足りないのは事実だった為その素材を採取していた。
ある程度素材が集まり、時間も経っていた為そろそろ引き返そうとしたその時だった。私の視界に何かが移った。しかしそれは少し距離があって何かまではわからないが、それはまるでその場に倒れているように見える。
木?それとも…
「人?」
そう思った私は急いでその場に駆け寄った。
その場所にはやはり一人の人が倒れていた。見た事のない恰好をしており、見た目からしておそらく都会の人かもしれない。
髪の色はエリアと同じ水色で、髪は肩までかかっている。
エリアの知り合いか?そう思っていたその時だった。
「ん、うん?」
その人の意識が戻ったのだ。
その人はゆっくりと目を開けてあたりを見回し、ついに私と目が合った。
「君は…誰だ?」
この時から、私達のとても長い
皆さんこんにちは。雪風です。知っている方はお久しぶりです。
今回から遊戯王の二次創作シナリオを描いていくことになりました。
また不定期更新ではありますが、気長に待ってもらえると幸いです。