孤独な神は薄荷色の夢を見る   作:投稿参謀

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完全生命体は好機を得て蘇る

 海の中を逃げ惑うセルヴァムたちを、デストロイアは次々と狩っていった。

 一体を屠る度に、力と大きさ、そして数を増やす。

 ここまで来て、故郷の土を踏まずして死してなるものかと全力で泳ぐセルヴァムたちだが、一体、また一体と赤い悪魔の毒牙にかかっていく……。

 

 海面を挟んでその上空には、月人たちの船が姿を隠した状態で浮かんでいた。

 だがいつもの雲ではなく、全体を装甲に覆われた本格的な物だ。

 

「デストロイアの体積、平均25%増、なおも増大中」

「セルヴァムの残数、6……5。速度を上げるも、進路変わらず」

「目標への距離、2000。このまま行けば十数分後に接触します」

 

 月の環境と同じ状態に保たれた内部では、幾人もの月人たちが月にいるときと同じ状態で機器と向き合い、その輪の中心、一段高い場所にはエクメアとバルバタが並んでいた。

 彼らはつぶさに送られてくる映像やデータを見て、デストロイアの狩りを観察していた。

 

「ぞっとしない光景だな……」

 

 顎を撫でながら呟くバルバタに対し、エクメアは黙って映像を見ていた。その目の下には隈ができ、こころなしかやつれて見える。

 

「エクメア、何度も言うようだが、この作戦は……」

「作戦に変更はない」

 

 バルバタがかけた声を、振り返ることなく王子は否定する。

 その脳裏には、先日のことがありありと浮かんでいた。

 

 ゴジラが月の都を攻撃した日、その余波によって研究施設に収容されていたセルヴァムたちの内の一体脱走する事件が起こった。

 混乱の中でそれに対処することもできない月人たちだったが、悪いことは続くもの。正体不明のもう一体の怪物が現れたのだ。

 赤い怪物は節足で瓦礫を乗り越え、口から吐く毒液で障害物を溶かした。さらに建物の壁程度ならば体当たりで粉砕し、何処かに向かって直進していた。

 そして逃げようとしていたセルヴァムに遭遇するや、さらに事態は一変した。赤い怪物は口から吐く高濃度のミクロオキシゲンでセルヴァムを溶かし、引き裂いたのだ。

 その後、研究施設の中にいるセルヴァムたちを狙おうとした怪物だったが、バルバタが()()()()見つけていた古い資料から低温が弱点であることが発覚。無力化されたのだった。

 

 そう、無力化できたのだ。

 冷凍された怪物は映像を逆回しにしたように元の微生物にまで戻ってしまった。

 

「まさか、ミクロオキシゲンの生成に使用していた微生物が、あんな怪物になるとは……」

「重要なのは、あの怪物の高濃度ミクロオキシゲン……そしてオキシジェン・デストロイヤーがゴジラを倒しうるということだ」

 

 エクメアはギラギラと輝く目を映像に向けていた。そこには普段の余裕に満ちた姿は欠片もない。

 資料によれば、あの怪物デストロイアは過去唯一ゴジラを殺すことができた薬、オキシジェン・デストロイヤーを生成できるという。

 オキシジェン・デストロイヤーを化学的に作り出すことは月の科学を持ってしても不可能に近い。故にあの怪物を成長させることだけが現状でそれを得る方法なのだ。

 

「しかしな。あの怪物デストロイアについては、現状分からんことも多い。やはりここはゴジラの枯死を待った方が……」

「そう言って、待った結果がこれだ。私が悠長に構えていたために、事態は悪化の一途を辿っている」

 

 月では今も、同胞たちが苦しんでいる。

 都は月の地面から湧き出る鉱油と金属で再生する。だが傷ついた同胞たちは再生と崩壊を繰り返しながら激痛にあえぎ、そうでない者も恐怖と不安に震えている。

 彼等を守ると遠い日に近い、無に還るその日まで平穏な生活を約束していたというのに。

 その自責の念が、彼を突き動かしていた。

 デストロイアもまた恐ろしい怪物であることは理解していたが、しかし無力化できる方法がはっきりしている分、ゴジラよりはマシだ。

 

「あんたの言うことも分かる。まさか月にまで攻撃できるとは……そもそもフォスフォフィライトとゴジラの間に、テレパシー的な繋がりがあるのは分かっていたんだ。ならばセルヴァムとゴジラもお互いに交信できるとすぐに気付くべきだった……」

 

 バルバタもゆるゆると首を振った。

 

「全てはゴジラの死を待つよう提案しながら。フォスフォフィライトを攻撃すべきと言い出した俺の責任だ」

「これは責任の問題ではない」

 

 バルバタが苦し気に呻くのを、エクメアは聞き流した。

 それは自分に責任がない、ということではなくバルバタの分まで自分が責任を負うからこの話は終わりだ、という意味であり、バルバタの眉間に刻まれた皺をより深くした。

 

「ゴジラが死ぬのに後どれだけ掛る? 何年か、何千年か。その間我々はあの怪物の怒りと気まぐれに怯えて暮らさねばならなくなる……さらなる被害がでる前に、一刻も早く奴を殺さねばならない!」

 

 何時になく語気を強めるエクメアに、バルバタのみならず他の月人たちも不安げに顔を見合わせた。

 

「幸いにして、デストロイアの方は超低温に弱いという明確な弱点がある。……そのために()()を持ってきた」

 

 エクメアは足裏でコンコンと床を叩く。

 この船の下には、別の兵器が吊り下げられていた。

 それは流星落下前の遺物であり、再現不可能なテクノロジーの塊だ。都を覆う不可視の障壁も、普段の船に搭載された重力制御システムも、これに搭載されている物を解析して造った物だった。

 しかし長年にわたり放置されていたため、本来なら強力無比なはずの武装もほとんど動かない。それどころか自力飛行すらできないような状態だが、これには強力な冷凍兵器が搭載されている。

 そのため、冷凍兵器だけこの船からの操作で撃てる状態にして引っ張り出されてきたのだ。

 

「しかしな、何もあんたが直接出てこなくてもいいじゃないか」

 

 バルバタの声に、エクメアは眉間に皺を寄せる。

 

「ゴジラの熱線は、我々の体組織を崩壊させる。万が一、あんたが撃たれたら……」

「ならば後方に籠って、ああだこうだと指示を出し、味方が危険にさらされるのを黙って見ていろと?」

「エクメア、しかしな……」

「危険な戦場に兵たちを送り込むなら、共に戦い、先陣を切るのが筋と言うものだ!」

 

 その声は、普段の怜悧で優雅な声とはまるで違った。

 歴戦の軍人よろしく、激しく荒々しくすらあった。

 目を白黒させる周囲に、エクメアはハッと口元を抑える。何故自分がそんなことを言ったのか、分からないという顔だった。

 

「……とにかく、私が不在の間のこともちゃんと決めたことだし、問題はない」

 

 そう、エクメアはこの日のために急ピッチであらゆる準備を終えていた。

 この船の建造の指揮も、自身が不在の際の指揮系統の見直しも、万が一の場合の避難経路の確保も、全て行った。その疲労は筆舌にし難い物のはずだ。

 そして各種()()()も抜かりなく行い、必勝を期して作戦に臨んだのだ。

 

(しかし……)

 

 心の中でバルバタは呟く。

 

()()()()()()()

 

 ()()()()ゴジラの攻撃が命中した施設にデストロイアがいて、それが()()()()ゴジラを殺しうる存在で、()()()()()()()()()()()()デストロイアの詳細が記された資料が見つかった……。

 そんなことが有り得るのか? まるでデストロイアをゴジラにぶつけるべく誰かに誘導されているかのような……。

 

「…………」

「残存セルヴァム、4……3」

「さあ、出てこいゴジラ。お前の仲間が苦しんでいるぞ……」

 

 ナビゲーターの声に、エクメアは目つきをさらに鋭くする。

 あの忌まわしいセルヴァムたちも一掃しつつ、ゴジラをおびき寄せる。これはそういう作戦だった。

 

  *  *  *

 

 海の底で深い眠りについていたクロは、目を開けてゆるゆると身を起こした。

 いよいよ最後の時が迫っている。そのための死に場所へと旅立とうとしていた時、異変に気付いた。

 悲鳴が聞こえる。痛みに、恐怖に、叫ぶ声が聞こえる。今度はすぐ近くで。

 

――罠、か。

 

 本能が危険だと囁きかけてくる。

 だが助けを求める同胞を……手が届くところにいるフォスの仲間を、捨て置くこともできない。

 ついこの間、月を仲間ごと撃っておきながら、などとは思わない。なぜなら身勝手という概念は人間の物で、彼はゴジラだ。

 

 身に力を入れ、浮上する。

 水の中を縫うようにして泳ぎ、上へ上へと。声が近づいてくると、視界に二体の小怪獣が現れた。

 すでに二体にまで数を減らしていた同胞たちはこちらを見るや一瞬混乱し、次いで安堵した様子を見せた。

 だが次の瞬間、後ろの一体にいくつもの赤い影が群がり、その身体を引き裂いた。アッと言う間の出来事だった。

 最後に残った一体が振り向こうとするのを、咆哮で制する。

 

――行け!!

 

 最後のセルヴァムは悲しみの籠った咆哮を上げてクロとすれ違った。

 怒りに任せて、クロは目の前の赤い影の群れに向かって熱線を吐く。

 だが群れは散らばって熱線を避けると、一か所に集まって大きな塊になり猛スピードで泳いでクロに組み付こうとする。

 クロは再び塊に向かって熱線を撃ったが、塊もまた光線のような物を発射する。お互いの攻撃がぶつかり合い、大きな爆発が起こった。

 

 赤い影が立ち込める泡に紛れて逃げるのが見えた。

 それを追って海上に出る。そこはクロが海底に足を付けて立てるくらいの比較的浅い海域で、いつくも流氷が浮かんでいる。その一つの上に影が陣取っていた。

 

――貴様は!

 

 何本もの節足と鋭い鋏、両肩に当たる部分から生えた一際長く先端が尖った腕が一対。

 刺々しい赤い甲殻に包まれた体のあちこちから白いガスが蒸気のように噴き出している。

 黄色い目をニヤリと歪めるそいつの姿は、クロにとって痛みの記憶と共に忘れがたいものだった。

 

……デストロイア集合体。

 

 何体もの幼体が融合し一体となったデストロイアは、歓喜と憎悪に満ちたいななきを上げた。

 その顔に稲妻のような光が走り、口から高濃度のミクロオキシゲン……否。かつてゴジラの同族を葬り去った酸素破壊剤オキシジェン・デストロイヤーを光線状にして吐き出す。

 

 よけきれずに受けてしまえば、それはクロの皮膚を溶かし激痛を与えてきた。オキシジェン・デストロイヤーは生物の体内にある酸素までも破壊し、崩壊させてしまうのだ。

 いかに頑強なゴジラ族の肉体と言えども、ましてはエネルギーが不十分な状態ではダメージは免れない。

 叫びを上げるクロに、巨体からは想像もつかないほど高く跳びあがった集合体が飛び掛かる。

 無数の節足で首筋に組み付いて触腕を振るい、もう一つの顎(インナーマウス)で噛みつこうとする。しかしクロは痛みに呻きながらも相手の首を掴んでそれを防いだ。

 かつて、この口に噛みつかれ、痛い目にあった経験が生きた形だった。

 集合体は口から再びオキシジェンデストロイヤー・レイを吐くが、クロの剛力で頭部ごと狙いを逸らされた。

 ならばとばかりに尻尾を振るい、先端の鋏を突き刺そうとする。

 瞬時にそれに反応したクロは相手の尻尾を掴むと、そのまま剛力を腕に込めて集合体から体から引きはがし、放り投げる。

 集合体が宝石たちの学校よりも大きな流氷に激突し、流氷は悲鳴のような音を立てて崩れた。

 そこにクロは背ビレを光らせ熱線を発射。流氷諸共デストロイア集合体は爆発の中に消えた……。

 

「やられた!?」

「いえ、まだ生体反応は消えていません!」

 

 安全な場所で月人たちが話す通り、クロは警戒態勢を解いてはいなかった。

 立ち込める爆炎と水蒸気の中から、赤い影が飛び出してくる。だがそれは先ほどまでとは姿形が変わっていた。

 取り込んだセルヴァムたちのエネルギーの影響か、爬虫類染みた顔つきになり額から一本の大きな角が生えている。なにより肩の触腕と胴体の間に被膜を張って、巨大な翼としていのが目を引いた。

 

 ……デストロイア飛翔体。

 

 デストロイアの身体は無数の微生物が集合、融合して構成されている。それ故に、微生物の配置を変えることで変身することができるのだ。

 飛翔体は翼をはためかせて足の部分からミクロオキシゲンを噴射し、クロの脇をすり抜けるようにして飛び上がる。

 そのまま熱線を躱しながら旋回し、クロの頭上からオキシジェンデストロイヤー・レイを浴びせかけてきた。

 

 体が崩壊する激痛で、クロがまたしても叫びをあげる。

 それでもただでやられるクロではない。熱線を連続発射し、徐々に相手の動きを読む。

 だが飛翔体は熱線が命中するより早く、翼を畳んで勢いよく海面に飛び込んだ。

 

 デストロイアは元々が水中で暮らす生き物なのだから、泳げることには何の驚きもない。驚きはないが、クロにとって厄介ではあった。

 水中に潜った飛翔体は猛スピードで泳ぎまわり、もうこの星から消えて久しいトビウオよろしく海面から飛び出しては光線を吐き、反撃を受ける前にまた海に潜って姿を隠す。

 その繰り返しで、ジワジワとクロにダメージを与えてくる。

 

 だがクロは姿勢を低くし、ジッと耐える。

 何発喰らっても、皮膚や肉が溶けても、熱線を撃ちもせずにいる……。怪獣王ゴジラの後継ともあろう者がだ。

 

 それを勝機と見たのだろう。

 デストロイアはクロの真後ろの水面から飛沫と共に飛び出し、光線を放とうとして……居合切りの如く一振りされたクロの尻尾に叩き落とされた。

 

 すぐさま粒子状にまで体を分解、瞬時に集合体に再変身し体勢を立て直そうとするデストロイアだが、その時にはクロには素早く相手の尻尾を両手で掴んだ。

 そのまま自分の半分以上もあるデストロイアを振り回し、何度も何度も氷山にぶつけてやる。

 悲鳴を上げるデストロイアを、最後に放り投げると同時に熱線を喰らわせてやる。

 触腕や節足が砕け、黄緑色の体液と煙をまき散らしながら、デストロイアは海に落下した。

 ひっくり返り、ピクピクと足を動かしているが、それ以上は動けないようだ。

 

 オキシジェン・デストロイヤーによるダメージは大きいとはいえ、蓋を開けてみれば、ほぼほぼクロの圧勝であった。

 

 かつてクロがまだゴジラジュニアと呼ばれていたころ、このデストロイア集合体と戦った。その時は大怪我を負いながら辛勝するのがやっとだった。

 だがその頃のクロは体も小さく戦闘力が低かった。生命が尽きかけているとはいえ、強大に成長した今、この程度の敵に遅れを取ったりはしない。

 

 だがクロは雄叫びを上げつつも油断したりはしなかった。

 こいつの恐ろしさは戦闘力とは別の部分にこそある。ここで逃がせば、フォスを、そしてあらゆる生命を脅かす存在となりうる。確実に葬り去らねばならない。

 そのために、細胞から力を振り絞り、今出せる最大威力の熱線を放つべく力を溜める。

 

「ゴジラの体内のエネルギーが急上昇しています!」

「デストロイアの生命反応低下! このままでは撃破されます!」

「みんな、慌てるな。ここまでは想定の内だ」

 

 船の中で部下からの報告を聞きながら、エクメアは冷静だった。デストロイアが今のままでゴジラに勝てないことなど分かり切っている。

 だから月の王子はすでに次の手を用意していた。デストロイアをゴジラと戦わせる、という作戦を決定したのが冷静な判断かはともかくとして。

 

「各員に通達、ジョウハリを起動せよ!」

 

 ……ゴジラとデストロイアが戦っている海域の遥か上空。否、成層圏を超えた宇宙空間に奇妙な物体が浮かんでいた。

 円板状のそれは、かつて月人がゴジラの熱線を防ぐために使った物と同じ巨大な鏡だ。それが何枚も何枚も虚空に浮かんでいる。

 鏡はある一定の法則に従って配置されているようで、太陽光を反射して輝くさまはまるで闇の中に咲いた光る花のようだ。

 それらが一斉に角度を変え、それぞれが反射する光が一点に集中される。そしてその一点に配置されたプリズムによって太陽光はさらに集束され、眼下の青い星に向かって照射された……。

 

――……ッ!

 

 敵に止めを刺すべくクロが熱線を吐こうとした時、上空から強烈な光が降り注ぎデストロイアを飲み込んだ。いやそれはもはや熱量を持った光の柱が落ちてきた、とでも言うべきだった。

 あまりの眩しさと熱量に、クロですら怯む。

 海の水が瞬く間に沸騰し、水蒸気が猛烈に吹き上がる。周囲の氷山が余波だけで溶けていく。

 

 その光の正体はクロには分からなかったが、本能が警告してきた。今までとは比べ物にならないほど、危険が大きくなっていると。

 

 水蒸気に巨大な影が映る。

 さっきまでよりも巨大で力強い翼に、長い尻尾。

 節足ではなくクロのそれに似たガッシリとした両脚で立ち、腕には三本の爪を備えている。

 そして飛翔体の時と同様に額から長く鋭い大角が伸び、爬虫類染みた顔は今まで以上に凶悪で破壊衝動に満ちていた。

 

 その姿を目にした時、それが上げる咆哮を聞いた時、クロの中に久しく感じていなかった戦慄が鎌首をもたげた。

 この姿に、この敵に、彼は一度殺されたのだ。

 

 ……デストロイア完全体。

 

 クロの父たる先代ゴジラ、最後の敵。

 フォスに宿る初代ゴジラを葬り去った力を宿す破壊者。

 そして当代のゴジラであるクロの命を一度は奪った悪魔。

 復讐心に燃える完全生命体が、ついにその全盛の力を取り戻し、ここに蘇ったのだ。

 




お待たせしました。怪獣プロレスついに開幕。
実況はエクメア王子、解説はバルバタ氏でお送りいたします。

とはいえ、あの頃と違って集合体や飛翔体にいまさらそんなに手こずらないよね、っていう。
ここからしばらくバトル回と会話回が交互に来る予定です。


キャラ紹介、その他

デストロイア(集合体)
体高:40m
体重:1万5千t

何体ものデストロイア幼体が集結、合体した姿。
幼体をそのままスケールアップしたような姿だが、胴体から生えた鋏や肩の触腕など、より攻撃的な形態。
口から吐くミクロオキシゲンもより濃度が上がりオキシジェン・デストロイヤーと言えるまでにパワーアップしている。
かつてはこの姿でクロことゴジラジュニアと対戦し追い詰めたが、今のクロの相手にならなかった。



デストロイア(飛翔体)
体長:65m
翼長:80m
体重:1万5千t

集合体が一端粒子状にまで体を分解、一瞬にして再合体することで変身した飛行形態。任意で集合体に戻ることもできる。
自在に空を飛べるだけでなく、高速で水中を泳ぐこともできる。
セルヴァムたちの生体エネルギーを得たことで爬虫類のような顔になっている。
奇襲戦法でクロを翻弄するが、やはり敵ではなかった。

が、月人の援護を受け高熱を得て急速進化。ついに完全体にまで成長した。
その完全体の紹介は、また今度。



月人の発掘兵器
旧時代の遺物であり、ロストテクノロジーの塊。他に変えの無い、正真正銘月人の虎の子。
都市のシールドやいつもの雲に搭載された重力制御装置などは、この兵器を解析して生み出された。
本来ならゴジラとも勝負できる戦闘力を持っていたが、長い間放置されていたこともあって機能はほぼ停止状態で飛ぶことすらできない。だが強力な冷凍兵器を搭載しており、デストロイアの無力化のためにそれだけ撃てる状態にして無理矢理持ってきた。

捻くれきった作者だけに、多分読者の皆様が期待している物とは微妙に異なる物です。
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