孤独な神は薄荷色の夢を見る   作:投稿参謀

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金紅石は先人の轍を踏む

(フォス、フォス、何処へ行くんだ)

 

 シンシャの前を、フォスフォフィライトが何処かに向けて走っていく。

 

(フォス!)

 

 その足が、腕が欠け、別の何かに代わっていく。ついには頭すらも。

 薄荷色の宝石が、その色を失いながら走り行く先には……。

 

(クロ……!)

 

 あの獣の王が同族を待っていた。

 クロは同族が足元までやってくると、共に歩き出した。二人の行く手には、敵が待ち構えている。

 

 生命を感じさせない海から、赤い泡と共に恐ろしい何かが現れる。

 

 昏い空に三筋の稲妻が閃き、まるで生き物のように渦を巻く。

 

 恐ろしく、強大で、悪辣な、何かたち。

 

(だめだ、フォス! 戻ってこい!!)

 

 声を上げ、フォスを追いかけようとするが、体に何かが巻き付いた。

 それは植物の蔓だった。毒液を持ってしてもどうにもならず、どんどんと体を覆っていく。

 

(待て、待って! 待ってフォス!!)

 

 フォスは、シンシャに気付いたように振り返った。

 

(フォ……!)

 

 だがその顔は、ゴジラその物だった……。

 

「ッ!!」

 

 寝床にしている洞穴で、シンシャはハッと目を覚ました。

 その頭の上に止まっていた一匹の虫……発光妖精が、ヒラヒラと離れていく。

 

「夢、か……」

「シーンシャ!」

「うわああ!!」

 

 はだけた冬眠服を直しながら、うつらうつらとしていたシンシャだが、目の前にいる薄荷色の宝石に声をかけられ、思わず悲鳴を上げる。

 

「おはよう、春だよ!」

 

 薄荷色……フォスフォフィライトは、シンシャが冬眠に入る前と変わらぬ姿で、そこにいた。

 

  *  *  *

 

 冬を越えて、春が訪れ、アンタークチサイトが眠りにつくのと入れ替わるようにして宝石たちも目を覚ました。

 変わらぬ姿で自分たちを起こしたフォスに、宝石たちはまあ冬の仕事をしたくらいで変わるはずもない、などと考えていたのだが……。

 

「いやあ、結構、酷い目にあったよ僕」

「その腕じゃな」

 

 シンシャの対面に座って話すフォスは、ちょっとだけウンザリしたような顔をしていた。

 フォスの腕が、他の宝石に触れてもお互いに割れず、しかも形が変わる、というとことがバレるや、宝石たちは我先にと腕に触れようとしてきた。

 中には「斬らせろ!」「解剖したい!」など物騒なことを言ってきた者もいた。

 

 そこから、シンシャを起こしてくる!という名目で抜け出し、今に至る。

 宝石たちは追おうとしたが、ダイヤが二人の仲を邪魔するのはよくない、と止めてくれた。止めるポイントは間違っている気がするが。

 

「また随分と無茶をしたな……腕も失くしたか」

「でも悪くないでしょ? これ」

「……そんなのは偶然だ」

 

 ヒラヒラと動かす手に、シンシャはムッと怒りに表情を歪めた。

 脳裏に、さっき見た夢が過る。身体を次々と失い、最後にはゴジラその物になっていくフォスの姿が。

 

「たまたま上手くいっただけだ。次は何を失う? 頭か? それとも体全部か!」

 

 感情の動きに会わせ、毒液の球体が刺々しく動く。

 最後には自分が怒鳴っていたことに気付き、シンシャはハッとなった。

 

「……ごめん」

「……どうして謝るんだよ」

「シンシャ、心配してくれたんだよね」

「そんなんじゃない」

 

 プイッと顔をそむけたシンシャに、フォスは近づいた。

 

「お、おい!」

「でもさ、本当に悪いもんじゃないよ、この腕」

 

 毒液に触れたら大変だと慌てるシンシャだが、フォスは構わず手を伸ばし、彼の頬に触れた。

 

「……ッ!?」

「ほら、こうしてシンシャにもさわれる」

 

 毒液球の激しい揺れと共に赤くなったり青くなったりしていたシンシャだが、やがて諦めたように息を吐いた。

 

「……他に連中にも、こうしてさわったのか?」

「え? いや、さわられはしたけど、僕の方からはシンシャだけかな」

「……そうか」

 

 シンシャは、自分の頬に触れるフォスの手に自分の手を重ねた。

 

「素手で触れても自分の壊れる音が聞こえないというのは、確かに、悪くはない。」

「えへへ」

「だけど、無理はするな。さっきも言ったが次も上手くいくとは限らない」

 

 静かなシンシャの言葉に、フォスもまた静かに頷くのだった。

 

  *  *  *

 

「にしても、奇妙な腕ですね」

 

 その後、腕の検査のため、フォスは医務室を訪れていた。

 医務室の主であるルチルは、手に持った器具でフォスの身体を調べていく。

 

「腕を失ったおり、()()()()この鉱石を見つけたと?」

「う、うん。先生も言ってたでしょ?」

 

 そのように、金剛先生はフォスの腕のことを宝石たちに説明していた。

 宝石は基本的に金剛先生の言うことなら疑わないし、()()()()()()()()()()()

 だが何事にも例外はある物。ルチルはフォスと共に例外側……金剛先生の言うことに異を唱える傾向があった。こと、自分の得意分野である医療に関しては。

 腕は見た目より重量があり、ハンマーで軽く叩くと、中にみっちり詰まったような感触と音がある。

 

(……この腕、白粉のように見える部分は、実際には薄い膜のような物だ。それが爪部分を除いた腕全体を覆っている)

 

 弾性があり、ルチルの知る中で一番近いのは植物の繊維だろうか。透光性で、光を得るのを阻害しない。

 これのおかげで、他の宝石に触ってもお互いに割れないのだろう。

 ルチルはフォスに気付かれないように、刃物で表層を薄く切った。

 

「いっ! ちょっと痛いよ、ルチル!」

「ああ、すいません」

 

 痛みがある。つまり感触があるということは、この膜はフォスの身体の一部ということだ。

 傷口から見えた中身は、見た目だけは以前のフォスフォフィライトと変わりない薄荷色に見える。

 だがルチルの興味を引いたのは、切れた膜がすぐに塞がってしまったことだ。

 

(自己修復……!)

「……フォス、例のアレ、やってみてください」

「へいへい」

 

 フォスが力むと、ややあって両腕がメキメキと音を立てて変貌した。

 薄い膜のようだった表面は、ゴツゴツとした硬質な物に完全に性質を変え、小指が腕に埋まるようになくなり太く鋭い四本指になる。

 特に異常なのは、重さを増していること。つまり紙風船のように見た目だけ膨らんだのではなく、質量を増していると言うことだ。

 本来、宝石の中に自らの質量を増せる者はいない。シンシャの毒液や、オブシディアンの溶岩のような例もあるが、彼らのそれはあくまで分泌物の域を出ない。

 

(未知の物質で表面が覆われ、自己修復ができ、質量と形態の変化が可能……そんな都合の良すぎる鉱石を、たまたま見つけた? 先生も相変わらず嘘がお下手ですね)

 

 叩けば、より硬く重い音と感触が返ってくる。ルチルの腕の方が割れそうなほどだ。

 

「それ、どうやってるんです?」

「どうって言われても……そうね、体の中で何かを燃やすような感覚、かな?」

 

 本人ですらも、腕が変化する仕組みを把握していないようだ。

 ここらへんは、シンシャがそうであるように、自らの体を完全に理解することは難しいのだろう。

 

「ではちょっと腕を振ってみてください」

 

 フォスが腕を振るうと、風を切る音がした。力も通常時に比べてかなり増しているようだ。

 

 だがルチルが注目したのは、二の腕の中ほど……本来の腕と新しい腕の境目の当たりだ。

 腕を動かすと胴体側に、ピシピシと細かいヒビが入り一瞬で塞がっているのだ。よほどよく見ていないと、気付かないほどの早さだった。

 宝石も傷口を繋げば再生するが、この早さは異常だ。

 百歩譲って新しい腕に自分を修復する機能があるのは、いい。ルチルの知らない鉱物ということもある。

 だが、フォスフォフィライト本体にまで自己修復機能が伝播しているのは、どういうことか。

 

 考えられる可能性としては二つ。

 一つ目は、新しい腕の未知の素材の性質が、フォス本体に影響を与えた。

 二つ目は……。

 

「フォス、確認ですが、この腕の素材は緒の浜で見つけた物なんですね?」

「あー……うん。そうだよ」

「本当に?」

「ほ、他になにがあるのさ」

「そうですね、例えば……」

 

 ルチルは少し考える素振りを見せ、フォスの表情に注目していた。

 

()()()()()、とか?」

「! そ、そんなのあるワケないじゃん!!」

 

(ああ、なんて分かりやすい……!)

 

 あからさまに動揺するフォスに、ルチルは内心でほくそ笑む。

 

「そうですね。私の考え過ぎでした」

「そ、そうだよ! 生えるなんて、そんなの、そんなの……」

 

 しかしふと、フォスの表情が暗くなったことに気が付いた。

 

「そんなのって、何なんだろうね?」

「…………」

 

 自らの腕を見下ろしての呟きは、能天気な薄荷色の宝石らしからぬ物だった。

 それに言葉を失っていると、フォスの表情が変わった。

 

「あ、もう駄目だ。戻る」

 

 フォスの表情から気が抜けると、腕も元の状態に戻る。

 重さや質感も、完全に元に戻っていた。

 

「力んでないと、すぐに戻っちゃうんだよね、これ」

 

 さっき自分が吐露した不安のことはすっかり忘れてしまったようにフォスは能天気に笑う。

 反対に、ルチルの医師としての部分は、前例のないフォスの状態に言い知れぬ不安を感じていた。

 

「……ありがとうございました。医療担当の身から言わせてもらいますが、その腕がどうあなたに作用するか、まったくの未知数です。変わったことがあったら、すぐに言ってください」

「は~い……」

「なんです?」

 

 自分を見る目に訝し気な色があることに気付き、ルチルは少し緊張した。

 

「いやさ、いつものルチルなら、また解剖した~い!とか言い出すと思ってさ」

「解剖してほしいなら、いつでもしますよ?」

「いや結構です! 解剖は勘弁してくだ……?」

 

 少しからかうように言うと、フォスはブルブルと首を横に振ったが、その腕を誰かが棒でつついていた。

 見れば、ダイヤモンドにモルガやゴーシェ、イエローダイヤモンドまでもが並んでいた。

 

「み、みんな?」

「ルチルだけずるーい! 僕ももっとフォスの腕をサワサワしたーい!」

「あれやってあれ! 腕と足をメキメキッてやつ!!」

「ちょっと、それやられると靴が破れるんだけど!! 服だって裾や袖が伸びるし!!」

 

 他の者がはしゃぐなか、服飾担当の赤い髪を二つ結びにしたレッドベリルが怒声を上げていた。彼にしてみれば、自分の作品である服の方が大ごとらしい。

 

「あ! ぼ、僕、冬の間に書き溜めた博物誌を纏めないと! それじゃあ!!」

「あー、逃げたぞ!」

「追え追えー!!」

「斬らせろー!!」

 

 フォスが逃げ出すと、宝石たちがそれを追う。

 色とりどりの残光が去るのを眺めていたルチルだが、ふと、黒く輝く髪をおかっぱ頭にした武器製造担当の宝石が残っていることに気が付いた。

 

「オブシディアン、貴方は追いかけないのですか?」

「う~ん、ちょっとね~」

「珍しい。いつもの貴方なら、フォスの腕を改造するとでも言いだすはずでしょうに」

 

 指摘されて、オブシディアンは曖昧に微笑んだ。

 彼はこのところ、自分の作品に自信を失くしかけているようだ。あの恐ろしいゴジラを前に、刀剣が何の役に立つのかと。

 月人には十分な効果を発揮しているのだから、それでよかろうに……とはいかないのが、職人の(さが)か。

 

 ゆったりとオブシディアンが去ったあとで、ルチルは椅子に腰かけて足を組み、思案に暮れる。

 

「……そう、ゴジラ」

 

 ゴジラが現れてから、何もかもが少しずつ変わり始めている。

 フォスの脳内友達のクロ……それがゴジラのことであるのは、なんとなしに察せる。本人は隠そうとしているようだが、あれで隠せると本気で思っているのか。

 自分が察しているのだから、頭の固いジェードはともかくユークレースやイエローも察しているだろう。

 そしてもちろん、金剛先生も、フォスと距離が近いシンシャも把握しているに違いない。

 

「いえ、それはまあ、今はいいですね」

 

 重用なのは、ゴジラとフォスの間に何等かの繋がりがあることだ。

 その繋がりが、フォスに影響を与え宝石離れした能力を与えていると考えられる。

 

「なんとか、あの自己修復を利用できれば……」

 

 自分の目的を、叶えられるかもしれない。

 その目的のために自分は医術を体得したのだ。

 だが、未だ望みは敵わず、その目途も立たないのが現状だ。

 

「さて、そうなると……なんとかサンプルが欲しいですね」

 

 フォスの自己修復力を得るため、そしてフォス自身の現状を知るためには、種々の実験をしなければならない。

 そのための実験材料が欲しいが、もちろんフォスを実際に解剖するワケにはいかない。

 

「……ああ、そうでした。()()がありましたね」

 

 少し記憶を探っていたルチルは、あることを思い出し、口の端を吊り上げた。

 

  *  *  * 

 

 そして夜。

 他の宝石の多く、そして金剛先生も寝た頃。

 故に、もともと遅くまで起きていることが多いルチルは、周囲に怪しまれることなく実験をすることができた。この実験を行うことを、きっと金剛先生やジェードは許さないだろう。

 棚の中から小さな箱を取り出し、蓋を開ける。

 

 そこには、鈍い銀色に汚れた薄荷色の結晶……フォスフォフィライトの細かい破片が少量だが入っていた。

 

 ゴジラが現れるより前のこと、シンシャの毒液にフォスが接触してしまったことがあった。その時に、毒液のかかった部分を薄く削った物が、この破片である。

 

「さて、問題はこの破片が正常に機能しているかどうかですが……それも含めての実験、としましょう」

 

 テーブルの上に、こぶし大の宝石をいくつか並べる。

 色とりどりのこれらは、緒の浜で取れた宝石……ルチルたちのような宝石生物になれなかった『なりそこない』の一部だ。本来ならルチルの目的のために集め、そして失敗した物たちだ。

 

「本当ならフォスと同じリン酸塩系の鉱物が良いのですが……あれは希少なので、単斜晶系のマラカイトを中心に試してみましょう」

 

 毒液に触れないよう慎重に破片をピンセットで摘まみ、作業台の上に置くと他の宝石に馴染みやすいように形を整える。呆れるほど脆い硬度三半であるが、そこは本体の方の修復で扱いには慣れていた。

 そうして整えた欠片に糊を付け、並べた宝石のあらかじめ開けておいた穴に一つ一つ埋め込んでいく。あたかも元からそこにあったかのようにピッタリ嵌ったのは、ルチルの技術故だ。

 接着後は、よく糊を乾かし、これで実験の第一段階は完了。

 もちろん、全て使い切るような真似はしない。

 

 ルチルの考えでは、これで徐々にフォスの性質が非生物宝石側に移るはずだった。

 移らなければ、これでは駄目、というデータが得られる。

 無数の失敗の上に、それを踏まえた成功を得る。時には失敗が思わぬ成果を生み出す。科学とはそういうことの繰り返しだ。

 

「待っていてくださいね、パパラチア。きっと……」

 

 パパラチア。

 かつてルチルと組んでいた、桃色がかったオレンジ色の宝石。

 皆から頼りにされる兄貴分だったが、特異体質が故に長い眠りについている。

 彼を直すことが、ルチルの願いだった。

 

(そんなのって、何なんだろうね?)

 

 決意に燃えていたルチルだが、不意にフォスが自分の手を見下ろし不安そうにしている姿が頭に浮かんだ。

 この実験は、フォスのためになると自分に言い聞かせながら大きく息を吐き、フォスの欠片入り宝石を一つの箱に並べて入れ、棚にしまう。

 

(いいえ、これは言い訳ですね……それでも、私はパパラチアのためなら!)

 

 後は経過観察だ。すぐに劇的な効果など出るはずもない。

 本当は日光に当てたいが、周囲にかん勘付かれる可能性を考えるとそれは危険だった。

 

 さて、もう少し仕事をしてから寝て、明日箱の中を見るとしよう……そう考えながら、欠伸を噛み殺しつつ作業に戻った。

 

 だが、この時のルチルの考えは少し甘かった。

 

 まず、フォスの欠片に宿るインクルージョンは当然、休眠していたに過ぎず、本体であるフォスのGインクルージョンが活性化していたため、この欠片もまたそれに合わせて活性化した状態にあった。

 

 また、馴染み易いようにとルチルが施術してくれたこと、なりそこないの宝石には意思らしい意思がないこともあって、浸食は容易だった。そもそもフォスのインクルージョンはG細胞の特性抜きでも他の鉱物との親和性が非常に高い。

 

 それでもフォスの腕のように瞬間的な変貌とは言わず、ゆっくりと宝石を新たな形態へと造り変えていくが、途中で質量が足りないことに気付いたインクルージョンは、近場にいる『同類』たちと引き寄せ合い始めた。

 

 フォスの欠片、数種類のなりそこないの宝石、そしてシンシャの毒液、その全てが混ざり合い、新しい何かが生まれつつあった。

 

 かつて、ゴジラの細胞をある科学者が研究していた。

 結果として科学者はG細胞を持つある怪獣を生み出すことになり、その怪獣はゴジラと人間の敵となった。

 果たして、ルチルもまた同様の轍を踏むこととなるのか、あるいは別の結果を生むことになるのか。

 

 その答えは、徐々に形を変え行くフォスの欠片だけが知っている……。

 




ネタバレ:新怪獣はスペースゴジラじゃないよ!! もっとマニアックで誰得な奴です。

続きは……アフタヌーン次号発売で地獄が開く前に、何とか。


以下、キャラ紹介。

ルチル
硬度:六
靭性:不明
仕事:医務

医務担当の赤と金の宝石。
白衣と黒いタイツを着込んだ隠れ美脚ナンバー1(公式設定)
神経質に見えて大雑把な性格で、今でこそ誰に対しても敬語を使うが、昔はそりゃあもう尖がっていた。毒舌な所にその片鱗が見える。
奇跡の手と言われるほど医術に長けているが、好奇心旺盛でマッドサイエンティスト的な部分がある。
かつてパパラチアサファイアと組んでおり、特異体質で眠り続ける彼を直すために修復技術を身に着けた。が、未だ彼を直すには至っていない。
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