あの後起きたらもう五才の女の子でした。
この世界での記憶はある程度はある。言葉も解る(多分)。
で、今の俺は五才の少女、いや幼女か?まあ女になってたわけだ。
記憶では明日誕生日らしいので実質六才かもしれんが。
ふざけんなよおォォォォ……。
マジで女じゃん。
チェンジって言ったじゃんかよぉ。
「ふひっ、もうお目覚めですかな?」
「」
だ、誰だこの気色の悪い奴は。
いや、顔は悪くないと思う。と言うよりイケメンの部類に入るだろう。
だが、何だろう。前世で言うところのロリコンと同じ感じがする。
「母上が起きたら朝食にすると言ってたでござるよ。着替えが終わったら降りてくるといいでござる。」
ござるかよ。いやそれよりコイツは俺にとって何だ?母上とか言ってるから俺の兄弟……?
女に生まれ変わるだけじゃなくてこんな濃い奴が兄とか何なんだよホントに!
「わ、わかった。じゃあ先に行っててくれ。」
「ふひっ?そんな口調だったでござるか?まあ先に行って待ってるでござる。」
やべっ、そりゃ口調も違うか。……まあですわ口調でもしとけばいいだろ。それより今色々考えても仕方ない。着替えて顔洗ってさっさと飯食いに行こう。
あ、髪も眼も黒だ。何だ異世界だから金髪とかオッドアイとか憧れてたのにな。まあ女で全て台無しだが。
「あら、起きてきたのね。おはよう。もう少しかかるから座って待ってて。」
なんかスゲー金髪碧眼の美女がいた。え、これ母親? マジ? つーか若くね? あの兄(仮)が多分8~10だとして生んだの何時だよって位若いんだが。
「お、おはようございます。」
「むっ。おお、お前も起きてきたのか。おはよう。」
おお、父親もイケメンか。赤髪に黒眼か。兄(仮)と顔つきは似てるが髪と眼は母親似だったか。父親も若いな……。
「おはようございます。」
クソが。何で俺は女何だよ。
「ふひっ、今日はステータスを授かる大事な日でござる。」
ステータス? ……あ、そういえば女神が特典とか行ってたな。まあそんな感じの世界に行くのは分かってたけどそれより転生する性別の方が大事だよ。
………………待て、そういや特典って何を選んだ? 女になるのが嫌で騒いでたらもう終わってたけど。特典無しとか無いよな?
「そうだな。お前の時は大変だったからな。」
「ふひひっ。そんなに誉めても何もないでござるよ」
「誉めてなどいるものか……。」
そんなことを考えてると、朝食ができたようだ。
「さあ、今日は一杯食べてね。」
「うむ。では祈りを捧げるとしよう。」
何時も通り「いただきまーす。」って言って食べ始めようとしたら、他三人が眼を瞑っていかにも祈りを捧げてますってポーズをしだした。
「どうしたでござるか?早くやるでござる。」
俺もやるのか。まあ、それがこの世界のルールというならば今のところは流されるのみ。
「主よ、感謝します。」
「「感謝します」」
「か、感謝します」
「では、食べるとしようか」
一体なにを主に感謝するというのか。食えることなのか生きていることなのか、両方なのか。まあ飯前だし食えることかな? 朝食の時だけなら生きてることかもしれない。
そんなことを思いながら小さく「いただきます。」と言ってから食べ始めた。