変身絶唱シンフォギア—悪意のAIと共に転生—   作:鏡花水月アッくん

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ちょっとリアルの将来を左右する事態なので、また暫く更新期間は空きます。

そして、今回はいつもより長めです。


episode nine

アークゼロに変身している悠星は、現実世界とは異なる空間の中にいた。そこは正に人間の悪意の代名詞と言える、「憎」「殺」「怨」「痛」「滅」「亡」「迅」「雷」等のマイナスイメージを多分に含んだ漢字が無数に浮かび、また人間の悲鳴のような阿鼻叫喚の叫び声が絶えず響き続けるアークの電脳世界。悠星の意識がアークの電脳世界にいるのには、理由がある。アークゼロとして変身する際に必要なシンクロ率が60%を超えると、アークの意識データがある電脳世界へダイブ出来るようになるのだ。

そのため悠星は誰一人殺さず人質を救出すべく、多くの電子機器をアークに同時ハッキングしてもらい、ジャックした情報をアークとダイレクトで確認するため電脳世界に来ている。この電脳世界の見た目は、飛電或人がメタルクラスタホッパーの暴走時にアークの意識に支配されていた時の空間と同じである為、悠星は余りこの空間を好いてはいない。

 

『奴らが立て籠もっているビルの監視カメラは、全てハッキング済みだ』

「ありがとう。見たところ、テロリストは38人に対して人質は19人か」

 

電脳世界へ映し出されている無数の画面から犯人グループと人質の総数を確認し、どう突入するのかを改めて悠星とアークは話し合っている。因みに現在アークゼロは地上から約49km上空、成層圏で悪意のオーラを球体状に固め留まっている。

 

『ビルにある全ての電子機器をジャミング、もしくはEMPバーストで全壊させ連絡手段を断ち、音速飛行による人質がいるフロアへ突入後、アークゼロの感応能力でテロリストの脳に負荷を掛け一気に制圧。人質の安全を確保し、最後にテロリストを掃討する···これが、最適な結論だ』

「そうなるか、人質への脳波のダメージを考えて出力は最小限に留めたとしても、犯人グループによって人質が負傷する確率は21.4%、死亡する確率は0%か···死なないだけマシだが···」

 

『何を迷う必要がある。負傷するだけだ。死亡はしない』

「……俺がやってきたことって…間違いだったの……かな?」

 

今まで潤、風鳴弦十郎、父や母の様なごく限られた者達にしか認められず、自分達を信じてくれない者達への不信感、怒り、哀愁などの負の感情が入り乱れた表情を浮かべる程に悠星は迷いを見せている。

 

『正しいか、否か。それを決めるのはお前ではない。そもそも、私に言わせれば正しい人間などいない。故に、お前は自分の結論に従えば良い』

「………そっか、本当にありがとう。アークがいてくれて僕は本当に良かったと思えるよ」

 

『···何時も通り。お前の言動は、理解不能だ』

 

自身の迷いを捨て去り、救うための闘いへ赴く前に自分の側にどんな時でもいてくれるアークへ悠星は感謝の言葉を贈る。その言葉に対し、最早口癖にまでになってしまった御決まりの言葉を返したアークは、テロリスト殲滅作戦を伝え終えると、万が一に備えて様々な事態に備えて予測演算を再び開始する。

 

 

 

 

まるで彼等が空中にいることを分かっているのか、あるビルの屋上で黒いスーツにマゼンタ色のシャツを着て、シャツと同じ色に塗装されたトレイカメラを首から下げている若い男性が、空を見上げていた。

 

 

「………ここがアイツの分岐点か…いくらアークと共に転生させられたとは言え、こんな悪意に満ちた世界じゃ、アークワンになるのは時間の問題だな」

 

 

「さてと、()()()()で俺がやるべき事をするか。まったく···俺と違って、最近のライダーは面倒な奴ばかりだな。手間をかけさせてくれる」

 

 

「お前が本当に奴らの思い通りに道を踏み外すのなら、俺はお前たちを破壊する」

 

 

「精々、頑張れよ。石蔵悠星、アーク…いや仮面ライダーアークゼロ」

 

 

独り言を呟き終えると男性は踵を返し、目の前に出現した不思議な銀色のオーロラの中へと消えた。

 

 

彼が何者なのかは自ずと判ることとなる。

 

 

なぜなら、彼は通りすがりの“—————”なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり占拠されたビル。

 

「β9、そちらに以上はないな?」

『…………此方は以上ありません。引き続き、監視を続行します』

 

多くの人質を取ったテロリスト《ウィンター・ローズ》のリーダーと思しき男は、各フロアに展開している部下と定期的に連絡を取り合いながら、警戒レベルを上げている。そして、人質へ銃口を向けている者の内の1人が、監視カメラの現状を確認しながらリーダーへ、現状を報告する。

 

 

「隊長、監視カメラに特に異常は見当たりません。後1分で、60分に到達します」

「了解した。決して警戒を怠るな。奴はあらゆる電子機器をハッキングし、情報網を遮断してくる筈だ」

 

そして、人質を囲んで下手な動きができないように見張っている者達へ視線を送り、処刑を開始する為の準備に取り掛かろうとする。しかし、先程までモニターを監視していた構成員が声を上げて報告してきた。振り返ると、モニターは全てブラックアウト。写っているのは、正面にいる自分の顔だけである。

 

「た、隊長!仮面ライダーからハッキングを受け、通信および監視が途絶えました!」

「やはりそうきたか、作戦通りこのフロアの全ての入り口の警備を固めろ」

 

そんな光景を目にしても、事前に仮面ライダーが同時に多数の電子機器をハッキングできることを知っていたため、冷静に対処を開始する。そして、的確な指示を受けた者達は、直ぐに入り口に銃口を向け、侵入者の対処を万全にする。人質を背にし、取り囲むように仮面ライダーが来ると思しき入り口を見張っていると、館内放送するためのスピーカーから声が聞こえてきた。

 

『ウィンター・ローズに告ぐ。此方は仮面ライダーアークゼロ。そのフロア以外の構成員は既に捕縛済みだ。速やかに投降しろ』

「その言葉を私達が信じるとでも?」

 

声の主から投降の呼び掛けを無視すると、仮面ライダーのハッキングを受けて使用不可能になっているモニターが映し出された。そのモニターには、先程まで他のフロアへの監視のために派遣し、随時連絡を取り合っていた筈の構成員達が縛られた状態で映し出された。リーダーの男以外の者達は、その映像に驚愕を露わにする。

 

『先程まで、お前達と連絡を取り合っていたのは我々だ。では、改めて再度警告する。武装蜂起し、人質を解放しろ』

「……約束の時間だ。人質を殺せ」

 

顔色を一つも変えることは無く、何の躊躇もなくリーダーの男は部下に、人質を殺すように命じた。命令を受けた部下達は、一斉に銃口を人質に向け、引き金を引こうとする。

 

『「その結論は、予測済みだ」』

 

【オール・エクスティンクション】

 

2つの声と共に、何かが窓を突き破って来た。

 

侵入してきたモノの正体である赤黒い流体金属は、一瞬にして人質を覆い隠した。人質に当たる筈だった銃弾は全て謎の流体金属によって防がれてしまい、人質の命を奪う事は叶わない。

 

「ノイズの様に、簡単に人の命を奪おうとするお前達の様な悪意ある者達に、俺達が従うとでも思っていたのか?」

「仮面…ライダー……ッ!」

 

人質を覆い隠した流体金属の中から突如として仮面ライダーが現れたことで、リーダー格の男は苦虫を噛み潰したように顔を顰める。そんなリーダー格の男に興味はないのか、アークゼロは両手を翳した。すると、アークゼロの掌から放たれた半透明の波動が、近くの構成員に降り注ぐ。

 

「がぁぁぁぁ!?」「あ、ぁぁあ゛たま゛がぁ!?」「い゛ぃいだい!?」

「何ッ!?どうしたッ!おいどうしたッ!?」

『貴様の部下の脳波をハッキングし、思考回路を一時的に破綻させた。これで、お前達の敗北は決定する···予測通りの結論だ』

 

降り注いだ波動を受けた者達は、突然その場に崩れ落ち、苦しみながら頭を抱えてのたうち回り始めた。リーダー格の男を除いた構成員は、アークゼロから受けた脳波へのジャミングによって数秒もしない内に、痛みに耐えかねて気絶。構成員の沈黙を確認したアークゼロは、流体金属による結界を解く。謎の空間から解放された人質は余りの事態に誰もが恐怖し、その場から動く事が出来なかった。

 

「何故、こんなことをする。お前の本当の目的は何だ?」

「ふふ、やはり素晴らしい力だな。これほど力を持って、ノイズを殲滅した後は次の標的は我々人間か?」

 

「誰がそんなことをすると言った?罪も無い者達の命を脅かし、今以上に混乱を招く存在がバカな妄想をするのも大概しろ!!」

 

何処か狂気を感じさせる笑みを浮かべるリーダーの男に、悠星は脳裏の中に今もなお蔓延る“自身を殺した悪意の人間達”の顔を思い出し、いつも以上に怒りの感情を露わにする。怒りの感情を露わにしている仮面ライダーの背中を見て、人質達はより一層の恐怖と焦燥感に駆られる。

 

「そんな風に全ての者を恐怖させる存在がよくほざく。お前が人質を解放することなんぞ全て作戦通り。使えない駒を誰一人殺さずに封殺したことには驚いたが、計画に支障はない」

「なんのこと…『(悠星、潤から緊急連絡だ)』…分かった」

 

不気味な男を捕らえるべく悠星は構えようと拳を握った所で、突然アークから連絡によって中断し、一時的に会話が外部に漏れない様にし、通話相手である潤に連絡を繋ぐ。あまりにも突然の事態に悠星は動揺を露わにし、リーダーの男がポケットの中で手を差し込み、何かの準備をしていることには気付かなかった。

 

 

『悠星、大変だ!!美智子と幹二が撃たれた!!』

 

 

そして、自身の耳に入って来た言葉は余りにも残酷すぎる事実であった。

 

「えっ…、?」

『俺も最善を尽くす!!だから、早く2人の下に戻ってやってくれ!!』

 

そう言って、潤との通話は切れてしまった。おそらく、2人を助ける為に準備をするためと考えられるが、今の悠星の心理状態はそれどころではなかった。更に追い討ちをかける様に、リーダーの男を監視していたアークは恐るべきことに気づく。

 

 

『ッ!?いかん、悠星!!ソイツは体内に爆弾を埋め込んでいるぞ!!』

「なっ!?」

 

「はーははは!!私の目的はただ一つ!!人々にお前が化け物であると言うことを知らしめることだ!!我々が動き出したのは、貴様の所為なのだからな!!貴様と言う化け物は、我々の人類の敵だ!!」

「………………もうだまれ

 

 

【オール・エクスティンクション】

 

 

人体から発してはならない発光を始めたリーダーの男をアークゼロはすぐさま蹴り飛ばし、今度は爆発を最小限に留めるためにドライバーから供給された悪意のオーラを続けて放つ。放たれた悪意のオーラがリーダーの男を包み込んだ瞬間に、凄まじい爆発音が伝わって来た。凄まじい爆発音によって少々耳鳴りを起こしたものの、人質の盾として自爆による衝撃は受けたため、悠星は片膝をつく。なんとか悪意のオーラによって、本来ならビルを倒壊させかねないほどの爆発であるものの、人質を死なすことなく救出できたことに安堵したい所だが、悠星にはそれどころではない。

 

「アーク、急いで最短ルートをk「ひ、人殺し!!」…」

 

急いで両親の元へ急ぐべく、衝撃で痛む体に鞭を打ち立ち上がりながらアークに最短ルートを検索して貰おうとしたが、後ろから悲鳴じみた叫びを耳にする。誰が言ったかはわからないが、人質のうちの1人であることは間違いはない。思わず悠星は振り返ってしまうと、人質の誰もが自分を恐怖し、拒絶した眼差しで見ている。そして、その一言が引き金となり、口々にアークゼロである悠星とアークを、化け物、人殺し、怪物、人類の敵などと自爆したリーダーの男の悪意が乗り移ったかのように同調し始める。

 

『ルート検索が終了した。長居は無用だ』

「あぁ………俺のやるべきは終わった」

 

そんな恐怖に呑まれ始めた人々を置いて、悠星は悪意のオーラを身に纏い、美智子と幹二が搬送された病院へ急ぐ。仮面の下で、悠星が今どんな表情をしているのかはアーク以外に、誰も知る由はなかった。

 

どれほどの不安と恐怖に悠星が、押し潰されようとしていることに誰も気づく人間はいなかった。誰一人として。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆発の衝撃に加えて、無理に音速飛行をしたため身体に重大な負荷がかかり、所々ボロボロとなっていることなどお構いなしに、悠星は看護婦に案内される形で手術室の前に来た。扉の上には手術中とランプがついており、考えられる絶望のビジョンを払拭する為に、両手を強く重ね手術の成功をたった1人で祈り続ける。

 

「(お願いですお願いですお願いですお願いですお願いですお願いですお願いですお願いですお願いですお願いですお願いですお願いです……)」

 

不安と恐怖によって瞳から涙が零れ落ちそうになるのを必死に堪えながら、4時間待っていると扉が開かれ、潤が出てきた。

 

「潤、さん。父さんと母さんは……無事なんだよね?……無事だよね?」

「……………………………すま…ないッ…2人を助けられなかった」

 

顔に影を落とし、暗い表情をしている潤に悠星はおぼつかない足取りで詰め寄り、最悪の現実を耳にしてしまった。

 

「嘘……だ…よね?…本当は生きてるって言ってくれるんでしょ?僕を驚かせようとしてるんでしょ?……ねぇ?……お願いだよッ……潤さん…さっきまで、僕とアークと話して…いたんだよッ。ねぇ!?」

「すまない。2人とも……出血が、致死量に達していた···幹二は搬送中に………美智子も…弾丸で、肝臓が破裂していて、手を尽くしたが……助けられなかった。本当にすまない!!俺は、2人を……」

 

 

なんで。

なんで……なんでなんだよ。

なんで、父さんと母さんが。

 

 

「……………はは、また1人になっちゃった…な…」

「悠星、待……ッ!…」

 

 

瞳から光を失った悠星は、涙を流す潤に背中を向けると、先程以上におぼつかない足取りで、その場を後にしていく。咄嗟に、潤は悠星を引き留めようと、手を伸ばそうとするが、本当の家族でもない自分が何かを言える様な立場ではないと考えてしまい、伸ばそうとした手を下げてしまう。

何の言葉を投げかけてやればいいのか分からない潤は、その場に置いてある椅子に崩れ落ちるかの様に頭を抱えて座り込む。

 

「……なんで、なんで今になって『無差別に銃を乱射する』バカが出てくるんだよッ!……クソッタレが!!」

 

絶望した悠星の顔を見た潤は、誰もいない廊下で行き場の無い怒りを抱くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボロボロな悠星は、やがて導かれる様に屋上へ着く。

そして、いつのまにか降り出していた雨に打たれて始める。

 

「………なぁ、アーク。犯人が誰なのか…分かる?」

『既に検索は終了している。犯人は、もう警察に逮捕されている様だ』

 

「……ぁ…ん…よかった。動機とか分かったりする?」

『警察のデータベースにアクセスした所、如何やら捕まって直ぐに吐いた様だ。どうする?問い詰めに行くか?』

 

「いいや···もう、良いよ……捕まっているのなら、わざわざ手加減に苦労しながら聞き出す必要も無い···」

『···了解した(………何故だ。何故、私は怒りを抱いている………悠星が悪意に堕ちる事を、私は望んでいたと言うのに……私に何が起きている…)』

 

アークから聞かされた犯人の犯行動機は、こうだった。

 

犯人——八草半蔵の妹は、あのライブ会場で命を落とした様だ。それも、人の手によって。ライブ会場で生き残った者達を憎み、迫害に参加していたが、突然政府の人間が被災者達を警護し始めた。その為、半蔵は妹を殺した者達を庇い立てする政府に憤り、憎しみを抱いた。そして、他の者にも自分と同じ肉親を殺された事に対する怨みを味合わせるため、あのショッピングモールで、悠星の両親を加えた合計8人もの人間を銃殺した。

 

 

アークから犯人の犯行動機を聴き終えた悠星は、

 

 

「………はは………アハ…ア——————ハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハひゃヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」

 

 

突然、狂ったように曇天へ向けて笑い始める。

そうか……そうかよ。

善意のままに行動した結果が、コレか。

 

どうしてお前達はそんなにも醜いんだ?

 

どうしてお前達はそんなにも穢らわしいんだ?

 

どうしてお前達はそんなにも弱いんだ?

 

何が音を立てて、崩れる中で、悠星は自覚していく。

 

自らが抱いた

 

悪意ある人間への殺意

大切な存在を奪われた絶望

 

という2つの悪意を。

 

悪意を悠星は自覚し、その心を侵食する。

その瞳には、果てしない殺意絶望が宿り、2つの悪意が混ざり合う。

 

 

やがて、ソレは1つの悪意となり、大きな唸りを生み出し、彼の心をより一層侵食する。

 

 

全ての元凶であるノイズの絶滅

 

 

改めて自らの目的を最認識した悠星は、心の中にある人間への憎しみをぶつけるかの様に曇天の空に1人叫ぶ。

 

 

お前達(・・・)は何の怨みがあるんだよ!!俺から大切なモノを奪っておきながら、自分達は当然の様に守られているだけかぁ?…あ゛あ!?」

 

 

「勝手に化け物と蔑んで、勝手に恐怖しておきながら、この仕打ち(・・・)か……ふざけんな!!!!」

 

 

彼の頬を伝うのは、

 

果たして……涙か、雨か、

 

たった1人で、曇天に叫ぶ彼の側には誰も居ない。

 

 

 

「お前達なんて、生きてる価値なんて無いんだよ!!俺達が化け物なら…お前達なんか、お前達なんかの方が人間じゃねぇ!!必死に生きてる響や未来の方がよっぽど人間なんだよ!!!!」

 

「何が正義だ!?くだらない!!」

 

お前達(・・・)がその気なら…僕は…もう容赦はしない!!」

 

「俺の邪魔をするというのなら全ての敵を滅ぼす………

 

 それこそが仮面ライダーアークゼロだ!!」

 

 

小さな悪意が彼の心を穢したことで、彼の中の愛は憎しみへと変わり、彼を冷酷なダークライダーへの一歩を踏み出さそうとした時、目の前に銀色のオーロラの様なカーテンが出現する。

 

 

 

「……結局こうなる運命(さだめ)か」

「…なっ!?なんで、貴方がこの世界に!?」

 

 

オーロラカーテンから姿を表した男に見覚えがある悠星は、先程の負の感情によって歪ませていた表情とは打って変わり、驚愕を露わにする。

 

 

「お前は俺を知っている筈だろ、石蔵悠星?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は通りすがりの“仮面ライダー”だ」

 

「………仮面ライダーディケイド…門矢(かどや) (つかさ)…ッ!?」

 

 

突如、現れた謎の男———門矢士。

果たして、彼との会合は悠星とアークに何を齎すのか?




次回はネタバレですがガチコンかつお説教タイムです。
あと、余談ですが1、2話ほど書いてから原作に突入します。
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