??「それにしても酷い有り様ね、こんなのほとんど死体じゃない」
と、治療魔術を施しながら顔をしかめるパチェ。まぁ確かに、服が汚れているだけならば遭難や何かから逃げた等の理由を挙げられるが.....今ここにいる人間の状態はその程度の災難では有り得ないレベルなのだ
??「右腕の粉砕、腰は骨折、頭からは流血、おまけに肋骨も何本か折れてるわね。もうこれ、永遠亭に持っていった方が早いわ」パッ
??「このまま永遠亭に?流石にそれは....」
無茶だ、と言おうとした途端にパチェに言葉を被せられる
??「分かってるわよ。だから
??「はいはーい!呼ばれたとあらば何でも応えます。パチュリー様の小あk ??「D-26列ア、5秒ね」冷たい!そして厳しいっ!ただいま!!!」ビュンッ!!!!
ここまでのやり取り、実に数秒。ある意味私以上に信頼されているかもしれない......だとしても酷い扱いだけど。と思っている間に言われた物を持ってくるこあ、ホントに5秒で持ってこられる辺り流石というべきだろう
??「移動関連のものです」
??「永遠亭の座標指定」
??「既に完了してます」
??「流石ね」
このやり取りを含めて、パチェは一度もこあの顔を見ていない。それどころか見ようとすらしない、そしてこあもそれを気にする様子は一切ない。互いに信頼しきった関係だからこそのやり取りだ。私には真似できない
??「妬いちゃうわね」クスクス
??「あら、私とレミィに
??「さっき私は言ったけど?」
??「そ、ならそれも不要ね。そもそも当然のことなんだから」
??「間違いないわ、それで?永遠亭には送れるの?」
??「当たり前でしょ。〈----〉」パゥン
「はい、これでおしまい。じゃあ私は読書に戻るわ」パラッ
数ある魔法の中でも高難度に分類される転移魔法、それを使ったにも関わらず消耗を見せず、最早送った
??「咲夜、永遠亭に何か手土産を持っていって頂戴。此方の完全な我が儘に付き合ってもらうのだから菓子折りぐらいは渡さなきゃね」
??「かしこまりました」シュン
これで問題は何もないだろう、後は人間が目覚めてからだ。一先ず美鈴に鍛えてもらうのが最初になるか、等と此からの育成プランを練っていると
??「....本気なのね、あれをここに住まわせるっていうの。」パラッ
本から目を離さず、声色にも一切の興味を含まず、ただただ嫌悪感を音として発する。パチェからすれば良い迷惑なのだろう、と言うか全くメリットのないことなのだから当然と言えば当然か
??「ええ、本気よ。体術も魔法も家事も全部ね」
やるといったからには当然やる、がパチェ
??「わからないわ、あれにそれほどの価値があるの?」
??「この世にある価値なんてものは、大抵が後付けされるものよ?なら人間の一人くらいは私が価値を決めてもいいじゃない」
フフン、と得意気な表情を浮かべて我ながらなトンデモ理論をかます。とんでもないとは思っていても、間違っているとは思わない。私は私がすることを疑わないのだ
??「........そう」パラッ
納得は一切していない、がこれ以上は目眩をおこすと言わんばかりのジェスチャーで手元の本に興味を戻す。まぁ予想通りね。そもそも賛成される方がかえって怖いわ