いっちばーん
「艦娘」それは我々一般人の中で噂されるヒトのような存在。鎮守府と呼ばれる場所で管理される約250種の所謂「兵器」である。
そんな彼女らは「深海棲艦」という化け物と、在りし日の魂をもってヒーローごっこをしているらしい。嘘か真かははっきりとしないが、噂のレベルは出ていない。
「危ない!」
夜の三日月が天に輝く中、騒がしい人波の内からそんな声が聞こえた気がして振り返る。しかし、それは誤った判断で、横から止まりきれないトラックの正面に立ってしまった。
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死者1名、負傷者1名の不注意による交通事故で処理された。しかしその運転手は書類上から消え、行方不明となっている。その理由は…
「軍事機密」の彼女らには人間にない力を持ち、その力の根源は、在りし日の魂―旧大日本帝国海軍所属艦船―にある。
火のない所に煙は立たぬ、というがまさかそのような超人がいるとは思わなかった。
ちなみに死者1名とは俺のことである。ではなぜ意識があるかというと死んでいないからである。つまりこの、「軍事機密」に助けられたのだ。
全く持って意味がわからない。あ、ありのまま、今、起こっ(ry)な感じである。
そして目覚めたときに隣のベッドで寝ていた少女は駆逐艦白露らしい。…どう見ても船ではない。全く持って意味が(ry)
一度死んだあと、というより「兵器」と関わったあとは、とにかく情報が多かった。
海軍のお偉いさんが来て、少尉の称号をもらったり、君は特別だ、などと褒めちぎられたり、そんな波に流された。
そして書類上「提督」となり、外の一切見えない車やら船やらに乗せられ、日本なのかも分からぬ場所に移動した。
船から降りてから白露は起き、現状が分からず困惑している。
「うるせぇ」シュトウ
「あいた」
正直、現状を把握していないことは俺も同じ。でも、一面、海の広がるここで勝手に勢いで連れてこられ、なんの説明も受けずに2人で取り残されていることを考えると…
「これ、どう考えても厄介払いじゃねーか!」
「八つ当たりはだめだよぅ」
俺の先程の手刀が八つ当たりだと思ったらしい。…君のような勘のいいガキは嫌いだよ。
そもそも艦娘は鎮守府によって管理されると聞いたが、見る限り建物らしきものは見えない。木と砂と漂流物だけである。
「鎮守府がねぇ!!」
そう叫ばずにはいられなかった。高校生ぐらいの見た目の少女といることは幸福だろうか?そんなことはない。もちろん助けてもらったことには感謝しているが、俺は人の形を模した「化け物」とは一緒に居たくない。
だから、俺は第一目標として次の船が通るまで生きることを白露に提案する。
いつか続き書きます。