「よ、良くやった艦娘!その反逆者を捕えよ!」
パワー準拠の縦社会において圧倒的な力を手に入れたβ大佐は絶好の機会と見たやいなや、白露に命令し俺を反逆者と呼んだ。
そしてこの場合、俺にこの状況をひっくり返す術はなく、どう動くかを様子見するしかなかった。
「β大佐、いえβさん。あたしは提督の艦娘。だから、攻撃はできないよ」
ああ、俺の勘は当たっていたようだ。
艦娘は提督に攻撃できない。つまり、無謀な作戦にも反発することなく参加させられる、ということだ。だからこそ、青妖精のような存在が生まれたのだろう。
「…ん?β、さん?」
「そーだよ、提督。そこのβとか言う人は何やら色々やらかしてるみたいでねぇ。詳しいところは知りたくないけど、…まあ、お迎えが来てるから、そっちに、ね」
川内が歩きながらこちらに来て、後ろにいる人らを指差す。
「やあ、少尉くん。久しぶりだね」
「あ、この間はありがとにゃ」
そう言って、α中尉と猫っぽい艦娘が挨拶してくる。
「は、離せっ!艦娘が触るな!」
『もう一度アレ、やっとく?』
「ひぃぃ」
すっかりと小物と化したβさんは、白露に縛りあげられている。……青妖精アレとは、あっいえ何でもないです。
「では、βさん。船はあちらです。あ、γ大佐もθ中将の視察などで明るみに出た証拠から……おっと、では少尉くん、失礼するよ」
「お、おう」
……何か、嵐のようだったな。βさんはα中尉に連行されて、ところどころ暴れながら森の中へと消えていく。あの猫っぽい艦娘は何をしに来たのだろうか。
『どうしよう提督、不完全燃焼だ』
「…何が」
『せっかく皆に手伝ってもらって色々としたのに、カッコよく終われなかったよ」
なるほど、だから最近見かけなかったのか。青妖精、色々って、あっいや何でもないです。
そして、青妖精とは対照的に、一仕事終わった感を出す白露。ふぅーと言いながら額を左腕で拭っている。…どうやら怒っている様子はない。俺が白露をつぶさに観察していると白露はこちらに振り返る。
「もう、提督。人に主砲向けちゃだめでしょっ。空砲だったから良いものを…」
え、空砲だったん?年増妖精に目を向けるとうんうんと頷いているし、多分そうなのだろう。
これに関しては言い訳したいところだが、客観的に見れば明らかに俺が悪いので謝る他ないだろう。
「あ、悪かったな。今度から気をつける」
12cmたんそー砲を触らないように。うん、嘘は言っていない。これを方便という。違うか?違うな。
「うん、ただいま」
「え?お、お帰…り?」
「あー!私も、ただいま!」
「そういえば、生きてたのな」
「酷くないっ!?」
何か完結したので完結です。(3章)
無駄に長かったなぁ感がヤバいです(語彙力)
今回は提督が全く動かずに完結しましたが、まあ裏では色々やってます。(書く予定なし)
纏めると、
白露は入渠。その後川内らと合流して、提督の下へ
川内は100話参照。その後α中尉らと提督の下へ
青妖精は妖精台風により提督に不審がられないように妖精らをバラけさせ、また来るであろうβ司令官に備える。
α中尉は多摩の証言や過去の記憶からβ司令官の犯罪の数々を世に出し、横鎮から「ちょ、メンドイから捕まえて?」と命令され実行。
こんな感じです。