「その提督業何だけど…提督っておそらく、テートクカッコカリ何だよね」
テートクカッコカリ?何だそれ。
頭に疑問符を浮かべながら川内の方を見やると、どうやら川内もピンとこないらしく、こちらを見た。
「その、テートクカッコカリって何だ?」
「テートクカッコカリっていうのは提督になるための研修生みたいなもので、そこには条件やら規則やらがあるんだよ」
ふむ。俺がテートクカッコカリだったとして、条件は何だろうか。トラックとぶつかることだろうか。規則は孤島にほっぽり出すことだろうか。
と、皮肉を色々と考えていると白露が語りだした。
「まず条件は、妖精さんが知覚できること」
「今は当てはまってるが、ここに来る前には到底無理な話だな」
どうやら俺は条件に沿ってなかったようだ。じゃあテートクカッコカリじゃないと思うが?
「規則は色々あるんだけど簡単に言えば、鎮守府である程度、あたし達の運用を学ぶこと。初期艦と呼ばれる艦娘五人のうち一人を選んで秘書艦とすること。そして、深海棲艦との戦いに大いに活躍すること。ってぐらいかな」
「お、おう」
どのルールも守ってないのに、どこでテートクカッコカリだと思ったのだろうか。今までの話であれば、むしろ一番遠い存在だと思うのだが…。
「まぁ、ここまでは提督とあまり関係ないね。それで、いっちばん関係あるのが、テートクカッコカリは一般人から選ばれるということ、だよ」
TSするのが一般人だろうか…。
どうやら川内は納得いったようで手の平を拳で叩いている。
「なるほど、戦力増強ができて、ついでに提督として働ける人を見つけられて、一石二鳥じゃん」
ど、どういうことだ。戦力増強=提督の人材ではないのか。
「うーんとね、妖精さんって妖精さんが見える人を好むんだよ。だから、艦娘を簡単に建造できるのは嬉しいんだよ」
おお!点と点が繋がった。青妖精は艤装を操れないが変わりに建造は出来る。そして青妖精は気難しい性格をしているから、会話できなければ相手にならない。だから妖精が分かる必要があるのか。なるほど。
「って考えてたんだけど、提督ってそういうのしてないよね?」
「そうだな」
「じゃあ、提督って何なのかな?」
「俺は一般人だと思っていたけど…何故か妖精だの性転換だのしてるし、俺にもわからない」
まぁ、素直な感想だ。本当に分からない。
急に隔離されるし、日本には帰れないし、俺が何をしたと言うんだ。思い当たる節がありすぎるが、ここまで酷い状況にはならないだろう。
本当に帰りたい。