補給途絶鎮守府   作:フユガスキ

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提督視点です。最近、キャラが増えすぎて何が何だか、って感じですが、きっと落ち着きます。


住み留まる志

 大笑いしている白露と川内に制裁という名の手刀を喰らわせ、神通も含めて半分の家の中に円を描くように座る。

 

「さて、そろそろ何するか、決めようか」

 

「いや、君らが止めてたの、分かる?」

 

「ケチな男は嫌われるよ?」

 

「そうかい」

 

 どうでもいいやり取りをし、適当に気を引き締めたところで、話題に乗っかりに行く。

 

「ま、取り敢えずは、この家だよな」

 

「そうだねぇ。まずは雑魚寝状態から抜け出さないとね」

 

「川内姉さんとの雑魚寝…!それはいけませんね。即刻、対処をしなければいけない問題だと、私も思います」

 

「…あれ?ごめん、提督。話区切るけど、日本に帰る気はなくなったの?」

 

「いや、別に。けど、それは最終目標だ。今はここで生きる事を目標にしている」

 

 そう、俺は帰ることを、絶対の目標から、最後の目標へと変えた。

 それは、俺の我儘で振り回されていた白露にとっては、今までの頑張りが報われなかった、ということになるだろう。

 

 けれども、俺は過去を悔いないように生きている。俺がやったことは、俺にとっては最善だった。ならば、その時想定していた尻拭いを、今やればいいだけの話だ。

 

「…悪いな、白露。これからも目的を変えていくと思うから、迷惑をかける。なるべく、かけないようにはするが、な」

 

 あの時、こうしていれば…等ということは言わない。今どうするか、どうなるのか、を言うのが、尻拭いだ。

 

「今、提督、謝った!?え、謝ったよね!??」

 

「あ、おう」

 

「もう一回、もう一回謝って」

 

 他人に謝らせようとするとか、どれだけ厚かましいのだ。とはいえ、実際に悪いとは思っているので、一回とは言わず、二回謝ろう。

 

「はいはい、ごめんごめん」

 

「誠意が籠もってないよ?!」

 

「痴話喧嘩してないで、さっさと意見言ってって」

 

 話題を切り出したのは白露なので、俺は悪くない。

 

「いや、提督と夫婦とか、ありえないよ」

 

 ちょ、マジ顔は傷つく。

 氏ね、消えろ!と叫ばれて走り去られるより、氏んでください、消えてください、とマジトーンで言われる方がダメージが大きいのと同じだ。まぁ、100と120の違いだが。

 

「じゃあ、家を完成させる。でいいな?」

 

「まぁ、良いんじゃない? 提督を私達と寝かせるのは忍びないし」

 

「いや、俺は問題ないんだが、川内達が濡れるのは嫌だろうと思ってな」

 

「言い方変えるね。男の人が幼気な乙女と同じ部屋にいるのはどうかなって思うの」

 

……女子って、群れると途端に強くなるよな。

 そんなことを思いつつ、建築開始の合図を出した。

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