さて、どうするかな。
お勉強タイムと言われて学ぶこと…は結構あるが、やはりペンと紙が欲しいところだ。
「取り敢えず、何にするか?」
「そうだなぁ。…よし、じゃあ、提督が質問して、あたしが答えるよ」
白露め、自分が考えるのを避けたな。
とはいえ、この質問形式はそれなりに効率がいいのも事実である。ここは、それに乗っかることにしよう。
「じゃあ、あれだな。艦娘とは何か、だな」
「お、おう…結構、重いね。まぁ、任せてよ。えーと、…もう少し、範囲、縮めない?」
「じゃ、改装とは何か、だな」
「質問、違くない?」
「いや、改装とかする艦娘って何だろうな、って言う質問」
「あー、そういう。うーんとね、人で言う…遺伝子組み換え?」
え、怖っ。凄い科学的じゃないか。最新ってわけでは無いけど、まだまだ廃れてない学科だと思う。
それに、一般の病院で出来るわけでもないのに、艦娘はこうも簡単にやるとか…お前ら、人間じゃねぇ!
『酷い言い草だな』
「いや、世界的にも有名な、ポケットの怪物が主題のアニメの中に出てくる、主人公のメインヒロインであるタケシさんのお言葉だ」
『ふーん、そう』
青妖精は興味を失くしたかのように、また頭の上で寝る。
そのアニメで思いついたが、今の青妖精は黄色い電気ネズミに似ているかもしれない。妖精パワーによって色々できるし。
「さて、白露。遺伝子組み換えはいいとして、なんで俺に白露は攻撃できないんだ?」
まぁ、やはり、この質問はしておくべきだろう。
バルタ●星人は怖く、ウルト●マンは怖くないように、自分に都合の良いように制御できるものは怖くないのだ。
「えぇと、あたしが提督の艦娘だからだよ」
「なんで、俺の艦娘だからって、攻撃できないんだ?」
「えっ、…そういうもの?だから?」
いやいや、アバウト過ぎだろう。そんなフワッとした理由なわけない。
「じゃあ、どうにかして、攻撃できたりしないのか?」
「提督がやれって言ったら、できるよ」
なるほど、命令に従順ということか。つまり、俺が命令しない限り何もできないということだろうか。
「要は、俺が何か言わないと、何も出来ないってことか?」
「そうだね。日常生活は可能だし、普通に話すこともできるけど、話すなって言われたら絶対に話さないよ」
そうか。だから、改装と言わなければ、改装ができないのか。けど、出撃とかは自分でやっていたような…?
「それは、凄いな。だけど、一々言うの、面倒くさいから、自分で出来ないのか?」
「無理だよ。どんなに自由な命令を言っても、自由過ぎれば実行できないからね」
「そうか」
そんな縛りがあるのか。
ああ、そうか。だから、艦娘――軍艦の魂、つまり、人間に制御されていた人工物の、九十九神的な存在だと言うことか。