補給途絶鎮守府   作:フユガスキ

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艦の基礎知識

 艦娘というものが、一種の神のような存在だとすると、途端に分かることが増える。

 人間に攻撃できないのは、互いに不干渉でありたいから。見た目に比例しない馬力は、人間の及ばない力が働いているから。魂や4種に光るエネルギー体などのような、ファンタジー的なものも神だから。

 

 つまり、そういうこと。それが理なのである。

 

 常識が間違えているのはよくあることなので一々驚かないが、真新しい情報に好奇心を持つのは何歳でも変わらない。

 

「いや、じゃあ、提督などと名乗って従えるというのは、些か畏れ多くないか?」

 

「?」

 

 白露は疑問符を頭の上に浮かべている。俺、変なこと言ったか?

…そうか。九十九神のようだと思ったのは俺であって、白露がそう自覚しているとは限らない。

 

 というか、俺だって、九十九神という言葉がすんなりと出るほど、神を崇拝しているわけではない。つまり…

 

「青妖精、何かやったろ」

 

『あらら、バレちゃったか。巧くやってたと思ったんだけど』

 

 やって"た"?要は、前々から何かをやり続けていた、ということだ。

 そういえば、あの夢を見たときには脳を開発してるだとか何とか言っていた気がする。それを引き続き行っていたのだろうか。

 

『気にならない程度に変えているだけさ。今回は失敗したけどね』

 

「まぁ、上手くやれよ」

 

 俺としては、それで恐怖の感情がなくなったり、正しく判断ができるならば問題ない。…いや、この考え方も改変された結果かもしれない。…はっ、この考えすら改変された結果か?…無限ループって怖いな。

 

「取り敢えず、話題を変えるか。んじゃあ、次は艦種って物にしよう。あれはなんだ?」

 

 確か、あの駆逐艦っぽい空母に艦種について聞かれたが、正直、空母と駆逐艦、軽巡と重巡の違いは分からない。

 

「えーと、排水量、なんだけど、用途別の区分けと思ってくれていいよ。例えば、駆逐艦は小型水雷艇を攻撃する、のが元だけど、途中から魚雷で大型艦を減らすのも仕事になって、今は数合わせで艦隊に入れられるかな。でも、あたしの妹たちみたいに、最前線で活躍する駆逐艦もいてね。時雨は魚雷を使うのが上手くて…」

 

 途中から、妹の自慢話となったため、ほぼ聞いていない。しかし、駆逐艦というのは、燃費がいいのと、魚雷が使えるのが特徴らしい、ということは分かった。

 

「で、軽巡ってのは、巡洋艦のうち軽い方で、川内さんや神通さんみたいに、大体、駆逐艦の上位互換な感じだよ。重巡は、軽巡と違って潜水艦に攻撃できなくて、でも夜戦の火力は高くって、頼りになる人たちだよ」

 

 急に短くなったな。自分の艦種以外はあまり知らないのだろうか。だが、あのネ級に対して、無傷で攻撃する方法と、有利に動ける環境を分かったのは良いことだ。次は朝方にでも出撃しよう。

 

「空母は艦載機を飛ばす人たちで、基本的に夜と雨のときには攻撃できないよ。理由は、艦載機を飛ばせないからだね。戦艦は火力が高いし、砲撃方法が色々あるし、装甲高いし、強い人だよ」

 

 戦艦って艦種だったのか。戦う船は全部戦艦だと思ってた。というか、今の説明だと、戦艦が一番強そうだ。空母に関しては欠陥だらけではなかろうか。

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