補給途絶鎮守府   作:フユガスキ

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第5章はそろそろ終わりです。6章との間にη少将の話を入れるので、間章を入れます。


水雷戦隊とは

「よぉーし、お昼にしよう!」

 

 川内が二階から声をかけてくる。太陽を見れば、確かに真上にいる。水分補給の時間だ。

 例のごとく、青妖精からフヨフヨ浮く水を受け取り、口に流し込む。この暑い環境において、水の大事さがよく分かる。

 

「白露、今、提督はどのくらい知ってんの?」

 

「まだ、艦種について教えてる途中だよ」

 

「じゃあ、水母とか雷巡とかについては?」

 

「それはまだ」

 

「ふーん。分かった」

 

 ライジュン…!何処か、カッコいい響きだ。どのくらいカッコいいかというと、クーゲルシュライバーぐらいカッコいい。

 

「では、提督。私と神通で水雷戦隊について教えるね。私はともかく、神通は華の二水戦って呼ばれるくらいには凄いから」

 

「そんな…恥ずかしいです。私なんて、偶々戦うことが多かっただけで、川内姉さんの方がうまく戦えてたはずです」

 

「流石は鬼だねぇ。あれだけ頑張って、謙遜することはないさ」

 

 華と鬼、中々に共存し辛い二つ名である。

 とはいえ、二つ名が付くということは、極端に性能が違うということだ。そして、川内の自信に満ちた様を見るに、強い方向に性能がずば抜けているのだろう。

 

「まず、水雷戦隊ってのは、基本的には軽巡を旗艦にして、駆逐艦隊を纏めるんだ。それで、私達の生きた時代には、漸減戦の方式が取られていてね、素早く敵艦に近付いて、魚雷を使って大型艦を撃沈して、主力艦隊をアシストする、ってのが役割になってる」

 

 イメージはしやすいが、理想論な気がしてならない。前提条件として、相手は何もしないことを置いていると思う。さすれば、相手が何かしたときに対応できないのではなかろうか。

 いや、だが、これは基礎的なところなので、態々突っ込んで聞く必要はないだろう。

 

「そして艦娘となった私達は、艦の頃と違い、体を曲げたり、水との接地面積が少なくなったりしているので、砲雷撃は格段に当たりづらくなっています。そのため、水雷戦隊というのは現状、とても弱いです。素早さというのはこの体では、あまり重要視されないものですから」

 

 む、難しい。何となく解る、としか言えない。なんというか、微妙に引っかかってるのは判るのだが、何が引っかかってるのか解らない感じだ。

 

「んで、じゃあどうやって戦うかというと、夜戦しかなくなるんだよね。昼じゃ火力が出ないし、弾着観測射撃ぐらいしか特殊砲撃がないし。でも夜なら、探照灯や照明弾積んで、連撃を使ったり、魚雷CLで射抜いたり、戦う方法も増えるんだ」

 

 弾着観測射撃?というものは、特殊砲撃らしい。何それ、技とかあるのか。凄いな。もしや、レップウケンもそのうちの一つか?

 というか、探照灯ってなんだよ、照明弾?連撃?魚雷CL?

 

「はい質問」

 

「どうぞ」

 

「探照灯って何」

 

「漣が持ってた光るやつ」

 

「あーあれね。照明弾は?」

 

「光る弾を撃って、敵艦隊を照らすんだよ」

 

「連撃、魚雷CLとは」

 

「連撃は二回の砲撃。魚雷CLは運が良ければ出来て、戦艦をも凌ぐ威力の雷撃のこと」

 

 わ、分かりやすい…!

 というか、艦娘って色々出来るんだな。…あ、弾着観測射撃を聞くのを忘れていた。

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