釣りに行くと言う白露についていき、俺は銛っぽいものを持って海に潜る。図らずとも食糧にありつけそうだ。
今回は川内と神通も釣りを手伝うようで、二人とも釣り竿を持っている。
「じゃあ、昼頃集合で」
「おっけー」
「承知しました」
二人は艤装を展開して白露を追いかける。
俺も魚を取るためにある程度深いところに潜って魚を探す。
まず、気をつける事は動いている魚を狙わないことだ。基本的に魚は速いため、俺が銛で突くよりも先に逃げてしまう。
そして、なるべく進行方向の延長線上に突くことだ。水の抵抗を最も受けないように、銛を体に沿わせるようにする。
昨日と一昨日の経験を活かし、おそらくこの二点に気をつければ魚を捕まえられるだろう、と推量した。
丁度、目の前に恰好の獲物がいるので狙ってみることにする。
「シッ――」
銛は思っていたよりも右に流れ、魚の奥にある岩に当たった。
三点目の要素として筋力が入ってくるかもしれない。今のままでは安定感も速度も足りないからだ。
一旦浮上して海面に顔を出す。すると、よく分からない物が空を飛んでいるのが見えた。
「ユー…フォー…?」
あれUFOじゃね?未確認飛行物体じゃね?
しかもそのUFOは三機も飛んでいる。もしかして、地球侵略されているのか?
そうか。俺はその第一発見者としてテレビ局に呼ばれ、どこかにいるこの世界の主人公にこの危機を伝える役目なのかもしれない。第一話のモブキャラだとは光栄ではないか。
……まぁ、普通に考えて深海棲艦だよな。実際、地球侵略してるし、俺はその関係者だし。
「一番先に敵偵察機発見!」
「対空砲火用意、ってー!」
「撃ちます」
白露達はその艦載機に向かって弾幕を展開し、神通の張った防空網が艦載機を捉えたことにより一機撃墜する。
「提督、逃げるよ!」
白露はそう言って俺を海面から引っ張り上げ、所謂お姫様抱っこの状態で運ぶ。
川内や神通もその後に続き、気持ち速く島に帰ってきた。
「えーと、どゆこと?」
「ごめん、今、提督に説明してる暇はないんだ」
え、ちょ、待てよ。仲間はずれかよ。
抗議の目線を白露にやるが効力は発揮されず、本当に仲間はずれにされて、白露と川内と神通は3人で何かを話している。
そんな時の頼れる助っ人、青妖精!解説よろしくお願いします!
……あれ?頭の上に青妖精いないんだけど…。
そういえば、白露のせいで体調の悪い妖精を介抱していたことを思い出した。仕方がないので、妖精達の集まっている場所に足を運ぶことにする。