「!」
意識がだんだんと覚醒し、妙に柔らかい弾力を頭の下に感じるのと聞いたことのない声を二つ聴きながら、右手で目を擦りつつ目を開ける。
するとそこには、ドでかい山があった。それはもう、迫力もあるため冒険心をくすぐる。しかも、あり得ないほどデカイわけでもなく、所謂美乳である。
「あ、おはようございます!司令官!」
この巨乳っ娘とは別の方向から声が聞こえ、そちらを見てみれば、私立小学校の生徒がいる。
……いや、ちょっと待て。冒険心を宿してる場合ではない。白露達はどこに行った。
俺は白露たちを探すべく、役得な膝枕の呪縛から離れつつ、周りを見渡す。一見、今までと同じ景色だ。
次に体に変な部分はないかと体中を見ると、特に不思議なところはない。全部健康体そのものだ。……うん?
「腕が……治ってる……」
あの尖っていた腕が綺麗に治っている。しかも、鞭打ちになったであろう首も何ともないし、頭の上に青妖精がいない。一体、どうなっている。
「えーと、君ら、白露を知らないか?」
「白露さんなら、川内さん達が追いかけています!」
ビシッと効果音が付きそうな敬礼を決め、不動の姿勢となる。敬礼しているってことは、海軍なのか?やっぱり艦娘?
「君ら、えー、名前を教えてくれないか」
小学生の艦娘の方は事案が発生しそうなので、なるべく魔女っ娘の方を見て質問する。いや、やましいことはないんだけどね?小学生は見るだけでもロリコン疑惑だから……。
「……R1であります。提督殿」
R ONE?何か、秘密工作員的な、特殊捜査機関的な感じだ。Rといえば……レジスト?抵抗する団体の第一人者か?抵抗といえば、艦娘は深海棲艦に対抗しているし、あながち間違いではないのかもしれない。
「駆逐艦、朝潮です!勝負ならいつでも、受けて立つ覚悟です!」
……勝負?俺って艦娘と勝負するの?に、肉弾戦じゃないよね?
まぁ、多分、受けて立つと言っているから、俺から勝負に誘わなければ、勝負は行われないのだろう。そもそも勝負する気はないので、勝負することはない。
「んじゃ、俺は白露のとこに行く……のは、ちょっとアレか」
ぶん殴られたことを思い出し、白露のところに行くのは止めておく。そうすると、必然的に俺がするべきことはなくなり、何をするかと考えているとR1が話しかけてきた。
「提督殿。何ゆえ提督殿はそのような口調をしているのでありますか?」
またか。
まあ、女の見た目をしていて男口調なのだから、興味持たれるのは仕方ないのかもしれない。けれど、今は男女平等を謳う社会。そのため、そういう男の口調とか女の口調とかを区別していると、何かと問題……おっと、この話題は自粛しておこう。
「吾輩は男である。名前はまだない。トラックとぶつかったのか皆目、検討しかつかぬ」
「はぁ…?」
R1は何言ってんだ?という顔を向けてくるので、俺は普通に説明をする。
いや、ね?こう何回も聞かれると遊びたくなるじゃん?