補給途絶鎮守府   作:フユガスキ

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提督と艦娘と

 白露は俺の所属ではないのか?でも、そうだとしたら、朝潮がこんなことを言うはずもない。つまり、朝潮が分かる範囲で、白露が俺の所属であることに疑問点を持つ事象があったということだ。

 

「その心は?」

 

「はい、白露さんに殴られたとお聞きして、それなら司令官の艦娘ではないのかな、と思いました!」

 

 殴られたことと、俺の所属なのとどこに関係があるのだろうか。

 いやちょっと待てよ。そういえば白露は、ある鎮守府所属の艦娘がそこの提督を攻撃することはできないと言っていた。なので、白露が俺に攻撃することができるということは、白露は俺の所属ではないということだ。

 

 しかし、おかしくないだろうか。

 α中尉の電はα中尉に攻撃をしていた。そして、電はα中尉の所属だ。だから、一概に所属だけが関係するとは言えないのではないか?

 

 拠って、あり得る可能性としては、白露が俺の所属であっても攻撃する方法を知っているか、白露は知らなかったが出来てしまったか、俺が提督ではないのか、のどれかだろう。

 だが、確定しているのは、俺が白露に殺される可能性が再び出てきたということだ。

 

 そして、そうなると思い出すのが「化け物」と呼ぶ感覚だ。あの頃も同じく、白露に殺されるかもしれないと思っていた。

 一応、殺さない信じておきたいが、信用し切ることはできない。例え話になるが、友人でも家族でもいい。それなりに関わった人が自分と話していたとしよう。その時、相手が拳銃を片手に話していたらどう思うだろうか。俺は怖いと思う。

 つまり、圧倒的な攻撃力を誇るものには、どうしても恐怖が舞い降りる。

 

「あの、司令官……?」

 

「あぁ、悪い。白露が俺の艦娘じゃないのか、っていう話だったな。そればかりは白露に聞かないと分からん」

 

……というか、俺はなぜ殴られても生きているんだ?白露って艦娘だったよな…?

 もしかして、艦娘に殴られても死なないのか?それとも、艦娘って実は弱いのか?いや、そんなことはないはずだ。

 ということは、白露が手加減をしたということだ。あれだけ感情的でも、頭は冷静ならしい。すごいな。

 

 そうすると、白露がこの場にいないのは何故だろうか。全くもって思いつかない。

 ならば白露に聞きに行きたいが、やはり殴られた後というのは雰囲気的に顔を合わせづらい。

 

「不肖、朝潮が聞いてきましょうか!?」

 

「いや、いい。朝潮ちゃんが気を遣わなくていい」

 

「そ、そうでしょうか…」

 

 朝潮は若干残念そうにしてしまった。俺はどうすれば良かったというのだ…?

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