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「その通りだ、少尉」
少将かよ!なんで俺なんかに少将が会いに来てんだよ。もっと他の人がいるだろうに。
というか、これはあれだ。頭脳戦を挑んじゃ駄目なタイプだ。従順になっていた方がいいタイプだ。
「えー、すみませんδ少将、俺は今からどこに行くんでしょうか」
「日本の首都、東京だ。ここから先は教えられん」
「ありがとうございます」
東京、東京かぁ…。どうせなら北海道とか涼しい方が良かったなぁ。
そう思っていると、δ少将はガチャッとドアか何かを開けて出て行き、去り際に、警備のものが来る、と言い放った。
足音が離れていき、何しようかなと考えていると、また誰かやってきた音がした。
「申し訳ありません!遅れました!」
入室したのは声からして朝潮だ。
朝潮はズカズカとこちらに詰め寄り、俺の拘束を外した。俺は拘束が外れたのを確認して椅子から立ち上がり、腕や足首をぐるぐる回す。
そして、朝潮の方を向くと、あら不思議、目が真っ赤に泣き腫らした跡があるではありませんか。
え?マジで何で泣いてんの?え?俺何もしてないよ?
このままでは俺に疑惑が降り注いでしまうので、後退りながら部屋の端まで行く。仕方ないよね。今は子どもを見てるだけでも犯罪の疑惑だからね。
「……やっぱり司令官も、朝潮を……朝潮達を怖がるのですか?」
真っ赤な目を伏せて、嗚咽混じりに質問される。
「いや、まぁ、うん」
どちらかというと、二次災害が怖いというか、周りが怖いというか。
そう答えると、朝潮は泣き出してしまった。えぇ、ちょっと待ってくれ。俺は何もしてないっすよ。
「確かに…!朝潮達は艦で…!人々を護らないといけなくて…!こうして心を持たない艦艇の頃も、奮闘して…!でも…!心を持てて、より一層尽力できる今が…!なんで怖がられなきゃ……」
おいおい、ここの空気の温度差、酷くない?
というか、全く関係ないけど尿意が……。トイレ行きたい。
トイレにたどり着く方法は、この部屋を出て探し回るか、朝潮に聞くかの二択だ。明らかに朝潮に聞いたほうが速いが、この状況だとそうも言っていられない。
いや、聞くだけ聞いてみよう。そのためには、この温度差をどうにかしなければならない。
「えっと、朝潮ちゃん。泣き止んでくれない?」
「はい、はぃ。すみ、すみ"まぜん」
「えっとね。なんで泣いているのか、教えてくれない?」
「いえ、大丈夫です。朝潮は任務を全うします」
おいおい…マジかよ。朝潮、めっちゃ拗ねちゃってるじゃん。言葉も投げやりだし、全てに失望してる感が溢れ出してる。
でも、まぁ、任務を全うしますと言っているし、問題はないか。
「朝潮ちゃん、トイレってどこかな」
「部屋を出て右の突き当りです」
「サンクス」
俺は部屋を出て、ダッシュでトイレに向かう。それというのも、男子の頃より尿意が収まりづらいのだ。何か、我慢できる期間が短い。
それを見た朝潮が、俺を追いかけてきているが、止めに入るわけではなさそうなので、そのままトイレに直行する。きっと、監視か何かだろう。
中に入ると馴染みの男子便所があり、所謂大きい方用はない。けれど、今は小さい方なので問題ないだろう。
……ん?oh, where is my MUSUKO?おっと、驚きすぎて英語になってしまったが、決してち●このことではない。もう一度言おう、決して……。
いや、そんなことはどうでもいい。今は小さい方をしなければならないのだ。この体では所謂座れる便所がなければならないのだが、生憎ここには浮いている方しかない。
他の場所に移動する時間は……どうやらなさそうだ。というか、内股になるぐらいには、尿意がやばい。
これは、浮いてる方でやるしかないのか…?物は試しだ。えっと、まずはズボンとかを脱いで……ここからどうすればいいんだ?
取り敢えず、ガニ股に……ちょ、ここカット、カァァット!!