「それでは、私のような年寄は邪魔だな。適当に話したら船の一番奥の部屋に行くといい」
ハッハッハと笑いながらδ少将は船の中へと入っていき、俺とキリサキ中佐のみがここに残った。
いや、あのおっさん、何してくれんの!?さっきまで俺のこと拘束してたじゃん!?急に手放しになんないでくれる!?
……なんか、言ってて面倒くさい女だと思いました。はい。
でもね?俺とキリサキ中佐って話をするような間柄じゃないんだよ。
「う〜む。このお胸、いやパ●パイはけしからんなぁ。まっこと、男とは思えんのぉ」
そして、なぜか、キリサキ中佐に揉まれています。
なんかあれだな。話す間柄じゃなくても胸を揉まれる間柄っていかがわしいけど、別にそんな間柄ではない。
「あの、やめていただけると、助かります」
「別に嫌がってないからいいよね」
こいつ…!男が女に触れたら犯罪だと知らないのかよ。
まぁとにかく、十歩ぐらい後退り、マジでやめてくれという意思を示してみる。
「えぇ、そんなに引かなくても……」
「すみません。本能的に行動してしまいました」
「ア"ァン!私の胸がない当てつけかァ?元男のくせに胸つけて嬉しいンか?ア"ァ!?」
逆ギレかよ。というか怖すぎかよ。どんだけコンプレックスなんだよ。
「そういえば、なんでキリサキ中佐がここにいるんですか?」
「中佐はやめてくださいお願いします……。あと敬語もなしでいいよ」
切り替え早すぎだろ。
いや、話を逸らしたのは俺だけど、ここまで簡単に変えれるとは思ってなかった。
「フッ、なんでここにいるか、だったね。それはね……昨日にα大尉に頼まれたんだよ」
昨日……?この路線変更は深海棲艦という脅威が急に現れたからだったはずだ。
とすると、α大尉がこの事態を予見した……?なるほど、だから船に何の被害もなく、精鋭の艦娘たちを集められたわけだ。
「そうなのか。じゃ、そういうことで」
取り敢えず、話をしたのでこの場を去ろうとしたら、キリサキ中佐に回り込まれてしまったッ!!
「ねぇ〜、せめてザーナミが帰ってくるまで話し相手になってくだちぃ」
「……ザーナミさんっていつ来る?」
「!この船が出るまでには来るはずだね!」
じゃあ、まあいいか。
というか、なんか敬語付けないほうがしっくりくるのは、こういうだらしなさから来るのだろうか。中佐という階級にありながら、ラフな人だ。
「じゃあ、何を話す?」
「……いい天気ですねー」
「乗ってもよろしいですか?」